月別アーカイブ:2013年6月

農山漁村女性へのアンケート結果が示すもの

 山口県農林水産政策課が「『支えあいのしくみづくり』に向けた農山漁村女性の意識調査」を昨年5月6月に実施しました。

 農村女性は、農家生活改善士及び農家女性、393人の回答であり、漁村女性は、漁村生活改善士及び漁村女性69人の回答です。

 まず、後継者の有無を尋ねました。

 農村女性では、後継者がいないと答えたのは、20%で、後継者はいるが、農業の後継者になるかどうかは分からないと答えたのは48%。

 農村では、後継者がいないと意思不明の合計は、68%にも及んでいます。

 漁村女性では、後継者がいないと答えたのは、65%で、いるが、意思不明と答えたのは17%。

 漁村では、後継者がいないと意思不明の合計は、82%にも及んでいます。

 農村女性では、プラスしてほしい収入の内、5万円以上が、38%でした。

 漁村女性では、プラスしてい収入の内、5万円以上が、46%でした。

 農村でも漁村でも収入アップを望む声が聞かれます。

 県農林水産政策課としては、この調査結果を受けて、今年度、「農山漁村女性起業育成事業」に取り組んでいます。

 これまでの「やまみちゃんブランド」の確立に加え、農山漁村女性企業の育成に力を入れます。

 具体的には、①農山漁村女性企業支援センターの設置②経営環境整備(セミハード)支援③経営発展実践支援に取り組むこととしています。

 私も農業に携わる一人として、「現在の農家・漁家を山口県農林水産業の最終ランナーにしてはならない」ことを痛感します。

 そのためには、農林水産業に携わる方々の所得補償に重点を置いた施策が重要だと痛感します。

 改めて、このアンケート結果から、日本と山口県の農業を壊す、TPP交渉に日本は参加すべきではないことを痛感します。

 山口県の農林水産業の振興に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

平成25年度宇部・山陽小野田地域公共事業説明会に参加

 宇部市・山陽小野田市選出の県議を対象にした「平成25年度・宇部・山陽小野田地域公共事業説明会」に参加しました。

公共事業を説明する坂元宇部土木建築事務所長(起立)

 宇部土木建築事務所関連では、今年度、県道琴芝際波線調査費として300万円が計上されていることが明らかになりました。

 担当者は、「今年度中には、県道琴芝際波線の改良の方策について県の考え方を明らかにしたい」と答えました。

 宇部港湾管理事務所関連では、今年度、玉川排水機場補修費として、2千万円が計上されていることが明らかになりました。

 玉川排水機場補修は、この地域の浸水解消のために急がれています。担当者は、「平成27年度までに補修を完了したい」と答えました。

 厚東川工業用水道事務所関連では、今年度、厚東川第二期工業用水道のバイパス管布設工事費として約1億円が計上されていることが明らかになりました。担当者は、「バイパス管布設工事の総事業費は、約15億円。今年度から平成30年度まで取り組む。今年度国に事業費の3分の1の補助を要望している。」と説明しました。

 美祢農林事務所関連では、担当者が、「今年度、農業用水を活用した小水力発電の取組みを宇部市万倉地区と、山陽小野田市厚狭地区で進めていくことにしている。」と説明しました。

 防府水産事務所関連では、担当者が、「今年度も、厚東川河口において実施されているカイガラアマノリの養殖実験と製品販売等を支援していく。」と説明しました。

 宇部地域の公共事業に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

小説「奇跡のリンゴ」

 石川拓治著「奇跡のリンゴ」を数日前から読んでいます。今、丁度半分程度読みました。

 この本の副題は「『絶対不可能』を覆した農家 木村秋則の記録」です。

 木村さんは、青森県のリンゴ農家。不可能と言われた無農薬によるリンゴ栽培に成功した人です。

 私が読んだ前半は、木村さんの農園のリンゴが虫達によって全滅した光景です。

 子どもたちの教育費にも困る極貧の木村家の暮らしぶりです。

 ここから、どうやって、無農薬によるリンゴ栽培に成功したのか興味津々です。

 文庫版の解説で、脳科学者の茂木健一郎さんは、「薬漬けの無菌状態で、栄養剤を補給されている。それは、私たちの文明人自身の姿ではないのか。木村さんが発見した「リンゴ本来の力」を引き出すノウハウは、私たちの生き方にもまっすぐにつながる。果たして、私たちは自らの内なる生命力をよみがえらすことができるのか?情報化の中で、ともすればやせ衰えていく私たちの生きる力。木村さんのリンゴが私たちに突きつける課題は大きい。」と述べています。

 実に名文。茂木さんの文章は、木村さんの挑戦の意義を明確に説明しています。

 表紙の木村さんの笑顔がたまりません。木村さんは、「死ぬぐらいなら、バカになればいい」と言いながら、無農薬リンゴへの挑戦を続けたそうです。

 この笑顔の木村さんだから辿りつけた道だったのだと思わせます。

 木村さんの物語が映画になります。

 監督は、中村義洋さん。私が大好きな監督の一人です。

 作家の伊坂幸太郎さん著作の映像化を数々手がけた監督です。

 私の一押しは「ゴールデンスランバー」です。

 木村さんを演じるのは、阿部サダヲさん。いい配役だと思います。

 6月8日から封切り。私は、映画「奇跡のリンゴ」にも大いに期待しています。

 私の究極の願いは、木村さんのお話を直接お聞きすることと、木村さんのリンゴを食べることです。

 いい物語に出会えた喜びにひたる日々です。

 

 

地域学習「新茶(小野茶)を味わう会」に参加

 今日、西宇部小学校の3年生を対象に、地域学習「新茶(小野茶)を味わう会」が行われました。

 長女が3年生ということで保護者として参加しました。

 JAの佐々木さんが、小野茶ができるまでの様子を画像を含めて説明しました。

 その後、小野茶(新茶)を急須に入れて飲みました。

 美味しいお茶の入れ方は次の通りです。

 ①急須に、一人前、茶さじ山盛り1杯のお茶の葉を入れます。

 ②沸かしたお湯をお茶碗に入れて、70℃~80℃に冷まします。

 ③お茶碗のお湯を急須に入れ、1分ほど待ってから、急須のお茶をお茶碗に戻します。

 ④複数、お茶碗が有る場合は、急須のお茶を少しづつ入れていきます。

 丁寧に入れたお茶は、ほんのり甘味もあり、深い味わいでした。

 お茶のカテキンは、生活習慣病を予防する作用や殺菌作用などがあるそうです。

 また、ビタミンCやフッ素なども含まれているそうです。

 子どもたちは、小野茶の茶畑も見学する予定です。

 私の実家には、昔、茶畑があり、田植えが終わった、これからの時期、新茶を刈っていました。

 その豊潤なお茶の香りを想い起こしました。

 「そうだ、お茶を飲もう」と思いたち、学習会から帰って、自宅でさっそくお茶を飲みました。

 宇部市は、県内で最大規模のお茶の産地です。

 子どもたちには、少しでもお茶と親しむ生活を送ってほしいと思いました。

 そのためにも、私たち保護者が、お茶のある生活を送らなければと思いました。

 地域のためにも健康のためにもお茶を飲もうと思った学習会でした。

 佐々木さんの「これから、暑い中、農家の方々は、一生懸命、お茶を刈っておられます。その姿を思い出してください。」

 この言葉が私の心に届きましした。

 学習会を準備して頂いた皆さんに感謝したいと思います。ありがとうございました。

「ダウンタウンヒーローズ」

 山田洋次DVDマガジンVol.11「タウンタウンヒーローズ」を観ました。

 この映画は、終戦直後の旧制松山高校を舞台にした物語です。

 主演は、薬師丸ひろ子さんと中村橋之助さん。

 薬師丸さんとは同じ年。88年の作品ですので、彼女24歳の時の作品です。

 原作は、脚本家の早坂暁さん。彼の自伝的小説が原作です。

 映画の中で、旧制山口高校と旧制松山高校が「インターハイ」を行う場面が出てきます。

 マガジンの中で、「奇遇にも僕は、同時期に旧制山口高校の学生でした。当時、松山高校と山口高校は年に2度、野球の定期対抗戦を開催していました。」と語っています。

 早坂さんの原作と山田監督の経験が、この映画の土台となっています。

 私の父も、旧制高校に入学し、新制高校に移行した時期に学生生活を送っていたと生前私に話してくれました。

 戦争が終わって、民主主義が花開く時代に、自らの人生を花開かせようとした父世代の方々の青春時代。彼らの沸騰するような青春時代に憧れさえ抱きながら映画に見入りました。

 マガジンで、文化評論家の切通理作さんが、「ダウンタウンヒーローズ」について「バブルの絶頂期に響かせた『飽食の時代」への警鐘」と題する文章を巻末に寄せています。

 切通さんは、「すまけい演じる教師の最後の授業での、『欲するものが手に入る時は警戒せよ』という言葉にもつながってくる。この言葉は、バブルの絶頂期だった公開当時の1988年を貫通し、現代にまで届く。」と述べています。

 戦後すぐに、自由を獲得し、未来をきり開こうとした青年群像があったことを知ることは、現代の危険を察知し、それを乗り越える必要を教えてくれます。

 「ダウンタウンヒーローズ」。山田監督の熱いメッセージを皆さんにも受け止めていただきたいと思います。

 次回は、「虹をつかむ男」です。とても楽しみです。

 

田植えが無事終了しました。

 今日は、小雨が一日中降りしきる中、実家で田植えを行いました。

 小6の三男が撮影してくれました。着膨れ気味です。

 母と長姉と妻と小学生の子ども二人で行いました。

 一番大きな田は順調に終えたのですが、田植え機を畦から上げるのに苦労しました。

 雨の影響もあって、取り分け畦がぬかるんでいました。

 二つ目の家の前の田に苗を植えていたのですが、どうも植えむらがあります。

 昼前になったので、農協の機械の専門家の方に来ていただきました。

 専門家曰く「右側のフロート部分(白長い舟のような部分)が曲がっている」とのことでした。

 一番大きな田の畦から出る時に、曲がってしまったようです。

 1時間程で、フロートの歪みはほぼ解消され、作業を再開。

 家の前の田の残りと家の下の田に苗を植えました。

 田植え機の背景に荒滝山。雨で霞んでいます。

 畦から出るときは、田植え機のお尻から出た方がいいなどのアドバイスを生かしながら、それからの作業は順調でした。

 全ての田に苗を植えたら、機械の洗浄です。

 小雨が止まない中でしたが、小学生の子どもたちがよく手伝ってくれました。

 子どもたちは、田植え機の洗浄などを手伝いました。

 午後2時30分頃全ての作業が終了しました。

 毎年、様々なドラマがありますが、今年も無事田植えを終えることが出来ました。

 家族の協力に感謝・感謝の一日でした。

 農家の皆さん、田植えは終わりましたか。塩梅はどうですか。お聞かせ下さい。