韓国の実力派アーティストスペシャルユニットである「サム・トゥッ・ソリ」のCD「並んで歩かなくても」を聴いています。
CDの最後に日本語で歌う表題の「並んで歩かなくても」が収録されています。
「肌の色も言葉も違うけど ほほえみあえるあなたがいるから 並んで歩かなくっても きっと きっといるから」
世界平和を願うサム・トゥッ・ソリの願いの込められた歌です。
曲の中には、1884年封建王朝と日本軍に抗った朝鮮の農民たちの戦争を歌った作品もあります。
また、船舶の不法な構造変更と過積載で沈没した「セウォル号」で亡くなった304名の乗客を悼む作品もあります。
サム・トゥッ・ソリは、2006年に行われた第39回赤旗まつりでも歌っています。
メンバーの一人ソンさんは、日本共産党について「結成初期から命がけで日本帝国主義とたたかった輝かしい伝統がある党、朝鮮の独立活動家と共同闘争した日本の良心を代表する党だ。」と当時の赤旗のインタビューに応えています。
民主主義を求めてたたかう民衆を激励する歌は、心を揺さぶります。
4月には、サム・トゥッ・ソリのジャパンツアーも計画されています。
このCDを契機に、サム・トゥッ・ソリを応援していきたいと思います。
23日の毎日新聞に、「育鵬社の検定教科書閲覧問題」が記事として掲載されていました。
「教科書会社が検定中の教科書を教員らに見せていた問題で、育鵬社(東京都港区)が県内の市教育長1人に、中学の教科書を閲覧させていたことが分かった。同社によると、2014年に営業担当者が市教育長を訪問し、歴史と公民の教科書の一部(計十数ページ分)をノートパソコンで市教育長に示し、意見をもらった。謝礼は私ていないという。同社は毎日新聞の取材に『教科書は検定中でも訂正できるため、プロ中のプロに意見をもらい内容を充実させたかった』と説明し、『教科書の採択を目的に見せたものではない』としている。教科書の採択権限は各自治体の教育委員会にあり、教育長はその一員だが、教育長が閲覧した市は育鵬社の教科書を採択していないという。県教委によると、この教育長は県教委の調査に対し「あいさつで持ってきたおで見た」と説明している。義務教育課は「疑念を抱かせかねず、適切ではなかった」としている。」
教科書会社が延べ5000人超の教員らに検定中の教科書を見せ、現金を渡していたことが明らかになり、文科省も再発防止策を近く打ち出すとの報道もされています。
検定中の教科書に対し教科書会社が教員などに現金を渡していたことは、今後行われるべきではないと考えます。
その上で、私は、現金を渡すことがなくても、検定中の教科書そのものを教科書会社が、教育委員会のトップに見せる行為そのものが、当該自治体の教科書採択に圧力をかける行為だとの疑念を抱かせるものだと思います。
また、教科書会社として、現場の教員や教育委員会から意見を聞く場は、あくまでも教科書を作成する過程に留めるべきであり、検定中となった教科書に関し当該教科書会社と教員及び教育委員会職員の接触は厳格化すべきだと思います。
検定中の教科書を教科書会社が教育長に見せていた問題をあなたはどうお考えですか。
また、検定中の教科書に関し、教科書会社が教員らに現金を渡していたことをどうお考えですか。
宗教学者・島薗進さんの論旨に同感し、物理学者・池内了さんとの共著を読んでいます。
著作名は「物理学者 池内了×宗教学者 島薗進 科学・技術の危機 再生のための対話」です。
昨年の10月に出版されたものです。
島薗さんと中島岳志さんとの共著で、戦前、宗教団体がどのような体制で戦争に協力していったかを学びました。
この本には、科学者たちが戦前、どのような体制で戦争に協力していったかが書かれています。
池内さんは、「国策の遂行のために『戦時科学報国会』とか、『科学動員協会』に科学者が動員されたのはたしかで、そこにお金がたくさん出たのも事実です。」と書いています。
島薗さんは、「医療と軍事の結びつきに関して言いますと、やはり旧日本軍の731部隊が大きな問題だと思います。医学者がまったくの軍事目的のために、死をもたらす人体実験を是とする国の方針に従いました。」と指摘した上で戦後のドイツの例を指摘します。
「ドイツは戦争の時代の科学者のあり方を、深刻に受け止め、厳しく省みざるをえませんでした。その基礎には、ニュルンベルク医師裁判を踏まえたニュルンベルク綱領(1947年)があり、ジュネーブ宣言(1948年)があり、ヘルシンキ宣言(1964年)があります。そして、ドイツではこうした倫理的省察のうえで、詳細にわたる医師職業規則が制定されており、医療倫理についての教育にも力を入れています。」
戦後の日本の科学者が戦争への関わりを省みた例として、1949年、日本学術会議の第一回総会決議がこの本の資料として掲載されています。
「われわれは、文化国家の建設者として、はたまた世界平和の使として、再び戦争の惨禍が到来せざるよう切望するとともに、さきの生命を実現し、科学者としての節操を守るためにも、戦争を目的とする科学の研究には、今後絶対に従わないというわれらの固い決意を表明する。」
また、1987年に制定された名古屋大学平和憲章も資料として掲載されています。
「大学は、戦争に加担するというあやまちを二度とくりかえしてはならない。われわれは、いかなる理由であれ、戦争を目的とする学問研究と教育には従わない。そのために、国内外を問わず、これら機関からの研究資金を受け入れない。また軍関係機関に所属する者の教育はおこなわない。」
時同じくして、長男が、今日、関西地域の国立大学の前期試験に挑戦しています。
長男は、理系の学部を受験しました。
近未来に科学者になる息子へ、この本を高校の卒業祝いにプレゼントしようと思います。
池内さんや島薗さんは、一方で、戦後、科学・技術の戦争責任が十分問われず、軍と学が軍事化路線を歩みつつあると指摘しています。
この辺りの指摘を今を生きる私たち国民は、しっかり目を向けていかなければならないと思いました。
再び戦争を起こさないために。
島薗先生関連の著作から、多くのことを学ぶ日々です。
引き続き、政治学者・中島岳志さんと、宗教学者・島薗進さんの「愛国と信仰の構造-全体主義はよみがえるのか」を読んでいます。
「国家神道に呑み込まれた戦前の諸宗教」は大いに勉強になりました。
私が総代として参加している浄土真宗本願寺派の大谷光淳門主は、昨年7月3日に「異なる価値を認め合う社会へ」とする談話の中で「本願寺教団が戦争の遂行に協力したことも、決して忘れてはなりません。」と述べています。
昨年11月6日に発表された全日本仏教会の「戦後70年目の年にあたって-非戦決議-」とする見解の中に「戦時中、教団や僧侶の中には非戦をつらぬいた者もありましたが、多くは戦時体制に呑み込まれ、追従し、人類としてもっとも愚かな行為である戦争に加担・協力してきました。」とあります。
「伝統的宗教はなぜ国家神道に呑み込まれていったのか」がこの本に詳しく述べられています。
具体的には、1870年に下された「大教宣布の詔」によって、伝統的宗教が国家神道に呑み込まれていったと島薗さんは述べています。
「『大教宣布の詔』の『大教』とは、私たちが現在、国家神道と呼ぶものに対応する言葉です。この文章の中に『治教』という言葉が出てきます。」「注意しなければならないのは、『大教』や『治教』、あるいは『教』は、『宗教』を意味していないということです。『教』は、天皇を中心とした政治的精神秩序の軸として公的な次元で機能するものであって、下々の『宗教』とは別のものなのです。つまり、他の宗教とは異なる『治める教え』ということです。」「つまり、近代西欧の制度にならって政教分離はしているが、国家神道については国家に属するものである、他の宗教とは次元が違うのだ、ということです。この二重構造の中で、国家神道は諸宗教を組み込んでその上に乗っかることができるように、明治維新の時にすでに構想されていた。」
諸宗教が国家神道の下に置かれる形で戦時体制に呑み込まれていった根本の仕組みをこの本から知ることができました。
全日本仏教会の「非戦決議」を更に引用しましょう。
「仏陀の教えに照らして、こうした過去に慚愧とともに真摯に向き合い、犠牲になられたお一人お一人の願いを受けとめて、二度と戦争をしない、させないという思いを強く、新たにするものであります。」
特定の宗教を特別のものとして扱い、他の宗教を呑み込んで戦争に突入していった歴史を私たちは忘れてはならないと思います。
そして、今、その事を繰り返してはならないと思います。
二度と戦争をしない、させないために「愛国と信仰の構造」は多くの事を教えてくれる本です。
ここ数日、肩こりと首痛に苦しめられてきましたが、ようやく峠を越えることができました。
先日紹介した「あべこべ体操」の効果もあったのだと思います。
同時に、今、実践しているのが、柔道整復師の酒井慎太郎先生の提唱される「さかい式関節包内矯正エクササイズ」です。
酒井先生は、「首や肩こりの痛みには、骨格のバランスの歪みが大きく絡んでいるのです。」断言されます。
骨格のバランスは、脊椎が頭蓋骨から骨盤まで、S字状にゆるやかに湾曲しているのが正常です。
その上で、酒井先生は、首や肩のトラブルを解決していくために3つのポイントがあるとされています。
第一は、ストレートネックを直す。
脊椎がS字カーブを持つことによって荷重負担や衝撃を分散させることができるのに、S字の起点である脊椎にカーブがなくなってしまうこtによってバランスが崩れ、肩こり首痛をおこしてしまうと酒井先生は述べておられます。
脊椎にカーブがないことをストレートネックと言います。
私は、この分析に触れ、自分の肩こりと首痛の原因を知ることが出来ました。
酒井先生は、ストレートネックを改善する方法として「あご引きエクササイズ」を提唱されています。
難しいことではありません。事あるごとに顎を引くくせをつけることです。
今、パソコンに向かっている私の脊椎はストレートネックになっていることでしょう。
パソコン作業の合間に、顎を引くことに心掛けようと思います。
そして、酒井先生が提唱される肩・首のトラブル回避のための対策の第2は、首と頭の境目をゆるめることです。
酒井先生は、この事を「首の関節包内矯正」と呼ばれています。
硬式のテニスボールを二つガムテープでくっ付け、それを首の後ろに敷いて、首と頭の境目をゆるめます。
とても気持ちがいいです。時間は3分程度で一日3回でとどめることが重要だそうです。
肩と首のトラブル回避のための第3は、仙腸関節、第一肋椎関節の動きをよくすることです。
骨盤の歪みが背骨の歪みにつながり肩こりや首痛につながります。
骨盤と背骨の歪みを正すために行うのが三つ目の腰の関節包内矯正エクササイズです。
先ほどの硬式テニスボールをくっ付けたものを腰に置きます。
これも一回3分程度で一日3回までにとどめます。
このエクササイズを数日行いましたが、肩や首痛がずいぶん取れました。
いくらいい体操も、体が歪んだままでは効果がでないのです。
体の歪みを正さなければ、肩こりや首痛は治らない。
肩こりや首痛の原因と対策を知ることができて、目から鱗が取れた思いです。
以上の「さかい式関節包内矯正エクササイズ」を毎日少しづつ実戦していこうと思います。
体の歪みを根本から直しながら、「あべこべ体操」などの効果的なストレッチ体操に取り組みたいと思います。
齢50歳を過ぎれば、体のあちこちにガタがくるものですが、カラダについての勉強を深めながら、元気な日々を過ごしたいと思っています。
皆さんの健康法をお教え下さい。
今朝の毎日新聞。山田多孝男さんの「風知草」に脱原発の騎手、今中哲二・京大原子炉実験所助教による最終講義の様子が掲載されていました。
今中助教は「原発は、安全か、危険かという問題ではない。原発は危険だ。原発がある限り、事故は起きる」と断言します。
また、今中助教は「放射能汚染地域で暮らすなら、余計な被ばくはしないほうがいい。一方、汚染地域で暮らす以上、それなりの被ばくは避けられない。(何が最優先か、人の判断は異なるので)自分で考えて決めるしかない。学者は情報を出す」と述べたとあります。
中国で、原発の建設が突出して進められていることについて、今中助教は「じつは、福島事故以前から中国が心配だった。新たなフクシマが起きるんだろうな、と思う。原子力をエネルギー源として利用するということは、同じような事故がまた起きると覚悟することですよ」と話しました。
山田孝男さんは、「風知草」の最後に「原発輸出どころか、原発の世界規模の縮小・制御を主導することこそ、日本が担うべき歴史的役割であると私は思う。」と書いています。
関西電力は21日、高浜原発4号機の原子炉補助建屋の床に放射能汚染水が漏れたため、同日に予定していた再稼働の準備を取りやめて、22日以降に延期することを明らかにしました。
福島原発事故を経験した日本で、原発の再稼働を行うべきではありません。
ましてや、山口県の上関に原発の新設を行うべいではありません。
3月26日には、10時から山口市維新百年記念公園野外音楽堂(ビックシェル)で「上関原発を建てさせない山口県民大集会」が行われます。
この集会成功のための宇部・小野田実行委員会のメンバーの一人として、力を尽くしていきたいと思っています。
今集会成功に向けて賛同者を募集しています。
賛同者を引き受けてもいいと思われる方は、私にご一報ください。