月別アーカイブ:2011年9月

野田首相が「原発新設難しい」と発言

 昨日、野田首相が記者会見で、原発の新設について「建設予定は14基あるが、新たにつくるのは現実的に困難だ」と発言しました。

 私は、移動中の車の中のラジオでこの記者会見を聞きました。そして、夜のKRYのニュースで取り上げているのを観ました。

 更に、この発言が今朝の中国新聞に詳しく触れられています。

 原発の新増設が14基。首相の発言が、増設を含むのかどうか微妙ですが、新設が含まれていることは当然の発言だと思います。

 日本共産党の志位委員長は、3月31日に菅直人首相に原発の新増設中止を要請しました。

 菅首相は、「白紙というか、見直しも含めて検討する」と答えました。この立場が野田首相に引き継がれたことが明らかになりました。

 現在、国のエネルギー基本計画の見直しが行われています。

 私は、7月28日、全労連などが取り組んだ原発ゼロを目指す経済産業省への要請行動に参加し、資源エネルギー庁の職員と懇談する機会がありました。

 原子力政策課の松田氏は、国のエネルギー基本計画の見直しの内容について「原発の依存度は下がると考えている」と答えました。

 原発の依存度を下げるために、原発の新設を認めないことは当然だと思います。

 山口県議会でも県内の多くの市町議会でも原発の少なくとも新設は中止ないし凍結を国に要望しています。

 国は、一日も早く、エネルギー基本計画の見直しの内容を明らかにし、原発の少なくとも新設を認めない方針を明確に示すべきです。

 山口県としても国にそのことを強く要請すべきです。

 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

 

 

一般質問終わる

 本日、午後、一般質問で登壇しました。

 いくつかの点で、前向きの答弁がありました。

 第一は、県としてバイオマス活用推進計画を策定するとの方向性が示されたことです。

 松永農林水産部長が、「策定の方向で検討に入る」と明確に答弁しました。

 第二は、新年度に向けて死亡時画像診断システムの導入に向けての検討が行われる方向性が示されたことです。

 渡辺健康福祉部長が、「導入の可否を含めて検討に入る」と明確に答弁しました。

 この二つの問題とも、ヒヤリングの段階では紆余曲折ありましたが、一定の方向性が示され、質問者として喜んでいます。

 更に、教職員評価の問題で、改善が図られました。

 22年度の評価が本人に開示されるのが年度をまたいでいましたが、田辺教育長は、「今年度から、教職員評価は年度内に完了するように改善を図った」ことを明らかにしました。

 山口宇部道路で、土の密度試験の偽装があったのではないかという点についても質問しました。

 県土木建築部長が、当時、写真の偽装があったことを認めました。また、業者に対して文書による注意を行ったことを認めました。

 しかし、指摘されているのは、写真の偽装ではなく、土の密度試験そのものの偽装があったのではないかというものです。

 県土木建築部長は、「当時も適切な調査や対応が行われていると考えおり、新たな調査を行うことは考えていない」と答えました。

 一方で、県土木建築部長は、県として、新聞社に情報提供した元職員に事情を聴取したことを認めました。

 その元職員は、あくまでも土の密度試験の偽装があったと証言している訳ですので、やはり、県としての全面的な再調査が必要だと思います。

 残念だったのは、中等度難聴児への補聴器助成です。知事に5千筆を超える署名が提出されており、私としては、是非とも前向きの回答を引き出したいと考えていましたが、渡辺健康福祉部長は、「制度改善を国に要望する」と回答するに留まりました。引き続き要望を続けていこうと思います。

 今回も多くの問題を議会に反映できたことを嬉しく思います。

 色々反省点もありますが、自分としては落ち着いて質問できたのではないかと思っています。

 引き続き、来週からの委員会の準備です。県政に関わる皆さんのご要望を引き続き私にお教え下さい。

「のび太」という生きかた

 富山大学名誉教授の横山泰行さんの「『のび太』という生きかた」という本が静かなブームだということで読んでいます。

 この本は、このような文章ではじまります。

 「のびたは、クラスでいちばん美人のしずかちゃんと結婚し、(中略)なぜ、ダメな奴の代名詞、のびたの夢ばかりが叶うのでしょう?」

 この本には「のび太メソッド」の内容が詳しく書かれています。

 皆さん、なぜ、ドラえもんがのび太のところにやってきたか知っていますか。

 などなど、「ドラえもん」を熟知した横山先生ならではの引用が続きます。

 横山先生は、ドラえもん学コロキアムの主宰者です。

 コロキアムとは、一定の題目のもとに専門家も加わって行う「研究会」や「セミナー」という意味です。

 横山先生は、ロンドン・シャーロック・ホームズ協会を参考に、「ドラえもん学」を構築しました。

 「ドラえもん学」の正典があるのも驚きました。

 てんとう虫コミックの第1巻から第45巻と、大長編ドラえもん第1巻から第17巻が正典となっています。

 私は、縁あって、昔ばなし大学宇部教室を受講しています。主宰されている小澤先生は、グリム童話研究の世界的権威。

 小澤先生のお話を聞いている時に、「シンデレラ」などのグリム童話の数々が次々に出てきます。

 私は、横山先生の本の中で出てくるドラえもんの短編を例に語られる話と小澤先生がグリムの短編を例に語られる話がダブりました。

 「学問」とは面白いものですね。

 ドラえもん学の正典「大長編ドラえもん第14巻(のび太と夢玄三銃士)」の横山先生の解説は胸を打たれました。

 「のび太は、ドラえもんから竜を殺すことを催促されますが、のび太は、『こんな秘境でひっそり生きている竜を、殺す権利なんてだれにもない!」と強く主張し、殺害を拒絶してしまいます。」

 竜は「もうきみたちに危害を加えるつもりはないと断言しました」。

 憎しみの連鎖では平和は到来しないことをドラえもんから学びました。

 我が家では、10年以上、映画「ドラえもん」を観続けています。

 「ドラえもん学」の正典と横山先生の本に学びながら「のび太メソッド」を習得したいと思いました。

 いよいよ明日は、一般質問です。一つでも多くの県民の願いが議会に届くように力を尽くしたいと思います。