本日から9月山口県議会定例会が開幕しました。
二井知事は、議案説明の中で、愛宕山地域開発事業について言及しました。
知事は、今後の対応について、「地元岩国市が市議会と協議してまとめられた意見を『地元の意向』として尊重するという姿勢を基本に、この問題に対処してまいりたい。」と述べました。
知事は、6月県議会において「再編については、いまだこれを容認する状況ではありませんことから、再編関連施設用地としての買取りには応じられない。」と明確に答弁しています。
この姿勢についての言及が、本日全く示されなかったのは残念です。
この姿勢を知事は放棄したのか、していないのか。仮に放棄したならその理由は何か、しっかり一般質問で私は知事と直接、議論していきたいと思います。
議案関係では、知事は、「来年7月の地上デジタル放送への完全移行に向け、新たな難視地区における共聴施設の整備を支援する」予算を計上したことを明らかにしました。
これは、私が、6月県議会で取り上げ、部長が前向きの答弁を行った問題です。
予算説明資料に「地上デジタル放送対策事業」があります。対象事業は「CATV又は高性能アンテナでは対応できない地区における共聴施設の新設で、国及び日本放送協会の補助を受けてもなお、整備費に係る組合加入者1世帯当たりの負担額が3万5千円を越えるもの」としています。対象経費に県が2分1、市が2分の1補助するものです。
私の質問が県制度として実りました。県民の皆さんが多いに活用されることを願います。
愛宕山問題や地デジ問題、その他、県政全般に対するご意見がありましたら藤本にお寄せください。
私は、今議会、28日火曜日の午後に一般質問で登壇する予定です。是非、傍聴にお越し下さい。お待ちしています。
日本共産党県議団は、本日、二井関成知事に対して「愛宕山開発跡地の売却にかかわる申し入れ」を行いました。
本ブログで報告した通り、日本共産党県議団は16日、防衛省が9月3日に公表した「愛宕山用地における施設配置(案)」の詳細を調査するため、防衛省担当者から聞き取りを行いました。
この中で、①防衛省としては、今年度中に愛宕山開発跡地の売買契約の締結をめざしているが、契約前に、米軍住宅の正確な建設戸数や運動施設エリアの詳細を示すことができない場合もありうる。
②計画されている運動施設エリアは、米軍に優先的な使用権がある③運動施設エリアで日本人同士でトラブルがあった場合の警察権や裁判権の取り扱いは当然、アメリカの許可が必要である
などの重大な事実が明らかになりました。
この聞きとりを受けて、県議団は、「愛宕山開発跡地については、米軍住宅の建設戸数、運動施設エリアの詳細や利用権の扱い、警察権・裁判権の扱いなどが明確に示されるまで、売買交渉に入らないこと」を申し入れました。
対応した小松岩国基地沖合移設対策室次長(以下次長)は、「岩国市の意向を確認しなければならない」としながら、「確認や調査の必要性が明らかになれば関係機関に問い合わせる」ことを明らかにしました。
また小松次長は、「防衛省から、愛宕山の売買契約を今年度中に行いたいという正式な打診はない」ことも明らかにしました。
私たちは、跡地利用の詳細が明らかにならない段階での白紙状態の売却への応諾は行うべきではないと繰り返し訴えました。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
小松次長に申し入れを行う党県議団(左端が私)
本日無事に我が実家の稲刈りを終えることが出来ました。
今年は、猛暑に鳥獣被害で、紆余曲折がありましたが、収穫の日を迎えることが出来ました。
晴れたり、少し雨が降ったりするおかしな天気でしたが、事故なく終えることが出来ました。
スタッフは、我が家が6人、二人の姉の家からもほぼ全員集合で賑やかな作業となりました。
東京で学生生活を送っている長姉の長女も帰ってきて手伝ってくれました。
1年ぶりの作業で、機械の操作を思い出しながらでしたが、終わるころにようやく慣れました。
途中、機械が停止することもありましたが、深刻なトラブルではなく作業を終えることができました。
子どもたちも大変よく作業を手伝ってくれました。
母を中心に、兄弟とその子どもたちが力を合わせて嬉しい収穫です。
機械化が進み家族みんなで作業する光景が少なくなっていますが、我が家では、可能な限り全員集合で田植え、稲刈りを続けていきたいと思います。
子どもたちには究極の食育が農業への直接参加だと思っています。大人になっても大きな影響を及ぼすものと信じています。
収穫を終え、一番気になるのは価格暴落です。収穫が喜べる農業になるように、県議として役割を発揮しようと決意を新たにしました。
農家の皆さん、稲刈りは終わりましたか。農政にたいするご意見をお聞かせください。
コンバインに乗る私。田の端は刈りにくいです。
(次男が撮影しました。)
長女が、鳥獣防止の柵の片づけを手伝っています。
(写真左)
本格ミステリーが読みたくなって道尾秀介さんの本をいくつか読んでいます。
東京への出張もあって、これまでに、「ラットマン」「向日葵の咲かない夏」を読み。今、「ソロモンの犬」を読んでいます。
「ラットマン」の解説でミステリー界の大御所である大沢在昌氏は、道尾秀介氏の事をこう評価しています。
「この10年のあいだにデビューした小説家の中で、最も多くの作品を私が読んだのは道尾秀介だ。」
道尾秀夫さんは、最近の4回、連続して直木賞候補になっています。
この数年で、日本推理作家協会賞、大藪春彦賞、山本周五郎賞を受賞している実力派です。
さすがに、どの作品も読ませるし、人間洞察が深い読み応えのある作品でした。
特に「向日葵の咲かない夏」は、これまであまり読んだことのない作品でした。
どこまでが、本人の心の中の「物語」で、どこまでが「事実」なのか最後まで分からないまま話が展開します。
映画にもなったデニス・ルヘインの「シャッター・アイランド」にも重なる部分を感じました。
1冊読めば、次が読みたくなるのが道尾秀介作品でしょうか。
大沢氏は、「ラットマン」の解説でこうも書いています。
「ミステリは、物語から一瞬でも読み手の心を乖離させるスキを与えたら、そこで終わる。」
長いこと第一線を走ってきた作者だけに説得力があります。
自他共に認める乱読の私は、特に、この傾向が顕著です。
道尾作品は、これまでに、私にスキを与えてくれません。
全国の道尾俊介ファンの皆さん、あなたの好きな作品は何ですか。お教えください。
今年の6月に、森浩美著「家族の言い訳」についての感想をブログに書きました。
先程、仕事帰りの車の中で聞いていた、NHKの「ラジオ文芸館」という番組で、この本の中の「おかあちゃんの口紅」の一部が朗読されていました。
内容を忘れかけていましたが、やっぱりいい作品だったんだなあと思い知らされました。
主人公の貴志は裕福とはいえない家に育ちました。貴志が小学生4年の時、学校に化粧してくるお母さんに憧れます。
お母さんに口紅をプレゼントしようと思い立ちます。お年玉では足らず、ビンを集めてお金にしました。
貴志がやっと買った口紅を母は、参観日に一度使ったきりで後は使いませんでした。
今、その母は病床に臥しています。病床で、貴志の妻に母は、「貴志からプレゼントされた口紅が私のお守り」と告げます。
主なストーリーはそれだけなのですが、胸を打ちます。
私の母も今年で73歳になりました。母には、子どもの頃から大人になった今もまともなプレゼントをしたことない自分に気づきました。
最近は、農業を手伝うことがプレゼントと割り切っている私。
明後日は、稲刈りです。母とこれからも末長く一緒に農業が出来たらと思います。
明後日は、敬老の日でもあります。母に感謝する日にしたいと思います。
明日は、自治会の敬老会に参加します。地域の先輩の方々に、「おかあちゃんの口紅」の話しをしたいと思います。
家族と地域の高齢者の方々に感謝する連休にしたいと思います。
県議として「長寿が喜べる山口県」を目指して、決意を新たにする連休にしたいと思います。
皆さんにとってのお母さんの思い出をお聞かせください。
厚生労働省が9月8日に「療養病床の転換意向調査」を発表しましたが、本日、県健康福祉部から県内の調査結果の概要をいただきました。
厚生労働省は、介護療養病床の全廃の方針を示しています。県もそれに基づく計画を策定しました。
今回の調査には、県内で93%の施設が回答しています。
介護療養病床からの転換意向調査に対して、11%が、療養病床に。15%が転換型介護老健施設に転換する意向としています。
その一方で、未定と答えたのが70%を占めています。全国調査で未定と答えたのが61%ですから、県内の方が未定と答えた率が高い状況です。
長妻厚生労働大臣は、9月8日に、「11年度までの廃止は困難」と衆議院厚生労働委員会で答えました。
私が昨日、厚生労働省の担当者と話した内容はブログに書いた通りですが、大臣答弁は、「廃止撤回」まで言及したものではありません。
厚生労働省は、転換意向調査結果を受けて、介護療養病床廃止困難ではなく、廃止撤回の判断を行う時です。
そして、県の医療費適正化計画を抜本的に見直す方針を示す時です。
介護療養病床を運営されている関係者の皆さん、ご意見をお聞かせ下さい。