月別アーカイブ:2010年12月

岩国基地関連の国の平成23年度当初予算案について

 菅内閣は、24日、2011年度予算案を閣議決定しました。

 岩国基地関連の国の予算内容報告が岩国基地沖合対策室から送られてきました。

 岩国基地米軍再編関連事業費として、歳出ベースで昨年度より41億増の363億5200万円、契約ベースで前年度より約108億円増の7120億300万円が計上されました。

 毎日新聞によると、この中に、「愛宕山地域開発事業」跡地に米軍家族住宅や運動施設建設の設計費が約2億円が含まれているとのことです。

 また、米軍家族住宅は基地内に建設される790戸のうち280戸について139億円(契約ベース)が計上されたとあります。

 防衛省は今年度予算で跡地買取りに約199億円を計上していますが、未だ売買契約には至っていません。

 にも関わらず、菅内閣が、米軍住宅建設に139億円(契約ベース)もの予算を計上したことは納得できません。

 二井知事は、11月県議会で「普天間問題の見通しが立たないうちに艦載機移駐だけを切り離して進めることは困難」とのスタンツを改めてしました。

 久米議員の「見通しとは」の質問に、二井知事は、「少なくとも沖縄県知事が理解される方向性が出ないうちは、移駐を認めない」との見解を示しました。

 沖縄県知事は、普天間基地の県外移設を公約としています。少なくとも4年間は、普天間問題の見通しは立ちません。

 そうなると、二井知事は、艦載機部隊の移設を少なくとも4年間は容認しないことを明らかにしている訳です。

 艦載機部隊移設と愛宕山への米軍家族住宅建設は、まさにパッケージです。

 米軍家族住宅建設を認めることは艦載機部隊移設を認めることを意味します。

 二井知事は、今こそ、自らのスタンツを国に堂々と説明すべきです。愛宕山米軍家族住宅建設は、現時点では認められないことを国に表明すべきです。

 菅内閣は、二井知事のスタンツを尊重し、愛宕山への米軍家族住宅建設を断念すべきです。

 愛宕山への米軍家族住宅建設されるかどうか、いよいよ正念場を迎えています。皆さんのご意見をお聞かせください。

 

県道西岐波吉見線(旧道)と沢波川の改修を要望

 本日、浅野元県議と一緒に、県宇部土木建築事務所を訪ね、県道西岐波吉見線(旧道)と沢波川の改修を要望しました。

 まず、県道西岐波吉見線(旧道)についてです。

 第一に、マンホールの蓋の改良についてです。

 歩道よりマンホールの蓋が出っ張っているため、歩行者から「歩きにくい」と苦情が出ていました。

 担当者は、「水路の権利者と相談しながら、出っ張りを早急に解消したい」と答えました。

 次に、生活道路と県道の段差解消についてです。

 生活道路から県道に出る時、車が底を擦るので改善してほしいとの要望が出ていました。

 担当者は、「生活道路の改良が行われる時に合せて、県道の改良を行いたい」と答えました。

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 生活道路と県道との段差解消が要望されている

 第二に、沢波川です。

 東和町自治会付近の上流と下流は改修が進められていますが、この部分だけが残り、改修工事を進めてほしいという声が出ています。

 担当者は、「土嚢を組んでいる所は、コンクリートで囲う工事を新年度早々に行いたい」。今後については、「現在、JR橋の改修を計画している。その後、できるだけ早く取りかかりたいと考えている」と答えました。

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 東和町自治会付近で、改修工事が止まっています

 皆さん、身近な道路や河川に関する修繕等の要望がありましたら、私にご連絡ください。

厚東川通信No292(2011年1月1日)

11月県議会が12月17日に閉幕

 

TPP交渉参加に関する意見書採択

 

子ども手当国庫負担求める意見書採択

 

 十二月十七日、最終本会議で採択が行われました。日本共産党県議団は、十二議案に反対しました。
 次に、請願についてです。選択的不意不別姓制度の導入に慎重な対応を求める請願が可決されました。国連女性差別撤廃条約は、姓の選択について夫と妻に同一の個人的権利を保障すべきだとしています。夫婦別姓導入に反対する流れは、歴史的な流れに逆らうものです。議員発議の 「やまぐちの美しい里山・海づくり条例」が可決しました。 七条に、「何人も、水源及び水源に影響があると認められる地域の保護に努めなければならない」とあります。この条文は、小野湖の環境保全にも生かせます。
 最後に、①子ども手当の全額国費負担を求める意見書②行政書士に行政不服審査法における行政不服申し立て手続きの代理権の付与を求める意見書③環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加に関する意見書が全会一致で採択されました。

 

鵜の島県営住宅の改修と建替えを急げ

 

 「鵜の島県営住宅のベランダの柵の改修と建替えを」との要望を受け藤本県議と五島地区委員長は、住宅供給公社宇部支社を訪ね、ベランダ柵の改修を要望しました。
 担当者は、「建替えが計画されている住宅については、美化改修は困難ではあるが、危険を回避するための機能的な改修は行っている。ベランダについてもこの観点から必要な対応は考えたい。」と答えました。 早期建替えと必要な改修を引き続き求めてまいります。

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 ベランダの手すりの改修が急がれています

11月県議会報告シリーズ②

 

住宅リフォーム助成制度急げ

 

 藤本県議は、十一月県議会で住宅リフォーム助成制度について質問しました。藤本県議は、住宅リフォーム助成制度は、県内雇用の七割を支える中小業者の振興につながることを強調。県内でも山陽小野田市に続いて宇部市でも三千万円の予算で約四億円の工事が地元業者に発注され、十三倍の経済波及効果が想定されていることを紹介。県段階では今年から実施した秋田県では十月末時点で、補助総額約十六億五千万円で工事総額は二百五十二億円と十五・三倍の波及効果をあげ、岩手、宮城、山形県が来年度から実施を検討していることもあげ、山口県も助成制度の創設に踏みだす時だと迫りました。
 山本土木建築部長は、住宅リフォーム助成制度はそれぞれの自治体の独自の考えで実施されているものだとのべ、「県では個人資産を形成する住宅リフォーム全般について助成を行うことは考えていない」と答えました。

 

一気

 

辻井喬著「私の松本清張論」を読んでいます。清張が、プロレタリア文学論の影響を受けていたことを知りました。清張は戦中、非合法雑誌「戦旗」を読むようになり、それが、特高警察にマークされ、一九二九年、二〇歳のときに、治安維持法違反の容疑でつかまり、拷問も受けたとのことです▼辻井さんは「一生を通して文学と清張の実生活の感性が離れずに、むしろ深まっていったことは大きな意義があります。清張文学の影響は、読者に世の中の動きを分析できる力を与えること、それが文学の社会的力であることを示しました。その意味では、かつてその役割を果たそうとして、弾圧され、一時的に沈黙を強いられたプロレタリア文学の流れの中に松本清張はあると言える、私は考えています。」と結論づけています。辻井さんの視点を頼りに清張を読んでいきたいと思います。

「OB財団と単独随契25年」と報道

 今日の読売新聞に「OB財団と単独随契25年 県、庁舎案内など年2000万円超」との報道がありました。

 私は、この問題を12月14日の総務政策委員会で取り上げました。

 この問題がどのような経過で判明したのか説明します。

 まず、私は、県庁が行った平成21年度の業務委託の内、随意契約の件数を調査をしました。

 4134件の業務委託の内、3788件。実に91%が随意契約であることは分かりました。

 次に、私は、業務委託の所属別随意契約数を調査しました。管財課が96件で一番多い所属だということが分かりました。

 次に、私は、管財課の業務委託の随意契約の中身を調査しました。

 管財課の96件の随意契約の内、不動産鑑定評価業務、土地調査・測量・登記委託業務、予定価格5万円以下を除く随意契約の件数が40件あることが分かりました。

 次に、私は、管財課の随意契約の内、不動産鑑定評価業務などを除いた39業務の中身を調査しました。

 34件は見積合せを行ったが、6件が単独随契であることが分かりました。

 次に、私は、管財課単独随意契約6件の中身を調査しました。

 H21年度、管財課単独随契の最高金額は、2396万7325円の「山口県庁舎等案内業務」であることが分かりました。

 次に、私は、「山口県庁舎等案内業務」の委託先と開始年を調査しました。

 委託先は、財団法人山口県厳島会、開始年は昭和60年であることが分かりました。

 新聞報道には、「県が、県OBが設立した財団法人山口県厳島会と、県政資料館(山口市)や県庁舎の案内業務などの単独随意契約(単独随契)を25年間にわたって続けていることが分かった。」とあります。

 同じく新聞報道に桐蔭横浜大法科大学院の鈴木満教授の次のようなコメントが掲載されています。「契約に公平性、競争性が確保されておらず、税金が無駄に使われている可能性がある。天下り先に受注させたいだけではないか」

 もし、鈴木教授の指摘通りなら問題です。私は、この問題を引き続き調査するつもりです。皆さんのご意見をお聞かせください。

 

古狐先生のご冥福をお祈りいたします。

 今日、夏川草介著「神様のカルテ2」を読了しました。

 数日前に、途中まで読んだ感想を記載しましたが、後半の感動は計り知れないものがありました。

 今年読んだ小説の中でNo1です。数年のスパーンでもNo5に入る作品だと思います。

 古狐先生の描写がやけに詳細だと思って読んでいたら、ついに古狐先生は、病に倒れることになるとは。

 古狐先生の最期を最高のものにしようと病院スタッフが奮走する姿に涙が滲みました。

 また、辰也先生の子ども千夏ちゃんの誕生パーティーの場面は、実際に涙が頬を流れました。

 益々、殺伐とした社会になっていますが、優しさが凝縮されたこのような作品がベストセラーになる社会は捨てたものではないと思いました。

 次回作が楽しみでしかたありません。私は、夏川草介作品の中の一止とハルをこれからも応援していこうと思います。

 年末の慌ただしい中でしたが、私に潤いを与えてくれた「神様のカルテ2」に感謝します。読書は人生を豊かにしてくれるものですね。

 皆さんもぜひ、「神様のカルテ」「神様のカルテ2」をご購読ください。

 また、読んだという方は、感想をお聞かせください。

私の松本清張論

 辻井喬著「私の松本清張論」を読んでいます。

 文学を深く勉強してこなかった私には難解な所は多々ありますが、清張ファンの一人として頷けるところも多々ありました。

 清張が、プロレタリア文学論の影響を受けていたことを知りました。

 清張は戦中、非合法雑誌「戦旗」を読むようになり、それが、特高警察にマークされ、1929年3月、20歳のときに、治安維持法違反の容疑でつかまり、拷問も受けたとのことです。

 1981年に西武百貨店で行われた「宮本百合子展」の実行委員長を務めたのが松本清張でした。

 その時に著者も清張さんと直接話をしたとあります。

 辻井さんは、「一生を通して文学と清張の実生活の感性が離れずに、むしろ深まっていったことは大きな意義があります。清張文学の影響は、読者に世の中の動きを分析できる力を与えること、それが文学の社会的力であることを示しました。その意味では、かつてその役割を果たそうとして、弾圧され、一時的に沈黙を強いられたプロレタリア文学の流れの中に松本清張はあると言える、私は考えています。」と結論づけています。

 私は、辻井さんの視点を拠り所に、今後とも松本清張を読んでいきたいと思います。

 今後も清張作品の映像化は続くと思います。それをきっかけにしながら、彼の作品に触れていきたいと思います。

 それと同時に、「昭和史発掘」「日本の黒い霧」シリーズなど、彼の近現代史のタブーに挑んだ作品も読み進めていきたいと思います。

 清張ファンの皆さん、感想をお聞かせください。