本日、午前10時から一般質問で登壇しました。
本日の県議会で一般質問を行う私
いくつかの前進がありましたので報告します。
第一は、イージス・アショアについてです。
防衛省は、レーダーの仰角は5度以上とすることを前提に、『メインビームが地表に当たることはありません』と説明しています。この説明に対し、増山山口大学名誉教授は、「仰角5度のメインビームは4~6度の範囲で広がりをもつので、強い電波が西台周辺にまき散らされる」と指摘しています。
私は、県の検証作業の中で、増山名誉教授など専門家の意見を聞くべきではないかと質しました。
平屋総務部長は「必要に応じ、有識者の意見もお聞きしたい」と答えました。
第二は、自衛隊の名簿提出問題です。
県教委が1981年6月5日付で自衛隊山口地方連絡部長宛に「(自衛隊員の)募集にあたっては、学校を通さない募集活動(家庭訪問、電話、街頭での募集活動)は厳に謹んでいただきたい」などとする通知文を提出しました。
山口市では、自衛隊が適齢者の自宅に文書をポスティングしていることが明らかになりました。
私は、「自衛隊に対し『学校を通さない募集活動は厳に慎む』ことを求める対応は、今後も堅持するのか」と質しました。
繁吉副教育長は、「今後とも堅持する」と答えました。
1981年6月9日県教育委員会教育長は、公立高等学校長宛に「高等学校新規卒業予定者を対象とする自衛官の募集・選考及び自衛隊への体験入隊等について」と文書を出しています。
この文書には「教育の一環として自衛隊への体験入隊、体験飛行、体験航空等させることは、進路指導や安全性確保のうえで問題があると考えるので、慎重に配慮されるようお願いします。」と書かれています。
私は、「この学校長宛の文書についても今後とも堅持するのか」と質しました。
繁吉副教育長は、「今後とも堅持する」と答えました。
第三は、県立高校でのLGBTに配慮した対応についてです。
2019年度から大阪府と福岡県が公立高校の入学願書の性別欄を廃止し、来年度以降14道府県が廃止を検討しているとの報道があります。
私は、山口県でも入学願書の性別欄を廃止すべきだと質しました。
繁吉副教育長は、「今後、検討する」と答えました。
その他にも様々な問題で質問しました。
後日、映像と議事録が県議会のホームページに公開されますので、ご参照下さい。
さあ、これからは、来週から開かれる環境福祉委員会に向けて準備を進めたいと思います。
引き続き、県政全般に対する皆さんのご要望をお聞かせ下さい。
HNKのインタビュー番組に、作家の重松清さんと俳優の堤真一さんが出演していました。
重松清さんと堤真一さんのコンビと言えば、NHKドラマになった「とんび」です。
堤真一演じる不器用だが愛情一杯な父親は今でも心に残っています。
重松清さんと堤真一さんが再びタッグを組んだのが、映画「泣くな赤鬼」です。
早速、原作の「泣くな赤鬼」を読みました。
映画を観て泣くことはよくある私ですが、小説を読んで涙を流すことはあまりません。けれど、この小説はボロボロ泣きました。
私は、重松清さんの小説には度々泣かされます。
最初の体験は、私が20代後半の頃に読んだ「定年ゴジラ」です。
定年前後のサラリーマンの悲哀が見事に描かれた作品です。
考えて見れば私もそろそろそのような年になりました。
「泣くな赤鬼」の主人公の赤鬼は、ちょうど私たち世代の公立高校で長年野球部の指導を行ってきた先生。
もう一人の主人公である「ゴルゴ」は、赤鬼が指導する野球部と学校を途中で止めた元生徒。
「ゴルゴ」が高校を中退し、「赤鬼」も学校を変わり、一度も会わなかった二人ですが、病院のロビーで再会します。
私は、中学高校と弱小チームでしたが、それなりに真剣にクラブ活動に取り組んできました。
その経験から、「赤鬼」の苦悩が心にビシビシ届きます。
「ゴルゴ」の苦悩にも共感でき、「赤鬼」と「ゴルゴ」のぶつかり合いは、教室の脇に自分が立って聞いているような臨場感を感じました。
そして、「ゴルゴ」の妻雪乃と赤鬼の会話で、涙が止まらなくなりました。
赤鬼は雪乃に「学校の先生って、生徒をほめてあげることが仕事だと思うけど」と言われ自らをふり返ります。
赤鬼は雪乃からゴルゴが「赤鬼が俺の最後の先生、会いたい」と言っていたと言われ、決心します。
「誰かが見てやらなければならない。ぶざまなところも、みっともないところも、すべて見届けて、それがおまえなんだ、と言ってやらなければならない。その『誰か』を、親以外で引き受けてやれるおとなは、教師しかいないじゃないか、と思うのだ」
映画「泣くな赤鬼」は、14日から上映が始まっています。県内では防府市の映画館で上映中です。
議会が終わったら観に行こうと思います。
重松清さんは、文庫版のためのあとがきでこう書いています。
「僕は教師という職業が大好きで、現実に教壇に立っていらっしゃるすべての皆さんに、ありったけの敬意と共感を示したいと、いつも思っている。けれど、僕は同時に、教師とうまくやっていけない生徒のことも大好きで、もしも彼らが落ち込んでいるのなら『先生なんて放っときゃいいんだよ』と肩をたたいてやりたいと、いつも思っている。矛盾である。」「その矛盾があるからこそ、僕は何作でも何作でも『教師と生徒』を描きつづけていられるのだし、描きつづけていかなければならないのだろう。」
重松さんは、自らを「教師の話をたくさん書いて、親の話をたくさん書いて、子どもの話をたくさん書いた男」と呼ばれたいとも書いています。
時々、重松清さんの小説を読みたくなります。
重松さんは、私より一つ年上です。
私には兄はいませんが、私の心の中で、重松さんは頼れる兄貴です。
これからも重松兄貴、あなたの小説を読んで泣きたいと思います。
重松清さん「泣くな赤鬼」を書いていただき、ありがとうごさいました。
重松清ファンの皆さん、好きな小説をお教え下さい。
昨日、山口県教職員組合第85回定期大会で日本共産党県委員会を代表して挨拶を行いました。
挨拶の要旨は以下の通りです。
・・・
第85回定期大会にお招きありがとうございます。4年ぶりに戻ってまいりました県議会議員の藤本です。末娘が中学校3年生で、私は、厚南中学校PTA副会長・宇部市PTA連合会顧問を務めています。厚南中西宇部小の学校運営協議会委員も努めています。
県議会が始まりました。私は、教員の多忙化の問題を取り上げます。昨年度、時間外業務時間1カ月当たり45時間以上が小学校教員1910名、中学校が1435名。80時間以上が小学校237名、中学校が516名。100時間以上が小学校27名、中学校は235名という結果が出ています。学校業務支援員や部活動指導員を増やすことも大事ですが、教員を増やすことが求められています。
日本共産党は、「教職員を増やし、異常な長時間労働の是正を」という提言を発表しています。持ち時間数の上限を小学校週20コマ、中学校週18コマとし、小中学校の教員数を10年間で9万人増やす提案を行っています。来月の参議院選挙で日本共産党に大きな力をいただきたいと思います。
・・・
教員を抜本的に増員することが急がれます。
皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
・・・
さて、一般質問の原稿がほぼ完成しました。
引き続き、再質問や委員会の準備を進めていきたいと思います。
県政全般に対するご意見をお聞かせ下さい。
昨日、一般質問の通告が締め切られました。
私は、19日(水)の一番最初に質問する予定となりました。
私が行う一般質問の項目は以下の通りです。
・・・
2019年6月県議会一般質問項目
1、 自衛隊に関する諸問題
・イージス・アショア
・自衛隊の名簿問題
2、エネルギーに関する諸問題
・上関原発
・石炭火力発電所
・地域気候変動適応計画
3、 国際バルク戦略港湾
・宇部港長期構想
・宇部・山陽小野田地区工業用供給体制再構築事業
4、 憲法20条を守る課題
・知事の護国神社参拝問題
・県立高校バイト問題
5、 教育行政について
・教員の多忙化
・高校教育魅力向上事業
・LGBTへの対応
小項目は、変更する場合がありますでご了承下さい。
・・・
原稿は、今朝までにほぼ書きあがりました。少し長くなったので、今、スリムにする作業を行っている所です。
今日は、午前は、県教組定期大会で挨拶をさせていただき、午後は、萩市で行われるイージス・アショアの学習会に参加する予定です。
今日もしっかり学び、一般質問に反映していきたいと思っています。
引き続き、県政に対する要望を藤本にお寄せ下さい。
MONGOL800のアルバム「People People」の中に収録されている「MONSTER GOVERNMENT」に心を鷲掴みにされています。
「守られぬ公約 破られる条約」
「地位と名誉 歪んだ正義」
「筋書き通りの 八百長 茶番 政治」
「惑わされる大衆 踊らされる民衆」
こんな歌詞が書けるのは、MONGOL800の「キヨサク」さんしかありません。
沖縄のみではなく、今の政治状況を鋭く抉る強烈なメッセージです。
そして、キヨサクさんは続けます。
「平和上等! LOVE&PEACE 平和ボケで上等!」と切り返します。
この言葉にも勇気をいただきます。
この曲を聴きながら、今、4年ぶりの一般質問の原稿を執筆中です。
国政の矛盾が凝縮された、「イージス・アショア」の問題や「上関原発」問題に対し、しっかり民衆の声を県議会に届けたいと思います。
山口県で、平和と民主主義が前進するために、精一杯、質問を行いたいと思います。
引き続き、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。