議員日誌

ノーベル平和賞の劉暁波氏死亡

 昨日の朝日新聞の「MONDAY解説」で「ノーベル平和賞の劉暁波氏死亡」が特集されていました。

 朝日新聞の解説は、「劉氏が亡くなった翌日の14日、北京中心部にある天安門広場に行った。1989年、民主化を求める学生らを前に、劉氏が銃をたたきつけ、非暴力での民主化運動を訴えた場所である。広場はいつもと同じように、多くの観光客でにぎわっていた。地方から来た人たちに、『劉暁波』と書いたメモを見せて尋ねた。『知っていますか』。みなけげんそうに首を振った。共産党政権は劉氏に関する情報や党に批判的な言動を徹底的に消去している。市民がお金を稼いだり、海外に行ったりする自由は広げる一方で、共産党に異論を唱える人々に対しては自由を奪い、私的な会合も許さない。北京の外交筋は『習近平指導部になって、言論状況はさらに悪化した』と口をそろえる。」「文化大革命末期の76年の第一次天安門事件では、周恩来の死を悼む人々が天安門広場に集い、無言の抗議をした。89年の天安門事件も、始まりは失脚した胡輝邦元総書記の追悼だった。歴史学者の章立凡氏は指摘する。『当局は政治改革を話し合える穏健な理想主義者さえも消し去っている。ここまで抑圧が強まった社会では、もはや平和的な民主への意向は難しくなっているのではないか』」と書いています。

 日本共産党は、中国に対し、言論による体制批判には、それを禁止することなく、言論によって対応する政治制度への発展が重要だと、

ことあるごとに伝えてきました。劉氏の弾圧についても志位委員長が、2010年の赤旗まつりで、中国が国際人権規約などの国際的到達点に立ち、「国際社会の理解と信頼を高める対応をとることを強く望む」と述べていました。

 2010年の赤旗まつりでの志位和夫委員長の発言は以下の通りです。

・・・

 劉暁波(りゅうぎょうは)氏のノーベル平和賞受賞などにかかわって、中国における人権問題が国際的注目を集めています。この問題についてわが党の態度をのべておきたいと思います。

 日本共産党は、中国における政治体制の問題として、将来的には、どのような体制であれ、社会に本当に根をおろしたと言えるためには、言論による体制批判に対しては、これを禁止することなく、言論で対応するという政治体制への発展を展望することが、重要だと考えるという立場を、1998年の中国共産党との関係正常化以降、中国にたいしてたびたび率直に伝えてきました。言論による体制批判には言論で対応する政治体制への発展を展望することの重要性を、ここで重ねて強調しておきたいと思います。

 くわえて、人権保障に関する国際政治の到達点にてらして、私は、つぎの点を強調したいと思います。

 かつては人権問題――各国家が自国民の権利をどのように扱うかは、もっぱらその国の主権に属する内政問題として扱われました。しかし、とくにファシズムと軍国主義による人権蹂躙(じゅうりん)が第2次世界大戦に結びついたという歴史の教訓を経て、世界の平和維持のためにも、各国の国内で人権が保障される体制をつくることが必要だと考えられるようになり、そのための一連の国際的な取り決めがなされてきました。

 中国も、それらの国際的取り決めを支持・賛成してきています。中国は、1948年の世界人権宣言を支持し、1966年に国連総会で採択された「市民的及び政治的権利に関する国際規約」――言論・表現の自由を含む広範な市民的・政治的権利を増進・擁護する責任を明記した国際人権規約に署名しています。

 さらに、中国は、国連総会決議にもとづいて1993年にウィーンで開催された世界人権会議が採択したウィーン宣言にも賛成しています。ウィーン宣言は、つぎのように明記しています。

 「国家的および地域的独自性の意義、ならびに多様な歴史的、文化的および宗教的背景を考慮に入れなければならないが、すべての人権および基本的自由を助長し保護することは、政治的、経済的および文化的な体制のいかんを問わず、国家の義務である」

 ここには二つの原則がのべられています。

 一つは、自由と人権の発展は、それぞれの国によってさまざまなプロセスをとり、「多様な歴史的、文化的および宗教的背景を考慮」すべきであって、特定のモデルを性急に押し付けるような態度を取るべきではないということであります。

 いま一つは、しかし同時に、人権と基本的自由は普遍的性格をもっており、すべての人権と基本的自由を「助長し保護する」ことは、「体制のいかんを問わず、国家の義務である」ということであります。

 これは人権保障における国際社会の重要な到達点をなすものだと私は考えます。

 私たちは、中国が、これらの国際的到達点に立ち、人権と自由の問題に対して、国際社会の理解と信頼を高める対応をとることを強く望むものであります。

・・・

 中国の民主化を訴え、ノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏が亡くなりました。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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