月別アーカイブ:2014年6月

KC-130空中給油機が7月8日から岩国へ

 今日から6月県議会が始まりました。
 議会冒頭、村岡知事は、議案説明を行いました。
 村岡知事は、議案説明の最後に、在日米軍再編問題について報告を行いました。
 村岡知事は「昨日、沖縄関係閣僚や沖縄県知事などを構成員とする『普天間飛行場負担軽減推進会議』が開催され、安倍内閣総理大臣から、KC-130空中給油機の岩国基地への移駐は7月8日から開始となることが明らかにされるとともに、本県や岩国市など地元自治体が、沖縄の基地負担軽減の必要性を理解しKC-130の移駐を受け入れたことに対し、感謝の意が表されました。」と報告しました。
 昨年1月「オスプレイの配備撤回、普天間基地の閉鎖・撤去及び県内移設の断念」を求めて、沖縄県の全市町村長、全市町村議長、県議会と主要な経済的、社会的団体の代表の署名を添えた「建白書」が国に提出されました。
 国は、辺野古への米軍新基地建設を押し付けようとしていますが、「建白書」での一点共闘=「オール沖縄」の声はますます強固になっています。
 山口県は、議会で「普天間基地の移設が実現せず、継続して使用されることになれば、KC-130を岩国基地へ移駐させる意味もなくなり、沖縄の負担軽減につながらないことから、『普天間基地の全面返還に係る諸条件が整う前の先行移駐は認められない』との基本姿勢で対応していきたい」と答弁しました。
 しかし、昨年末官房長官から「政府として一日も早い普天間飛行場の返還と辺野古への移駐が実現できるよう、引き続き、全力で取り組んでいきたい」との見解を受け、山口県は、KC―130の先行移駐を容認しました。
 沖縄国際大学の前泊教授は、中国新聞のインタビューで「岩国は、沖縄の負担増大の踏み台にされようとしている」と指摘しましたが、まさに、岩国のKC―130受け入れは、辺野古への新基地建設という新たな沖縄の負担増大の踏み台になっています。
 「建白書」は、普天間飛行場の県外移設を求めています。現状では、普天間基地移設の見通しが立たないままのKC-130の岩国移駐となります。
 山口県の議会答弁「普天間基地が継続的に使用されたまま」KC-130の岩国移転となります。県自らが答弁した「沖縄の負担軽減にならない意味のない移転」となるのではないでしょうか。
 山口県は、「普天間基地の全面返還に係る諸条件が整う前の先行移駐は認められない」の原則に立ち、KC-130先行移駐受け入れを今からでも拒否すべきです。
 知事の説明をこのような想いで聞いていました。
 この問題に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

「子ども・子育て新制度」に関し意見聞く

 本日、我が家の子どもたちがお世話になったこぐま保育園の中村園長さんに「子ども・子育て新制度」について意見をお聞きしました。

 政府は、子ども・子育て支援新制度を2015年4月からスタートさせようとしています。

 新たに創設される「幼保連携型認定こども園」の施設・設備及び運営の基準は、都道府県が条例で定めて許可することになります。

 中村園長は、「現行の認定子ども園は、自園給食が基準となっていた。新しい認定こども園でもこれまでの保育水準が確保されるように望む」と話されました。

 「子ども・子育て支援法」61条により、都道府県は、「子ども・子育て支援事業計画」を策定することになります。

 計画では、必要な保育・教育が必要な量が示されるものと思われます。

 中村園長は、「県内での待機児童は、少ないと試算されているが、無認可保育園などへ入園している子どもたちの数がカウントされていない。実態に応じた必要量を算定すべきだ」と述べました。

 認可外保育所の場合、地域型保育事業か認可保育所などへ移行する選択もあります。

 しかし、地域の保育などが充足していることになれば、移行は困難です。つまり、今後も認可外保育施設は存続します。

 中村園長は「制度に合わせるのではなく、現状に制度を合わせることが必要。これまで地域の保育を支えてきた認可外保育所に光があたる制度になるように望む」と話されました。

 最後に、中村園長は「院内保育所に対する国の制度が今後とも維持されるのか。県制度へ移行するという話も聞いたが。いずれにしても、現状の補助水準が維持されることを望む」と話されました。

 この点については、後日、県の担当者から説明を受けることにしています。

 保育園・幼稚園の制度が大幅に改変されます。

 現状の水準が維持され、充実することが求められます。

 この問題に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。 

 

「県議会自民党会派が、早期改憲求める意見書を準備」との報道について

 土曜日の中国新聞は、県議会自民党会派が、6月定例会に、憲法改正の早期実現を求める意見書案を提出しようとしていることが分かったと報道しました。

 中国新聞は、「可決されれば中国地方5県議会で初めて。改憲に意欲を示す安倍晋三首相のお膝元として機運を高める狙いだ」と報じました。

 また、私の「集団的自衛権の行使を可能にする解釈改憲と軌を一にしている」とのコメントも掲載されました。

 憲法解釈を変え、集団的自衛権を行使し「海外で戦争する国」にしようと安倍政権が本格的に踏み出し、軍国主義復活へ暴走しています。

 自民党の元幹事長の加藤・古賀氏も「しんぶん赤旗」に登場し「立憲主義の否定」と批判しています。

 侵略戦争や植民地支配を否定・美化する立場も世界との矛盾を広げています。

 憲法9条改定について改定するなとする世論が強まっています。

 NHKでは、憲法9条改定について必要ないとの声が、昨年4月の29.9%から今年4月は38.4%に増えています。

 毎日新聞では、すべきと思わないの声が昨年4月の37%から今年4月は51%に増えています。

 東京新聞では、変えない方がよいの声が昨年6月の58%から今年4月は62%に増えています。

 今朝の新聞には、共同通信が行った電話世論調査の結果が出ていました。

 集団的自衛権の行使容認への反対は、前回5月の調査の48.1%から今月調査は55.4%に増えました。

 行使を一度容認すれば、容認の範囲が広がると懸念する回答は62.1%に上りました。

 県議会自民党会派が、憲法改正の早期実現を求める意見書を提出すれば、国民との矛盾を深めることになることは明らかです。

 県議会自民党会派は、国民の声に耳を傾け、意見書の提出を断念すべきです。

 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

村岡知事入居公舎改修費1000万円問題で県民から手紙

 知事が入居している公舎を1000万円で改修し、720万円で改修した公舎には入居しなかった問題で、県民の方から、先日手紙をいただきました。

 この方は、問題点を箇条書きで指摘しています。

 ①720万円を要して改修したのに、別の公舎に1000万円かけて改修を命じたこと。

 ②知事は居室と執務室、2室をも使用要求すること。

 ③築後22年でも早いが、築後16年の物件をリフォーム(改修)することなど一般市民の感覚では出来ず、県の感覚を問う。

 ④2月に当選したばかりの知事として、その言動たるもの極めて傲慢・尊大である。

 私は、この問題を6月議会で何等かの形で指摘したいと思っています。

 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

日本共産党宇部市西部後援会のつどいで訴え

 本日、宇部市宇鵜の島団地集会所で、日本共産党西部後援会のつどいが行われました。

 私と藤井市議予定候補がそれぞれ挨拶を行いました。

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 鵜の島団地集会所で開かれた後援会のつどい

 私が訴えた話の内、集団的自衛権行使容認に関する部分の要旨を紹介します。

・・・

  安倍首相は、国会閉会後も集団的自衛権行使容認の閣議決定を自民公明で行おうとしています。

 まさに、憲法破壊のクーデターとも言える暴挙です。
 集団的自衛権の行使とは、日本に対する武力攻撃がなくても、他国のために武力行使をするということです。戦地に自衛隊を派兵し、「アメリカの戦争のために日本の若者の血を流す」ことを意味します。

 医療生協健文会の「健康のひろば」の川柳欄に私は、「戦争のDNAを持つ首相」という句を載せましたが、軍国主義復活への安倍政権の暴走を許してはなりません。
 私は、先日、日本興亜損保の社長と会長や経済同友会の副代表まで務めた昨年お亡くなりになられた、品川正治さんの本を読みました。
 品川さんは、東大学生の時に召集令状により、中国戦線に送られ、まさに死線を越えて山口県の仙崎に復員されました。
 品川さんは、日本の新聞に久しぶりにふれ、日本国憲法の日本政府草案の全文を読んだそうです。品川さんは、隊長からみんなの前でその草稿を読むように命じられます。
 「読み進め、9条の部分を読み終わると、全員が泣き出していた。これだったら亡くなった戦友も浮かばれる。突き上げるような感動に震えた。」
 二度と戦争は繰り返さないとの国民の願いで勝ち取った憲法9条を安倍首相が解釈だけ変えて戦争できる国にすることは許されません。

・・・

 引き続き、皆さんの様々な要望をお聞かせ下さい。

「還るべき場所」

 映画「春を背負って」に共鳴し、笹本稜平作品に触れています。

 本ブログを読み直すと、2008年11月に、いくつかの笹本作品に触れていますが、それ以来、笹本作品から遠のいていました。

 久々に読んでいるのは、「還るべき場所」です。重厚な山岳小説です。

 2008年11月のブログで、この本を故児玉清さんが紹介されたことを書いていました。

 本格的な山岳小説としては、夢枕獏さんの「神々の山嶺」を数年前に読んで感動したことを思い出します。

 山を取り扱った別の小説では、横山秀夫の「クライマーズ・ハイ」は読みごたえがありました。

 さて、主人公の翔平は、世界第二の高峰、ヒマラヤのK2を登山中、最愛のパートナーを事故で失います。

 翔平がパートナーを失う場面は、リアルで息が詰まる思いでした。

 失意の日々を送っていた翔平が、登山ガイドとして再びK2に挑みます。

 読んだのは、ここまでです。これから翔平にどんな試練が待っているのでしょう。

 亡くなったはずのパートナーを観たシェルパがいたことも気になるところです。

 これから議会の準備で、中々時間が取れませんが、「還るべき場所」の後半を読みすすめていきたいと思います。

 時代小説は、時代小説という枠の中だからこそ、胸を打つ場面があります。

 山岳小説も、究極の環境の中で、人びとはどう判断し行動するのかが読みどころでしょうか。

 私の妻は大の山好きで、全国の山を巡っています。

 私は、時々家族と一緒に山登りをする程度です。

 命を賭す覚悟での山行は無理ですが、小説を読みながら美しい風景を観る目的で、山登りもいいなあと思い始めました。

 当面は、6月議会と来年の選挙に向けての準備に追われる日々ですが、来年のゴールデンウィークあたり、家族で山登りでもしたいと思います。

 それを励みに当面する課題に臨みたいと思います。

 ひとまずは、久しぶりに笹本作品にじっくり浸りたいと思います。

 笹本ファンに皆さん、推薦の本をお教え下さい。

 当面は、笹本稜平さんの作品の世界に浸りたいと思います。