昨日、私が会長を務めています。西宇部校区人権教育推進大会が行われました。
肌寒い気候の中、100名近い皆さんにご参加いただきました。
二葉保育園の園児の踊りも披露されました。
5名の小中学生のメッセージも素晴らしかったです。
私が行った会長挨拶の趣旨は以下の通りです。
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西宇部校区人権教育推進大会にご参加の皆さん、本日は、ご参加まことにありがとうございます。会長の藤本です。一言、ご挨拶申し上げます。
宇部市教育委員会を始め来賓の皆さん本日はまことにありがとうございます。
また、本日、出演される皆さん、私もコーラスで参加します。出演者の一人です。メッセージを披露していただく小中学生の皆さんに感謝申し上げます。
さて、世界65カ国を旅したエッセイストたかのてるこさんの「生きるって、なに?」を読みました。この本には、たかのさんが世界中で撮影した人々の笑顔が満載です。
たかのさんは、生きるとは、最初に、「自分を丸ごと愛すること」と書いています。
中盤で、生きるとは、「人に迷惑をかけることも人に迷惑をかけられることも恐れないこと」と書いています。
最後に、生きるとは、「寿命がやってくる日まで、あなたがあなたらしく ありのままでいれること」と書いています。
私たち西宇部人権教育推進委員協議会は、西宇部校区の皆さん一人ひとりがありのままにいきていける地域づくりを進めていきたいと思います。
今日の大会が、その機会となることを願っています。参加者の皆さんにとって一つでも参考になる大会になればと願っています。
それでは、再度、全ての参加者の皆さんに感謝を申し上げ、人権教育推進大会を始めたいと思います。最後までよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
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人権問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
直木賞作家の真藤順丈さんの初期の作品「RANK」を読んでいます。
文庫本の裏表紙の文章を引用します。
「監視カメラのネットワークによって国民に絶えず順位を付ける制度-『RANK』によって管理された近未来・日本。『RANK』の圏外に落ちた人間は抹殺される。国家が企む本当の目的、そして隠された真相とは!?社会の崩壊を前にして、人間の未来と希望を描く物語。」
今読んでいるところは、「RANK」の圏外に落ちた人間を抹殺していく特別執行官の生々しい行動の場面です。
「社会がよくなれば、切り捨てられる人々のことはどうでもいいのか?そこに大義があったとしても許されることじゃない。世界がよくあるのはわかる。だけどそれは、誰のための世界だ?最大多数の最大幸福-政治家たちに濫用されてきたこのアフォリズムに、拒絶反応を示す者はこう叫んだ、犯罪防止の理屈はわかる、わかるけども、これはない。これはないぞ!」
抹殺は日常化していきます。
「どこでリミッターは外れたのか。もともと存在しないのではないか?憤怒と淵源とした、ある種の潔癖か。」
この小説が最初に出版されたのは、2009年。
物語が幕を下ろすのは、2019年2月16日。ちょうと今頃です。
このような中、菅官房長官の記者会見で東京新聞記者の質問を事実上封じるような申し入れを、上村秀紀総理大臣官邸報道室長名で内閣記者会あてに行っていたことが分かりました。
今朝の赤旗日刊紙の「潮流」はこう書いています。
「標的にされたのは東京新聞の望月衣塑子記者。これまでも官邸側の質問妨害や菅官房長官のバカにしたような答弁が続いていました。新聞労連は偽った情報を用いて記者に『事実誤認』のレッテルを貼り、取材行為を制限しようとする行為は、ジャーナリズムと国民の知る権利に対する卑劣な攻撃だと。メディアが権力に屈すれば国民にどんな悲劇をもたらすか。それは歴史が示しています。とくに軍国政治と一体になって破滅に導いた日本の新聞は、その反省の上に歩んできたはずです。『ジクソーパズルを作るときのように、ひとつずつ真実を認めさせて、さらに裏を取っていく』。望月記者は自身の仕事を著書でこう語っています。権力の偽りや隠ぺい、メディアへの攻撃は連帯して対決していく。それもまた歴史の教訓です。」
宇部市で望月衣塑子記者の講演会を行った時の事務局長が私でした。
望月記者への攻撃に対して恋愛して対決していきたいと思う一人です。
2019年2月を「権力のリミッターが外れた」月とすることなく、国民の自由が守られ発展する月にするために、連帯の輪を広げていきましょう。
望月記者を応援しています。
真藤順丈さんの「RANK]はジョージ・オーウェルの「1984年」を彷彿させる作品です。
「人間の未来と希望を描く」ところまでしっかり読み切って、今の時代を読み解く一冊にしたいと思います。
真藤順丈さんの「RANK」に対する感想や政府のマスコミへの攻撃に対するご意見などお聞かせ下さい。
本日、宇部市内で、日本共産党を応援する労働者の集いが行われました。
内山新吾弁護士の講演が行われました。
私と市議候補が決意表明を行いました。
日本共産党を応援する労働者の集いでの私
私がお話した要旨は以下の通りです。
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日本共産党を応援する労働者のつどいにご参加の皆さん、県議会議員候補の藤本かずのりです。今日が2月9日、県議選の投票日は、4月7日、県議選の投票日まで2カ月をきりました。私が必ず勝利して、市議選全員当選、そして参議院選挙での躍進に繋げ、今年の連続選挙に勝利し、安倍政治サヨナラの選挙にしたいと思います。
先日、PTAの懇親会に参加しました。子育て真っ最中のあるお母さんが、「私は、二つの仕事を掛け持ちしているのよ。そうしないと、我が家はやっていけない。」とお話されていました。
国会が真っ最中です。1月28日、安倍首相は、施政方針演説で、こう言いました。「『成長と配分の好循環』によって、『アベノミクス』は今なお、進化を続けています。」アベノミクスが本当に進化を続けているのなら、先ほど紹介したお母さんはダブルワークをしなくても暮らしていけるのではないでしょうか。
安倍首相が語らない二つの数字があります。
一つは、家計消費。日本経済の6割を占めます。2人以上世帯の実質家計消費支出は、21万円も減りました。
二つ目は、実質賃金。毎月勤労統計の不正が明らかなり、前年と同じ対象で算出する参考値ではマイナス0.5%になっていることが明らかになっています。
「アベノミクス」で私たちの暮らしは苦しくなるばかりです。
その上、異常な教育費の高さで、私たち世代は、苦しい生活を強いられています。
日本共産党は、「認可保育所の増設、制服代や給食費などを含めた義務教育の完全無償化、大学授業料の半額と給付型奨学金の抜本的拡大などで、子育てと教育の重い負担を軽減する」子育てと教育の重い負担を軽減する政策を掲げています。
私たち労働者と子育て世代の要求を実現するために、「安倍政治サヨナラ」の年に必ずしてまいりしょう。
まず、県議選挙で私が勝利する決意を改めて述べて、挨拶とします。
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子育て世代の皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
昨日、工学部通り自治会で集いが行われました。
野村県常任委員と時田市議、私がお話しました。
工学部通り自治会での集いで話す私
私がお話した要旨は以下の通りです。
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工学部通りの集いにお集まりの皆さん前県議会議員の藤本かずのりです。私からは、安倍政権がすすめる「地方こわし」の宇部市での現れについてお話してまいります。
「日本共産党の提言」の冒頭に、「安倍自公政権は、地方自治体に対し、「国際競争力の強化」の名のもとに、高規格幹線道路、大型港湾などの整備を押しつけています。山口県でも下関北九州道路や徳山下松港、宇部港で国際バルク港湾整備など不要不急の大型事業、大規模開発が大問題となっています。」と書いています。
提言の裏面を見て下さい。県内でこれから行われる大型事業は、下関北九州道路です。最低でも2000億円の費用がかかります。
宇部市内で、これまで行われた大型事業は、860億円かけて行った宇部湾岸道路です。わずか4キロに860億円ですから、1メートル2千万円かけた道路です。この道路は、山口宇部小野田連絡道路の一環です。完成した宇部興産から旧山口有料道路まで何千億円かかるかわかりません。
そして、着実に巨額の県費を使って進めているのが、宇部港の開発です。
資料1の通り、現在、本港の泊地と航路を水深13メートルにする工事を283億円、東見初地区で406億円、合計689億円の工事を行っています。東見初地区は、平成33年度までの期間で工事を行っていますが、とても埋立期間の延長は必至で、事業費が増額する見通しです。
今年の3月末までに、これから30年を見通した宇部港長期構想をまとめます。示された土地利用計画で大きい事業は二つです。
資料2が東見地区の第二期工区15ヘクタールを実施する中身です。県の説明では、このために必要な事業費は154億円です。
次に、沖の山地区の開発です。県は、これまで、沖の山地区は、開発面積72ヘクタールで、391億円の事業費と説明してきました。
資料3が今回示された新沖の山地区の土地利用計画の素案ですが、大水深護岸を新たに設置し、海面処理用地を加え、開発面積は、倍に膨れ上がっています。これは、大水深護岸建設のため、現在水深13メートルとしている泊地や航路を更に浚渫し、埋める場所として開発面積が大きくなったものと思います。
宇部港は30年を見越した長期構想に基づき、15年を見越した宇部港港湾計画を策定します。
資料4が、現在の港湾計画は平成14年に策定したものです。平成20年後半の取扱い貨物量は3580万トン。平成28年の実績は、3千087万トンですから、現在の港湾施設に余裕がある状況です。
資料5は、長期構想検討委員会の資料です。平成23年に、徳山下松港と宇部港が国際バルク戦略港湾に指定されました。外国から石炭を大量に輸入する。世界最大のケープサイズ級の船を入港させるというのです。
資料6は、バルク輸送船ごとの必要な岸壁の深さを示したものです。
徳山下松港下松地区に、荷物を満載にしたケープサイズの船を着ける岸壁を整備しています。二港目として宇部港に着ける計画です。二港目でも、岸壁は水深16メートル必要です。現在、宇部港は、水深13メートルの泊地・航路の整備中です。国際バルク戦略港湾に指定されたことによって、残り3メートル深い水深を整備する。そのための土を新沖の山に新たに埋めるので埋立面積が倍加しています。
宇部港では、689億かけて現在の計画が終わると、東見初二期工事に152億円、新沖の山は倍ですので800億円、航路泊地の更なる掘削で、更に300億円。合計1250億円を超える計画をすすめる計画です。世界のバルク船が6000隻程度、1割がケープサイズ、約600隻。国内の国際バルク戦略港湾だけでも13港指定されている。世界の数百隻を奪い合って宇部港はやっていけるのでしょうか。
資料7は、西沖の山に計画されている石炭火力発電所です。
資料8は、山口宇部パワーの環境影響評価手続きの様子です。現在、環境影響評価準備書の審査が行われています。
資料9は、総合商社が、地球温暖化への影響が懸念される石炭関連事業からの撤退や縮小を加速させている様子を報じた読売新聞の記事です。
世界は脱炭素の流れです。環境都市を標榜する宇部市が、石炭を大量に積むための巨大港湾を整備し、石炭火力発電所を作っていいのでしょうか。
資料10は、ヨーロッパで石炭火力発電所を全廃されているとの報道です。フランス、イギリスに続きドイツでも石炭火力発電所が全廃されます。
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宇部市に建設されようとしている石炭火力発電所や石炭を大量に輸入することを前提にした宇部港新沖の山の開発拡大についての皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
西岡秀三さんの「低酸素社会のデザイン-ゼロ排出は可能か」を読んでいます。
西岡さんは、「いま起こっているのは、いわば安定な気候の価値の高騰である。」と書いています。
その価値について西岡さんは、20%に達するとして次のように書いています。
「被害対策という本来しなくてもいいことに毎年かけ続ける20%の費用が助かり、その分子どもと遊んだり趣味を楽しんだで豊かな生活ができる。それが安定な気候の価値なのである。」
西岡さんは、国際的に提起されている工業化前の二酸化炭素の濃度に戻すために次のように書いています。
「驚くことなかれ、長期的にはほとんど排出をゼロにしなければならないのである。すなわち産業革命前の状態に戻すということである。産業革命以前1万年ほどは気候が安定していたのだから、そのあと工業化で待機中にため込んだ二酸化端とを全部森林やや海洋に吸収してもらい、後はいっさい二酸化炭素を排出しないということである。」
2015年のCOP21は、工業化前と比べて気候上昇を今世紀末に2度を大きく下回るようにし、1.5度に抑える努力をするという新たな協定(パリ協定)を採択しました。
パリ協定は、今世紀後半にガス排出量を実質ゼロにすることを決めたのです。
この本は、2011年に書かれた本ですが、目指す方向は、パリ協定の到達に沿ったものです。
西岡さんは、その上で、「望ましい将来像を明確にして、その望ましい将来にいたるための戦略を描く」バックキャスト型意思決定が低酸素社会を実現していく上で重要だとして次のように書いています。
「低酸素化は、これまでのエネルギー高依存型技術社会を否定するという意味で、産業革命のリセットともいうべき大変革である。気候変動への対処は、エネルギー、土地利用、都市経営、ライフスタイルなど、社会のあらゆる分野に複雑に関連し、そのすべてを動かさないと問題は解決できない。」
パリ協定での目標を達成しようと思えば、バックキャスト型意思決定を行い、「産業革命のリセットともいうべき大変革」を行う必要があるのですね。
本ブログで、再々取り上げていますが、日本共産党社会科学研究所所長の不破哲三さんが、「マルクスと友達になろう」の中で、地球温暖化問題を取り上げて次のように結んでいます。
不破さんは工業化以降の二酸化炭素の放出量の爆発的な伸びなどの数字を上げたうえでこう書いています。
「これら数字は、資本主義というものが、自分の経済活動を管理できない体制だということを、事実をもって示すものです。まさに、資本主義は、自分が21世紀に生き残る資格があるかどうかを試される最大の危機に直面しているのだ、と言わなければならないでしょう。」
パリ協定を達成することは人類の死活問題です。
目標達成には、大変革が必要です。
その変革の一つが、宇部市に石炭火力発電所を作らないことではないでしょうか。
宇部市は公害を乗り越えて発展した環境先進都市です。
環境先進都市を標榜する宇部市として低炭素社会をリードする都市になるべきです。
持続可能な地球のために、宇部市は積極的な役割は発揮する時です。
低酸素社会の実現に向けて、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
今週から、NHKのEテレの「100分de名著」で取り上げられている本はオルテガの「大衆の反逆」です。
進行役は、東京工業大学教授の中島岳志さんです。
月曜日に放映された映像を昨日視聴しました。
オルテガは、1883年にスペインで生まれた哲学者です。
「大衆の反逆」は、ファシズムがヨーロッパに広がりつつあった時代に書かれました。
オルテガは大衆についてこう書いています。
「大衆とは、みずからを、特別な理由によって-よいとも悪いとも—評価しようとせず、自分が『みんなと同じ』だと感ずることに、いっこうに苦痛を覚えず、他人と自分が同一であると感じてかえっていい気持ちになる、そのような人々全部である。」
更に、オルテガは、「人間の生のもっとも矛盾した形態は、『慢心した坊ちゃん」という形態である。『慢心した坊ちゃん』とはとてもんく異常なものだということがはっきりわかると思う。なぜなら、かれは、自分がしたい放題のことをするために生まれおちた人間だからである。」と書いています。
中島さんは、オルテガが言う「慢心した坊ちゃん」について次のように解説しています。
「邪悪な人間は、自分が悪いことをしているという自己認識がある。それに対して、愚かなる人間の愚かさは自己に対する過信によって成り立っているから、決して『治る』ことはないというわけですね。ここで言う『愚か』とは、偏差値が低いとか知識がないということはまったく関係がなく、あくまで『自己過信』のことです。自らの限界に気づかず、その能力を過信して『なんでもできる』と勘違いしている。自己懐疑の精神をまたず、『正しさ』を所有できると思っている。そして、そうした大衆の根拠になるのかとオルテガは言い、彼らを自分が多数派だということにあぐらをかいている『慢心した坊ちゃん』と呼ぶのです。」
「大衆の反逆」は、1930年に書かれた本であるのに、今の世界や日本の状況に正確な警鐘を鳴らしていると思います。
「自分の限界に気づかず、その能力を過信して『なんでもできる』と勘違いをしている。」
「自分が多数派だということにあぐらをかいている『慢心した坊ちゃん』」
麻生財務大臣は、3日、福岡県内での講演会で、少子高齢化問題を取り上げ「いかにも年寄りが悪いみたいなことをいっている変な野郎がいっぱいいるけど、それは間違っていますよ。子どもを産まなかったほうが問題なんだから」と述べました。
麻生氏は、4日の衆院予算委員会で「誤解を与えたとすれば撤回する」と答弁しましたが、看過できない発言です。
一人ひとりが自分らしく生きる権利を麻生氏は全く理解していない発言です。
この発言は、まさにオルテガが言う「慢心した坊ちゃん」の発言と言えるのではないでしょうか。
90年前に書かれたオルテガの「大衆の反逆」を、敬愛する中島岳志さんからしっかり学んでいきたいと思います。
そして、今の政治に生かしていきたいと思います。
100分de名著「オルテガ『大衆の反逆』」をご覧になっての感想をお聞かせ下さい。