今日、夏川草介著「神様のカルテ2」を読了しました。
数日前に、途中まで読んだ感想を記載しましたが、後半の感動は計り知れないものがありました。
今年読んだ小説の中でNo1です。数年のスパーンでもNo5に入る作品だと思います。
古狐先生の描写がやけに詳細だと思って読んでいたら、ついに古狐先生は、病に倒れることになるとは。
古狐先生の最期を最高のものにしようと病院スタッフが奮走する姿に涙が滲みました。
また、辰也先生の子ども千夏ちゃんの誕生パーティーの場面は、実際に涙が頬を流れました。
益々、殺伐とした社会になっていますが、優しさが凝縮されたこのような作品がベストセラーになる社会は捨てたものではないと思いました。
次回作が楽しみでしかたありません。私は、夏川草介作品の中の一止とハルをこれからも応援していこうと思います。
年末の慌ただしい中でしたが、私に潤いを与えてくれた「神様のカルテ2」に感謝します。読書は人生を豊かにしてくれるものですね。
皆さんもぜひ、「神様のカルテ」「神様のカルテ2」をご購読ください。
また、読んだという方は、感想をお聞かせください。
辻井喬著「私の松本清張論」を読んでいます。
文学を深く勉強してこなかった私には難解な所は多々ありますが、清張ファンの一人として頷けるところも多々ありました。
清張が、プロレタリア文学論の影響を受けていたことを知りました。
清張は戦中、非合法雑誌「戦旗」を読むようになり、それが、特高警察にマークされ、1929年3月、20歳のときに、治安維持法違反の容疑でつかまり、拷問も受けたとのことです。
1981年に西武百貨店で行われた「宮本百合子展」の実行委員長を務めたのが松本清張でした。
その時に著者も清張さんと直接話をしたとあります。
辻井さんは、「一生を通して文学と清張の実生活の感性が離れずに、むしろ深まっていったことは大きな意義があります。清張文学の影響は、読者に世の中の動きを分析できる力を与えること、それが文学の社会的力であることを示しました。その意味では、かつてその役割を果たそうとして、弾圧され、一時的に沈黙を強いられたプロレタリア文学の流れの中に松本清張はあると言える、私は考えています。」と結論づけています。
私は、辻井さんの視点を拠り所に、今後とも松本清張を読んでいきたいと思います。
今後も清張作品の映像化は続くと思います。それをきっかけにしながら、彼の作品に触れていきたいと思います。
それと同時に、「昭和史発掘」「日本の黒い霧」シリーズなど、彼の近現代史のタブーに挑んだ作品も読み進めていきたいと思います。
清張ファンの皆さん、感想をお聞かせください。
妻の趣味の一つがケーキづくりです。
週に一度程度は、ケーキを作り、自分と子どもたちとで食べています。(私は、ほんの少しおすそわけをもらいます。)
最近、凝っているのが炭ロールケーキです。
生地に竹炭の粉を入れ、真っ黒なロールケーキに仕上がっています。
味には厳しい子どもたちも美味しいと食べていました。
私もおすそわけをもらいましたが、美味しく食べました。
竹炭は、解毒作用があるのではないかと妻が解説していました。
宇部市は石炭の町として発展した歴史があるので、「宇部の炭ロール」として、地域おこしに活用してはどうでしょうか。
もはや、市内のケーキ店で商品になっているものがあるのでしたらお教えください。
レシピや作り方を知りたい方は、ご連絡下さい。
炭ロールを輪切りにした断面です。
炭ロールを皿に盛り付けた様子です。
今日、念願の映画「最後の忠臣蔵」を観ました。
日本映画に新たな名作が誕生した感慨を抱きました。
久しぶりに、涙が止まらない映画でした。
可音が、修一郎との結婚を決め、嫁ぐ前に、孫左衛門と抱き合うシーンでは涙ぼろぼろでした。
可音を嫁がせた後、孫左衛門が切腹するシーンは、武士社会の冷厳さを痛感しました。
滅私奉公そのもの時代であったのですね。その時代に、浅野内匠頭は、上司である吉良上野介を殿中で斬りつけたこと事自体が大変な出来事だったことが良く分かります。
仇討に参加した者は末代まで罰せられる事が明白な時代に、参加した義士の勇気も並々ならぬものがあります。
このような義士たちの少し少しの努力が維新を生み、現在の民主主義を生んだのだろうと思います。
映画として配役は最高でした。内蔵助の隠し子―可音を桜庭ななみが好演していました。愛らしい演技は多くの観客の涙を誘うこと間違いなしです。
役所広司の孫左衛門は、目の動きで感情を表現していました。役所広司はやはり日本を代表する俳優です。
片岡仁左衛門の大石内蔵助もぴったりの役だったと思います。
佐藤浩市の寺坂吉右衛門も役所広司を相手に健闘していました。
年末年始は、池宮彰一郎の忠臣蔵シリーズを読もうと思います。
映画館に行けば次の観たい映画が気になります。
次は、来年2月上映の「ジーン・ワルツ」でしょうか。この映画の原作もばっちり読んでいます。上映が楽しみです。
涙を流すと心がスカッとしますね。泣ける映画はいいですね。映画はいいですね。
1964年12月18日生まれの私は、今日で46歳になりました。
議員になってから20年。走り通しでしたが、大きな病気もせず、元気に活動できたことは、両親や家族、そして地域の皆さんのお陰だと感謝しています。
これからも、健康第一で、走り続けていきたいと思います。
誕生日を前後して、今、夏川草介さんの「神様のカルテ2」を読んでいます。
映画化も決定した「神様のカルテ」の続編です。
一止とハルのほのぼのしつつ胸を打つ物語が再びスタートします。
この本は、ほのぼのと信州の風景が描かれている一方で、赤裸々な医療の現実が、鋭く描かれています。
「神様のカルテ2」には、大学時代の友人辰也が、東京から、一止が勤務する病院に移ってきます。
彼の妻は大学の後輩で、同じく医師です。
妻である千夏は、小児科医。子どもが生まれた職場復帰します。ある日、久しぶりに休みを取り、翌日にある重症患者の家族から、なぜ休んだの罵られます。この事件をきっかけに、千夏は、家族を捨て、医療現場から離れられなくなります。
辰也は、千夏を通して見た医療現場の矛盾を一止にぶつけます。
「医師は、患者のために命がけで働くべきだという。この国の医療は狂っているんだ。医者が命を削り、家族を捨てて患者のために働くことを美徳とする世界。(中略)夜に駆け付けなかった医師に対して、なぜ来れなかったのかと大声をあげるんだ。誰もが狂っていて、しかも誰もが自分が正しいと勘違いをしているんだよ。」
原作者の夏川さんは、自ら地域医療を担う医師の一人です。彼だから書けた現実だと思い、涙が滲みました。
第一作より、奥行きと激しさが出てきた物語の展開に大満足です。
一止の大学時代の恋話が新たに判明。
ならば、一止とハルのなれそめもファンとしては、知りたいところです。(第2作の私が読んでいない後半で知る事ができるのでしょうか。次回作か。)
古狐先生の医療に対する思いも登場したり、次郎に彼女が出来たり、一人一人の登場人物への愛着が深まります。
夏川さんには、寅さんのように、「神様のカルテ」をシリーズとして続けていってほしいと思います。
この小説に、「良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬だ」というケネディ大統領のチピーチライター・セオドア・ソレンソンの言葉が出てきます。
辰也が学生時代に、の言葉を「ケネディは戦争のためにこの演説をふるったが、我々は医業のためにこの言葉を用いよう。百万人を殺す英雄ではなく、一人を救う凡人であろう」ために使ったことを一止が回想します。
私は、この言葉を県民の命を守る政治を実現していくために使いたいと思いました。
興味深い小説を読みながら、46歳の誕生日を迎えることが出来たことに感激しています。
本日、11県議会の最終本会議が行われ、討論、採択が行われました。
日本共産党県議団は、54議案の内、42議案に賛成し、12議案に反対しました。
反対した議案の主な理由を紹介します。
まず、職員給与費を約33億円カットする関連議案に反対しました。
次に、二つの県立病院を採算性を追求する独立行政法人化する議案に反対しました。
次に、リニューアルされた陸上競技場の料金改定などが盛り込まれた議案に反対しました。
陸上競技場のフィールドを8時30分から17時まで利用した場合、実に3.2倍に料金が引きあがります。
県民の暮らし向きから安易な料金引き上げは認められません。
次に、平成21年度水道事業会計決算についてです。
小瀬川第二期工業用水道事業には未事業化分が残されたままです。建設費の企業債元利償還金の財源がないため、一般会計と電気事業会計に162億円の未償還残高が残されています。
私も過去の企業会計決算特別委員会でこの問題を何度も指摘してきましたが、未だに全く解決の目途が立っていません。
この隠れ借金は、県財政が抱える重要問題の一つです。
採択の結果、全議案委員会の判断通り可決されました。
請願についてもいくつか問題があります。
まず、選択的不意不別姓制度の導入に慎重な対応を求める請願が委員会で採択された問題です。
国連女性差別撤廃条約は、姓の選択について夫と妻に同一の個人的権利を保障すべきだとしています。夫婦別姓導入に反対する流れは、歴史的な流れに逆らうものでと思います。
次に石油石炭税の税率引上げに反対を求める請願が委員会で採択された問題です。
化石燃料依存からの転換は待ったなしの課題であり、その流れを促進することが目的である石油石炭税の引き上げは避けて通れないと考えます。
次に、私学に実質無償化の早期実現、30人以下学級の実現、学校の一方的・機械的な統廃合はしないことを求める請願が不採択となった問題です。
どの問題も、子どもたちにゆきとどいた教育を提供するためにきわめて重要な問題だと考えます。
次に、朝鮮学校への高等学校等就学支援制度の慎重な適用を求める請願が委員会で採択された問題です。
国際人権規約や子どもの権利条例では、子どもの教育は、その国籍に関係なく、その子どもが実際に住んでいる国の政府が責任を持っておこなうこととされています。
朝鮮学校を「高校無償化」の適用除外とすることには道理がありません。
採択の結果、委員会の判断通り可決されました。
議員発議の条例が採択されました。
「やまぐちの美しい里山・海づくり条例」です。
7条に、「何人も、水源及び水源に影響があると認められる地域の保護に努めなければならない」とあります。
この条文は、小野湖の環境保全にも生かせるものだと思います。
最後に、①子ども手当の全額国費負担を求める意見書②行政書士に行政不服審査法における行政不服申し立て手続きの代理権の付与を求める意見書③環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加に関する意見書が全会一致で採択されました。
よいやく11月議会も終わりました。
さあ、来年の一斉地方選挙に向けてダッシュです。
引き続き、皆さんのご意見をお聞かせください。