山口県出身のあさみちゆきさんの「いとし子よ」がNHKラジオで繰り返し流れています。
今までの曲調とは違いクラシックのようなメロディーに心を奪われました。
そして、先日、NHKラジオのゲストがあさみちゆきさんで、この曲が出来た経過を聞きました。
「いとし子よ」の作詞は、あさみさんの夫のお母さん。
癌で闘病中でした。あさみさんの妊娠が分かり、お母さんは作詞に取り組み。
曲が出来て、あさみさんが出産して、お孫さんを見届けてすぐにお母さんは亡くなられたそうです。
命のバトンが渡された話を聞いて、この曲が大好きになりました。
昨日、CDが手元に届き、移動中の車の中で「いとし子よ」を聴いています。
「泣き顔聞いて 喜び思う 変わらぬ愛をこめて 慈しみ育てることを誓う」
「微笑もちて 我を見つめ 我も微笑 優しく厳しく 慈しみ育てることを誓う」
「人を愛して 命を愛し 海を愛して 大地を愛し この世のすべてを愛せるように」
子どもを想う親の気持ち 家族の気持ちが切々とうたわれています。
特に3番目の歌詞にお母さんの想いが込められていると思います。
「海を愛して 大地を愛し この世のすべてを愛せるように」
これは、人として全ての人々に通じるすばらしい言葉です。
私は、この部分を読んで、3.11直後の今、原発のない平和な社会を創る決意を高めました。
あさみさんのお母さんの遺志が、多くの人々を励ましています。
私は、18日に小学校の卒業式でPTA会長として子どもたちに挨拶しますが、「いとし子よ」の話しをしようと思っています。
娘と私も一緒に、小学校を卒業します。小学校の卒業式で最後のPTA会長挨拶となります。
心を込めて子どもたちにメッセージを届けたいと思います。
あさみファンの皆さん、「いとし子よ」の感想をお聞かせ下さい。
ABC創立65周年記念ドラマ「氷の轍」をDVDで視聴しました。
二人の子どもをめぐる悲劇に涙がとまりませんでした。
戦後の混乱期に踊り子の子どもとして産まれた二人の姉妹は、「人買い」の手で、それぞれの家に引き取られていきます。
そして、現代になって、二人の姉妹が巡り合い、当時を知る人物との間で事件が発生します。
その事件を追う女性警察官が柴咲コウさんです。真摯な演技に好感が持てました。
姉を演じた宮本信子さん、妹を演じた余 貴美子さんの演技は重厚なものでした。
子どもを取り巻く環境は、戦後70年で大きく改善されていることは明らかですが、解決すべき問題は山積しています。
先日、営利目的で特別養子縁組をあっせんしたとして、民間団体の役員の男性が児童福祉法違反の疑いで逮捕されました。
先日、虐待を受けているとして警察が昨年、児童相談所に通告した18歳未満の子どもは5万4227人で、前年より46.5%を超えたと警察庁が発表しました。
これらの事実は、児童を巡る状況が、決して良好なものではないことを物語っています。
昨日、西宇部校区子ども会育成連絡協議会の総会に参加をしました。
資料の最後に「児童憲章」が掲載されていました。
児童憲章の冒頭には「われらは、日本国憲法の精神に従い、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福を謀るためにこの憲章を定める。」と書かれいます。
「児童は人として尊ばれる」「児童は社会の一員として重んじられる」「児童は良い環境の中で育てられる」と続きます。
「児童は良い環境の中で育てられます」を具体化して12項目書かれています。
1、すべての児童は、心身とも健やかに生まれ、育てられ、その生活が保障される。
3、すべての児童は適当な栄養と住居と被服が与えられ、また疾病と災害から守られる。
10、すべての児童は、虐待・酷使・放任その他不適当な取り扱いから守られる。
12、すべての児童は愛と誠によって結ばれ、よい国民として人類の平和と文化に貢献するように、導かれる。
格差と貧困が拡大している今日だからこそ、児童憲章をこの国に徹底させるときだと思います。
国は、児童を良い環境の中で育てるための施策を強める時だと思います。
このドラマの姉妹の悲劇が今日も繰り返されているとしたら、それを許すわけにはいかない。
このような気持ちになった良質のドラマでした。
監督の滝本智行さんにも今後注目していきたいと思います。
映画「追憶」に携わられるとのことで大いに期待しています。
東日本大震災が発生して6年目の今日、宇部市内で、福島の子どもたちとつながる宇部の会主催で「3.11被災地に思いをよせる宇部市民の集い」が行われました。
第一部は、児童文学者の那須正幹さんが「ズッコケ三人組 震災を語る!」と題して講演されました。
3.11の日のつどいで講演する那須さん
那須さんは、1942年、広島市で生まれました。広島に原爆が投下された時、3歳2か月でした。
家は半壊しましたが、幸い軽傷ですみました。
那須さんのお父さんは、女学校の先生でした。原爆投下直後教え子を探して爆心地を駆けまわるお父さん。
「住吉の橋の下なる水澄みて底の遺体の数もわからず」という短歌をお父さんが生前遺されています。
那須さんは、被爆体験を通じて、今日の原発政策について次のように語りました。
「我が国が保有するプルトニウムは、48トンに達している。これは核兵器6000発に相当する莫大な量である。つまり日本はその気になれば、いつでも核兵器を製造できる状況にある。しかも、安倍首相以下自民党議員の多数が、核兵器は現行憲法に違反しないと堂々と発言している。」
福島原発後、那須さんは、福島県の小学校で講演しました。
ある児童から次のような感想が寄せられました。
「私たちは、30歳になるまでに死ぬと思っていましたが、先生は3歳のときいっぱい放射能を浴びたのにお元気なのを見て、すごく安心しました。」
那須さんは、この感想を聞いて、「放射能は、人体をむしばむだけでなく、心もむしばむことを知り、以来原発反対運動にも積極的にかかわるようになった。」と語りました。
6年前に地震が発生した14時46分に参加者一同で黙とうしました。
東日本大震災から6年目を迎えます。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
9日の山口新聞は「各都道府県が医療供給体制の将来像を示す『地域医療構想』で、2025年に必要な病院のベッド(病床)数は、13年時点の134万床余りから約15万6千床、11.6%減少する見通しとなることが分かった。」「削減率が最も大きいのは鹿児島県で34.9%。32.0%の山口をはじめ、熊本県など計8県が30%を超え、20%台も19県ある。」と報じました。
共同通信の調査で明らかになた病床削減率のワースト1位は、鹿児島県の34.9%(1万680床)で、山口県の32.0%(7481床)はワースト7でした。
日本共産党は、2016年の参議院選挙時の政策で「『医療費適正化計画』による給付削減の改悪に反対します」と訴えています。
「医療費適正化計画」は、医療給付費の総額管理(キャップ制の導入)という財界の提言に押され、2006年に法制化された仕組みです。
安倍政権は、2015年の「医療保険改悪法」に、「医療費適正化計画」にかかわる一連の制度改変を盛り込みました。
今回の改定で、「医療費適正化計画」には、医療給付費の「予想」だけでなく「目標」が明記されることになり、都道府県には、病床機能の再編、後発医薬品の使用促進、給付の効率化など「目標」達成に向けた努力が義務付けれらました。「目標」を着実に達成するために、都道府県が「適正化計画」の進行状況を毎年検証することや、「目標」と実績とが乖離した場合に分析と対策を講じることも法律に位置付けられています。また「適正化計画」が定める医療給付費の「目標」と「地域医療構想」による病床削減、「国保運営方針」による国保の財政運営を「整合」させることも、法文に明記されました。
「医療費適正化計画」とその中での「地域医療構想」「国保運営方針」などは、都道府県に医療給付費の総目標をかかげさせ、病床削減や国保の給付削減などで給付抑制を競わせるものです。
日本共産党は2016年の参議院選挙時の政策の中で「住民の命と福祉を守る地方自治体を医療切り捨ての先兵に使う改悪など許されません。日本共産党は『医療費適正化計画』による強権的な給付費削減の推進に反対し、都道府県・市町村を医療切り捨てに動員する仕組みの撤廃をめざします。」と述べています。
山口新聞で医療政策に詳しい東京財団の三原岳研究員は「『合意に基づく在るべき医療供給体制の構築』と『病床削減』という異なる目的が混在して現場は困惑している。強引い進めるより、住民を含めた関係者の納得を得ながらの方が最終的には成果が出るだろう」と述べています。
安倍政権は、地方のベッドを減らすという点でも強権政治を加速させようとしています。
2025年までに、全国で、15・6万床、山口県で7400床の病床を削減するという「地域医療構想」を皆さんはどうお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。
日本映画で20代の頃から良く見ていた監督作品は、山田洋次監督と降旗康男監督作品でしょう。
山田洋次監督作品は、寅さんシリーズ以外の最近の作品はほとんど観ています。
そして、降旗監督作品の多くも観ています。
「冬の華」「駅STATION」「居酒屋兆治」「あ・うん」「鉄道員」「ホタル」「赤い月」「単騎、千里を走る」「憑神」「あなたへ」
降旗作品の多くの主人公は高倉健さんです。高倉健さんは20代の頃から大好きで、任侠映画以後の作品のほとんど観ています。
降旗作品の撮影を務めたのが木村大作さん。木村さんは最近、映画監督としても有名です。
降旗監督が、「あなたへ」以来、5年ぶりにメガホンを持ち新作が5月6日(土)から全国ロードショーです。
作品名は「追憶」。
この程、映画の脚本も務めた青島武さんが原作小説を発表されました。
昨日、一気にこの小説を読みました。
主人公の四方篤は北海道県警本部の刑事です。四方は、29年ぶりに旧友の川端悟と再会を果たします。
四方と川端が面会した翌々日、川端の刺殺死体が発見されます。
川端を殺した容疑者に浮上した人物も四方・川端の古い友人です。
事件の真相は、四方の子ども時代、川端らと何があったのか。
この作品が巨匠たちの手でどのような映画になるのか今から楽しみです。
四方を演じるのは、日本映画界で今一番の売れっ子、岡田准一さんです。
小栗旬さんは何の役を演じるのでしょうか。
映画「追憶」は宇部市でも上映されるとのことです。
巨匠たちが描く人間ドラマ。じっくり堪能したいと思います。
念仏者9条の会・山口の連続講座で山大名誉教授の纐纈厚さんから「日本近現代史」の講義を受けています。
纐纈さんは、この講義にあたって次のように述べています。
「現在は文字通り、混沌とした時代であり、私たち市民にとって危機の時代です。近年、この国の立憲主義が否定され、戦後培ってきたはずの民主主義の行方に不安が高まっています。このような時にこそ、もう一度私たちが歩んできた過去の歴史を教訓とし、そこから新たな未来を展望する光を探し出そうとする営為が求められています。そこで共に学ぶ場を設定し、講話形式で先ずは1930年代の日本の歴史に遡り、満州事変が如何なる経緯で起こり、誰が如何なる目的で戦争政策を採用し、それを当時の国民(憲法上は臣民)が、何故に対応あるいは指示していったのかを振り返ります。そのことによって、1930年代の再来とも指摘可能な現在の政治や経済の実態を学び、議論していきたいと思います。」
私は、1930年代の日本の政治を学ぶために、中路啓太さんの「ロンドン狂瀾」を再読しています。
「ロンドン狂瀾」は、日本がロンドン海軍軍縮条約を締結するに至る1930年代初頭の日本外交を活写した小説です。
ロンドン海軍軍縮条約は、日本、アメリカ、イギリスの海軍の補助艦の比率を定めたものです。
首席全権大使は若槻礼次郎元総理が務めました。
雑賀潤外務省情報部長が語り部となって、物語が進行していきます。
雑賀がロンドン海軍軍縮会議に参加する意義を吐露するシーンがあります。
「悲惨な欧州大戦を経てようやくに、国際的な諸問題を武力によってでなく、話し合いで解決しようという機運が世界中で本格的に高まっていた。国際連盟の活動で、数々の軍縮会議の開催などもそのあらわれである。もちろん、そうした努力は緒についたばかりであって、まだ満足のいく成果をあげるにはいたっていないが、人類の歴史において画期的な時代がやってきたことは間違いない。そして、そのような時代に外交官の職についているのは、大いに喜ぶことであるはずだった。」
この想いは、この時代を今日書いた作家・中路啓太さんの想いでもあると読みました。
纐纈さんの講義によると、ワシントン・ロンドン海軍軍縮条約の期限が満了した後、日本は、無制限が建艦競争の時代に突入します。時の内閣が「未曾有の国難が到来する」と提唱する中で、日本は、「英米との対立」と「アジアへの侵略」に足を踏み出すことになるのです。
纐纈さんの言われる「1930年代の再来とも指摘可能な現在の政治や経済」。
現在を「戦前」にさせないために、大いに学ばなければならないと思います。
北朝鮮が6日午前、日本海に向けて弾道ミサイルを発射しました。
日本共産党の志位和夫委員長は、「北朝鮮の行為を厳しく非難し抗議する」と同時に、「今月27日から国連で始まる核兵器禁止条約に関する国際会議の成功がいよいよ重要」と語りました。
外交官の雑賀が言うように「国際的な諸問題を武力によってではなく、話し合いで解決する機運が世界中で本格的に高まっている。」のが、2010年代後半の現在の世界の流れだと思います。
この流れを加速させる中で、北朝鮮の問題を含む国際的な諸問題の解決を図っていく時だと思います。
「温故知新」。平和のために、1930年代を今後とも学んでいきたいと思います。
北朝鮮の問題など皆さんのご意見をお聞かせ下さい。