6日夜、こうけつ厚・野党統一候補の総決起集会が山口市で開かれ1000人が集いました。
集会が終わり参加者と握手するこうけつ厚候補
日本共産党の山下芳生副委員長ら野党の国会議員が駆けつけ、「いよいよラストスパートだ」と気勢を上げました。
山下氏は「安倍首相が狙う改憲の本丸は9条。自民党への一票は、戦争による多大な犠牲の上に手にした9条を壊す1票になる。憲法を守るために立場を超えて行動できる人は、こうけつ厚さんしかない」と訴えました。
民進党から柿沢未途選対委員長代理と相原久美子参議院議員が参加。柿沢氏は「安保法制で海外に自衛隊を出し、戦争の当事国になる重大なリスクを抱えることになった。このような歩みにストップをかけ、白紙に戻さなければ」と訴えました。
総がかり行動やまぐちの那須正幹共同代表が「自民党を支持している人にも声を掛けましょう」と呼びかけ、市民連合の中野晃一・上智大学教授は「こうけつさんは、絶望の中で希望を叫ぶ道を選んだ。この勝負に勝ち抜こう」と訴えました。
連合山口の中繁尊範会長は「こうけつ候補の必勝を目指して最後までたたかう」と語りました。
こうけつ候補は「有事法制に反対する研究に取り組んできた。安保法制は絶対に許せない。動員・統制・管理の政治から、自由・自治・自立の社会に転換したい」と訴えました。
最後に参加者一同で、政治を変えようとコール
私は、総がかり行動うべ実行委員会事務局長としてこうけつ候補の勝利に力を尽くしたいと思います。
皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。
1日の毎日新聞は、「52万人が入所待ちしていた『特別養護老人ホーム』の待機者が、各地で大幅に減ったことが分かった。埼玉県で4割、北九州市で3割、東京都で2割弱など毎日新聞が取材した10自治体ですべて減っていた。軽度の要介護者の入所制限や利用者負担の引き上げなど、政府の介護費抑制策が原因とみられる。一方、要介護度が低くても徘徊のある人らが宙に浮いており、施設関係者らは『介護難民』が増えたと指摘している。」と報じました。
毎日新聞は、「東京都高齢者福祉施設協議会が今年1~2月、457施設に調査したところ、2013年と15年で1施設あたりの平均待機者数は17.7%減っていた。」とも報じています。
伊藤周平鹿児島大学法科大学院教授は「待機者減は深刻な実態を示している。自己負担の引き上げで家族の負担が重くなり、無届け施設に行かざるを得ない人も増えるだろう。介護ニーズがある人の切り捨てで、『介護棄民』を生む。厚労省は介護サービスの抑制を繰り返しており、国は、公費負担を増やす必要がある。」と毎日新聞の記事の中で述べています。
安倍政権は、発足後の4年間で1兆3200億円もの社会保障予算の「自然増」を削減し、年金支給の連続削減、70歳~74歳の医療費窓口負担の引き下げ、要支援者のヘルパー・デイサービスの保険給付外し、介護報酬の大幅削減、生活保護費の切り下げなど、社会保障を連続改悪してきました。「社会保障のため」といって消費税を増税しながら社会保障を大削減する、これは国家的詐欺に等しいやり方です。
今後も毎年3000億円から5000億円の「支援増」削減を続ける(骨太の方針)とし、年金支給削減、後期高齢者医療保険料の大幅引き上げ、要支援者に続いて「要介護1・2」も保険保険給付外にする介護保険の第改悪などを、参議院選後の国会に提出しようとしています。
日本共産党は連続改悪でズタズタにされた年金・医療・介護・福祉を立て直し、憲法25条が定める生存権保障にふさわしい制度へと改革していきます。
特養ホームなど介護施設の抜本的増設で、待機者問題を解消します。介護保険料・利用料の負担減免をすすめ、削減された介護報酬を引き上げ、介護・福祉労働者の賃上げと労働条件の改善をはかります。
憲法25条が生きる国になるよう、私も微力を尽くしたいと思います。
特養ホームの問題をはじめ、介護の問題などに対するみなさんのご意見をお聞かせください。
鬼塚忠さんの「花戦さ」を読み終えました。
今でも満足した読了感が体を覆っています。
心にひかかっているのは、六角堂の近所の菓子屋「鐘月庵」の一人娘、季(とき)の死です。
季は、秀吉が開いた北野大茶会の席で、一緒にいた娘たちと「関白さんは猿やていうしな」と笑いあったり、「うち、忘れられへんわ。利休さんのお茶と、専好さんのお花。ほんまよかったぁ」と話しました。
その後、利休が自害に追い込まれ、ついに、李が「関白殿下のすぐ横で、田舎者、そして猿と言った」という罪で他の娘ともども処刑されたのです。
もちろん、この部分は、鬼塚さんがイメージされたフィクションですが、このような悲劇は繰り返されたことでしょう。
さて、今日に目を向けてみます。
「自民党改憲案」は、憲法9条2項を削除して国防軍を創設すると明記しています。
内閣総理大臣が「緊急事態を宣言」すれば、内閣が立法権を行使し、国民の基本的人権を停止するなど、事実上の「戒厳令」を可能にしています。
「公益及び公の秩序」の名で基本的人権を制限できる仕組みに変え、基本的人権を「侵すことのできな永久の権利」とした憲法97条は、丸ごと削除されています。
国民の基本的人権を封建時代に逆戻りさせてはなりません。
「憲法を国民を縛る」ものにしてはなりません。
李を死を繰り返させない思いで、今日もビラを配り、電話をかけ、街頭から訴えています。
皆さんのお力添えをお願いいたします。
今朝の毎日新聞の朝刊に、作家の半藤一利さんの「憲法の空洞化阻止を」とするメッセージが掲載されていました。
「自民党は条項創設をうたう憲法改正草案のQ&Aに『国民の生命や身体、財産という大きな人権を守るために、より小さな人権がやむなく制限されることもあり得る』と記している。でも、人権に『大きい』『小さい』がありますか?条項を憲法に盛るのは憲法に穴を開けるに等しい。」
「自民党改憲草案は、自衛隊を『国防軍』と言い換えている。日本の海岸線の長さは世界有数で、軍事力で守るのは極めて難しい。その意味でも外交力は不可欠なのだが、こうした現実を踏まえて『国防軍』とは何を意味するのか。改憲に意欲を燃やす安倍首相の後ろに、机上でしか物を考えない『参謀本部作戦課』のようなブレーンたちがいるのではないか。彼らによる憲法の空洞化を懸念している。」
「今回の参議院選挙は歴史の分水嶺になるかもしれない。この空洞化を何としても阻止したいと思う。」
近現代史に精通した半藤一利さんの言葉を私たちは重く受け止めたいと思います。
私も四半世紀、政治に身を置いてきました。今度の選挙ほど日本の平和のかかった選挙はないと思います。
半藤さんが言われる歴史の分水嶺がそれです。賢明な選択をしようではありませんか。
憲法の空洞化阻止という半藤さんのメッセージを皆さんはどう受け止められましたか。お教えください。
7月3日号のしんぶん赤旗日曜版で思想家の内田樹さんは、次のようなエールを日本共産党に送っています。
「共産党は今回野党共闘をけん引しています。綱領的立場の違う政党同士でも、政策の一部が一致すれば一時的に共闘できることは民主主義の最もすぐれた点です。これを「野合」と否定する自民党ははしなくも彼らが理想とする体制が「全国民があらゆる政策で一致している状態」であることを露呈させました。国民全員が同じ顔つき、同じ口ぶりで、同じ政治的信条を棒読みするような全体主義的「ディストピア(暗黒郷)」を政治の理想とみなすような人々が政権の座にあり続けていることに僕は深い恐怖を感じています。」
NHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で、とと姉ちゃんの務める出版社で笑いをテーマにしたページを掲載したら、その部分を削除するよう検閲された場面が数日前にありました。
こうけつ厚さんの近著に「逆走する安倍政治」があります。
こうけつ厚さんは、この本で「安倍政治の本質を追う時、それは戦前政治との類似性に気づかないわけにはいかないのである。文字通り、それは戦前へと逆走するに等しい行為である。」と述べています。
安倍首相を先頭に「野党共闘は野合」だと批判を強めています。
野党共闘は、野合ではなく希望であることを今度の選挙ではっきり示したいと思います。
歴史を逆走させてはなりません。みなさんのお力添えを心からお願いいたします。
鬼塚忠さんの「花戦さ」を読んでいます。
主人公は、花の名手・池坊専好。
戦国の世は、信長から秀吉の時代に入ります。
専好と深い友情で結ばれていた茶の名人・千利休が次第に秀吉から疎まれていきます。
この辺りは、山本兼一さんの「利休にたずねよ」に詳しく書かれてあります。
この本の解説で、文芸評論家の細谷正充さんが次のように書いています。
「現代小説を読んでいたとき、作者の文体は視覚的だと思っていたが、それは戦国小説でも変わらない。秀吉の備中高松城攻めを描いた冒頭から、すべてが実に明瞭だ。歴史の流れから人物の駆動、それに伴い判明する人物像などが、分かりやすく表現されている。中学の歴史の教科書程度の知識があれば、簡単に物語の中に入っていけるだろう。池坊専好が登場する場面でも、花を立てる様子が目に見えるように書かれている。なんとも読みやすい作品なのだ。」
私がこれまで読んだどの歴史小説の中、一番読みやすく、ワクワクする物語だと感じました。
本能寺の変前後の戦国の世がこの本の中で活写されています。
鬼塚忠さんの筆力が卓越しているからでしょう。
池坊家は、元々、京都の六角堂の僧侶であったことは知りませんでした。
六角堂といえば、親鸞聖人が百日参籠したことでも有名です。
池坊は、戦乱の中、町衆の花として広がった歴史があることを知りました。
「草木は一度根を生やした場所からは動けない。どんなに雨に打たれようが、風が吹こうが、動くことができない。与えられた場所で懸命に生きるしかない。だから精一杯梢を伸ばし、生きていこうとする。その市営に人は感動し、勇気でけられる」
これは、本の中で、専好が言った言葉です。
このような言葉を聞くと、生け花をはじめてみようかとも思ってしまいます。
生け花だけではく、人間の生き方に関わる深い言葉です。
「花戦さ」は、来年上映予定で映画化されます。
池坊専好を野村萬斎さんが演じます。
秀吉を市川猿之助さんが、千利休を佐藤浩市さんが、信長を中井貴一さんが、前田利家を佐々木蔵之介さんが演じます。
日本を代表する俳優陣が勢ぞろいといった感じです。
これは、映画館で観なければなりません。
鬼塚忠さんの現代小説や映像化されている作品をチェックしながら、来年の映画「花戦さ」を楽しみ待つことにします。
文庫の「花戦さ」の題字は、金澤翔子さん。映画の題字も金澤さんになればいいなと思います。
これほど、戦国時代を熱く、分かりやすく描いた作品はないと思います。
「花戦さ」この夏一押しの小説です。みなさんも是非お読みいtだければと思います。
鬼塚忠ファンの皆さん、お勧めの作品をお教えください。