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関税撤廃で自給率低下

 昨日、衆議院の予算委員会で、畠山和也議員が、TPP問題を取り上げました。

 畠山氏は、日本の食料自給率が4割弱であり、世界人口の1.8%の日本が、『世界一の穀物輸入国』である実態を告発しました。

 その上で畠山氏はTPPにオーストラリア、ニュージーランド、アメリカなど農業大国が加わることで、「これまで以上に日本の農産物輸入が増えることは明らかだ」と述べました。

 更に畠山氏は、かつてガットウルグアイラウンド関連の政策大綱で、政府が農地利用の集積や農産物の付加価値向上など、TPPと同様の対策を講じたにもかかわらず、自給率が6%下がった事実を正面から受け止めるべきだと強調しました。

 4日付の日本農業新聞には、JA組合長へのアンケート調査結果が掲載されました。

 実に92%もの組合長が、米や麦など農産物重要5品目をTPP交渉から「除外または再協議」とした国会決議を「守られていない」と答えています。

 全農林水産物の8割(1885品目)が関税撤廃となり、重要五品目でも30%の品目で関税が撤廃されるTPP交渉は、まさに、国会決議違反です。

 歯止めなき農産物輸入を拡大させ、食料自給率を引き下げるTPP交渉からは撤退するしかありません。

 私も農業に携わっているものの一人としてTPPからの撤退を強く望みます。

 TPP交渉についての皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

アフリカの自衛隊軍事拠点の強化を調査・研究

 昨日、日本共産党の笠井亮議員は、衆議院予算委員会で防衛省がアフリカ・ジブチの自衛隊吉を米軍支援の一大兵たん基地へと強化する研究をすすめていることを明らかにしました。

 同基地は、2011年に、ソマリア沖・アデン湾での海賊対処行動を目的に開設されましたが、同地域での海賊事件は年々減少し、15年は1件も発生していません。

 戦争法が強行成立させられる以前の昨年9月3日から、防衛省がジブチ基地の「一層活用」を具体化するための調査研究に着手しています。

 この調査研究の「仕様書」には米国などの自衛隊「ジブリ拠点」に対する「期待」を調査するとも書かれています。

 河野統合幕僚長が14年末に訪米した際、ジブチ基地の利用拡大について触れ「今後は米太平洋軍、米中央軍、米アフリカ軍との連携を強化してまいりたい」と述べていたことが、日本共産党が昨年暴露した訪米記録の記述で明らかになっています。

 さらに、2014年3月に統合幕僚学校の委託研究としてまとめられた「調査研究」文書では「アフリカの要所に自衛隊等が利用する『国際後方支援拠点』を設置し、各種活動の利便性を図る必要がある」として、その候補地として「ジブチの活用が最適」と明記。具体的機能として「部隊の展開、訓練、休養等のための施設の設置等が必要」など事細かに列挙し、長期的には「大規模な自衛隊部隊の展開」「アフリカ国際安全保障司令部を設置」し、「日米が対等に共同作戦を推敲しうる段階」を目指すと踏み込んでいます。

 この資料に関して、中谷防衛相は「質問にあった資料は、いかなる資料化(わからないので)即答できない。」などと答えました。

 安倍首相は「本邦から遠く離れた地域で効果的に実施する観点から自衛隊がジブチに有する拠点を一層活用するための方策を検討している」と答えました。

 笠井議員は「憲法9条を持つ日本が、ジブチを拠点に他国領土への空爆支援することがあってはならない」「自衛隊の海外での軍事体制づくりをとめるうえでも、戦争法は断固廃止し、(集団的自衛家’を容認する)一昨年7月の『閣議決定』は撤回すべき」と力説しました。

 自衛隊が海外拠点を保有し、アメリカ軍の後方支援基地として機能を強化しようとしています。

 皆さんはこの問題をどのようにお考えですかご意見をお聞かせ下さい。

真田丸

 2004年にヒットした「新選組!」の脚本を務めた三谷幸喜さんが、今年の大河ドラマ「真田丸」を描きます。

 主演は、半沢直樹の大ヒットで有名な堺雅人さん。

 「新選組!」も毎週ワクワクしながら観ましたが、「真田丸」の第一回をワクワクしながら観ました。

 真田氏が家臣として付いている武田家は、織田、徳川、上杉などの強豪に囲まれます。

 真田幸村こと真田源次郎信繁が活躍する大阪の陣までの30年をドラマは描いていきます。

 真田家の物語は、真田十勇士が有名です。

 私たちの世代では、NHKの人形劇を思い起こします。私たちが小学校の高学年の頃放映されていたうようです。

 今回は、史実に近づけるため、主人公の真田幸村は、信繁で通すそうです。

 今年は、三谷流の「真田丸」をたっぷり楽しんでいきたいと思います。

 関連本も少しづつ読んでいこうと思います。

 真田丸に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

米1525団体「TPP反対を」

 昨日のしんぶん赤旗日刊紙は「米国の労働組合や消費者団体など1525団体は、7日、環太平洋連携協定(TPP)を審査している上下両院議員に宛てて連名の書簡を送り、同協定に反対するよう求めました。(中略)書簡は、TPPの問題点として▽米国内の雇用を海外に流出させ、賃金を下げる▽環境保護の規制を弱める▽食料品の安全性を危険にさらずす▽命を救う医薬品を利用できなくする▽投資家の権利を人権や民主主義の上に置く-の五つを挙げてました。」などと報じました。

 アメリカの1525団体がTPP反対で上下両院議員に宛てた書簡の中にあるTPPの5つの問題点は、日本にそのまま当てはまるものです。

 第190通常国会の中で、安倍首相はTPPについて「早期発効に向け、各国の国内手続きを速やかに完了させることで一致」したと強調。

 麻生財務相は、昨年10月の「大筋合意」の詳細や協定の全文を明らかにしていないにもかかわらず、補正予算へのTPP国内対策費の計上を正当化しました。

 日本共産党の井上参議院議員は代表質問で、政府が昨年12月に発表したTPPの影響試算について「国内総生産の伸びを2年前の試算の3.2兆円から14兆円へと膨張させた一方、農林水産生産額の減少は3兆円から1300億~2100億円へ大幅緩和した」と指摘しました。

 井上参院議員は「影響を小さくみせ、国内対策を急いで国民の批判をそらし、参議院選挙をのりきろうというやり方は許されない」と質しました。

 安倍首相は、「批判だけしている」と開きなおりました。

 安倍首相は、TPPに反対している世界の声に耳を傾ける時です。

 TPPに関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

上と外

 昨日、本屋に立ち寄ると恩田陸さんの「上と外」の文庫本が目に飛び込んできました。

 恩田陸さんは、私と同世代の作家さん。常に私の読書の興味の周辺にあったのですが、本格的に読んだことはありませんでした。

 「上と外」を読み始めたら止まりません。現在、上巻の後半です。

 文庫本の裏表紙を紹介します。

 「両親の離婚で、別れて暮らす元家族が年一度集う夏休み。中学生の練は妹・千華子、母とともに、考古学者の父がいる中米のG国までやってきた。密林と遺跡と軍事政権の国。すぐさま四人はクーデターに巻き込まれ、避難ちゅうのヘリから兄妹が落下、親子は離ればなれに。疲労困憊でさまよう二人の身に、異変が・・・。息もつかせぬ面白さの新装版上巻。」

 「上と外」は2000年から全6巻の文庫として発刊されましたが、2007年上下巻の新装版が発刊されました。

 練が暮らす叔父の家での生活。千華子と母千鶴子との生活。

 千鶴子と父賢との関係。千鶴子と賢の日常が映像を見るように丁寧に描かれています。

 そして、マヤ文明の遺跡に迷い込む練と千華子。

 これからがクライマックスです。

 ヘリコプターから転落して、二人は密林を彷徨いますが、これまた映像を見るようです。

 冒頭に書いた通り、原作者の恩田さんは、私と同じ年の51歳。

 1991年にデビューして、25年間作家活動を続けてこられました。

 実は、私が市会議員になった年も1991年。

 恩田さんと同じ時代を生きてきたことを実感します。

 恩田さんが「夜のピクニック」で第二回本屋大賞を受賞されたことは知っていました。

 同作品が多部未華子さんの主演で映画になったことも知っていました。

 しかし、恩田ワールドの外に居た私ですが、四半世紀経てようやく恩田ワールドを探検できる喜びを感じています。

 恩田作品は、多数あります。恩田ワールドを少しづつ歩いていこうと思います。

 恩田ファンの皆さん、お勧めの作品をお教え下さい。

 とにもかくにも、「上と外」の続きを読み進めることにしましょう。

 読書は楽しいですね。

長生炭鉱水没事故に関する調査報告書

 韓国政府国務総理所属「対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員犠牲者等支援委員会」が2007年8月に「日本の長生炭鉱水没事故に関する真相調査」の日本語版がこのほど発刊されました。

 この程、「長生炭鉱の『水非常』を記録する会」の運営委員になり、昨日の運営委員会で、「日本の長生炭鉱水没事故に関する真相調査」日本語版を手にしました。

 昨日からこの本に目を通していますが、1942年2月3日に発生した長生炭鉱水没事故の全容を知る最良の書であることを痛感しています。

 本書を拠りどころとして長生炭鉱水没事故の概要と、朝鮮人強制連行の実態について紹介していきたいと思います。

 前述したように、長生炭鉱での水没事故は、1942年2月3日午前10時頃発生しました。この事故で、坑内は浸水し、炭坑夫183名が亡くなりました。この内、135名または136名が朝鮮人でした。

 当時の宇部炭田は、9割が海底炭坑でした。沖の山鉱業所と東見初炭坑が宇部炭坑で掘られた炭の5割以上を占めています。

 長生炭鉱は、中小炭坑でしたが、宇部炭田の中では、1941年、沖の山、東見初炭坑に次ぐ出炭量をほこりました。

 長生炭鉱での朝鮮人労務者は総計で、1258人でした。殆どが、慶尚南道・慶尚北道出身者でした。

 宇部炭田に連行された朝鮮人労務者の数では、長生炭鉱が一番でした。

 朝鮮人労務者は、高さ11尺の垣根で囲まれた宿所に監禁されていました。

 当時の鉱山保安法においても、崩壊が世さくされ採炭が禁じられている地域でも操業が強行されていました。

 海底の坑道内で「海を横切る蒸気船の『トントントン』というエンジン音が聞こえた」との生存者の証言が残されています。

 毎年、長生炭坑水没事故の犠牲者を追悼する式典が、事故が発生した現地で行われています。

 今年は、1月30日に、74周年の追悼集会が11時から、長生炭鉱犠牲者追悼ひろばで行われます。

 今年は、遺族会の方々だけでなく、韓国仏教界から50名の僧侶などの方々も参加される予定です。

 午後1時半からは、ヒストリア宇部で、強制労働犠牲者追悼・遺骨奉還委員会の共同代表で、浄土真宗本願寺派一乗寺住職の殿平喜彦さんを招いての学習会が行われます。

 今年から私は、運営委員の一人として当日の準備にあたります。

 この行事への問い合せや先ほど紹介した「日本の長生炭鉱水没事故に関する真相調査」日本語版に関心にある方は、本ブログのトップページからお問い合せ下さい。

 宇部市民の一人として、74年前の悲劇を決して忘れてはならないと思います。

 また、被害者への補償や遺骨収集など、遺された遺族や生存者の方々にとって未解決の課題が山積しています。

 これらの問題が一日も早く解決されるように、刻む会の一員として微力を尽くしていきたいと思います。

 長生炭鉱水没事故から74年が経過しようとしています。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。