議員日誌

一般質問報告パート④

 今日も、私が7月1日に行った一般質問の報告の続きを行います。
 私は、教育問題について質問しました。
 私は、コロナウイルス感染症防止が求められ、三密の回避が求められる学校現場だからこそ、30人以下の学級化に山口県が踏み出す時だと質しました。
 繁吉副教育長は「一クラス30人以下の学級化については、教員の加配に係る国の財政措置が講じられていないことなどから、現時点では、県独自で行うことは困難」と答えました。
 次に私は、県立高校特別教室の空調設置率が文科省の調査で昨年9月1日現在、22.2%だったこと、県立高校特別教室の空調の内、138教室がPTA設置・管理だったことを指摘し、県立高校特別教室空調のPTA管理を県管理に切り換え、特別教室の空調設置を増やすべきだと質しました。
 繁吉副教育長は「緊急に対応すべき課題も多くあることから、これらを総合的に勘案しながら、引き続き、検討する」と答えました。
 次に私は、日本語教育の推進について質問しました。
 6月23日に、国の基本方針が閣議決定されました。基本方針は、地方自治体における推進体制として「地方自治体の基本的な方針その他の重要事項を調査審議させるため、条例で定めるところにより、合議制の機関を置くことができる」ことを示しています。
 私は、県として、日本語教育推進のために、条例を制定し、合議制の推進機関を設置すべきと質しました。
 繁吉副教育長は「県教委としては、まずはその動向を注視してまいりたいと考えています」と答えました。
 基本方針は、日本語教育の具体的施策例として「全ての都道府県や指定都市に少なくとも一つの夜間中学が設置されるよう新設準備に伴うニーズの把握や設置にむけた取組を支援、地方自治体向けの研修会の開催や広報活動の充実を通じてその促進を図る」としています。
 私は、この基本方針を受け、県内に夜間中学を設置すべきと質しました。
 繁吉副教育長は「この度、国の基本方針が閣議決定されたことも踏まえ、改めて、県内における設置ニーズを把握するとともに、夜間中学の最近の動向等について研究をを継続していく」と答えました。
 私は、防災対策について質問しました。
 第一は、県管理ダムの事前放流についてです。
 4月に国が明らかにした「事前放流ガイドライン」に基づき、5月末までに国管理の一級水系の国及び県管理ダムで事前放流を行うための治水協定が締結されました。
 私は、県管理の二級水系で、事前放流に向け、関係利水者と治水協定を締結すべきと質しました。
 阿部土木建築部長は「二級水系については、一級水系での取組を参考に、近年、甚大な浸水被害を受けるとともに、貯水容量が大きなダムがある水系から、関係利水者等の理解を得ながら、事前放流の実施に向け、治水協定を締結していく考え」と答えました。
 私は、治水協定を締結する場合、損失補填制度を設けるのか、損失補填制度を設ける場合、国に財政措置を求めるべきだと質しました。
 阿部部長は「国が4月に定めた事前放流ガイドラインでは、損失補填制度について『具体の手続きや算定方法については、別途、整理する予定』とされており、県としては、引き続き、損失補填制度の具体的な算定方法や国からの財政措置等、国の動向を注視してまいります」と答えました。
 私は、コロナ禍の災害時における避難所の確保について質問しました。
 内閣府などは、6月8日、都道府県等に対し、「新型コロナウイルス感染症対策に配慮した避難所開設・運営訓練ガイドライン」を発出しました。
 私は、このガイドラインを受けて、県の「避難所運営マニュアル策定のための基本指針」を改定すべきだと質しました。
 内海総務部長は「国から示された留意事項等も踏まえながら、避難所のレイアウトの見直しや避難所に受け入れる際の対応など、各市町の対応例を、今後、県の基本指針に反映することにしたい」と答えました。
 私は、岩国市美和町のメガソーラー建設問題について質問しました。
 岩国市美和町のメガソーラー開発地周辺の河川へ濁水が流れ込む被害が続いています。
 5月1日の業者が明らかにした水質調査結果では、農業用水基準では、浮遊物質量が、環境基準では、鉛が基準値を超えました。
 私は、県は、事業者をどう指導し、事業者は、今後、どう住民に対応しようとしているのか、県の認識を質しました。
 松岡農林水産部長は「県としては、事業者に対し、濁水の流入防止等、周辺環境の保全に努めながら開発行為を進めるよう、適切に指導するとともに、事業者においても、地域住民への丁寧な説明等に努めながら、適切に対応していくものと考えている」と答えました。
 今日で、一般質問の報告は終了します。
 私は、県議会議員17年目を迎えていますが、今議会はとても成果の多い議会だったと思っています。これからも、しっかり調査し、引き続き、皆さんの声を議会に反映していきたいと思っています。
 明日から、私は、県議会環境福祉委員会の審議に参加します。
 明日は、健康福祉部、明後日は、環境生活部の審議が行われます。
 健康福祉部は、新型コロナウイルス感染症対策を最前線で行っている部署です。必要な発言をしっかり行っていきたいと思っています。
 新型コロナウイルス感染症対策をはじめ、県政全般に対する皆さんの声を藤本にお聞かせ下さい。

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