議員日誌

みほり学園の建て替え急務

 私は、4日に行った11月県議会一般質問でみほり学園の建て替え問題を取り上げました。

 11月下旬に、児童心理治療施設・山口県みほり学園と山口総合支援学校みほり分校を視察しました。

 生活し学んでいる子どもたちの約7割が、虐待に関する問題を抱えていました。

 みほり学園とみほり分校小学部棟は、1972年に建てられ47年を経て老朽化が顕著です。

 私は、「建て替えのため指定管理を受託している山口県社会福祉事業団と健康福祉部、教育委員会の3者で協議を行う場を設置すべき」と質しました。

 中野健康福祉部長は、「施設の適切な維持管理や子どもの生活環境・学習環境の改善を図るため、今年度、体育館の外壁改修を行うなど、これまで計画的な修繕等に努めているところであり、現時点、建て替えのための協議の場を設置することは考えていない」と答えました。

 山口県社会福祉協議会が平成30年度の山口県みほり学園の事業を第三者評価した公表事項の内、「改善を求められる点」があります。

 この中に「施設建物の老朽化は顕著であり、治療・支援・生活の空間すべてにおいて、環境そのものが適切・快適とはいえません。また、プライバシーの保護と開放感の両立という点においても不十分です。子どもの生活面での不便は、退所後の生活にも影響をきたすものと思われます。これらの問題解決のための、実効性がある中長期計画の策定が期待されます。」とあります。

 みほり学園を保有している県は、第三者評価のこの指摘に正面から向き合うべきです。

 また、県は、2015年に「山口県公共施設等マネジメント基本方針」を示しています。

 この方針の最後に、「施設類型ごとの基本方針」が示されています。

 この中の保健・福祉施設類型の中に、みほり学園があります。

 今後の管理方針として「①老朽化している施設については、施設の統合についても検討し、機能の充実・強化を図る②指定管理者制度を導入している施設については、制度の趣旨に沿って適切な管理運営を行う。」とあります。

 マネジメント基本方針は「今後、基本方針の考え方に基づき、個別の施設類型毎の中長期的な管理計画を策定し、維持管理、修繕、更新等を実施していきます。」としています。

 みほり学園を含む保健・福祉施設類型には中長期的な管理計画がありません。

 みほり学園に隣接していた旧中央児童相談所は、1967年に建築された施設でしたが、今春、他の相談施設と併設され、総合相談センターとして新築スタートしました。

 いずれにしてもみほり学園の老朽化が顕著である点に関し衆目は一致しています。

 みほり学園を含めた保健・福祉施設類型の中長期的な管理計画の策定が急がれます。

 みほり学園の老朽化問題は、来週からの環境福祉委員会でも取り上げる予定です。

 この問題をはじめ、県政全般に対する様々なご意見・ご要望を引き続き、藤本にお寄せ下さい。

 

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。