藤本かずのりサポーターズ はじめました

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黒帯への道

 私が通っている空手教室の師範の先生から、「藤本さん4月に黒帯の試験を受けましょう」と言われたのが、年末頃だったでしょうか。

 年末年始には教室に行けず、インフルエンザで行けず、大雪で行けず、さあ行こうと思ったら、相棒の娘が「私、空手やめる」と言いだし、私も一緒に休み、そうこうしている内に、二月議会が始まり、今日、久しぶりに教室に行きます。相棒を失い一人で行きます。

 4月1日に「型のセミナー」に参加し、4月8日に試験です。怪我をしないように、これからは可能な限り練習に参加し、準備したいと思います。

 空手教室に通い始めて10年以上が経過しました。最初の相棒は次男、次は三男、次は長女。

 これからは、子離れして自立して教室に通うことにします。

 技術の点では課題山積ですが、息長く続けていこうと思います。

 めでたく黒帯となったら報告します。

 嬉しい報告が出来ますよう、今日から練習再開です。

 

震える牛

 相場英雄さんの「震える牛」を読んでいます。

 この小説を分類するとミステリーになるのでしょうが、現在社会の描写は、ルポルタージュ小説のようです。

 特に、「商業」や「食品」を取り巻く状況分析には私自身舌を巻きました。

 商業の現状認識に感服しました。
  鶴田というフリーの経済記者と「アルプス・スポーツ東京支社長」の高森が語り合う場面です。

 少し長いですが引用します。
 「高森は2000年に大きな出来事があったと告げた。通称・大店法が廃止されたことが地方都市を本格的に破壊し始めたと言った。
 従来の大規模店舗法、通称・大店法、500平米以上の店を出す際には地元商工会との協議を経るよう義務づけ、小規模の商店を守ってきた法律だった。しかし、日米通商摩擦の激化、その後に米国大手小売業の日本進出という黒船級の出来事が起こったと高森は言った。また小売業の発言力が強まりつつあった日本の財界主導で規制緩和を要求した。錦の御旗のもとに規制が撤廃されると、堰を切ったように出店が加速したと高森は自嘲気味に言った。」
 また、06年にまちづくり三法が改正導入されたことにもふれ、高森は、次のように語ります。
 「改正したからといっても、1万平米以下なら出店に縛りはない。それに既存物件なら規制にのらなかったから、新法導入前には掛け込みで開店ラッシュが起こった。」

 私は、1999年に県議会議員に初当選し、2期目の前半に商工労働委員会に所属していました。

 2003年3月から2005年5月までです。大規模店舗法が廃止され、まちづくり3法が成立する直前です。

 委員会の中で、大規模店廃止の影響と、まちづくり3法で中小小売店は救えるのかと大いに議論したことを思い出します。

 そして、4期目の前半の昨年5月から再び地域商工委員会に所属しました。

 原発問題などもあり、商業問題を委員会で取り上げることはなかったのですが、昨日の委員会で取り上げました。

 山口県で大規模店舗法廃止の影響は顕著です。山口県の小売売場面積に占める大規模店舗面積の割合は、1999年47.2%だったものが、2007年58.8%となりました。

 私の住む宇部市でも東西に大規模店が出店し、中心商店街の衰退は凄まじいものでした。

 宇部市の商店街のシャッター通りは有名でしたが、今は、そのシャッターも少なくなり、空き地が目立ってきました。

 まちの形成が変わり、中小小売業の廃業が相次ぎ、「買い物難民」という課題が行政に突きつけられています。

 私は、現行一万平米以上となった出店規制を三千平米以上に厳しくしていくことが中小商業を立て直していく上で、取り組むべき根本の問題だと考えます。

 食品の現状描写は圧巻でした。

 工業製品と化した成形肉などの食品について、このような食品を製造する会社にいた小松が次のように語ります。

 「スーパーでもファストフード店でも、価格競争が激化の一途を辿っています。しかし、企業は利益を出さねばなりません。その皺寄せが、こうした食品に向けられているのです。食品添加物や化学調味料で演出されたクズ肉を使い、利益を生んでいるのが企業の本当の姿です。」

 商業における弱肉強食が、中小小売業を衰退させ、国民の健康を後回しにしている状況です。

 相場英雄さんは、元新聞記者。現在も経済ジャーナリストとしてもレポートを書いておられる方です。

 経済の本当の姿を映す目の確かさに感心しました。

 相場さんの他の作品にも注目していきたいと思います。

 「震える牛」は、今年読んだ本の中で、衝撃度はNo1でした。

 相場さんに関してや、商業や食品に関して、皆さんのご意見をお寄せ下さい。

県議会地域商工委員会の二日目の審議が行われる

 本日は、県議会地域商工委員会二日目の審議が行われました。

 今日は、商工労働部の審議が行われました。

 私は、雇用問題について質問しました。

 第一は、昨年末からの撤退企業に対する雇用確保策です。

 山根労働政策課長は、「シルトロニック・ジャパン光工場の正社員513名の内、369名がハローワークに登録して求職活動を行っている」「求人要請のために、600社訪問し、31社から採用してみたいと回答があった」など取組みが報告されました。

 第二、私は、会社更生法の適用を申請したエルピーダメモリに対する県内での対応を質しました。

 河村経営金融課長は「県内の日本政策金融公庫、信用保証協会、商工会議所などに相談窓口を開設した」「県内に間接的な取引きがある企業があるようだが、相談を持ちかけてきた企業は現時点ではないようだ」と答えました。

 私は、商業・商店街振興対策について質問しました。

 私は、「2000年の大規模店舗法の廃止で、県内の中小小売店も大打撃を受けたのではないか」「2006年のまちづくり3法後も、中小小売店の疲弊は解消されていないのではないか」と質しました。

 末永商政課長は「県内の小売業売場面積に占める大規模店舗売場面積の比率は、1999年47.2%だったものが、2007年に58.8%になった」「大規模店の出店が、県内商店街や中小小売業を衰退させた一つの要因としては考えられるかも知れないが、他の要因もあるものと考える」と答えました。

 私は、「県の『大規模店舗ガイドライン』に基づく計画書の提出や地域貢献活動報告書の提出状況」を質しました。

 末永商政課長は、「計画書の提出は、59店舗中58。地域貢献活動報告書は109店舗中97」と報告しました。

 私は、「当然、100%にすべき」と指摘しました。

 メガソーラーの進出問題について、末永商政課長は、「ソフトバンクから山口県に立地できないか打診があった」ことを明らかにしました。

 末永課長は、「ソフトバンクは、借地を探していた。産業団地は借地として提供できない。阿知須きらら浜は、ジャンボリー会場となるので、当面活用できない。その他の適地も見当たらず、ソフトバンクの要請を受けることが出来なかった」と報告しました。

 原発問題に関連して、私は、「国におけるエネルギー政策見直しの作業の遅れはないのか」と質しました。

 末永商政課長は「国は行程表を示しており、変更はないものと思う」と答えました。

 次に、地方自治法施行令が12月26日に改正された問題を取り上げました。

 その一つに、シルバー人材センターに準じる者で、地方公共団体の長の認定を受けた者は、随意契約を受けることができる規定があります。

 私は、「県として、『準じる者』の認定をどのように行うのか」質しました。

 山根労働政策課長は、「国の動向を見ながら慎重に認定に向けての作業を進めたい」と答えました。

 私は、最後に、商工労働部の諸計画の目標年度が、来年度末となっているものが多いことを指摘し、更新の見通しを質しました。

 私の質疑の結果、①産業ビジョン21②事業環境整備構想③科学技術振興指針④小売商業振興ビジョン⑤やまぐち工業振興推進計画⑥山口県企業立地促進基本計画⑦やまぐち就業促進計画について、県の振興基本計画の見直しと整合させながら来年度に見直し作業を行い更新していく計画であることが明らかになりました。

 今日も様々な問題で質疑を行いました。

 引き続き、皆さんの要望をお寄せ下さい。

県議会地域商工委員会の一日目の審議が終わりました。

 今日、私は、地域商工委員会で質疑を行いました。

 一日目の今日は、地域振興部に関する質疑を行いました。

 まず、岩国錦帯橋空港開港に向けて県からの財政投入の状況について質問しました。

 まず、ターミナルビル建設に関わる財政投入です。

 新年度予算で、県は、岩国空港ビル株式会社に、駐車場の整備費等として1億3千万円を補助します。

 また、県のきらめき支援資金という無利子融資を今年度分として6億円余融資するために岩国市から申請書が提出されたことを坂本市町課長が明らかにしました。

 私は、「ターミナルビル建設とそれに関わる諸経費13億円の融資を岩国市は県から受けようとしているのか」と質しました。

 坂本課長は、「概ねその通り」と答えました。新年度、岩国市は、7億円弱の融資を県から受けようとしていることが明らかになりました。

 私は、「岩国空港ビルが空港開港に向けて独自に財政支出をするものは何か」と質しました。

 松田民間空港再開推進室次長は、「空港給油施設は、岩国空港ビルが独自財源で整備する」と答えました。

 新年度予算で、県は、運行を予定している全日空に初期設備投資への補助として1億円支援します。

 私は、特定の岩国空港ビル株式会社や全日空などの民間企業に多大な税金を投入する問題点を指摘しました。

 岩国市への県の無利子貸付はターミナルビル建設のための資金だけではありません。

 岩国市が愛宕山開発用地に国立病院機構「岩国医療センター」の移転・新築用地を購入するための資金22億9000万円についても県の無利子融資を貸し付けることが決まったことを坂本市町課長が明らかにしました。

 私は、県の貴重な無利子資金が特定の市にばかり投入されることは、県行政の公平性の観点から問題ではないかと指摘しました。

 目標年度が2010年となっている中山間地域ビジョンについて質問しました。

 中村中山間地域づくり推進室次長は、「新年度、中山間地域づくり推進条例に基づき、ビジョンの更新を検討したい」と答えました。

 私は、関係者の意見を積極的に取り入れたビジョンとなるための体制について質しました。

 中村室次長は「ビジョンの更新に向けては、有識者などによる懇話会なども設置したい」と答えました。

 明日は、商工労働部の審議が行われます。明日もしっかり質疑を行っていきたいと思います。

 皆さんのご意見を引き続きお寄せ下さい。

今日は、3・11。

 東日本大震災から今日で1年です。

 私は、東日本大震災で最大の高さの津波が襲った岩手県宮古市を昨年6月に訪ねました。

 また、周辺の大槌町・山田町・釜石市の状況も見ることが出来ました。

 今の岩手の海岸線はどうなっているのでしょうか。宮古市愛宕山小学校の仮設住宅の皆さんはお元気でしょうか。

 ラーメン屋を経営していた60代の方はお元気でしょうか。

 今日は、朝から震災特集です。涙が止まりません。午後は、テレビ朝日系の特集番組を観ていました。

 宮城県南三陸町の防災庁舎で、最後まで津波の危険を町民に放送し続けていた20代の女性職員と30代の男性職員は帰らぬ人となったそうです。

 津波は、南三陸町の防災庁舎の高さを越える規模でした。

 様々な思いで今日を迎えておられる方々にお見舞い申し上げます。

 さて、私は、今議会、防災対策について質問しました。

 一つは、伊方原発で事故が発生した際の緊急連絡などに関する確認書を山口県が愛媛県と交したことです。

 平尾総務部長は、「この確認書に基づき、愛媛県から通報を受けた情報を速やかに関係市町に提供するなど、本県の原子力防災対策に活かしてまいります」と答えました。

 二つ目は、改正原子力災害対策特別措置法の県での対応についてです。

 平尾総務部長は、「法律の成立後、速やかに地域防災計画の策定に取り組んでまいります」と答えました。

 三つ目は、県内で策定が遅れている津波ハザードマップ作成の促進についてです。

 平尾総務部長は、「県では、来年度実施する南海トラフ等の被害想定調査において、津波ハザードマップの基礎資料ともなる津波浸水予想図を作成することとしておりまして、これを各市町に情報提供することにより、市町において津波ハザードマップの作成が進むよう、指導・助言してまいります」と答えました。

 私は、東日本大震災の教訓を山口県政に生かすための発言を今後も続けていきます。

 皆さんのご意見を引き続きお寄せ下さい。

 

厚南中学校の卒業式に参加

 今日、宇部市立厚南中学校の卒業式に、小学校のPTA会長として参加しました。

 169名の卒業生が今日、巣立ちました。

 今年の卒業式には、7名の生徒が参加できませんでした。

 さて、私は、昨日の一般質問で、中学校卒業者の内、進学も就職もしない生徒の割合が、山口県は全国ワースト2だと指摘し対策の強化を求めました。

 山口県では、毎年200名以上の子どもたちが、中学校を卒業した後、進学も就職もできない状況を生んでいます。

 15の春を泣かせないと昔から言われていますが、どの子どもにもゆきとどいた教育こそ今求められているのではないでしょうか。

 私は、その対策の一つとしてスクールソーシャルワーカーの増員を昨日の議会で求めました。

 地域と家庭を支えながら子どもたちの自立を促す、スクールソーシャルワーカーの体制強化が山口県に求められているのではないでしょうか。

 また、山口県の高校受験の学区をなくす動きがあります。この問題も私は昨日指摘しました。

 国連・子どもの権利委員会は、2010年日本政府に対し「最終見解」を示しました。

 その中に「高度で競争的な学校環境が、就学年齢にある児童の間で、いじめ、精神障害、不登校、中途退学、自殺を助長している可能性があることを懸念する」

 「極端に競争的な環境による悪影響を回避することを目的とし、学校及び教育制度を見直すことを勧告する」との指摘があります。

 学区廃止は、国連・子どもの権利委員会の「極端に競争的な環境による悪影響を回避」しなさいという勧告の逆を行く道であり、「高度に競争的な学校環境」を作る道だと私は昨日、一般質問で指摘しました。

 どの子にとっても行きたくなるような学校をつくっていくことが今求められているのではないかと思います。

 169名の全ての卒業生の将来が夢のあるものになるように、私もしっかり役割を果たしていこうと思いました。

 山口県内で中学校を卒業する全ての生徒の皆さんの将来に幸あれと願います。

 山口県の教育に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。