医療機関、社会福祉施設等に勤務する医療従事者や職員に対する慰労金について、21日から申請受付が開始しました。
支給対象は、今年3月3日(本県における感染者第1例目の発生日)~6月30日までの期間に、医療機関、社会福祉施設等で、通算10日以上勤務し、利用者に接する業務に従事した職員(資格や職種、雇用形態による制限なし)です。
申請受付期間は、今年7月21日(火)から来年2月23日(日)までです。
申請方法は、原則、現に勤務する医療機関、社会福祉施設等が対象者を特定し、申請を取りまとめ、必要書類を作成の上、山口県国民健康保険団体連合会にオンラインにより提出します。
7月末までの申請受付分を、8月末までに医療機関、社会福祉施設等へ払い込み医療機関、社会福祉施設等から職員へ支給されます。
以下、毎月末締めで、翌月末払い込みです。
県から役割を設定された医療機関の内、新型コロナ患者受入医療機関等は、対象者一人につき20万円給付されます。
上記以外の医療機関等は、対象者一人につき、10万円給付されます。
その他の医療機関等は5万円です。
介護・障害福祉・救護施設等の内、利用者に新型コロナが発生又は濃厚接触者である利用者に対応した施設等は20万円給付されます。
上記以外の施設等は5万円給付されます。
私立保育所、児童養護施設等に勤務する保育従業者等に対する給付金について、21日から申請受付が開始しました。
対象施設で、対象期間内に通算10日以上勤務し、利用者に接する業務に従事した職員(資格や職種、雇用形態による制限なし)に給付されます。
私立保育所、私立幼保連携型認定こども園、放課後児童クラブの対象期間は、3月2日(学校の臨時休業開始日)から5月24日(県立学校の一斉臨時休業終了日)までです。担当課は県こども政策課(℡083-933-2747)です。
乳児院、母子生活支援施設、児童養護施設、児童心理治療施設、自立援助ホーム、ファミリーホームは、今年3月3日(本県における感染者第1例目の発生日)から今年6月30日までです。担当課は、県こども家庭課(℡083-933-2731)です。
支給金額は、一人につき5万円です。
申請受付期間は、今年7月21日(火)から9月30日(水)までです。
原則、現に勤務する施設等が対象者を特定し、申請を取りまとめ、必要書類を作成の上、県に提出します。退職者等は、県に直接提出します。
1週間毎に申請を取りまとめ、3週間後を目途に施設等に払い込み、施設等から職員へ支給します。
1回目は、8月7日(金)までの申請について、8月28日(金)までに施設等に払い込み予定です。
申請書類の入手先・問い合わせ先は、山口県こども政策課・こども家庭課のホームページに掲載しています。
私の所に、複数の相談が寄せられています。
慰労金や給付金について問い合わせがございましたら、直接、担当部署か、藤本にご一報ください。
昨日、日本共産党山口県委員会と日本共産党県議団は、村岡知事に対して「米軍基地における新型コロナ感染拡大防止対策の強化を求める申し入れ」を行いました。
申し入れには、河合県副委員長、木佐木県議、松田衆院山口2区予定候補と私が参加し、執行部は、藤田総務部理事が対応しました。
藤田総務部理事に申し入れ(右から二人目が私)
米軍岩国基地に居住する家族3人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。
申し入れ項目の第一は、「米軍岩国基地及び防衛省に対し、再発防止策の徹底と、虚偽申告した米軍関係者の厳格な処分を求めること」です。
藤田総務部理事は、「今回の行為は、感染拡大につながる重大なルール違反であり、再発防止の徹底と厳格な処分を行うよう岩国市とともに、防衛省に要請した。基地側からは、守るべき規則を基地内で再徹底すると同時に、虚偽申告を行った兵士は、処罰の対象となりえるとの回答を得ている」と答えました。
第二は、「今回の事態を許した背景に『人、動物及び植物の検疫に関する合意』A、人の検疫(6)項が関係していないか」です。
指摘した合意(6)には、「民間の船舶又は航空機により日本国に入国する合衆国軍隊の構成員及び軍属並びにそれら家族が、命令により移動中であるときは、その者の要請により、日本国の検疫当局による許可において優先的な取扱いを受けることができる。」とあります。
藤田総務部理事は、「ご指摘の合意(6)の解釈について外務省に照会したところ『優先的とは、検疫場所が混雑している場合の対応等であり、検疫への対応を変えるものではない。』との回答が寄せられたことろである。よって、この合意(6)がこの問題の背景にあるとは考えていない。」と答えました。
第三は、「日米地位協定9条1項により、民間の航空機及び船舶により日本に入国する岩国基地に関係する米軍人及び軍属並びにそれら家族の人数及びPCR検査結果の公表を求める」です。
藤田総務部理事は、「米軍関係者のPCR検査の結果、陽性の場合は、厚生労働省が公開している。県としては、陰性を含めたPCR検査結果の公表を基地側に求める考えはない。」と答えました。
第四は、「ローテーション配備等で、岩国基地に移動してくる米軍人及び軍属並びにそれら家族の人数及びPCR検査結果の公表を求める。」です。
藤田総務部理事は、「最近、ローテーション配備そのものの情報が開示されていない。開示されるよう引き続き、米側に求めたい。米軍の感染者が明らかになれば、岩国基地から県保健所に情報が伝えられている。陰性を含めたPCR検査結果の公表を基地側に求める考えはない」と答えました。
第五は、「岩国基地内に居住している米軍人及び軍属並びにそれらの家族を対象に海軍横須賀病院において実施したPCR検査件数と、その結果について公表を求める」です。
藤田総務部理事は「米軍関係者の山口県内で実施したPCR検査結果は、県が公表している検査件数に含まれている。」と答えました。
第六は「米軍人及び軍属並びにそれら家族が米国から入国する際の検疫については、国内法を適用するよう緊急に改定を求める。」です。
藤田総務部理事は、「渉外知事会は、検疫などに関する国内法の適用を地位協定に明記する9条の改定を行うよう要請している。」と答えました。
岩国市在住の松田衆院2区予定候補は、「日本人従業員が希望する場合には、PCR検査が実施できるようしてほしい」と発言しました。
藤田総務部理事は、「基地を所管する総務部から検査を所管する健康福祉部へ要望の主旨を伝えたい」と答えました。
松田氏は「基地外居住の実態がここ数年明らかになっていない状況の改善が必要だ」と発言しました。藤田総務部理事は、「県としても公開を求めていきたい。」と発言しました。
今月末に、日本共産党県委員会として、中国四国防衛局に、同趣旨の申し入れを行う予定です。
米軍におけるコロナ感染拡大防止に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
私は、6月県議会で、イージス・アショア問題に対する花田阿武町長と村岡知事の違いについて次のように指摘しました。
「6月12日、なんとあの河野大臣のイージス・アショアプロセス停止の見解が出される3日前、私は知事への申し入れに同席したわけですが、極めて違和感を感じたのが、花田阿武町長への評価です。県は、「現在まだ国による説明の途中段階であり、阿武町長の発言はそうした中で、現時点での思いを述べられたものだと考えている」と。阿武町長は、雑誌『世界』の中で、「国防という大義があるのは分かるが、一方で私の大義は阿武町の住民の安全・安心をいかに守るかということです。」ということで、イージス・アショアはいらない。こういう立場を花田町長は貫かれました。私は、振り返ってみて、村岡知事と花田町長の違い、やっぱり、河野大臣のプロセス停止発言前に、知事は、イージス・アショアの認否について判断をされなかった。このことについて、今日的にどう考えておられるのかお尋ねします。」
私は、今日的に考えて、花田町長の住民の安全・安心を第一に考える姿勢は素晴らしかったと思います。
その一方で、今日的に考えても、村岡知事のこの問題に対する姿勢に曖昧さがあったことを指摘しなければなりません。
「イージス・アショア」配備撤回後、17日付、中国新聞・渡辺裕明記者の記事は秀逸でした。
渡辺記者は「反イージス見えた覚悟」と題して、花田町長の政治姿勢についてこう書いています。
「地上配備型迎撃システム『イージス・アショア』の配備計画に2018年9月に反対を表明。自民党王国の県内首長でただ一人、国策にはっきり異を唱えた。先月の国の言葉も印象的だ。『リーダーとして早い時期に判断を示し、町民が賛成派と反対派に分かれてやり合うのを避けたかった』この2年間、『交付金ほしさにごねている』などとネットや電話で誹謗中傷も受けた。身の危険を感じ、自宅に届く自分宛ての郵便物は開封しないよう家族に伝えた。決断した以上は避けて通れない道。反対運動を続けた『町民の会』の吉岡勝会長も『町長の反対表明が一番の支えだった』という。」
渡辺記者は、村岡知事の政治姿勢について次のように書いています。
「地元町長の明確な反対意思を尊重し、国に訴えるのが県の務めではないか。計画中止が決まる前の反対派住民が村岡知事宛てに質問状を出した。県の回答は『まだ、国による説明の途中段階。阿武町長の発言はそうした中で現時点の思いを述べられたものと考えています』と何ともつれなかった。計画の頓挫が決まってから知事や同じく配備候補地の萩市長の発言が一転勇ましくなったのをみても、リーダーの覚悟について考えさせられる。」
今後とも、このようなジャーナリスティックな記事を期待したいと思います。
私も、引き続き、村岡県政に対し、PCR検査体制の拡充など評価できることは、評価しつつ、言うべきことは言う姿勢で、日々、励んでいきたいと思います。
県政に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
15日、日本共産党創立98周年記念講演会が行われ、志位和夫委員長が講演を行いました。
この講演で、私が一番感動したのは、志位委員長が次のように語った部分でした。
「感染症のパンデミックは、時として、歴史を変える契機となりうる、歴史の進行を加速することがあるとのべましたが、私は、これはいま起こっている新型コロナ・パンデミックでもいえることではないかと思います。」
志位委員長は、米国で起こった警官によるジョージ・フロイド氏の暴行死事件への抗議行動が、世界に広がったことを取り上げ、その背景に、新型コロナ・パンデミックによる共通体験があったとして、次のように述べました。
「新型コロナ危機のもと、米国は、人類差別とともに、あらゆる差別・不公正・不正義が一挙に顕在化しました。その深刻さに、黒人以外の多くの人々も『人ごとではない』と感じる状況が広がり、抗議運動には、黒人だけでなく、白人、ヒスパニック、アジア系、先住民なども広く参加し、とくに20代、30代の若者が多数参加しています。同じ流れが欧州でも、世界でも、一挙に広がりました。」
アメリカで、南北戦争で奴隷制を推進する南部連合軍で司令官を務めたロバート・エドワード・リーの像が撤去されることになったことなどを挙げ、志位委員長は、こう述べています。
「植民地体制の崩壊という20世紀に起こった世界の構造変化が、今日、生きた力を発揮していることを示すものにほかなりません。そして、世界のこの激動的な姿は、新型コロナ・パンデミックが、歴史を変える大きな契機となり、その進歩を加速していることを明らかにするものではないでしょうか。」
私は、今、ハリエット・アン・ジェイコブズが書いた「ある奴隷少女に起こった出来事」を読んでいます。
この本の裏表紙にはこう書かれてあります。
「好色な医師フリントの奴隷となった美少女、リンダ。卑劣な虐待に苦しむ彼女は決意した。自由を掴むため、他の白人男性の子を身籠ることをー。奴隷制の真実を知的な文章で綴った本書は、小説と誤認され一度は忘れ去られる。しかし126年後、実話と証明されるやいなや米国でベストセラーに。人間の残虐性に不屈の精神で抗い続け、現代を遥かに凌ぐ(格差)の闇を打ち破った究極の魂の物語」
翻訳者の堀越ゆきさんは、コンサルティング会社に勤める会社員。偶然、この本に出会い、どうしても翻訳しなければならないと決意し、出版に至ります。
堀越さんは、この本について「正しい思想や、ひょっとしたら真実というものが、普通の人から生まれ、普通の人を介して伝播する社会-これは私のフィクションかもしれないが、そうであったら良いと思っている。そして、そして奴隷少女だったジェイコブスも、そう思っているに違いないと思う。」と書いています。
ジェイコブスは、この本の91ページでこう訴えています。
「良識ある読者よ、わたしを憐れみ、許してください!あなたは奴隷がどんなものか、おわかりにならない。法律にも習慣にもまったく守られることなく、法律はあなたを家財のひとつにおとしめ、他人の意思でのみ動かすのだ。あなたは、罠から逃れるため、憎い暴君の魔の手から逃げるために、疲れ果てたことはない。主人の足音におびえ、その声に震えたこともない。わたしは間違ったことをした。そのことをわたし以上に理解しているひとはいない。つらく恥ずかしい記憶は、死を迎えるその日まで、いつまでもわたしから離れないだろう。けれど、人生に起こった出来事を冷静に振り返ってみると、奴隷の女はほかの女と同じ基準で判断されるべきではないかとやはり思うのだ。」
「奴隷の女もほかの女も同じ基準で判断されるべき」ここに堀越さんのいう正しい思想や真実があると私は感じました。
堀越さんは、この小説を現代読む意義について次のように書いています。
「正直、奴隷少女が自分らしく生きるために感じなければならなかった心情が、現代の日本の少女にとってかけ離れたものであると私は思えない。少女たちには、奴隷制ならぬ現代グローバル資本主義的で、稚拙で雑多な情報に翻弄された現実が立ちはだかっている。それはガールズにとってのデフォルト、すなわち現代ガールズが無理矢理課せられた現代の『奴隷制』である。読者の誰にも、そのひと自身の『ドクター・フリント』が存在すると私は思う。それは性的強要で、あるかもしれない。あなたの心に正しいと思うものは、それが社会的にどうであれ、その代償がどうであれ、青春の最も楽しい時期7年間、立つスペースもトイレすらない屋根裏に閉じ込められることになったとしても、貫く価値があると、奴隷少女のジェイコブズは証明してみせたのである。新しい困難な時代を生きる少女たちには、新しい古典が必要なのではないだろうか-そう思ったことが、本作の出版を決意した理由である。」
私には、高校1年生の娘がいます。彼女を見ていると「稚拙で雑多な情報に翻弄された現実がたちはだかっている」ことを実感します。
同時に、私たち大人も例外ではないと思います。
現代グローバル資本主義の中で、現代の少女が現代の「奴隷制」に縛られていると指摘する堀越さん
この現代の潮流が、米国で起こった警官によるジョージ・ロフイド氏の暴行死事件を生んだ根底にあるのなら、米国で、南北戦争で奴隷制を推進する司令官の像が撤去される動きを歓迎したいと思います。
堀越さんは、奴隷を鞭打つフリント夫人に触れた後でこう書いています。
「本書執筆から150年を経ても、それは事実だと思う。でもいつか、人類の大多数が、そうではない勇気ある選択を、ジェイコブズのように選ぶ日が来るかもしれない-そんな夢かもしれない希望を、21世紀の現代人に与えてくれる人生をリアルに生き、書籍として残してくれた、文豪ならぬ奴隷少女ジェイコブズの心を本書でお伝えできればと思う。」
2012年2月15日現在、この本が、Kindleの世界古典名作のランキングで11位です。
この事が、奴隷制を推進する司令官の像の撤去の根底となったと思います。
志位委員長が記念講演で指摘した「新型コロナ・パンデミックが歴史を変える大きな契機となり、その進歩を加速している」ことを、コロナ禍で、この本を読みながら実感しています。
歴史を変える一人の主体者として、歴史を学び、日々を生きていきたいと思います。
「ある奴隷少女に起こった出来事」をコロナ禍の今、多くの皆さんに読んでいただきたいと思います。
お読みになった皆さんの感想をお聞かせください。
昨日、日本共産党中国ブロック「コロナ」+「災害」問題Zoom議員交流会が開かれました。
中国地方の各県の日本共産党県議と政令市である岡山市議がそれぞれ6月議会で取り上げた「コロナ」「災害」問題を中心に報告し、意見交換を行いました。
山口県議団として私が発言しました。
中国ブロック第二回ズーム会議に参加する私
私の第一発言は以下の主旨です。
・・・
山口県議の藤本です。まずは、国のイージス・アショア配備「撤回」を県民の皆さんとともに歓迎しています。ご支援ありがとうございました。
さて、コロナ問題について報告します。
県内では、新型コロナ感染症患者数が37人で1カ月以上推移していましたが、ここ数日で、4名増え、41名となりました。また、米軍岩国基地に関連する感染患者が3名確認されました。最後の発言で述べます。
さて、PCR検査体制の拡充についてです。山口県では、地域外来・検査センターを8医療圏に1カ所以上の設置を9月末までに完了させる方針を示しました。まず、私の住む宇部・小野田医療圏に、8月末までに地域外来・検査センターが設置されることが明らかになりました。
「新型コロナウイルス対策に係る山口県の単独事業」を資料で示していますが、PCR検査に関しては、妊婦の分娩前のPCR検査費用を補助します。その他、県単独で、保育所・学童保育、幼稚園、児童養護施設の職員に対して応援給付金を5万円支給する制度を創設しました。
次に、行財政構造改革についてです。山口県は、新型コロナ対策に、人的財源・財政を集中投資するため、現在進めている行財政構造改革の取組を一時凍結することを明らかにしました。「市町への譲渡あるいは廃止が検討されている県有施設」を資料で示していますが、県は、行財政構造改革で県有11施設を譲渡及び廃止の対象としていましたが、来年度以降も県有施設として指定管理を継続することを私の質問に対する回答で明らかにしました。
次に、災害対策についてです。
まず、ダムの事前放流についてです。5月末までに、国管理の1級水系のダムは、事前放流のために関係利水者との治水協定が締結されました。
「県内の2級水系にあるダム」を資料で示しています。県内には、2級水系のダムが36あります。2級水系について私の質問に県は、事前放流に向けて治水協定を締結していくと答えました。
次に、コロナ禍における避難所についてです。県は、市町に対し「避難所運営マニュアル策定のための基本指針」を策定しています。コロナ感染症下での避難所基本方針を見直すべきとの私の質問に、県は、基本方針の改定を行うと答えました。以上で報告を終わります。
・・・
岩国基地での感染拡大と今後の課題について、第二発言を行いました。
私の発言の主旨は以下の通りです。
・・・
米軍岩国基地に住む米国人家族3人が新型コロナウイルスに感染していたことが判明した問題について報告します。
13日、羽田空港で、米軍関係者3人の感染が判明しました。彼らは、レンタカーで移動すると虚偽申告し、民間機で、岩国錦帯橋空港に移動していたことが分かりました。
岩国市が、岩国基地に抗議したところ、基地側は、「重大なルール違反であり再発防止を徹底する」ことを約束しました。
現在、6人の濃厚接触者が明らかになり、県内の1名にPCR検査を実施しましたが、残りの5名は県外在住者で検査はこれからです。
県は、基地側に①感染者の隔離②検疫体制の遵守③日本人従業員への感染防止④感染者に関する情報提供を求めています。
現在、米国からの入国は原則禁止されていますが、日米地位協定で米軍は立ち入り自由であり、日本の当局には入国拒否も、隔離措置を取る権限も与えられていません。
15日、玉城沖縄県知事は、国に在沖米軍感染拡大防止を要請しました。
玉城知事は「今回の感染拡大は日米地位協定によって、米軍独自の判断で入国可能であることや検疫について国内法が適用されていないことが大きな原因だ」と指摘しています。
在日米軍基地関係者の感染が200人を超えています。沖縄県をはじめ基地のある自治体と連帯して、入国や検疫などの国内法を地位協定に適用する即時改定を実現していくことが必要です。
日本共産党県委員会と県議団は、20日、月曜日、この問題で知事に要請を行う予定です。引き続き、取り組みを強めていきたいと思います。
・・・
岡山県が県立大学で独自の減免を行っていることは参考になりました。
島根県立病院で、前年度比2割の収入減が起きていることを聞きました。山口県でも検証したいと思います。
Zoom会議は、2回目です。少し慣れてきました。
今回の会議も実り多い会議でした。会議で学んだことを今後の議会活動に生かしていきたいと思います。
引き続き、県政全般に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
米軍岩国基地に住む米国人家族3人が13日午後、新型コロナウイルスに感染していたことが分かった問題について、この間の、状況と県や国の対応について報告します。
14日、山口県岩国健康福祉センターの前田所長は、米海兵隊岩国航空基地行政・連絡室に、①感染者に対し、隔離措置などの感染拡大防止対策に万全を期すこと②岩国基地関係者は、検疫体制を遵守することともに、基地内及び基地外での感染拡大防止対策を徹底すること③日本人従業員等への感染拡大防止対策に万全を期すこと④行動経路等、感染者に関する情報提供を適切に行うことを要請しました。その後、前田所長と原田岩国県民局長は、岩国防衛事務所長に、米軍岩国基地に要請したことを伝え、国の方からも米軍に働きかけることを要請しました。
感染した米軍関係者3人について、羽田空港から民間機で錦帯橋に移動していたことが分かりました。14日夜、河野防衛大臣は、記者団に対し、入国後はレンタカーで移動するとの「虚偽申告」したと指摘しました。
15日、岩国市基地政策担当山中部長は、米海兵隊岩国航空基地行政・連絡調整室長に、新型コロナウイルス感染が確認された米軍岩国基地関係者による検疫における虚偽申告に関する要請を米海兵隊岩国航空基地行政・連絡調整室長に行いました。
具体的には、①今回の行為は、感染拡大につながる重大なルール違反であり、再発防止を徹底すること②米軍において、今回の行為に対し厳格な処分を行うことを要請しました。
米海兵隊岩国航空基地行政・連絡調整室長は「こうした規則を守れなければ、我々を受け入れてくださっている地域住民の皆様のリスクを高めることになり、処罰の対象となりえる」と答えました。その後、県岩国県民局原田局長と岩国市基地政策担当山中部長は、岩国防衛事務所長に対し、今回の行為に対し厳格な処分を行うよう、国から米側に求めることを要請しました。
岩国防衛事務所長は「政府として、米側に対し、遺憾の意を伝えるとともに、事実関係の調査、再発防止及び当該感染者の適切な処分を強く申し入れたところですが、本日の要請の内容については、改めて直ちに上級期間に報告するとともに、岩国基地にも伝達する」と答えました。
15日、県コロナ感染症対策室は、米軍岩国基地での新型コロナウイルス感染患者の発生に関する濃厚接触者のPCR検査結果を公表しました。
コロナ対策室は「羽田空港から岩国錦帯橋空港まで利用した航空機においては、6名の濃厚接触者が確認された。このうち県内居住は1名であり、岩国保健所が接触状況を確認の上、PCR検査を実施した結果、陰性だった。県外居住の5名については、岩国保健所が、本人に連絡するとともに管轄の保健所に対し、PCR検査等の必要な対応を依頼している」ことを明らかにしました。
昨日のしんぶん赤旗日刊紙は、15日、玉城デニー知事が政府関係機関に在沖米軍感染拡大防止を要請したことを報じています。
記事は知事の要請内容を次のように報じました。
「今回の感染拡大は日米地位協定によって、米軍独自の判断で入国可能であることや検疫について国内法が適用されないことが大きな原因だと指摘。政府の責任で米軍に徹底した対策をとらせ、基地外への感染を防止すべきだとしました。その上で、米軍人の米国から沖縄への異動中止や、中止するまで入国する全ての関係者のPCR検査実施、普天間基地など感染拡大が続いている基地の閉鎖、基地内の日本人従業員らへの感染防止対策、感染患者の基地外の行動歴などの詳細かつ迅速な情報提供などを求めました。」
岩国基地関係者が検疫結果を待たずに民間機で岩国基地に移動した問題は、在日米軍司令部が日本の手順を遵守すると表明していたことを公然と踏みにじる行為です。その背景には、現在、米国からの入国は原則禁止されていますが、日米地位協定で米軍は出入り自由であり、日本の当局には入国拒否も、隔離措置を取る権限も与えられていないことがあります。
在日米軍感染拡大防止のために、入国や検疫の国内法を適応する地位協定の即時改定が、求められています。
日本共産党県委員会と同県議団は、20日、岩国基地内での感染者拡大防止に関し、村岡知事への申し入れを行う予定です。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。