議員日誌

「のび太」という生きかた

 富山大学名誉教授の横山泰行さんの「『のび太』という生きかた」という本が静かなブームだということで読んでいます。

 この本は、このような文章ではじまります。

 「のびたは、クラスでいちばん美人のしずかちゃんと結婚し、(中略)なぜ、ダメな奴の代名詞、のびたの夢ばかりが叶うのでしょう?」

 この本には「のび太メソッド」の内容が詳しく書かれています。

 皆さん、なぜ、ドラえもんがのび太のところにやってきたか知っていますか。

 などなど、「ドラえもん」を熟知した横山先生ならではの引用が続きます。

 横山先生は、ドラえもん学コロキアムの主宰者です。

 コロキアムとは、一定の題目のもとに専門家も加わって行う「研究会」や「セミナー」という意味です。

 横山先生は、ロンドン・シャーロック・ホームズ協会を参考に、「ドラえもん学」を構築しました。

 「ドラえもん学」の正典があるのも驚きました。

 てんとう虫コミックの第1巻から第45巻と、大長編ドラえもん第1巻から第17巻が正典となっています。

 私は、縁あって、昔ばなし大学宇部教室を受講しています。主宰されている小澤先生は、グリム童話研究の世界的権威。

 小澤先生のお話を聞いている時に、「シンデレラ」などのグリム童話の数々が次々に出てきます。

 私は、横山先生の本の中で出てくるドラえもんの短編を例に語られる話と小澤先生がグリムの短編を例に語られる話がダブりました。

 「学問」とは面白いものですね。

 ドラえもん学の正典「大長編ドラえもん第14巻(のび太と夢玄三銃士)」の横山先生の解説は胸を打たれました。

 「のび太は、ドラえもんから竜を殺すことを催促されますが、のび太は、『こんな秘境でひっそり生きている竜を、殺す権利なんてだれにもない!」と強く主張し、殺害を拒絶してしまいます。」

 竜は「もうきみたちに危害を加えるつもりはないと断言しました」。

 憎しみの連鎖では平和は到来しないことをドラえもんから学びました。

 我が家では、10年以上、映画「ドラえもん」を観続けています。

 「ドラえもん学」の正典と横山先生の本に学びながら「のび太メソッド」を習得したいと思いました。

 いよいよ明日は、一般質問です。一つでも多くの県民の願いが議会に届くように力を尽くしたいと思います。

 

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