7日、NHKは、性暴力被害者支援団体が国に予算確保を要望したと次のように報じました。
「性暴力の被害者を支援する8つの団体が、相談が増える中でスタッフを確保する費用がまかなえず運営が厳しくなっているなどとして、国に対応を求める要望書を提出しました。要望書を提出したのは、NPO法人『性暴力救援センター・大阪SACICO』など関西や東京などにある8つの団体です。いずれも民間の病院などを拠点に性暴力の被害者の支援を行っていて、病院での診察や警察への相談など必要な支援を1カ所で受けられていることから『ワンストップ支援センター』と呼ばれています。こうしたセンターは全国の都道府県に設置されていて、国と自治体が運営費などの一部を補助していますが、要望書によりますと、被害者や家族からの相談が増える中、スタッフを確保するための人件費がまかなえず、運営が厳しくなっているということです。また、医療や心のケア、それに法律相談などの専門的な支援に対する公費負担の内容や範囲が自治体によって異なり、支援に差が生じているとしています。このため、8つの団体は内閣府に対し、支援の現状について実態調査を行うとともに、被害者が住む地域にかかわらず同じ内容の支援を受けられるよう、必要な予算を確保することを求めています。6日開かれたオンラインの記者会見で、広島の団体の代表で広島大学准教授の北仲千里さんは『被害の相談が増える中、支援の質を下げることはできない。被害者が全国どこにいても十分な支援を受けられるよう、国に働きかけていきたい』と話していました。要望書について、内閣府は取材に対し『貴重な提言をいただいたと認識している。国としては全国どこにいても支援を受けられることが望ましいと考えており、提言の内容を踏まえ、今後の取り組みを検討していきたい』とコメントしています。」
山口県には、男女共同参画相談センター内に、「やまぐち性暴力相談ダイヤルあさがお☎083-902-0889」があります。
この電話で、①電話相談・面接相談②医療的支援③心理相談④法律相談を行っています。
内閣府男女共同参画局は、2019年と、2022年に、「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターを対象とした支援状況調査」を行っています。
私は、9日付で、山口県は、男女共同参画局のこれら調査にどのように答えたのか照会しました。
私は、先日、山口県の女性相談支援員さんが、10名で、全員が非正規で、時給が全国ワースト4位であることを本ブログで紹介しました。
山口県の性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップサービス支援センターの相談業務も10名の女性相談支援員が対応しているのかについても県に照会しています。
回答があれば報告していきます。
引き続き、性暴力被害者支援が県内で拡充されるよう注視し、大いに発言していきたいと思います。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
昨日、日本共産党の全国宣伝行動に呼応して、フジグランうべ前と太陽家具前で街頭宣伝を行いました。
弁士は、私とみふじ美智子衆院山口1区予定候補です。
フジグラン前で宣伝行動を行いました。右から私、みふじ候補、浅田市議
フジグランうべ前では、街角トークということで、市民の方からご意見をお聞きし、その場でお答えました。
私が、訴えた要旨は以下の通りです。
・・・
日本共産党の全国宣伝がスタートしました。
テレビに、毎日のように自民党総裁候補が出演しています。公の電波で自民党の大宣伝が行われている状況に私たちは異議を申し上げるのが、今回の宣伝の最大の目的です。
私は、自民党総裁選で、抜け落ちた争点があると思います。
自民党総裁選で、抜け落ちた争点の第一は、平和の構築です。
今、日本共産党の志位議長は、欧州を訪問し、国際平和会議で、「ブロック対立で世界を引き裂くのではなく、包摂的な平和の枠組みを」構築しようと訴えました。
ジャーナリストの倉重篤郎さんは、「自民党総裁選の各候補は『戦争になったらどうするか』とか軍備増強が前提の議論ばかり。外交でどうやって戦争を回避するのか、戦争を終わらせるかが、すっぽり抜け落ちている。志位さんが軍事ブロックからの脱却を提起しているのは非常に大事です。」と語っています。
自民党総裁選で、抜け落ちた争点の第二は、総選挙で裏金議員を推薦しないと言えない事です。
小泉さんも、推薦するかどうか新しい総理の元で新しい役員が、地元の意向も聞いて判断すると言いました。
結局、「裏金議員からの指示を得なければ総裁になれない」から、何も言えないのです。
政治資金パーティーを止めるとどの候補も言えない。
結局、裏金問題で岸田首相は失脚したが、マスコミをジャックして新しい総裁を選んで、政治資金パーティーも続ける、裏金議員も総選挙に公認する、結局自民党は何も変わらない。
日本共産党は、企業団体献金の禁止を訴え、裏金問題をマスコミで初めて赤旗が取り上げてきた政党です。
自民党政治を終わらせ、日本共産党を総選挙で伸ばしてください。
・・・
6日、毎日新聞は、沖縄米兵が今年6月に性暴力事案が発生したと次のように報じました。
「沖縄本島で6月に成人女性に性的暴行をしてけがをさせたとして、沖縄県警は5日、在沖縄海兵隊員の20代男性を不同意性交等致傷容疑で書類送検した。県警は同日、事件について県に伝えた。沖縄県では米兵が性的暴行事件で相次いで検挙されていたことが6月下旬に発覚。新たな事件の発生に、米軍に対する怒りの声がさらに高まるのは必至だ。県警などによると、事件は本島北部で発生。海兵隊員と女性は知人で、米軍基地外の屋内で起きた。事件後に女性が医療機関を受診し、医療関係者が県警に通報した。日米地位協定の規定で、米軍が確保した米兵の身柄は原則、起訴まで米側が持つため、県警は米軍の管理下にある海兵隊員に対し、任意で取り調べを進めてきた。認否は明らかにしていない。県内では米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)に所属する米空軍が2023年12月に沖縄本島で少女を自宅に連れ込み、性的暴行をしたとして、わいせつ目的誘拐と不同意性交等の罪で24年3月に起訴され、公判中。5月にも米海兵隊員が本島で成人女性に性的暴行をしようとしてけがをさせたとして逮捕され、6月17日に不同意性交等致傷罪で起訴された。両事件について県警や那覇地検は公表せず、6月下旬に報道で発覚。捜査当局や、事件を把握していた政府が県側に伝えていなかったことが問題になった。県警は7月に情報共有の運用を見直し、米軍関係者を性犯罪で逮捕や書類送検した段階で、捜査に支障がない範囲で県に伝えることにした。今回の事件で初めて適用し、県警の担当者が5日午前に県庁を訪れ、事件の概要を説明した。政府も7月に運用を改め米兵が沖縄県内で性犯罪を犯したと政府が把握した場合、捜査当局による事件処理が終了した後、県などの地元自治体に『例外なく』連絡するとしている。林芳正官房長官は5日午後の記者会見で今回の事案について『事件処理の結果を踏まえて適切に対応したい』としたうえで、『米軍人等による事件・事故は地元の皆様に大きな不安を与えるもので、あってはならない。米側がこれまでに発表した再発防止策の実施を含め、事件・事故防止の徹底を引き続き米側に求める』と述べた。在日米海兵隊を統括する第3海兵遠征軍は毎日新聞の取材に、書類送検された海兵隊員の身柄は在日米軍施設内で管理しているとし、『捜査に全面的に協力している。容疑の行動は米海兵隊の核心的な価値観を反映しておらず、在沖縄米海兵隊員の大多数の行動を表すものでもない』とした。」
山口県警は、22年に発生した強制わいせつ容疑で米軍関係者を書類送検しましたが、山口県の事件の内容が伝えられていませんでした。私が、そのことを県警に確認すると「公開していない」と事実を認めました。
私は、この報道を受け、明日付けで、山口県警に対し次のような照会を行う予定です。
①山口県警も沖縄県警同様、米軍関係者を性犯罪で逮捕や書類送検した段階で、捜査に支障がない範囲で県に伝える運用に見直しているのか。
②①の運用の見直し後、米軍関係者が性犯罪で逮捕や書類送検された事案は発生していないのか。
山口県警から回答が届きましたら、本ブログで報告したいと思います。
米兵による性犯罪に関する皆さんのご意見をお聞かせください。
8月21日、共同通信は、文化財保護法で法制化された自治体独自の文化財登録制度を設けている都道府県の実態を次のように報じました。
「2022年改正の文化財保護法で法制化された自治体独自の文化財登録制度を設けている都道府県は9府県にとどまっていることが21日、共同通信の調査で分かった。人口減少で各地の伝統文化の存続が危ぶまれている中、制度を通じて地域で文化財を積極的に保護できるようにする狙いだが、必要な人手や財源が不足し、導入をためらう自治体がみられた。文化財保護法には指定制度と登録制度がある。指定は国と自治体ができ、現状変更の制限など強い規制がある一方、手厚い助成を設けている。これに対し、登録は緩やかな規制で保護する仕組み。国による登録に加え、法改正で自治体登録制度を新設。指定や国登録に至っていない文化財でも独自の判断で幅広くカバーできるようにした。登録により文化的価値を高め、観光資源などに活用しやすくする効果も期待されている。都道府県を対象に調査したところ、制度がある9府県は群馬、千葉、富山、愛知、京都、大阪、兵庫、和歌山、佐賀。うち4府県は、文化財の修理や継承活動への補助制度がある。」
山口県内で指定・登録・選定されている文化財件数は、(令3年3月31日現在)国指定文化財247件、重要伝統的建造物群保存地区5件、重要文化的景観1件、国登録有形文化財110件、国登録有形民俗文化財1件、国登録記念物4件、県指定文化財358件です。
1996年度、97年度に文化庁の国庫補助事業として、「山口県近代化遺産(建造物等)総合調査」が行われました。
この調査により、672件の近代化遺産が選定されました。
この調査結果が、1998年に山口県文化財愛護協会によって「山口県の近代化遺産」として冊子にまとめられました。
この際に選定された近代化遺産の中に、旧長生炭鉱排気竪坑が含まれています。
私は、672件の近代化遺産の中で、指定・登録されている文化財は何件あるのか、県観光スポーツ文化部に照会しています。
私は、山口県としても、条例を改正し、独自の登録文化財制度を創設すべきと考えます。
そして、文化財として指定・登録されていない近代化遺産を県登録文化財として登録すべきだと考えます。
文化財に関する皆さんのご意見をお聞かせください。
3日、中国新聞は、県のアウトドア観光補助金について、24年度分が決定したと次のように報じました。
「県は2023年度に創設した、民間などのアウトドア観光事業の経費を上限1億円で補助する制度で、24年度の採択事業者を美祢市観光協会、宇部市の宿泊業『COCOLAND』の2事業者に決めた。24、25年度で美祢市観光協会に計約9903万円、COCOLANDに計約5096万円を補助する。制度は『山口ならではの特別な体験創出支援』と銘打ち、工事や備品購入などの経費を4分の3以内で1億円を上限に公募し、8件の応募があった。補助の実務を担う県観光連盟や県、外部有識者が事業の実現性や経済波及効果、地域の現状を踏まえた企画力などを基準に審査した。美祢市観光協会は同市の秋吉台と秋芳洞のアクティビティセンターを整備し、ツアー商品販売やアウトドア用品のレンタルなどを予定。26年春に営業を始める計画という。COCOLANDは宇部市の常盤湖畔の森を生かし、恐竜をモチーフにしたアトラクションやロープ渡りなどがあるアウトドア施設を整備する見込み。いずれも地元の市などと連携する。制度は初年度に23件の応募があった。初年度に採択された山口市、周南市、長門市の3事業者のうち、山口市と周南市の2事業者の計画が遅れ、6月の県議会定例会などで審査の不備や遅れを指摘する声が出た。」
記事にある6月県議会で審査の不備や遅れを指摘したのは、私の一般質問の中でのものです。
私が指摘をした初年度に採択された山口市と周南市の2事業者の計画の遅れの最近の状況です。
まず、山口市の業者が秋穂二島に建設予定のリゾート施設についてです。
業者が地元住民へ説明した資料によると、今年7月に施行を開始し、工期は8カ月としています。
私が7月11日、照会した県の回答は、「着工は8月予定」としています。
9月5日に現地を視察しましたが、当初の予定通り来年3月にオープン出来るのか心配です。
次の周南市の業者が平生町を中心に行うアウトドア事業についてです。
クルーズ船を就航させることがこの事業の柱とも言えるものです。
中国新聞の取材に、周南市の業者は「光市牛島に設けている宿泊施設への客を運ぶために運航すると説明。クルーズ船は既に購入したものの、宿泊施設が開業できないため運航していない」と答えたとあります。
この報道の受け止めを県に尋ねたところ、県は「牛島の宿泊施設については補助対象外。クルーズ船の運航ができていないのは停泊場所の調整が遅れていることによるものと承知している」と答えました。
地元の方にお尋ねしたところ、「クルーズ船の停泊場所は不明。佐合島での宿泊施設についても動きはない。」とのことでした。
現時点で、山口市の業者が進めるリゾート施設も、周南市の業者が進める平生町でのクルーズ船就航の事業も、遅れをきたしている状況にあるようです。
今後もしっかり状況を注視し、9月県議会でも必要な発言を行っていきたいと思います。
山口県が行っているアウトドア事業に対する補助金に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
9月4日、「白滝山、天井ヶ岳の自然環境を守る会」嶺岡偉津夫会長、「新白滝山風力発電事業計画を考える会」廣岡綾子会長など8団体は、村岡嗣政山口県知事に、「県内及び県境に計画中の風力発電事業に関する要望書」を提出しました。
県内8団体が、県内3つの風力発電施設計画撤回を求めて県に申し入れを行いました。
手前の右奥が私です。
現在、山口県内で計画されている風力発発電事業は、①(仮称)新白滝山風力発電事業②(仮称)西中国ウインドファーム事業③(仮称)阿武風力発電事業です。これら3事業者による風車の合計は、64基にも及びます。
要望書は、これら計画が進められれば「自然環境の破壊・災害の誘発・健康被害など様々な問題が予想」されるとしています。
要望書は、次の3点を要望しました。第一は、保安林についてです。要望書は、「農林水産業を育み県民の命の糧である保安林を、僅か20年ほどの電源開発の名目で解除することなく、県民の宝として次世代に継承」するよう求めています。
第二は、事業にかかる県の許認可権についてです。要望書は「関係する自治体と住民に対する安全の保証の確約なしに、県がかかる風力発電事業への同意と許認可を与えない」よう求めています。
第三は、水源や環境を守る条例の制定についてです。要望書は、自然環境と水源地の守るために、「具体的な保護・保全条例の制定」を求めています。
県の担当者は、2週間以内の文書回答を約束しました。要望書提出には私が同席しました。
現在、「白滝山・天井ヶ岳の自然環境を守る会」では、経済産業大臣、県知事、下関市長、長門市長などに対して「(仮称)新白滝山風力発電事業計画の撤回を求める要望署名」に取り組んでいます。参加者は、署名活動を成功させ、県内の風力発電事業計画を撤回に追い込んでいきたいと話しています。