7月26日、しんぶん赤旗「日刊紙」に、文化部活動の指針について次のように報じていました。
「24都道府県が、学校の文化部活動に関する方針を策定している-。文化庁が昨年12月に発表した『文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン』の具体化が進んでいます。部活動に関する学術的な研究を進める、日本部活動学会(会長・長沼裕学習院大学教授)の調査で明らかになった、全国の進捗状況は?」「調査によれは、24都道府県がすでに方針を策定。残りも年度内に策定予定です。休養日の設定では、『高校だけ(ガイドラインとは)異なる』が10でした。」「一日の活動時間でも『高校だけ異なる』が10.」「文化部活動のガイドラインには、運動部活動にはない記述が盛り込まれました。その一つが『生徒の自主性・自発性を尊重し、部活動への活動を義務づけたり、活動を強制したりすることがないよう、留意すること』です。これを方針に『記述した』は18、『記述しなかった』が13でした。」
私が、この報道を受けて県教委に策定状況を尋ねたところ、7月末までに山口県教育委員会としての「文化部活動の在り方に関する方針」がまとまったことが明らかになりました。
先の報道の論点から、山口県の方針をチェックしてみます。
まず、休養日や1日の活動時間について、高校だけ異なる指針にしているかどうかについてです。
山口県の指針は、休養日について、「原則、週当たり2日以上の休養日を設ける」としています。
その上で、「高等学校段階では、各学校において中学校教育の基礎の上に多様な教育が行われている点に留意し、一時的に週当たり2日以上の休養日を設定しない判断をした場合は、少なくとも週当たり1日以上の休養日(週末のいずれかは原則として休養日に充てること)を設けることとする。」と書いています。
次に、活動時間について、「原則、長くとも学期中の平日では2時間程度、学校の休業日(学期中の週末を含む)は3時間程度とし」などとしています。
その上で、「高等学校段階では、各学校において中学校教育の基礎の上に多様な教育が行われている点に留意し、分野の特性等により1日の活動時間が原則を超える場合においても、週当たりの活動時間の上限は16時間程度とし」と書いています。
次に、自主的・自発的な活動であることを明記しているかどうかについてです。
山口県教委の指針に「生徒の自主的・自発的な活動により行われ、学校教育の一環として教育課程との関連を図り、合理的でかつ効率的・効果的に取り組みこととし、各学校においては、生徒の自主性・自発性を尊重し、部活動への参加を義務付けたり、活動を強制したりすることがないよう、留意すること。」と書いています。
山口県教委は、この程、「文化活動の在り方に関する方針」を公表しました。
皆さんは中学校・高等学校の文化部活動をどうお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。
県が原発埋立延長許可
知事は許可を撤回せよ
県庁前の抗議集会に50名
7月26日、山口県は、中国電力が申請していた上関原発予定地の海面埋立工事期間延長を許可したと発表しました。
日本共産党山口県委員会と県議団は同日、中国電力が申請していた上関原発建設予定地の海面埋立免許の延長を許可した村岡知事に対し、許可を撤回し、不許可とするよう要請しました。木佐木大助・藤本かずのり県議と河合喜代党県副委員長が参加しました。
要請書では「原発ゼロを願う圧倒的多数の世論を無視し、県民の命と暮らしを危険にさらす行為」と糾弾した上で「現時点でも原発本体の着工時期を見通すことはできず、(延長した)2023年1月までに竣工できる保障もない」と指摘、「許可したいがために『(法律上の)正当な事由』を無理やりつくりあげたと言わざるを得ない。原発回帰を進める財界・大企業と安倍自公政権の意を忖度した政治判断であることは明らかで、行政の公平性、中立性を著しく欠いている」と訴えました。
藤本県議議は、「中国電力は、海上ボーリングが必要だと分かったので、竣工できなかったと言っている。しかし、原子力規制委員会は、原発の新設に対する新たな基準を設けていないと言っている。中電の主張を鵜のみにする県の姿勢は問題」と指摘しました。
県庁前では、同日、「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の呼びかけで抗議集会が開かれ、木佐木大助・藤本かずのり県議と河合喜代党県副委員長を含め約50名が抗議の声を上げました。
埋立免許延長許可に抗議する集会(左端が藤本)
陸上イージス学術シンポ開く
7月27日、萩市むつみコミュニティーで「イージス・アショア配備計画の撤回を求める住民の会」主催による「『適地調査の結果&防衛省の検討結果説明の説明』に係る学術シンポジウム」が開かれました。
コメンテーターは、地質学が専門の君波和雄山大名誉教授、地盤工学が専門の上俊二徳山高専教授、環境科学が専門の大田啓一滋賀県立大学名誉教授が務めました。
君波山大名誉教授は、防衛省報告書36ページに関し「東台の下の地下水を北から南に流しているが、間違いだろう、逆向きの南から北が正解だと思う」と指摘しました。防衛省は、この点について、県民に十分な説明を行うべきです。
イージス・アショア学術シンポでの君波教授
藤本かずのり県議新事務所開設
住所 宇部市西宇部北7丁目9-14-1
電話 0836-39-6918
FAX 0836-39-6928
※事務所の電話は、藤本かずのり県議の携帯に転送されます。
※無料法律相談は、8月28日(水)10:30~の相談会以降、新事務所で行います。
※駐車スペースは、新事務所の周りに数台あります。足りない場合は、スタッフにご相談下さい。
一気
村岡知事は、中国電力が申請していた上関原発埋立免許の延長を許可しました。時代遅れの暴挙に県庁前で抗議の声を上げました▼皆さんは、「RE100」プロジェクトをご存じだと思います。使用電力のすべてを再生エネ電気で賄うことを公約した企業の連合体です。IT企業のグーグルやアップル、イケアなどのグローバル企業も参加し、世界で180社が参加しています。日本再生可能エネルギー総合研究所の北村和也代表は、「原発か再生エネか」という議論は、意味を持たなくなっていると指摘した上で、「原発は死んでいる」「原発にいつまでも引きずられているのは危険」と述べています。宇部市は、SDGs未来都市に選ばれました。持続可能な開発目標の一つは「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」です。宇部市から脱原子力、脱石炭火力を発信しましょう。世界は、脱原発・脱石炭火力に動いています。知事は、埋立許可を撤回すべきです。
安倍政権が2日、韓国を輸出管理の手続きを簡略化する優遇措置の対象国(「ホワイト国」)から除外する政令改正を閣議決定したことを受け、日本共産党の志位和夫委員長が発表した談話は次の通りです。
・・・
対韓輸出規制拡大の閣議決定の撤回を求める
2019年8月2日 日本共産党幹部会委員長 志位和夫
一、安倍政権は、本日、輸出管理の手続き簡略化の優遇措置の対象国(「ホワイト国」)から韓国を除外する政令改正の閣議決定を行った。この決定は、「徴用工」問題という政治的紛争の解決の手段として貿易問題を使うという、政経分離の原則に反する道理のないものである。
わが党の警告にもかかわらず、安倍政権が閣議決定を強行したことは、きわめて遺憾である。
一、半導体の原材料などの輸出規制に続く今回の措置が、日韓関係に深刻かつ重大な悪影響を与えることが強く懸念される。
わが党は、安倍政権に対し、政令改正の決定を撤回し、韓国政府との冷静な話し合いにより、事態の解決をはかることを、強く求める。
・・・
今朝の読売新聞は、日韓関係が悪化する中で、韓国の格安航空会社(LCC)「エアソウル」山口宇部-韓国・仁川線の今季運航中止が山口県に伝えられていたことを次のように報じました。
「関係者によると、同社から7月下旬、県側に対し、『両国の関係が急速に予測不可能な状況に陥っている』などとして、今季の運航取り止めの連絡があった。同線は、同社の親会社アシアナ航空(ソウル)が2014年1~2月に連続チャーター便として運航を開始。16年11月からはエアソウルが、県内唯一の国際定期便として冬ダイヤ限定で運航している。3シーズン目となった昨季は、18年10月29日~19年3月30日にこれまでで最も多い計66往復、132便を運航。ただ、搭乗率は過去3シーズンで最も低い72.6%にとどまった。インバウンドの誘致強化や県内企業の海外展開などにつなげたい県は15年から、村岡知事が自ら要請活動などを展開。定期便開設に必要な初期投資を援助し、同線のPRなども行ってきた。19年度の当初予算では、同線の通年化に向け、約6400万円を計上していた。」
日本政府の対韓輸出規制拡大の影響は、安倍首相の地元の山口県の経済と行財政にも甚大な影響を与えようとしています。
また、様々な文化・スポーツの日韓交流にも悪影響が広がっており、更に拡大することが懸念されます。
安倍政権は、政令改正の決定を撤回し、韓国政府との冷静な話し合いにより、事態の解決を早急に図るべきです。
山口県は、韓国に最も近く経済・文化的な結びつきが強い地域です。
山口県としても、事態の解決を政府に求めるべきだと思います。
安倍政権が、対韓輸出規制拡大の閣議決定を行いました。
皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
2006年12月から本ブログを始め、昨日までに400万アクセスを越えました。
このブログを書いている時点が、4004141アクセスです。
ふり返ってみますと、100万アクセス突破が、2015年8月18日。
200万アクセス突破が、2016年9月24日。
300万アクセス突破が、2018年3月13日。
この1年半で、100万アクセスを頂いたことに感謝申し上げます。
この一年半は、私にとって大きな変化が起こりました。
2015年に県議選で落選しましたが、2019年の県議選で議席を回復することができました。
100万アクセスから300万アクセスの間は、丸々県議ではない時期でしたが、本ブログをほぼ毎日書いてきたことが、日々の活動の支えになっていたように感じます。
県議として議席を回復して、丸4ヶ月。不十分な活動に反省する所ばかりですが、激走した充実感はあります。
これからも現場主義に徹して、一人でも多くの県民の方々と対話し、その声を県議会に反映してまいりたいと思います。
苦しい4年間があったからこそ、県議会で発言できることの貴重さを感じています。
今、私は、劇団 前進座の舞台「ちひろ」の宇部での上演を成功させる会のメンバーを務めています。
劇団 前進座にもおられた俳優の嵐圭史さんのしんぶん赤旗「日刊紙」でのインタビュー記事が私の座右にあります。
嵐さんは、山本周五郎さんの「赤ひげ」のセリフを引用しています。
「人間の本当の価値というものは何をしたかではない。何をしようとしているかだ」
嵐さんは、「私には、全国の草の根で活動している党員の方々の姿と重なるんです。」と述べています。
この言葉は、「前向き」な意味があります。日々の生活でどんな困難があっても、夜明けは来ると元気づけてくれる言葉です。
同時に、「未来」を感じる言葉です。今の世界は、「温暖化」「貧困」「紛争」などの様々な問題を抱えています。
しかし、持続可能で平等な争いのない世界をつくろうとする意志がある限り、未来を変えることは出来ると私は考えます。
よりよい世界と日本と山口県をつくるために、これからも本ブログを続けていきながら、日々学び、日々語り、日々綴っていきたいと思います。
次は500万アクセス突破を目指して、新たな歩みを続けていきたいと思います。
「人間の価値は何をしようとしているかだ」の山本周五郎の言葉を励みに歩んでいこうと思います。
本ブログの感想をお聞かせいただければ幸いです。
山口県農民運動連合会(秋本義春会長)(以下農民連)は、本日、村岡知事に対し、「山口県主要農産物種子条例の制定を求める要請」を行いました。
種子条例制定を求める農民連の要請(左端が私)
要請文で、農民連は、種子法廃止の影響について次のように述べています。
「種子法の廃止で、地域の共有財産である『種子』を民間企業に委ねた場合、改良された新品種に特許がかけられ、農家は特許料を払わなければ種子が使えなくなる事例が発生し、野菜の種子ではその負担が大きな問題になっています。本県の主力農産物である米についても、種もみの価格状況や品質低下を招くのではないかとの懸念が現場に広がっています。」
その上で、農民連は、以下の点を知事に要請しました。
「今後も県行政が主要農産物の種子生産に中心的な役割を果たすとともに、地域固有の在来種の維持についても、行政対応を継続することに必要な予算及び関係部署の人員体制を恒久的に措置する観点から、主要作物の種子生産に係る条例を制定してくださるよう要請します。」
藤村県農林水産部農業振興課長(以下藤村課長)らが要請に応じました。
藤村課長らは、「2017年4月に種子法が廃止され、『山口県主要農産物種子生産実施要領』を制定して種子法に定められた業務を継続して行っている。全国で9道県で種子条例が制定されていることは承知しているが、条例制定の必要性を山口県として見出していない。」と回答しました。
私は、「鳥取県では、今年6月県議会に種子条例が上程された。新聞報道に、『生産者への技術指導、生産基盤維持のための財政措置も県の責務として明文化する』とあり、条例制定で、種子における県の責任が明確になる。是非、条例の制定を。」と発言しました。
参加者から「議会での議決が必要な条例の制定を是非」など、条例制定を求める声が相次いで出されました。
私は、今後とも種子条例制定を県に求める発言を続けて行いたいと思っています。
種子条例制定に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
史上初の直木賞と本屋大賞をW受賞した恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を読んでいます。
恩田陸さんと私は同じ年です。夜のピクニックは、恩田さんの30代の頃の作品だと思います。
その頃から常に書店でチェックしつつ、恩田陸さんの作品を読んだのは数冊というところでしょう。
ほとんど初読の恩田作品ですが、最初の数十ページを読んだ段階で、恩田さんが紡ぐ「芳ヶ江国際ピアノコンクール」の世界に入り込んでいました。
ピアノが奏でる音が文字で延々と綴られています。あたかもコンクールの予選会場にいるようです。
コンクールに参加する栄伝亜夜、高島明石、マサル、風間塵、そして、審査員らの個性を描き出す筆致の精密です。
ピアノの音色とコンクール会場での群像劇を見事に描き切っている恩田陸のさんの筆致は冴えにさえています。
直木賞と本屋大賞のW受賞の快挙に、作品を読み始めたら納得できる私でした。
私がこの時期に、この本を選んだもう一つの理由は、この小説が映画になることです。
10月4日、石川慶監督による映画「蜜蜂と遠雷」が封切られます。
栄伝亜夜役に松岡茉優さん、高島明石役に松坂桃李さん、マサル役に森崎ウィンさん、風間塵役に鈴鹿央士さん。
特に、映画「新聞記者」へ出演以来、一押しの松坂桃李さんが出演していることは嬉しい限りです。
恩田さんの文字が音となり映像となり、「芳ヶ江国際ピアノコンクール」が目の前に現れます。
それだけでワクワクします。
主役の4人の実際のピアノ演奏は、世界を代表する青年演奏家が演じることになっています。
その音を劇場で聴けることも楽しみの一つです。
国際ピアノコンクールを舞台にした恩田陸さんが紡いだ新たなエンターテイメント「蜜蜂と遠雷」。
まずは、この夏、しっかり読み切って、10月上映を待ちたいと思います。
恩田陸ファンの皆さん、皆さんのお勧め作品をお教え下さい。