12月4日、私は、一般質問で地域医療構想の問題を取り上げました。
地域医療構想問題を含めて一般諮問を行う私
厚生労働省が、公立・公的医療機関等の再編統合に向けた議論を促すとして全国424病院名を公表し、県内では14病院が公表されました。
私は、この間、山口宇部医療センターと美祢市立病院と美祢市立美東病院の事務幹部と懇談してきました。
昨年9月には山口宇部医療センター、今年2月には美祢市立病院や美祢市立美東病院の「2025プラン」が地域医療構想調整会議に提案され、それぞれ合意しています。
私は、「今回の厚生労働省の病院名の公表は、これまでの調整会議の議論を無視するものだ、県の見解は。」と質問しました。
中野健康福祉部長は「国からは、調整会議における議論の活性化を図るため、公立・公的医療機関等の診療実績の一部を分析した結果に基づき、行われたとの説明を受けている。」と答えました。
私は、「厚生労働省は、公表された病院に、来年9月までに新たな結論を求めている。県は、厚生労働省に今回の提案の修正を求めるべきだ」と質しました。
これに、中野健康福祉部長は「県としての取組の進め方やその内容を、来年9月末までに決めることは、国から正式に示されておらず、今後、国の通知に基づく方針等が示されてから、検討することとしています。」と答えました。
厚生労働省は、来年9月までに結論を得るように求めているのは、あくまでもワーキンググループの検討を受けたものです。
県は、国から正式な方針が示されて今後の検討作業を行うとしています。
私は、「公的病院に限って国が強力な検討をするということについて、県は国に物申すべきだ」と質しました。
中野健康福祉部長は「今回名前が挙がった病院に対して何か強制するようなものではない、ということでございますので、県としてはこれまで同様、あくまでも医療機関の相互の協議と自主的な取組によって推進していくという、こういった取り組みに対して支援してまいりたいと考えている」と答えました。
病院名を公表した直後の9月27日に、厚生労働省医政局は、「地域医療構想の実現に向けて」という文書を発出しました。
この中で、医政局は、病院名公表は「必ずしも医療機関そのものの統廃合を決めるものではありません。また、病院が将来担うべき役割や、それに必要なダウンサイジング・機能分化等の方向性を機械的に決めるものではありません。」と述べています。
やはり、厚生労働省は、今回の病院名公表を撤回した上で、今後の方針を示すべきです。
来週からの環境福祉委員会の中でも、地域医療構想の問題を引き続き議論していきたいと思います。
地域医療構想をはじめ、県政全般の問題に対する皆さんのご意見を引き続き、藤本にお寄せ下さい。
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