落語「昭和の名人・完結編」2、古今亭志ん朝を聴いています。
題目の「猫の皿」は、人間の業が描かれストンと落ちへとつながります。
「猫の皿」は、20年以上前に編集されたCD「NHK落語名人選」、五代目古今亭志ん生で初めて聴きました。
志ん生の「猫の皿」は、茶屋の主人の飄々とした姿が実によく描き出されています。
志ん生落語の真骨頂でしょう。
志ん朝は、粋な江戸っ子、佐平治が主人公の「居残り佐平次」の方がぴったり来るようです。
店の者からの勘定を、言葉巧みにかわす場面は、志ん朝の真骨頂でしょう。
志ん朝は志ん生の息子です。志ん朝の弟子の志ん橋が志ん朝から「いいかい、親父の噺で覚えるなよ、間違うぞ。あれは親父だから通用するんだよ」と言われたそうです。
昭和の大名人を親に持った志ん朝の苦労の一端が窺えます。
しかし、独自の落語を確立し、志ん生世代の次代を代表する落語家として名を残すとは、並々ならない努力があってのことでしょう。
志ん朝は、昭和13年生まれ、平成13年に享年63歳で亡くなりますが、今生きていれば、志ん生とは違う、飄々とした上手い落語を演じたことでしょう。
枝雀もそうですが、名人は早く亡くなるものですね。ライブで聴けないから、CDやDVDで名人の演技が求められるのでしょう。
枝雀には枝雀の良さが、志ん朝には志ん朝の良さがあり、落語は面白いですね。
2月議会とその後の選挙は、昭和の名人の落語をマイカーで聴きながら乗り切ることといたしましょう。
ただ聴くだけではありません。喋る勉強にもなり一石二鳥です。
皆さんのご贔屓の落語家さんをお教えください。
落語「昭和の名人」完結編を聴いています。
第一巻は、二代目桂枝雀です。演目は「代書」「親子酒」です。私の車が寄席に変わる瞬間です。
私は落語が好きで、前から聴いていましたが、東京が中心で、また、三代目古今亭志ん生世代が中心でしたので、枝雀の落語をじっくり聴くのは初めてでした。
面白い面白い、一気に虜になりました。
年譜を見ると、枝雀襲名が昭和48年です。昭和39年生まれの私は、テレビではよく枝雀を観ていました。
落語というより、俳優としての枝雀の方が私の記憶に残っています。
特に、「代書」の松本留五郎は圧巻です。
田中優子さんの「江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?」に、「現代では、一人前に挨拶ができたり仕事についたりしないと「自己責任」といわれ、貧しくて当たり前、ホームレスでも当たり前、とされてしまう。しかし江戸時代、いや高度経済成長前までは違った。そういう人たちは村落や長屋の中に受け容れられ、皆がそうゆうものだ、と理解してそれなりの役割を与えられていた。」とあります。
高度経済成長の真っただ中に育った私ですが、いわゆる村落で育ったせいもあるのでしょうが、私は、地域のネットワークを知る最後の世代かも知れません。
松本留五郎を受け入れにくい現代だからこそ、松本留五郎に会いたくなります。
田中さんは、「自分の境遇や能力を人と比べて劣等感を抱いたり、憂鬱になって閉じこもったりはしない。職を転々とするものの、友人も多く、常に働こうとするし、それを周りが支えているようだ。」とも述べています。
現代社会が松本留五郎から学ぶことは多そうです。もう一度桂枝雀の「代書」を聴くことにします。
第二巻は、三代目「古今亭志ん朝」です。田中さんの本を導きに、車での移動時間は、名人の落語にじっくり浸ることにいたします。
皆さんのお薦めの落語家と演目をお教え下さい。
数日前、年長の長女が高熱を出しました。かかりつけの小児科で検査をしたらインフルエンザA型でした。
昨日は、私が看病しましたが、今日は、妻も私も休めず、病後児保育に初めて預けました。
今は、熱も下がり、機嫌も良く、来週からは保育園に通えそうです。
一人でも子どもが元気がないと親の私もどこか元気が出ません。
我が家の子ども達のインフルエンザは峠を越えたようです。今度は、親にということにならなければと願います。
長女も、後数十日の保育園生活を充実した日々にさせてやりたいと思います。
長女が通うこぐま保育園には、13歳になった長男からお世話になっています。長女の卒園と同時に、我が家もこぐま保育園卒園となります。
あと数十日と思うと、感謝の気持ちと同時に、一抹の寂しさが心に迫ってきます。
出会いと別れの春ですね。皆さんのご家庭ではいかがですか。
本日、日本体育協会は臨時国体委員会を開き、昨年の第65回千葉国体に出場した山口県選手の内35名に参加資格違反があったとする第三者委員会の答申を承認したとの報道がありました。
国体委員会では、ほかの都道府県にも同様の違反がなかったか調査を行うようです。
違反のあった35名の選手に対しては、処分は行われず、減点は行われるようです。したがって千葉国体での山口県の順位は、総合で13位から16位となるようです。
また、参加資格の規定に、第三者委員会が示した「対象期間の半数を超えて、住民票がある都道府県で生活の実態があること」などが盛り込まれる見込みです。
第三者委員会が求めていた開催都道府県が総合優勝する慣例を是正する点などについて泉国体委員長は、「各団体の意見を聞いて、前向きに検討していく」と述べたとされています。
時事通信によると、県体育協会会長の二井知事は、「新基準に従い適正に対応する。総合優勝への道のりは険しくなったが、最大限の努力をしたい」とコメントしたとあります。
35名の選手に参加資格違反があり、県体育協会が第三者委員会の答申で厳重注意とされたことに対する体育協会会長としてのコメントが二井知事からなかったのなら残念です。
現時点では、インターネットの情報しかありません。詳細を今後、私なりに検証したいと思います。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
先週から、NHKドラマ「四十九日のレシピ」が始まり、昨夜は、第二話が放映されました。
昨年6月6日のブログで、この本の事を取り上げました。その時に、「この作品が映画化されることを望んでいます。」と書きましたが、ドラマ化という形で夢が叶いました。
伊吹有喜さんの原作を再読していますが、やっぱりいい作品です。
原作に一番ぴったりなのが、百合子役の和久井映見さんです。弱そうでいて芯がしっかりしている百合子そのものです。
井本役の徳永えりさんは、原作の方が強烈ですが、しっかり脇を固める演技に好感が持てます。
百合子の継母・乙美の死を通して、家族や彼女に関わったそれぞれが彼女の生きた人生を振り返ります。
その行為を通じて、各々自分の人生を振り返ります。そして、前を向いて各々が歩みはじめます。
原作では涙を流すことはありませんでしたが、ドラマを観ながら、時々涙しました。
ドラマは4話で終わりますので、後2回です。クライマックスの宴会のシーンがどう映像化されるのか楽しみです。
私の大好きな小説を映像化していただいたNHKのスタッフの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
NHK火曜10時の「ドラマ10」の枠で、4月12日から海堂尊さん原作の「マドンナ・ヴェルデ」が放映される予定です。
この原作の姉妹作である「ジーン・ワルツ」は映画化されて現在ロードショー中です。
「マドンナ・ヴェルデ」を読んだ感想は、昨年7月6日のブログで触れましたが、映画「ジーン・ワルツ」を観た感想も加味して、ドラマ化がとても楽しみです。
ドラマの配役を見ると、母親のみどり役は、松坂慶子さんで、娘の理恵役は、国仲涼子さんのようです。
「マドンナ・ヴェルデ」のドラ化に感謝しつつ、ドラマ開始までに、原作を再読しようと思っています。
ドラマ「四十九日のレシピ」をご覧になった皆さん感想をお聞かせ下さい。
今日、2月県議会が開会しました。
今日、二井知事が議案説明を行いました。
今日の二井知事の議案説明で少なくとも二つ納得できない点がありました。
第一は、国体に関する問題です。
二井知事は、国体に関連して、「地元選手の活躍による総合優勝を目指していきたい」と述べました。
私は、あくまでも総合優勝を目指す考えに疑問を持ちます。それは、開催県が総合優勝するという慣例が、国体に様々な歪みを生じさせていると思うからです。
その上で、17日に、昨年の千葉国体などに出場した山口県成年選手の参加資格に関して、日本体育協会が設置した第三者委員会が、選手35名に参加資格違反に該当するとした答申書を発表したことに二井知事は全く触れなかったことが疑問です。
答申書では、山口県体育協会を厳重注意にするとも言及しています。この事態を県体育協会のトップである二井知事が、国体にあえて触れながら、今日の議案説明で、何も言及しないというのは疑問を抱きます。
更に、二井知事は「日体協が自らをまず処分すべきではないか」と発言したとの報道が数日前にされました。自らの責任について言及する前に、処分した日本体育協会を処分すべきと発言する二井知事の姿勢は問われなければならないと感じます。皆さんのこの問題でのご意見をお聞かせ下さい。
第二は、私立学校に対する運営費補助についてです。二井知事は、この問題で、「生徒一人当たりの補助単価について前年度と同額を措置し、引き続き、中国地方でトップ水準の維持を目指す」と述べました。
山口県は、H19年、この補助単価を3000円増やし、H20年も3000円増やし、確かに中国地方トップクラスになりました。しかし、H21年に3500円減らし、H22年2500円減らし、H22年度補助単価は、広島県が336647円、山口県が337500円と、広島県に肉薄されました。
今年度山口県が昨年の補助単価を維持しましたが、広島県が、補助単価を2662円増やし、339309円とし、広島県に抜かれました。中国地方トップの座を広島県に奪われた事実を山口県は冷厳に受け止めるべきです。(鳥取県の今年度の補助単価は464539円でダントツのトップですが、計算式が違うとの理由で、比較から除外されています。この問題に詳しい方はご示唆願います。)
知事は、「生活保護世帯の授業料を完全無償化する支援の拡充を図る」と発言しましたが、これは、あくまでも授業料で、施設整備費が含まれていません。
山口県では、生活保護世帯が納める授業料を除く施設整備費の年間負担は約10万円程度です。この負担は新年度も継続します。
京都府、大阪府、広島県は、授業料と施設整備費を合計した納付金全体を無償化する措置を講じています。
その上で、京都府は、新年度から年収500万以下の世帯の授業料(施設整備費を含む)を無償にしようとしています。
知事の説明は、京都府との格差を埋めるものではありませんでした。この問題でも皆さんのご意見をお聞かせください。
いよいよ2月県議会です。任期最後の議会です。全力を尽くしたいと思います。県政全般に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。