ようやく年賀状を書き投函を済ませました。
前から観ようと思っていたチャップリン公式DVDコレクション⑥「犬の生活」「一日の行楽」を観ました。
「犬の生活」は、犬の演技が圧巻です。
チャップリンと犬が添い寝するシーン、チャップリンのズボンの中入り、バーに侵入するシーン、空き地に埋めてあるお金を掘り当てるシーン、ホットドック屋台でのゴタゴタの中、財布をくわえて彼女に渡すシーン、などなど、ストーリーを展開させる演技を犬がきちんとこなしています。
「犬の生活」の犬に関するエピソードが解説書にありました。
「最初の犬がチャップリンの演技指導の厳しさのあまりノイローゼになって死んでしまい、喜劇王は『同じ犬を探してこい』と無茶を言った。」
「雑種のマットはチャップリンになついた。」「ふたりの絆は深く、撮影終了後にチャップリンは戦時公債キャンペーンのためにワシントンに赴くのだが、主人と別れたマットは餌を食べなくなり、4月29日に死んだ。撮影所敷地内に墓がつくられ、『傷心によって死亡』と記された。」
この作品は、1918年に作製されたものです。100年前の作品ながら、マットとチャップリンの掛け合いは、癒されること間違いありません。
「一日の行楽」は、自動車とチャップリンの掛け合いが圧巻です。
自動車が喜劇役者のように、チャップリンにからみます。
遊覧船の中で、壮年夫婦とのからみもチャップリン作品の醍醐味です。
「一日の行楽」には、「フォード物語」という仮題がつけられていたと解説書にあります。
「このチャップリンの『フォード物語』には続きがある。本作公開の4年後、1923年に彼はフォードの工場を見学した。機械が人間を幸福にすると信じていた時代だったが、喜劇王は違っタシテンをもったに違いない。そうして、その13年後に『モダンタイムス』で、フォードの工場をモデルに機械文明を描くことになる。それを考えると、低評価の『日日の行楽』だが、放浪真摯の発展の過程ともいえるのではないか。」
今回の二作品は、チャップリンの初期の作品ですが、後の作品が作られる下地となっている作品と捉えると興味が沸いてきます。
チャップリンが若い時の作品だけに、ドタバタにも切れを感じることができます。
今年もいろいろあった1年でしたが、チャップリンの映画を観て「笑いおさめ」することが出来ました。
来年も敬愛するチャップリンの作品に励まされる一年になりそうです。
今年、DVDによってチャップリンと向き合うことが出来ました。
最もインパクトを受けたのは、はやり「独裁者」でした。
今年最後のブログに、「独裁者」結びの演説から一部を引用しましょう。
「力を合わせて、新しい世界のために闘おう!人々に仕事の機会を与え、若者に未来を、老人に保障を与える立派な世界のために。」
私は、チャップリンの遺志を受け継ぎ、新しい世界のために来年も闘おうと決意を新たにしています。
チャップリンに向き合うことが出来た今年に感謝しつつ、今年、最後のブログを閉じたいと思います。
今年一年、本ブログをご愛顧していただきまして誠にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
本ブログの感想を引き続きお聞かせ下さい。
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