議員日誌

岩国基地所属のFA18戦闘攻撃機が嘉手納基地で「クラスター弾」をつけて発進

 米軍海兵隊岩国基地所属のFA18戦闘攻撃機4機が5月17日、嘉手納基地内で、世界中で禁止が進むクラスター爆弾をそれぞれ1発づつ装着して離陸するのが確認されたと、沖縄県の新聞社が報道していたことが分かりました。

 この問題で、5月18日には、嘉手納町議会が「FA18戦闘攻撃機等外来機の大挙飛来に反対し、訓練の中止を求める意見書」を全会一致で採択しています。

 町議会の意見書は、「FA18戦闘攻撃機に大量殺傷兵器『クラスター弾』をつけて発進するなど、住民に激しい騒音被害を及ぼしている」とし、「大量殺傷兵器『クラスター弾』の使用をやめ、嘉手納弾薬庫から『クラスター弾』を撤去すること」などを内閣総理大臣などに求める内容です。

 更に、今月16日には、沖縄県議会が「嘉手納飛行場への外来機の飛来とクラスター弾の使用等に関する意見書」などを全会一致で採択していました。

 県議会の意見書は、「人道上や性能上の観点から大きな問題点があるとされ、各国で生産中止や使用禁止の条約締結が相次いでいるクラスター弾が外来機に装着されているのが目撃されており、危険きまわりない爆弾が住宅地等の周辺や上空を行き交っているのではとの懸念から、県民は不安を覚えている」とし、「沖縄における訓練等の内容や実態を公表するとともに、クラスター弾等を使用した訓練・演習を行わないこと」などを総理大臣などに求める内容です。

 最近では、07年にも岩国基地所属のハリアー戦闘攻撃機が嘉手納基地でクラスター弾を装備して離陸しているのが確認されています。

 クラスター爆弾は、「空から降ってくる地雷」とも言わる危険な兵器です。

 08年クラスター弾の使用や保有、製造を全面的に禁止する条約が制定され、世界30ヶ国が批准しています。

 日本は、09年に条約を批准しています。

 国際的な批判が厳しい実際のクラスター爆弾が、沖縄県の基地で訓練として使用されている事実は、国民全体が考えていかなけらばならない重大問題です。

 その訓練を行った戦闘機が山口県の岩国基地所属機であるという事実を県民として深く受け止めなければならないと思います。

 山口県でクラスター弾の使用はないのか。岩国基地所属機として山口県や議会としても何らかの意思表示を行う必要があるのではないか。

 などなど、来週から行われる県議会総務政策委員会で十分に議論していきたいと思います。

 クラスター弾に対する皆さんの情報や意見をお寄せください。

 

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