藤本かずのりサポーターズ はじめました

新着情報

厚東川通信No377(2014年7月15日)

「憲法改正の実現に向けた議論を求める意見書案」

 

自民・公明らが賛成し可決

 

共産・社民は反対訴える

 

 六月県議会閉会日の十一日、自民党、公明党などが提案した「憲法改正の実現に向けた議論を求める意見書案」の採択が行われました。
 採択に先立って日本共産党の木佐木議員は討論の中で「意見書案は、家庭・教育・環境・大規模災害等の緊急事態への対応や外交・安全保障情勢の変化など『内外の諸情勢の劇的変化』などと理由をあげていますが、一番のねらいが憲法九条改悪にあることは明白です」「『戦争をする国』の企ては、『明文』であれ『解釈』であれ、絶対に許されることではありません」と訴えました。
 意見書に反対した会派は、日本共産党、民主・連合の会、社民党、草の根。賛成した会派は、自民党、自民党新生会、公明党、新政クラブ、とことん。採択の結果、賛成多数で意見書が可決されました。
 宇部市選挙区議員で反対したのは、藤本一規(共産)議員、佐々木明美議員(社民)。賛成したのは、小泉利治(公明)議員、岡村精二(自民新生)議員、二木健治(自民)議員、篠崎圭二(自民)議員でした。

 

6月県議会一般質問で藤本県議

 

愛宕山はアセス実施せよと質す

 

 厚木基地から岩国への艦載機移転にともなう愛宕山への米軍家族住宅と運動施設の建設について藤本議員は三日の一般質問で、「計画全体の面積は七十五.一㌶だ。県条例は五十㌶以上は環境アセスメントが必要としているが、県は事業者の防衛省に実施を求めていない。法面や緑地も加え、二〇一七年までの第二次造成の状況も確認して、アセスを行うべきだ」と指摘。運動施設の下には旧軍の広大な特殊地下壕もあり、環境への影響は大きく、アセスの対象にする必要があると追及しました。
 半田環境生活部長は、「環境アセスの対象は計画面積ではなく、形状が変更される部分の面積であり、それが五十㌶以下なのでアセスは必要でない。地下壕は、国有地の維持管理であり、今回の事業とは別」と答弁。藤本議員が「中国四国防衛局が今後、形状変更面積が五十㌶をこえた場合は、環境アセスを行うのか」と尋ねたのに対し同部長は「今やっている事業に係る部分が五十㌶をこえれば、アセスを勧告する」と答えました。

 

市田副委員長迎え日本共産党演説会い800名集う 

 

 日本共産党大演説会が六日、山口市で開かれ八〇〇名の市民が集いました。記念講演を行った市田忠義副委員長は、安倍内閣の集団的自衛権容認にふれ、「今、戦争か平和かの歴史的岐路。最後に決めるのは国民の世論と運動だ。閣議決定を撤回させ、あらゆる立法措置の阻止を」と訴えました。
 四人の県議候補が紹介され、それぞれが、決意表明を行いました。

2014/7/6市田演説会②

市田副委員長を迎えて行われた山口市でお演説会

 

一気

 

毎日新聞夕刊に「アベノミクス『成長戦略』『大企業優遇』でいいの?」との特集記事が掲載されていました▼法政大学大原社会問題研究所の五十嵐仁名誉研究員は「重要なのは大企業を強くするのではなく、長時間労働や低賃金をなくし、非正規という不安定な働き方を改善するよう再規制することだ。安倍政権の政策は『民栄えて企業栄える』ではなく『企業栄えて民滅ぶ』ではないのか」と述べています▼議会総務企画委員会で、県の産業再生戦略推進計画は瀬戸内産業再生戦略が中心で、瀬戸内産業再生戦略の中心は大企業向けの大型公共事業を進めることだ、大企業がもうかりさえすれば県民の暮らしや経済やよくなるという「トリクルダウン」の考えがあるのではないかと指摘しました。県の産業再生戦略が「企業栄えて民滅ぶ」にならぬよう再検討が必要だと思います。

県議会総務企画委員会の県外視察から帰ってきました。

 先ほど、県議会総務企画委員会の県外視察から帰ってきました。

 16日は、札幌芸術の森美術館を見学しました。

 40㌶の広大な敷地に野外美術館や佐藤忠良記念子どもアトリエなどが配置されていました。

KIMG7277

  佐藤忠良記念子どもアトリエを見学しました

 私が一番学んだのは、「ハローミュージアム事業」です。

 札幌市内の小学校5年生(200校2万人)を2009年から年一回、美術館に招待する事業です。

 昨年訪問した金沢市の21世紀美術館もそのような事業を行っていましたが、山口県でも二つの美術館に子どもたちを招待する事業を行うべきだと感じました。

 17日は、午前中、小樽市の田中酒造を訪ねました。

 田中酒造では、「食クラスター」事業として、地元の果樹を使ったリキュールを製造していました。

 また、札幌市や小樽市周辺の各種酒造会社と連携して「パ酒ポート」と称する、観光客を呼び込む事業に取り組んでいました。

 午後は、小樽市総合博物館を訪ねました。この博物館には、明治期のSLを始め50両の列車が設置されていました。

KIMG7298

  明治期に使われていたSLを見学しました。

 博物館には、ボランティア制度があり、9分野で78名が登録されていました。

 その後、北海道庁で、移住・交流促進事業について説明を受けました。

 北海道では、市町村と民間団体と連携し、「ちょっと暮らし事業」という移住事業に取り組んでいました。

 昨年度は、80市町村で2264名が利用したということでした。

 また、道単独事業として「地域づくり総合交付金」を創設し、「ちょっと暮らし事業」のハード整備などに取り組む市町村を支援していました。

 山口県としても、移住事業に対して、市町村や民間団体と連携した北海道の取組を大いに学ぶべきだと感じました。

 3日間の北海道滞在で大いに学ぶことができました。学んだことを今後の議会に反映していきたいと思います。

 引き続き、県政に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

 

KC-130空中給油機の岩国基地への移駐開始

 昨日、11時35分からKC-130空中給油機の岩国基地への移駐が開始されました。

 昨日移駐したのは2機ですが、8月31日まで15機が普天間基地から岩国基地に移駐する予定です。

 村岡知事は、「KC-130の移駐が実施の段階に入り、沖縄に集中する基地負担を全国で分かち合う取組がいよいよ始まるものと実感している」とのコメントを発表しました。

 今朝の赤旗では「米軍は移駐後も、KC-130が沖縄へ飛来し、普天間基地や伊江島、嘉手納基地など沖縄上空、周辺の訓練空域などを、運用・演習・訓練のために使用する方針を示しています。負担軽減となる保証はありません。米軍空中給油輸送中隊司令官のマシュー・ストーバー中佐は会見で、訓練地域について『日米両政府間で合意され、承認されたこれまでも使っている訓練空域を使う予定となっている」と述べました。騒音被害や事故の不安など負担は押し付けられたまま拡大される懸念が残ります。」と書いています。

 今朝の毎日新聞は「在沖米海兵隊は岩国基地への移転後もKC-130を沖縄に飛来させ、普天間飛行場や沖縄周辺で定期的に訓練を行う方針を示している。」「又吉進・県知事公室長も11日の県議会特別委で『結果的に飛行機が沖縄で同じように飛ぶ状態では県民は納得いかない』と政府に注文している」と書いています。

 村岡知事がいうように沖縄の負担軽減につながるのか甚だ疑問です。

 また、岩国基地の機能強化がなにより顕著です。

 毎日新聞は、「岩国基地は1キロ沖合を埋め立てた新滑走路によって面積が1・4倍の約790㌶に拡大した。ホーネットなど約50機を有し、KC-130に加え、中国対応も想定される空母艦載機が移転すれば計120機を超える。極東最大級の嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)の約100機を上回り、基地関係者は『岩国は西太平洋のリンチピン(馬車の車輪を固定させるため軸にさすピン)』と表現する。」と書いています。

 更に、沖縄国際大学の前泊教授が毎日新聞のインタビューに答え「岩国の沖縄化が進んでいることを本土の人々は自覚する必要がある」と語っているのが印象的でした。

 「岩国の沖縄化」が昨日から本格的にスタートをきりました。

 岩国基地をこのまま粛々と極東最大の基地にしていいのでしょうか。

 皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

・・・

 今日から県議会総務・企画委員会の視察で北海道を訪ねます。

 2泊3日ですので、明日のブログはお休みします。

地域の要望を県宇部土木建築事務所に届ける

 本日、宇部市内の要望を宇部土木建築事務所に届けました。

 一つ目は、県道宇部停車場線の歩道に垂れ下っている樹木や草の伐採についてです。

 特に、道路東側は、生い茂った樹木から垂れ下がった枝が歩行者の交通を妨害しているとの苦情が私の所に寄せられました。

 県の担当者の方は「年一度の草刈りを当該地域で近々行う予定である。樹木の伐採についても予算の範囲で検討したい」と答えました。

 二つ目は、沢波川の河川改修についてです。

 要望が出ているのは、宇部市西岐波東和町団地東側の未改修部分の早期改修についてです。

KIMG7262

 写真上が上流。下流まで改修が進む沢波川

 県の担当者の方は「今年度以降の計画について後日回答する」と答えました。

 以上二つの要望が早期に実現できるように引き続き働き掛けを強めていきたいと思います。

 皆さんの身近な要望を引き続き藤本までお寄せ下さい。

日本の農業を破壊する安倍農業「改革」

 6月13日、政府の規制改革会議が提出した「答申」の「農業分野」は、次の4項目からなっています。

 ①農地中間管理機構の創設②農業委員会等の見直し③農地を所有できる法人(農業生産法人)の見直し④農業協同組合の見直しです。

 日本共産党の農漁民局次長の有坂哲夫さんは前衛8月号の論文で「その中心は、農業委員会、農協など、農民の共同や要求にこたえてきた団体、組織の解体的見直しです。」と書いています。

 日本共産党の紙智子参議院議員の国会質問で、「全農など全国連が株式会社に移行できるようにする、農業委員会については、委員の公選制を廃止する」などは、農業関係者から一切要望が出ていないことが明らかになりました。

 農業関係者へのヒヤリングで「農協や農業委員会の廃止などの意見はなかった」と担当の農林水産副大臣が認めています

 5月27日に行われた全国農業委員会会長大会は農業委員会の廃止などに対し「理解しがたい内容である、決して容認できるものではない」と決議しました。

 農協解体に対しても、農協・農業委員会関係組織は、「現場を無視したもの」「改革は自主的に行う」などの態度を表明しています。

 中国知事会も5月28日、「農林水産業の振興と環太平洋連携協定(TPP)をはじめとする貿易自由化交渉への対応について」とする意見書を政府に上げています。

 意見書では、TPP交渉について「TPP協定参加の可否については、都道府県、市町村、関係団体など地方の意見を十分に聴き、国民合意を得た上で判断すること。交渉に当たり、特に影響が大きい農林水産業については、将来にわたって持続的に発展していけるよう全力を尽くすこと。」としています。

 農業協同組合の見直しについては「農業改革を推進する上で農業協同組合が果たす役割を踏まえつつ、中山間地域の実情などにも配慮し、農業者、農業団体、地域住民などの意見も踏まえたものとすること。」としています。

 安倍首相は、今年1月、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で「既得権益の岩盤を打ち破るドリルになる」として、農業では、「民間企業が障壁なく農業に算入し、作りたい作物を需給の人為的コントロール抜きに作れる時代がくる」と発言しました。

 有坂さんは、前述した論文で「この発言は、財界の意を受けた見解を海外代表の前で公約したもの」と指摘しています。

 有坂さんは、安倍首相の農業「改革」は「財界・アメリカの要求を全面的に受け入れようとする」ものとまとめています。

 政府は、農業関係者や山口県知事を含む中国知事会が求めるように「中山間地域の実情なども配慮し、農業者、農業関係者、地域住民などの意見を踏まえたもの」にすべきです。

 今年は、「国際家族農業年」です。

 有坂さんは「日本の農業・食料・地域の危機を打開するためには、家族経営とその共同を基本とした多様な担い手が意欲をもって生産に励むとともに、それを支える農協や農業委員会、集落営農などが積極的な役割を果たすことこそが必要です。」と展望を示しています。

 日本共産党山口県委員会では、8月24日(日)に、有坂哲夫さんを講師に招いて、「安倍農業『改革』」についての学習会を行うことを計画しています。 

 詳細が決まりましたら本ブログで紹介します。

 私も中山間地域の農家の倅として生まれ育ったものとして、中山間地域農業を守るために引き続き力を尽くしたいと思います。

 安倍政権が進める農業「改革」に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

家族狩り

 7月からTBS系でドラマ「家族狩り」が始まりました。

 議会中だったこともあり第一話は見落としたのですが、11日に放映された第二話をビデオに録画し、昨日、観ました。

 題名の通り、家族に関連した残忍な事件が起るのだけれども、家族の再生を願う切なる気持ちが伝わってくるドラマでした。

 一気にこのドラマに嵌り、これからずっと見続けていこうと思います。

 氷崎役の松雪泰子さん。巣藤役の伊藤淳史さん。馬見原役の遠藤憲一さん。

 俳優陣にも大いに期待したいと思います。

 ドラマを期に、原作である天童荒太著「家族狩り 第一部幻世の祈り」を先ほど読み終わりました。

 最後まで飽きさせず、一気読みでした。

 このような本には、年何冊出会えるでしょう。

 このような本に出合えることが読書の醍醐味なのでしょう。

 この本は、96年に山本周五郎賞を受賞しましたが、加筆修正され、現在では、文庫版5部作として出版されています。

 来週は出張もあるので、一気に「家族狩り」5部作を読了したいと思っています。

 天童さんが、一部作のあとがきで「目の前で起きている問題と、世界で起きている悲劇とが、何かしらの回路でつながっているとしたら・・・各地でつらい想いをしている人の存在に無関心でいて、身近に起きている問題を解決に導くことなど不可能ではないでしょうか。逆に、身の回りの小さな悲劇を、世界の前ではたわいのないこととして無視するのは、結局は世界にあふれる悲しみを、放置することになるのではないかと思います。そうしたことに、しっかり目を向けた上で、ではどうすれば、虚しさやはかなさにも耐え、この世界に生きてゆく価値を見いだせるのか・・・『家族狩り』の登場人物ととに悩み、解決策などありえないにしても、経過報告だけでも届けたいと願ったのです。」

 この作品のねらいは、天童さんが書いたこの文章に凝縮されていると思います。

 天童さんのこの文章は、私の日々の想いや私の仕事にも通じるところがあると思いました。

 一言で言うならば「生きてゆく価値ある世界にしたい」との願いに裏打ちされた天童さんの作品だと言えます。

 天童さんの直木賞受賞作「悼む人」が堤幸彦監督によって映画化され来春封切です。

 天童作品の映像化としては、ドラマ化された「永遠の仔」や映画化された「包帯クラブ」などがあります。

 これらもチェックしていきたいと思います。

 しばらく天童作品を読み進めていきたいと思います。

 それでは、家族狩り第二部 「遭難者の夢」を読み始めることにします。