藤本かずのりサポーターズ はじめました

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学校Ⅲ

 山田洋次名作映画DVDマガジンVol.9「学校Ⅲ」を観ました。

 学校Ⅰの舞台は、夜間中学。学校Ⅱ高等特別支援学校。学校Ⅲは、職業訓練校が舞台です。

 映画が公開されたのは、1998年。山一証券が廃業したのが1997年。

 日本は出口の見えない大不況の真っただ中の時代でした。

 大手証券会社からリストラされた高野を演じるのが小林稔侍。

 小林は、山田作品は、この作品が初出演とのこと。

 小林は、この後山田作品「武士の一分」「隠し剣 鬼の爪」「おとうと」「東京家族」に、次々と出演しています。

 何といっても、この映画の「大竹しのぶ」がいいですね。

 この映画に出演時40才です。自閉症の息子を育てながら、高野との恋も実らせます。

 この役は、大竹しか考えられないと思わせる演技です。

 学校Ⅲに子ども役で出演し、今日活躍している人を発見しました。

 大竹演じる小島の近所に住む余貴美子演じる倉本の子どもを演じたのが伊藤淳史さんでした。

 最近終わったばかりの航空会社を舞台にしたドラマでも主演級で出演していましたね。

 今後大いに期待出来る俳優さんです。

 とにかく学校Ⅲは大竹の演技に魅了されっぱなしでした。

 次回は、1975年公開の「同胞」です。初めて観る作品ですのでとても楽しみです。

天地明察・のぼうの城

 ここ数日、原作を読みながら映画館で映画を観ることができなかった「天地明察」と「のぼうの城」のDVDを自宅で鑑賞しました。

 冲方丁原作の「天地明察」は、第7回本屋大賞第一位を受賞した作品です。

 物語は、江戸時代前期に囲碁棋士で天文歴学者の渋川春海の生涯を描いたものです。

 映画で春海を演じるのは、V6の岡田准一。今、最も旬の俳優といっていいのではないでしょうか。

 映画では、「SP」シリーズをはじめ、今、上映されている「図書館戦争」でも主役を演じています。

 これから上映される作品では、「永遠のゼロ」の出演が決まっています。

 次期、大河ドラマの主演も決まっています。

 一途に、天文歴を追及する渋川を岡田は好演していました。

 監督は、「おくりびと」の滝田洋二郎。

 安定した出来栄えでした。

 「のぼうの城」は、和田竜さんによる歴史小説が原作です。

 物語は、天下統一目前の豊臣秀吉から攻められる忍城領主・成田長親と領民たちを描いています。

 長親は、「でくのぼう」を略して「のぼう様」と呼ばれています。

 長親軍500対秀吉軍20000の闘いの行方が目を引きます。

 領民の心を掴んだ「のぼう様」の大胆な行動が心を掴みます。

 監督は、犬童一心と樋口真嗣さん。

 のぼう様を演じた野村萬斎の演技は、狂言師として培った力が存分に発揮されたものでした。

 水攻めのシーンなどが見事に描かれています。

 二つの作品とも、秀作の歴史小説を原作にした作品です。

 映画によってそれぞれの物語が豊潤に映像化されていました。

 この連休は、遠くに行かず、自宅でDVD鑑賞をしてゆっくり過ごしています。

 皆さんの連休はいかがですか。

ART BRUT in YAMAGUCHI

  スペシャルオリンピクス日本山口アート展のオープニングセレモニーに娘と一緒に参加しました。

 オープニングセレモニーの様子(前列左二人目が私)

 (娘が撮影)

 スペシャルオリンピクスとは、知的障がいのある人たちに年間を通じて、オリンピック競技種目に準じたさまざまなスポーツトレーニングと競技の場を提供する活動です。

 このノンスポーツプログラムとして、宇部市出身でパリ在住の画家師井公二さんのご協力で、「ART BRUT in YAMAGUCHI」が開催されました。

 オープニングセレモニーでは、画家の師井さんが「ART BRUTとは、人間性あふれる芸術のこと。自分でも真似できない、知的障がいのある人々の伸びやかな画を堪能してほしい」とあいさつされました。

 山口アート展は、ヒストリア宇部(宇部市新天町1丁目1番1号)2階交流ホールで、6日15時まで開催されています。

 多くの方に観ていただきたいと思います。

オスプレイ第二弾を岩国に陸揚げすると国が説明

 4月30日、岩国基地対策担当の小松総務部理事から、「防衛大臣政務官の県庁訪問について」とする報告が届きました。「報告」に基づき、左藤防衛大臣政務官の県庁訪問の概要をお伝えします。

 佐藤防衛大臣政務官は、4月30日、県庁を訪れ、山本知事らに、「本日、米側から、オスプレイの具体的配備については、『本年夏に12機が岩国飛行場に陸揚げされ、その後、普天間飛行場に移動することになる』旨の説明があった。」ことを説明しました。

 陸揚げを岩国飛行場で行う理由について、佐藤政務官は「より安全・円滑に沖縄への配備が実施可能」だからと説明しました。

 岩国飛行場での滞在期間について、佐藤政務官は「機体整備及び若干の準備飛行を行った後、普天間飛行場に向けて飛行することになる」と説明しました。

 これに、山本知事は、「岩国市と意思疎通を図りながら、しっかりと対応していきたい」と述べました。

 山本知事の佐藤政務官への発言は、甚だ不十分と言わざるを得ません。

 第一は、前回のオスプレイ岩国陸揚げ時との対応の違いです。

 県議会は、オスプレイの岩国基地への先行搬入を進めないよう政府に求める意見書を採択しました。二井知事も岩国への先行搬入に反対の意見を述べました。

 福田岩国市長は、国からの説明に対して、「市としては、第二陣を岩国に搬入する必要性があるとは思えないので、那覇港湾施設に直接、陸揚げするのが分かりやすい」と述べています。

 県としても、国からの説明を受けて、岩国市のこの思いを強く主張すべきだったと思います。

 また、オスプレイの安全性について、「県民の不安が払拭されていない」と知事もこれまで、認識を示しています。ならば、その立場を鮮明にして、岩国への陸揚げを拒否する発言を政府に行うべきだったと思います。

 次に、オスプレイへの沖縄の受け止めを山口県も重視すべという点です。

 沖縄県那覇市で30日に開かれた参議院予算委員会地方公聴会の中で、オスプレイの追加配備について、稲嶺名護市長は「オール沖縄の意見を顧みることなく進められている」など、公述人全員が反対を表明しました。

 沖縄県の全ての市町村長と県議会議長や商工団体の代表などの連名で建白書が今年1月28日に安倍首相に提出されました。建白書の第一項目は「オスプレイ配備を直ちに撤回すること」です。

 この沖縄県の心を山口県として国に一言も代弁しないのは、甚だ不十分な対応と言わざるを得ません。

 のど元過ぎれば熱さ忘れるといった県の対応です。岩国の住民の声や沖縄の住民の声を反映せず、このまま、オスプレイ第二弾の岩国陸揚げを認めるわけにはいきません。

 山本知事は、これからでも、国にこれらの声を届け、オスプレイの岩国陸揚げに抗議すべきだと思います。

 オスプレイの第二弾の岩国陸揚げに対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

第84回宇部地域メーデーに参加

   宇部地域労連主催の第84回宇部地域メーデーが本日、琴芝街区公園で行われました。

 メーデーで発言をするローカルユニオンうべの皆さん

 私は、日本共産党を代表してあいさつを行いました。

 私が行ったあいさつの要旨は、以下の通りです。

・・・・

 第84回メーデーにご参加の皆さんご苦労様です。
 日本共産党を代表して連帯の挨拶をさせていただきます。先の参議院選挙では、大変お世話になりました。夏の参議院選挙の本戦に向けて、安倍政権の暴走を食い止めていくために力を尽くす決意です。引き続き、皆さんのご支援を日本共産党に賜りますよう最初にお訴えいたします。
 日本共産党は、先月の24日、「『アベノミクス』の危険な暴走を許さず、消費税増税を中止し、国民の仕事と所得を増やす、本格的な景気回復を」と題する声明を発表しました。その中で、「アベノミクス」の「5本の毒矢」の存在を明らかにしました。
 一つ目は、「大胆な金融緩和」です。これによって「投機とバブル」が進んでいます。行き着く先は、リーマンショック後のような日本。大リストラと賃下げが襲いかかり、失業と倒産の嵐が吹き荒れる日本です。
 二つ目は、「機動的な財政政策」です。行われているのは、10年間で200兆円の公共事業と2000億円の大企業への新たな減税です。行き着く先は、景気回復にはつながらず、莫大な借金が膨れ上がる日本です。
 三つ目は、「成長戦略」です。この間、労働法制の「規制緩和」が、政府の「規制改革会議」や「産業力競争力会議」で大いに議論されています。具体的には、派遣労働の拡大とともに、正社員の解雇規制の緩和や、労働時間管理の柔軟化、「限定正社員」制度の導入などです。
 「多様な正社員」の名目で、地域や職種、労働時間を限定した「正社員」をつくり、「限定正社員」が所属している事業所や業務がなくなれば整理解雇できるというもので、「名ばかり正社員」そのものです。また、「限定なし」の正社員は、労働時間規制をはずし、「残業代ゼロ」のホワイトカラー・エグゼンプションを導入しようとしています。
 第四は、消費税の増税、第五は、社会保障の大改悪です。アベノミクスの5つの毒矢の暴走を食い止める意義が今年のメーデーにはあります。  
私は、先日、スピルバーグ監督の映画「リンカーン」を観ました。リンカーンの言葉に、「人民の、人民による、人民のための政治」があります。   
今年のメーデーを「労働者のための政治」をつくる契機にいたしましょう。このことを訴えて私のあいさつを終わります。第84回メーデー万歳。

・・・

 働く仲間の皆さん、様々なご意見をお聞かせ下さい。

映画「リンカーン」

 昨日、家族で映画に行きました。

 長男と長女は「どらえもん」を、次男と三男は「図書館戦争」を、私は、「リンカーン」を観ました。

 「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」(2011)、「戦火の馬」(2011)につづく、スピルバーグ作品ですが、前の二作品も映画館で観ました。

 私は、同時に、この映画の原作であるドリス・カーンズ・グッドウィンの「リンカーン」を読んでいます。文庫版で上中下巻に及ぶ長編で、まだ読み始めたばかりですが、リンカーンの非凡さと平凡さが回りのライバルとの対比で詳しく描かれており、人間リンカーンを詳しく知る上で大変参考になります。

 政治に携わる一人として、民主主義が築かれた時代の中心人物の一人である「リンカーン」の人生を知ることは有意義です。

 この連休で、ドリス・カーンズ・グッドウィンの作品を読破したいと思っています。

 映画のパンフレットにスピルバーグのこの映画の製作意図が次のように語られています。

 「4、5歳の時にリンカーン記念館を初めて観て、あの巨大な像がひどく怖かったことを覚えている。以来、リンカーンに興味を抱き、子供時代から彼についての書物を読みこんだ。彼は国の最悪の時代を乗り越え、アメリカ民主主義の理想を持続させて奴隷制を廃止した。でも映画化するにあたってはその多面性を描きたかった。政治家で軍の指揮者である一方、父であり夫として、常に自分自身を深く見つめる人でもあった。私は、英雄崇拝に陥ることなくその人生を深く探ろうと考えた」

 スピルバーグは、この製作意図の通り、人間リンカーンを見事に描いてみせたと思います。

 映画は、リンカーンが合衆国憲法修正13条を議会で可決しようとする一部始終を描いています。

 可決した条文の内容は「奴隷制もしくは自発的でない隷属は、アメリカ合衆国国内及び如何なる場所でも、存在してはならない。ただし正式に有罪とされた犯罪の罰とする場合は除く」というものです。

 リンカーンが奴隷制廃止に果たした役割の大きさを改めてこの映画で知る事ができました。

 安倍首相は憲法96条改悪を7月の参議院選挙の争点にすると表明しました。

 「まぎれもない改憲論論者の私」と自称される慶応大学の小林節教授が、「『憲法そのものが危ない』という差し迫った状況が目の前にあり、からだを張ってでもそれを阻まなければいけないとの思いから」今朝の赤旗新聞のインタビューに応じ、96条改悪をこのように評しています。

 「憲法の拘束をうける政治家(権力者)たちが、憲法から自由になろうとして改憲発議の条件を軽減しようとするということは、立憲主義の否定であって、国民主権に対する反逆に等しい」

 リンカーンは、憲法を改正して、自由と民主主義を前進さました。

 小林教授の指摘を受けて考えるならば、安倍首相は、改憲発議の条件を軽減して、自由と民主主義を後退させようとしているとしか思えません。

 このような日本が置かれた状況の中、映画「リンカーン」は、今日的な大きな意義を持つものと思います。

 日本国憲法97条には、「基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪え、現在及び将来に国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」とあります。

 日本国憲法でいう「過去幾多の試練」の中に、奴隷制度があり、これを廃止したことは「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」だと思います。

 また、日本国憲法そのものが、自由獲得の努力の成果の象徴だと思います。

 アメリカの150年前の自由と平和を求めるリンカーンの活躍を通じて、日本国憲法のすばらしさを痛感することが出来ました。

 この連休、是非、皆さんも映画館で「リンカーン」をご覧いただきたいと思います。