環境福祉委員会二日目の審議が行われました。
二日目は、健康福祉部の審議が行われました。
環境福祉委員会で健康福祉部の説明を聞く私
所管事項の説明で、「山口県手話言語条例(仮称)」(素案)が示されました。
佐藤障害者支援課長は、条例制定の趣旨について「言語として手話の普及、手話の習得機会の確保に関する施策を推進し、手話が言語の一つとして尊重され、手話で生活できる地域社会に向けて、全県を掲げて取り組むための理念や基本的施策等を示すために制定するもの」と説明しました。
佐藤課長は、今後のスケジュールについて「7月にパブリックコメントを行い、9月県議会で条例案を上程する予定」と説明しました。
私は、「全国でいち早く手話言語条例を制定した鳥取県での取組みに学び、条例制定後は、取組方針を示すべき」と要望しました。
私は、医療費助成制度について、1999年4月に制定された「山口県福祉医療制度検討協議会」について質問しました。
本検討協議会は、「福祉医療助成制度について、将来に向けた制度の在り方等を検討する」ことを目的に設置され、県内の市町の担当課長と、山口県健康福祉部の部次長と厚政課長が会員となっています。
開催状況について、松永厚政課長は「本協議会は、福祉医療制度に一部負担金を導入した2009年以降開催していない」と答えました。
私は、「協議会は、要綱5条にある解散なのか、開催されていないだけなのか」と質しました。
松永課長は「確認できていない」と答えました。
私は、「9月県議会の本委員会で、協議会の現状を報告してほしい」と求め、松永課長は「9月議会の委員会で説明する」と答えました。
私は、山口県市長会から「県民が安心して子育てできる環境を創出するための最優先の施策」として福祉医療制度の拡充が県知事に今年も要望されたことを指摘し、「協議会を開催し、福祉医療制度について市町の意見を聞くべきだ」と要望しました。
県議会環境福祉委員会が本日開かれました。
本日は、環境生活部の審議が行われました。
環境生活部所管の質疑を行う私(中央)
宇部興産、大阪ガス、電源開発の3社で(仮)西沖の山石炭火力発電所の計画が進められ、環境影響評価準備書の審査が行われ、山口県知事も知事意見を4月経済産業大臣に提出しました。その直後に、本事業から大阪ガスが撤退することが明らかになり、宇部興産などは、ホームページで「環境影響評価準備書手続きの休止」を明らかにしています。
私は、(仮)西沖の山石炭火力発電所の環境影響評価準備書の取扱いについて質問しました。
小田環境政策課長は「5月21日、当該事業者が正式に環境影響評価書を取り下げることを表明した」と答えました。
次に、私は、山口県庁エコ・オフィス実践プランについて質問しました。
県庁の二酸化炭素排出量2012年度3万903トンを2020年度において、8%削減するとの目標を立てています。
2017年度の削減割合について、小田環境政策課長は、「0.7%の削減割合だ」と答えました。
私は、「来年度で計画期限を迎える本計画を更新し、県庁が全県の事業所の範となって、引き続き、二酸化炭素排出削減を行う」よう要望しました。
次に、私は、第四次男女共同参画基本計画について質問しました。
私は、2014年11月県議会で、男女共同参画計画に管理職に占める女性の割合を加えることを求め、当時の半田部長が「次期計画を策定する中で、検討する」と回答し、第四次男女共同参画基本計画に「県職員の課長以上に占める女性職員の割合」が指標に加わりました。県は、2017年、9%だった女性管理職の割合を2022年に14%にする目標を持っています。
私は、「直近の女性管理職の割合」を質問し、平川男女共同参画課長は「10.7%」と答えました。
私は、「来年度で計画期限を迎える本計画の更新作業」について質問し、平川課長は「来年度改定作業に入る」と答えました。
私は、秋吉台エコミュージアムについて質問しました。
秋吉台エコミュージアムは、山口県が管理し、美祢市が指定管理者となっています。
私は、先日、秋吉台エコミュージアムを視察し、「二階の体験シアターの映像が動かない、エレベーターが動かないなどの状況が放置されている」ことを指摘した上で、「県が美祢市に払う指定管理料は0円となっているが、県は指定管理料を美祢市に払い、施設の適切な管理が行われるようにすべきだ」と提案しました。
浅田次郎の『獅子吼」を読んでいます。
この本は、浅田さんの短編小説6編を収めた小説集です、
、表題でもある「獅子吼」は、浅田さんの思想が凝縮された優れた「反戦小説」だと思いました。
農学校畜産科を卒業した愚直な草野二等兵は、近くの動物園の飢えた動物達に残飯を届けようとして上官に見つかります。
草野は、こう考えます。
「人間が戦死するのは仕様ねだども、戦争をしてねえ動物が飢えて死ぬのは、あまりにも無慈悲でがんす。」
一方、動物園の中のライオンの大将は、人間による戦争についてこう考えます。
「肉体よりもすぐれたものを、どうして人間は造り出したのだろうか。自分の足よりも速いもの、自分の腕より、靭いもの、自分の牙や爪よりも鋭いものを。やがてそれらが自分を傷つけ、過分な欲望の基となり、ひいてはそうした必然の結果を神仏の規定した運命だと錯誤することになるのだと、どうして気付けなかったのだろう。たとえそれが太古の人間の浅知恵によるものだったにせよ、長い歴史の途中でただのいちども考えな直さなかったとは、あまりにも愚かしい。」
最終盤で、作家の浅田さんは、「大将」に戦争の本質について次のように語らせています。
「これは戦争ではないか。恨み憎しみのかけらもない相手に、『敵』という名を付けて殺す戦争ではないか。」
ベトナム戦争の帰還兵で反戦活動家だった「アレン・ネルソン」さんの著作を思い出します。
ネルソンさんは、ベトナムで初めて人を殺した時こう心に決めたといいます。
「やつらはグークス(東洋人を蔑む言葉)であって、人間じゃないんだ。」
ネルソンさんは、沖縄で、日本国憲法9条を知り、「第9条こそが戦争をなくす唯一の道」だと亡くなるまで、戦争体験を語り9条の大切さを訴え続けました。
ネルソンさんは、「第二次世界大戦後、日本は世界中のどこにも爆弾を一個も落とさず、世界中の人々の命をだれひとりもうばっていません。これは第9条の力であり、この力を日本人みずからがもっと理解すべきだと思うのです。」と語っています。
「恨み憎しみのかけらもない相手に、『敵』という名を付けて殺す」戦争がなくなる日が来ることを願ってやみません。
だからこそ、私は、浅田文学を学んでいこうと思います。
この文庫版の解説で、ミュージシャンの吉川晃司さんが、「尚友」という言葉を使っています。
「書物を読んで昔の偉い人を友とする」という意味だそうです。
浅田さんを「尚友」として、しっかり学んでいきたいと思います。
近く「帰郷」という小説集の文庫版が出版されます。これも「反戦小説集」だとのことです。
近くこの小説集も読みたいと思います。
「獅子吼」は、何度も立ち返りたくなる私にとって大切な作品となりました。
浅田ファンの皆さん、好きな作品をお教え下さい。
本日の中国新聞に私が、6月県議会で取り上げた教員の長時間勤務問題が報じられていました。
山口県で、教員の長時間勤務の実態が大きな問題になっています。
このような中、19日、経済協力開発機構(OECD)は、教員の労働や学校環境に関する国際調査結果を公表しました。
日本の教員は事務作業などに追われ、勤務時間が小中学校とも参加国中、最長でした。
20日付「しんぶん赤旗」の当該記事を紹介します。
「中学校の勤務時間は、参加国平均が週38・3時間なのに対し、日本は約1.5倍の週56・0時間。小学校の平均値は出ていませんが、日本は週54・4時間で、どちらも最長でした。日本では『一般的な事務作業』『同僚との共同作業や話し合い』に時間を割いている傾向がありました。中でも中学校の課外活動指導が週7.5時間(平均週1.9時間)と突出していました。」
県教委は、私の6月県議会の答弁で、教員の多忙化の解消策として「統合型校務支援システムの導入」を進めると答えました。
統合型校務支援システムとは「生徒の基本情報、成績処理、出欠管理、保健関係情報など、統合して管理・処理する機能を有しているシステム」です。
今年度は、岩国高校、徳山高校、防府高校、防府商工高校、山口高校、宇部工業高校、下関中等学校、下関双葉高校、大津緑洋高校の9校で、システムの運用を開始する予定です。
県教委は、支援システムの県立学校への導入促進と同時に、私が提案した学校業務支援員の配置を検討すべきです。
県教委は、教職員の増員を政府に働きかけ、県内の教職員を増やす努力を行うべきです。
教員の長時間勤務がOECDの調査で世界で最長だということが明らかになりました。
この問題に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
「落語 極めつき 昭和の名人12 6代目 三遊亭圓生(弍)」を聞いています。
最初の「怪談 牡丹灯籠 ~栗橋宿」は見事な演劇を鑑賞しているようです。
マガジンでは、三遊亭鳳楽さんが、師匠であった「圓生」を語っています。
鳳楽さんは、圓生から次の言葉を聞いています。
「噺を自分のものにするのは、お習字と同じ。最初はまず基本になるお手本の上に紙をのせ、なぞって形だけを覚える。少し経つと、今度はお手本を脇に置いて、それを見ながら書く。そして、すべてを覚えたら、お手本をなくして、自分ひとりで頑張って書いて勉強する。それで、『あっ、書けた』と思ったら、必ずお手本と見比べる。そうすると、いかに自分の字がまずいかがわかる。そうなればまたお手本を見直して稽古をし、また自分で書き、またお手本を見る。そんなことを何遍も何遍も繰り返して、ようやく自分なりの字が書けるようになる」
圓生は、次の言葉も残しているとマガジンにあります。
「噺家は砂山を登っているような了見で毎日精進しなくちゃいけません。砂山は一生懸命登ろうと思ったって、ずるずる滑ってなかなか上がれない。それどころかちょっとでも怠けもうものなら、底のほうまで滑り落ちてしまう。だから一生懸命精進しつづけなければならない。」
マガジンは圓生の最後をこう書いています。
「昭和54年9月3日、79歳の誕生日を迎えた圓生は、千葉県習志野市で1席演じた直後、急遽。まさに生涯現役、それも、第一線を貫いての昇天だった。」
生涯現役だった圓生。努力を惜しまなかった圓生。
「砂山」の例えは、私自身の励みになる言葉です。
「政治家は砂山を登ってるような了見で毎日精進しなくちゃいけません。」
この言葉を励みに、4年ぶりの6月県議会、最後まで精進していきたいと思います。
一般質問が終わりました。来週から委員会審議です。しっかり準備したいと思います。
圓生落語を聞きながら、毎日精進してまいりたいと思います。
引き続き、県政に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
昨日行った私の質問が、山口新聞と宇部日報に報じられました。
どちらも取り上げられていたのが、教員の長時間労働の実態の部分でした。
私は、昨年度の教員一人当たり1カ月平均時間外業務時間の状況を質問しました。
県教委は、「教員一人当たりの1カ月平均時間外業務時間の昨年度の結果についてですが、小学校は、45時間以上が1910人で44.7%、80時間以上が237人で5.6%、100時間以上が27人で0.6%です。同様に、中学校では、それぞれ1435人で57.6%、516人で20.7%、235人で9.45%です。また、県立学校では、それぞれ1245人で35.9%、507人で14.6%、275人で7.9%となっています。
中国地方では、広島、島根、鳥取の3県が県立学校に学校業務支援員を配置しています。
私は、山口県でも支援員を配置するよう質問しました。県教委は、「総合型業務支援システムの導入」等で教職員の負担軽減を図りたいと答えました。
根本的には、教職員を抜本的に増やすことが重要です。
なにより、過労死ラインを超えて、今日も働いておられる県内の先生方の処遇を急いで改善していかなければなりまん。
私は、厚南中PTA副会長であり、宇部市PTA連合会顧問でもあります。
引き続き、教員の多忙化解消の問題を県議会で取り上げていきたいと思います。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。