加計学園の獣医学部新設問題を巡り、「総理の意向があった」と記された文書の存在を証言した前文部科学政務次官・前川喜平さんの書作「面従腹背」を読んでいます。
この本から前川喜平さんという人物の沸き立つ気迫を感じることが出来ました。
「私が後輩である現役公務員に伝えたいのは、組織の論理に従って職務を遂行するときにおいても、自分が尊厳ある個人であること、思想、良心の自由を持つ個人であることを決して忘れてはならないとうことだ。組織人である前に一個人であれ、ということだ。自由な精神を持つ独立した人間であってほしい、ということだ。それは、組織人として行っている職務が、人間として正しい行動だと言えるかどうか、個人である自分が常に組織人である自分の姿をみつめているということでもある。これは公務員として仕事をしていく上では、確かな人権感覚を持つということにつながる。尊厳ある個人としての自覚をもっていれば、個人の尊厳が冒される事態を直ちに感得することができるはずだからだ。」
大企業のリコール隠しを題材にした映画「空飛ぶタイヤ」を観た直後にこの文章を読むと、公務員を民間企業に置き換えることが重要だということも分かります。
全ての社会人に当てはまる言葉だと思います。
その上で、公務員は特別だと前川さんは書いています。
「主権者としての意識を持つ公務員は、憲法が命じる公務員の在り方に忠実であろうとする。憲法15条の2項は『全て公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない』と定めている。権力を持つ者が一部の者の利益のためにその権力を使おうとするなら、それに抗おうとするのは、公務員として当然のことだと言わなければならない。また、憲法99条は、公務員は『この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ』と定めている。憲法を制定した国民としての自覚を持つ公務員は、自ら進んで憲法の尊重、擁護に努めるであろう。」
前川さんは、その上で、集団的自衛権行使を認めた閣議決定は、憲法違反だと断じています。
2015年9月18日、安保法制の参議院可決の夜、前川さんは、どこで何をしていたのでしょうか。
「文科省を退庁後にそぼ降る中、シールズの若者たちに混じって『憲法守れ』『アベはやめろ』『集団的自衛権は要らない』と抗議の声を上げていた。私の中の『主権者』がどうしてもその夜にそれだけはやっておかなければ死んでしまうと呻いていたのである。」
前川さんの主権者としての呻きをしっかり私も受け止めたいと思います。
前川さんの生き方にしっかり学びたいと思います。
この本は多くの皆さんの読んでいただきたいです。
この本を読まれた皆さん感想をお聞かせ下さい。
6月30日の大雨により、宇部市沖ノ旦と末信地域の方々に避難勧告が出されました。
この地域は、厚東川流域であり、なおかつ堤防が整備中の地域です。急いで堤防設置工事を完了させる必要があります。
直近では、2009年にこの地域を大雨が襲い、多くの世帯が床上浸水する被害が発生しました。
私は、2009年9月県議会において、「厚東川水系河川整備計画」について「堤防未設置区間-県道琴芝際波線沖ノ旦橋以北東岸は早急に事業着手すべき」と質しました。
当時の柳橋土木建築部長は「『厚東川水系河川整備計画』の策定を、来年度末をメドに進めており、この中でお示しの堤防整備について、現在検討を行っているところです。」と答えました。
その後、数年前から、当該地で堤防設置工事が行われていますが、完成に至らず、先日の避難勧告の発令となりました。
3日は、台風が宇部市にも大きな風雨を降らせました。
当該地の方々には心配な日々が続きます。
厚東川の堤防未設置地区の堤防設置口が早急に完了するように、引き続き、行政機関に働きかけを行っていきたいと思います。
豪雨の季節となりました。
皆さん方が心配される箇所はございませんか。ご意見をお聞かせ下さい。
映画「空飛ぶタイヤ」を観ました。
池井戸潤原作の初の映画化作品です。
同じ原作は、ドラマで一度放映され、DVDを視聴しました。
大手自動車会社のリコール隠しに挑む赤松らの姿に勇気が湧いてきました。
映画のパンフレットにニュースキャスターの松原耕二さんの「小さな正義」という小論が掲載されています。
「これは正義感溢れるスーパーマンの物語ではない。不正を許したくないが、組織に盾突いて生活を棒に振るだけの勇気はない。そんな普通の人々が『小さな勇気』を次々とリレーしていくことで『大きな悪』を追い詰めていく。そんなドラマだと言っていい。でもだからこそ、観ている者の心にリアルに響くのだ。」
「空飛ぶタイヤ」を観て、私が想起したのは、2011年に行われた山口国体の強化選手に対する県議会での質疑です。
国体に遡ること2年前の2009年6月県議会で、私は、「国体強化選手であり、昨年度のスキルアップ対象者32人のうち、過半数を超える19人が中高と県外、県外出身者でったことが明らかになりました。(中略)本県の競技力向上をいうなら、自然体で県内選手の育成を主眼に置くべきだと考えますが、いかがですか。今後も天皇杯のために、県外出身選手に山口県のゼッケンを張り続けるおつもりなのか」と質問しました。教育長の答弁は、「これらの選手は、山口国体の総合優勝に向けて力を発揮し、国体終了後の競技力の維持・定着にも大きく貢献するものと考えています。」というものでした。
私は、日本体育大会に山口国体の強化選手となっている県外出身選手は、国民体育大会の規程に定める参加資格があるのか、
直接、照会をするなどの行動を取りました。
その結果、日本体育協会は、2010年9月、山口国体の強化選手となっている県外出身選手に参加資格があるのか調査する第三者委員会を立ち上げ調査を行いました。
第三者委員会は、前年の千葉国体に出場していた山口県選手35人が参加資格を満たしていないことを指摘しました。
国体終了後、読売新聞は、「第66回国民体育大会で、参加資格問題が取りざたされた県外出身選手30人のうち、半数近くが大会終了からわずか1ケ月で活動の拠点を県外、国外に移したことが分かった」「山口県体協によると、国体終了後、30人のうち水泳、陸上、卓球などの13選手が『親元で暮らしたい』『オリンピックを目指すために充実した練習施設が必要』などを理由に県外、国外に移った」と報じました。
2009年の私の質問に、教育長は「これらの選手は、山口国体の総合優勝に向けて力を発揮し、国体終了後の競技力の維持・定着にも大きく貢献するものと考えています。」と答えましたが、そのような結果になったのは甚だ疑問です。
山口県は、国体関連施設整備や運営経費、競技力向上対策費などに300億円以上の税金を投じました。
日本体育大会の第三者委員会の答申書には「問題の背景は、国体が都道府県対抗方式で実施され、開催都道府県の総合優勝が当然視される中、総合優勝に向けての開催地の自治体及び胎教関係者に対する有形無形の強い圧力の存在があることは明らか」とあります。
「国民体育大会」という項目でののウイキペディアには、この第三者委員会を受けて次のような処置がなされたと書いています。
「結局2011年2月24日、日本体育協会は従来あいまいだった参加資格の基準を、居住や勤務実態で明確化することに決めた。第三者委員会の答申を承認したもので、この基準は2011年秋の国体から適用された。」
私は、国体開催にあたって県内の競技団体や関係者の方々から切実なお声をお聞きし、問題を告発してきました。
日本体育協会が第三者委員会を開催したことは、この問題に大きな警鐘を鳴らすことになったと自負しています。
日本体育大会が第三者委員会を開催した背景には、私の告発だけではなく、あるマスコミ記者の正義感に溢れる行動があったことを記しておきたいと思います。
「『小さな正義』が次々とリレーしていくことで、『大きな悪』を追い詰めていく。」
国体の開催県が総合優勝をおさめることは「大きな悪」とは言えないかも知れませんが、「大きな悪弊」とは言えると思います。その理由は、そのために自治体の巨額の税金が投入されるからです。
映画「空飛ぶタイヤ」の感想というよりは、私の国体に関する質問の紹介が長くなりましたが、今後とも正義感を持って活動を続けていきたいとこの映画を観て決意を新たにしました。
安倍政権における様々な疑念も深まるばかりです。国民一人ひとりの「小さな正義」をリレーしていくことで「大きな悪」を追い詰めていきましょう。
池井戸潤さんの「空飛ぶタイヤ」を再読しています。
来年は、池井戸さんの「七つの会議」の映画化の予定されているようです。
池井戸作品から正義とは何かを学びたいとおもいます。
皆さん、許せないことは何かありますか。お教え下さい。
「7・1爆音はゴメンだ市民集会」に参加のため、高速道路を利用しました。
サービスエリアで、NEXCO西日本が発行している「遊・悠・WEST」7・8月号を手にしました。
この巻頭に、俳優の吉岡里帆さんが登場していました。
吉岡さんは、今月17日21時から、フジテレビ系でスタートするドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」に主人公のえみる役で出演するとのことです。
生活保護の現場を舞台に、新人ケースワーカーの奮闘と成長を描くドラマです。
インタビューに吉岡さんは「自分ひとりで生きているのではなく、いろんな人に助けられて生きている。だから友達や先輩、周囲の人たちのそばにいて、微力でも力になれる味方でいたいと思っています。友人の悩み相談には、とことん付き合いたい。その人にとって、なにが一番幸せなのか考えるようにしています。」と語っています。
このドラマの原作は、柏木ハルコさんのコミック「健康で文化的な最低限度の生活」です。
数年前に1巻を読んだきりになっていましたが、ドラマまでに、今まで発行されている6巻まで読み切りたいと思っています。
私は、日本福祉大学を卒業しました。多くの同窓生が、行政の現場で福祉職として働いています。
改めて1巻から読み直して、福祉現場と生活保護行政をリアルに描いたすばらしい作品であることを痛感しました。
安倍政権は、10月から生活保護の食費など日常生活費に充てる「生活扶助」を最大5%削減する方針です。
今回の削減が強行された場合、第二次安倍政権での生活扶助の削減額は年1480億円にのぼります。
生活保護基準は日本全体のナショナルミニマムです。生活保護基準の引き下げは、就学援助や住民税非課税制限など、社会保障全体の後退に連動する問題です。
まさに憲法25条が規定する「健康で文化的な最低限度の生活」に基づく国民の暮らしの安定を実現する政治が求められています。
母子家庭で育ち母の頑張りを見て育ったケースワーカーの七条は、母子家庭で二児を育てる岩佐に就労を進めます。
七条と岩佐それぞれの葛藤は、前半の一つの山場です。
日本共産党は、生活保護法を生活保障法にするなど、生活保護制度の改善を提案しています。
学生時代から私の生きる指針に、憲法25条が活きる社会の実現があります。
コミック・ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」から憲法25条と現代社会についてしっかり学んでいきたと思います。
生活保護制度について皆さんはどうお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。
米軍岩国基地への空母艦載機部隊の移駐による爆音被害から平和で静かな暮らしを取り戻そうと「爆音はゴメンだ市民集会」が昨日、岩国市役所前公園で行われました。
県内はもとより中国地方各地から約400人の市民が参加し
主催は、移駐に反対して共闘する市内の4団体でつくる「異議あり!『基地との共存』市民行動実行委員会」です。
3月末の移駐完了後、5月には基地南側で近年の月別斉あの1402回の騒音を記録し、市への苦情も月別の過去最多を更新しています。
岡村寛代表は「移駐完了直後からすさまじい訓練が日夜行われている。騒音に悩まされている人の生の声で訴え、人間性を無視した米軍のやり方にストップをかけることが大事だ」と訴えました。また、6月に開始した「爆音なくす署名」への協力を呼びかけました。
市内をはじめ、飛行ルート下の周防大島町や広島県廿日市市などの住民9人が登壇し、爆音被害の実態を告発しました。
住民らは「4月以降の爆音は質が変わった」「自宅の真上を飛び、テレビや電話、会話が聞こえなくなる」「正月や盆は飛ばないという約束を破る訓練は許せない」「頭の上から覆いかぶさるような音に、子どもやお年寄りも悩まされている」なとと訴えました。
集会では、「爆音はゴメンだ!」と書かれた紙を全員で掲げてアピールしました。
「爆音はゴメンだ!」と書かれた紙をかざす
集会の最後に、「誇れるふるさとを次代に遺すために、こうした事態を黙って見過ごすことはできません。今こそ『爆音がうるさい!」「爆音を何とかしてほしい!」との声を集めて発信し、平和で静かな街をとりもどしましょう。」などとする集会宣言を参加者一同で採択しました。
集会後後、参加者は、岩国駅周辺までデモ行進を行いました。
爆音ゴメンだ市民集会に私は、山陽小野田市・宇部市の方々20名とマイクロバスで参加しました。
県議会議員選挙の候補者として、岩国市の爆音解消に向けて県民の皆さんと一緒に活動を続けていきたいと思います。
岩国基地をめぐる問題を皆さんはどうお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。
日本共産党の志位和夫委員長は、6月12日の米朝首脳会談の意義について「平和のプロセスが成功すれば、世界史の一大転換点いなる」と評価しました。
6月24日のしんぶん赤旗でのインタビューでは、日本の情勢へにも大きな変化がつくられるとして「これまで安倍政権は、『戦争する国づくり』を進めるうえで、北朝鮮の『脅威』を最大の口実にしてきました。安保法制=戦争法、大軍拡、辺野古新基地、憲法9条改定—すべてにおいてきたちょうせんの『脅威』が最大の口実とされてきました。」と述べました。
志位委員長は、政府の説明では、米海兵隊が、ざぜ沖縄にあるのかについての政府の説明は「朝鮮半島と台湾海峡という潜在的紛争地のどちらにも近いのが沖縄だから」だったとして「朝鮮半島が非核・平和の半島になったら、辺野古に米軍新基地をつくる道理もたたなくなるのです。」と述べました。
更に、志位委員長は、日米安保条約そのもの存在が根本から問われるとして「日米安保条約は、朝鮮戦争の最中に結ばれたものです。朝鮮戦争が1950年に始まる。在日米軍が朝鮮半島に出撃する。『軍事的空白』ができたというので、マッカーサー連合軍最高司令官の指令で警察予備隊がつくられ、それが、保安隊となり、自衛隊となった。こういう流れのなかで1951年に結ばれたのが旧日米安全保障条約です。旧安保条約の第1条では、『極東の平和と安全』のために米軍基地を日本におくことができるという規定になっています。それは、1960年に改定された現行安保条約6条に引き継がれて、ここにも『極東の平和と安全』のために米軍基地を日本におくことができるとされました。」「朝鮮半島が非核・平和の半島になり、さらに6カ国がTACを結んでこの地域全体が戦争の心配がない平和の地域になったらどうなるか。日米安保条約と在日米軍の存在が根本から問われることになります。」と述べました。
米朝首脳会談で示された平和のプロセスが成功すれば、世界史の一大転換点となります。
また、朝鮮戦争を前提にしてきた日米安保条約の存立そのものが問われる事態です。
在日米軍基地の在り方を根本的に見直す時期に来ています。
岩国基地の存在意義もその流れの中で当然、再検討が求められる時期に来ています。
更に、北朝鮮の脅威を前提に建設されようとしている山口県萩市のイージス・アショアの存在意義も再検討が必要であることは言うまでもありません。
今日、岩国市役所前広場公園で「7・1騒音はゴメンだ集会」が行われます。
私が事務局長を務めている「うべ憲法共同センター」と山口から日本を変える市民の会・山陽小野田が共催して、山陽小野田と宇部地域で直行バスを運行します。
若干空席がありますので、集会に参加したという方は、私に大至急ご連絡下さい。
ご一緒に、「7・1騒音はゴメンだ集会」を成功させ、山口から、日本とアジアの平和を切り開いていきましょう。
岩国基地及び在日米軍基地に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。