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OECD調査 日本の教員勤務最長

 本日の中国新聞に私が、6月県議会で取り上げた教員の長時間勤務問題が報じられていました。

 山口県で、教員の長時間勤務の実態が大きな問題になっています。

 このような中、19日、経済協力開発機構(OECD)は、教員の労働や学校環境に関する国際調査結果を公表しました。

 日本の教員は事務作業などに追われ、勤務時間が小中学校とも参加国中、最長でした。

 20日付「しんぶん赤旗」の当該記事を紹介します。

 「中学校の勤務時間は、参加国平均が週38・3時間なのに対し、日本は約1.5倍の週56・0時間。小学校の平均値は出ていませんが、日本は週54・4時間で、どちらも最長でした。日本では『一般的な事務作業』『同僚との共同作業や話し合い』に時間を割いている傾向がありました。中でも中学校の課外活動指導が週7.5時間(平均週1.9時間)と突出していました。」

 県教委は、私の6月県議会の答弁で、教員の多忙化の解消策として「統合型校務支援システムの導入」を進めると答えました。

 統合型校務支援システムとは「生徒の基本情報、成績処理、出欠管理、保健関係情報など、統合して管理・処理する機能を有しているシステム」です。

 今年度は、岩国高校、徳山高校、防府高校、防府商工高校、山口高校、宇部工業高校、下関中等学校、下関双葉高校、大津緑洋高校の9校で、システムの運用を開始する予定です。

 県教委は、支援システムの県立学校への導入促進と同時に、私が提案した学校業務支援員の配置を検討すべきです。

 県教委は、教職員の増員を政府に働きかけ、県内の教職員を増やす努力を行うべきです。

 教員の長時間勤務がOECDの調査で世界で最長だということが明らかになりました。

 この問題に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

6代目 三遊亭圓生 その2

 「落語 極めつき 昭和の名人12 6代目 三遊亭圓生(弍)」を聞いています。

 最初の「怪談 牡丹灯籠 ~栗橋宿」は見事な演劇を鑑賞しているようです。

 マガジンでは、三遊亭鳳楽さんが、師匠であった「圓生」を語っています。

 鳳楽さんは、圓生から次の言葉を聞いています。

 「噺を自分のものにするのは、お習字と同じ。最初はまず基本になるお手本の上に紙をのせ、なぞって形だけを覚える。少し経つと、今度はお手本を脇に置いて、それを見ながら書く。そして、すべてを覚えたら、お手本をなくして、自分ひとりで頑張って書いて勉強する。それで、『あっ、書けた』と思ったら、必ずお手本と見比べる。そうすると、いかに自分の字がまずいかがわかる。そうなればまたお手本を見直して稽古をし、また自分で書き、またお手本を見る。そんなことを何遍も何遍も繰り返して、ようやく自分なりの字が書けるようになる」

 圓生は、次の言葉も残しているとマガジンにあります。

 「噺家は砂山を登っているような了見で毎日精進しなくちゃいけません。砂山は一生懸命登ろうと思ったって、ずるずる滑ってなかなか上がれない。それどころかちょっとでも怠けもうものなら、底のほうまで滑り落ちてしまう。だから一生懸命精進しつづけなければならない。」

 マガジンは圓生の最後をこう書いています。

 「昭和54年9月3日、79歳の誕生日を迎えた圓生は、千葉県習志野市で1席演じた直後、急遽。まさに生涯現役、それも、第一線を貫いての昇天だった。」

 生涯現役だった圓生。努力を惜しまなかった圓生。

 「砂山」の例えは、私自身の励みになる言葉です。

 「政治家は砂山を登ってるような了見で毎日精進しなくちゃいけません。」

 この言葉を励みに、4年ぶりの6月県議会、最後まで精進していきたいと思います。

 一般質問が終わりました。来週から委員会審議です。しっかり準備したいと思います。

 圓生落語を聞きながら、毎日精進してまいりたいと思います。

 引き続き、県政に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

教員の長期間労働が深刻

 昨日行った私の質問が、山口新聞と宇部日報に報じられました。

 どちらも取り上げられていたのが、教員の長時間労働の実態の部分でした。

 私は、昨年度の教員一人当たり1カ月平均時間外業務時間の状況を質問しました。

 県教委は、「教員一人当たりの1カ月平均時間外業務時間の昨年度の結果についてですが、小学校は、45時間以上が1910人で44.7%、80時間以上が237人で5.6%、100時間以上が27人で0.6%です。同様に、中学校では、それぞれ1435人で57.6%、516人で20.7%、235人で9.45%です。また、県立学校では、それぞれ1245人で35.9%、507人で14.6%、275人で7.9%となっています。

 中国地方では、広島、島根、鳥取の3県が県立学校に学校業務支援員を配置しています。

 私は、山口県でも支援員を配置するよう質問しました。県教委は、「総合型業務支援システムの導入」等で教職員の負担軽減を図りたいと答えました。

 根本的には、教職員を抜本的に増やすことが重要です。

 なにより、過労死ラインを超えて、今日も働いておられる県内の先生方の処遇を急いで改善していかなければなりまん。

 私は、厚南中PTA副会長であり、宇部市PTA連合会顧問でもあります。

 引き続き、教員の多忙化解消の問題を県議会で取り上げていきたいと思います。

 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

一般質問で登壇しました。

 本日、午前10時から一般質問で登壇しました。

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 本日の県議会で一般質問を行う私

 いくつかの前進がありましたので報告します。
 第一は、イージス・アショアについてです。
 防衛省は、レーダーの仰角は5度以上とすることを前提に、『メインビームが地表に当たることはありません』と説明しています。この説明に対し、増山山口大学名誉教授は、「仰角5度のメインビームは4~6度の範囲で広がりをもつので、強い電波が西台周辺にまき散らされる」と指摘しています。
 私は、県の検証作業の中で、増山名誉教授など専門家の意見を聞くべきではないかと質しました。
 平屋総務部長は「必要に応じ、有識者の意見もお聞きしたい」と答えました。
 第二は、自衛隊の名簿提出問題です。
 県教委が1981年6月5日付で自衛隊山口地方連絡部長宛に「(自衛隊員の)募集にあたっては、学校を通さない募集活動(家庭訪問、電話、街頭での募集活動)は厳に謹んでいただきたい」などとする通知文を提出しました。
 山口市では、自衛隊が適齢者の自宅に文書をポスティングしていることが明らかになりました。
 私は、「自衛隊に対し『学校を通さない募集活動は厳に慎む』ことを求める対応は、今後も堅持するのか」と質しました。
 繁吉副教育長は、「今後とも堅持する」と答えました。
 1981年6月9日県教育委員会教育長は、公立高等学校長宛に「高等学校新規卒業予定者を対象とする自衛官の募集・選考及び自衛隊への体験入隊等について」と文書を出しています。
 この文書には「教育の一環として自衛隊への体験入隊、体験飛行、体験航空等させることは、進路指導や安全性確保のうえで問題があると考えるので、慎重に配慮されるようお願いします。」と書かれています。
 私は、「この学校長宛の文書についても今後とも堅持するのか」と質しました。
 繁吉副教育長は、「今後とも堅持する」と答えました。
 第三は、県立高校でのLGBTに配慮した対応についてです。
 2019年度から大阪府と福岡県が公立高校の入学願書の性別欄を廃止し、来年度以降14道府県が廃止を検討しているとの報道があります。
 私は、山口県でも入学願書の性別欄を廃止すべきだと質しました。
 繁吉副教育長は、「今後、検討する」と答えました。
 その他にも様々な問題で質問しました。
 後日、映像と議事録が県議会のホームページに公開されますので、ご参照下さい。
 さあ、これからは、来週から開かれる環境福祉委員会に向けて準備を進めたいと思います。
 引き続き、県政全般に対する皆さんのご要望をお聞かせ下さい。

県道の法面改修へ

 地元住民の要望を県宇部土木建築事務所に伝えていた、県道小野田美東線の旧楠町万倉国近の法面。

県道小野田美東国近

 県道小野田美東線で崩壊した法面

 近く改修工事が行われるとの報告が県宇部土木建築事務所維持管理課の担当者から私に連絡がありました。

 現場は、昨年の大雨で崩壊していた箇所です。

 改修される見通しが立ち、要望を伝えた者として喜んでいます。

 当該箇所は、付近の道路法面についても改修の要望が出ており、引き続き、その箇所の改修を県宇部土木建築事務所に求めていきたいと思います。

 皆さん方のお近くの要望についてもお聞かせ下さい。

泣くな赤鬼

 HNKのインタビュー番組に、作家の重松清さんと俳優の堤真一さんが出演していました。

 重松清さんと堤真一さんのコンビと言えば、NHKドラマになった「とんび」です。

 堤真一演じる不器用だが愛情一杯な父親は今でも心に残っています。

 重松清さんと堤真一さんが再びタッグを組んだのが、映画「泣くな赤鬼」です。

 早速、原作の「泣くな赤鬼」を読みました。

 映画を観て泣くことはよくある私ですが、小説を読んで涙を流すことはあまりません。けれど、この小説はボロボロ泣きました。

 私は、重松清さんの小説には度々泣かされます。

 最初の体験は、私が20代後半の頃に読んだ「定年ゴジラ」です。

 定年前後のサラリーマンの悲哀が見事に描かれた作品です。

 考えて見れば私もそろそろそのような年になりました。

 「泣くな赤鬼」の主人公の赤鬼は、ちょうど私たち世代の公立高校で長年野球部の指導を行ってきた先生。

 もう一人の主人公である「ゴルゴ」は、赤鬼が指導する野球部と学校を途中で止めた元生徒。

 「ゴルゴ」が高校を中退し、「赤鬼」も学校を変わり、一度も会わなかった二人ですが、病院のロビーで再会します。

 私は、中学高校と弱小チームでしたが、それなりに真剣にクラブ活動に取り組んできました。

 その経験から、「赤鬼」の苦悩が心にビシビシ届きます。

 「ゴルゴ」の苦悩にも共感でき、「赤鬼」と「ゴルゴ」のぶつかり合いは、教室の脇に自分が立って聞いているような臨場感を感じました。

 そして、「ゴルゴ」の妻雪乃と赤鬼の会話で、涙が止まらなくなりました。

 赤鬼は雪乃に「学校の先生って、生徒をほめてあげることが仕事だと思うけど」と言われ自らをふり返ります。

 赤鬼は雪乃からゴルゴが「赤鬼が俺の最後の先生、会いたい」と言っていたと言われ、決心します。

 「誰かが見てやらなければならない。ぶざまなところも、みっともないところも、すべて見届けて、それがおまえなんだ、と言ってやらなければならない。その『誰か』を、親以外で引き受けてやれるおとなは、教師しかいないじゃないか、と思うのだ」

 映画「泣くな赤鬼」は、14日から上映が始まっています。県内では防府市の映画館で上映中です。

 議会が終わったら観に行こうと思います。

 重松清さんは、文庫版のためのあとがきでこう書いています。

 「僕は教師という職業が大好きで、現実に教壇に立っていらっしゃるすべての皆さんに、ありったけの敬意と共感を示したいと、いつも思っている。けれど、僕は同時に、教師とうまくやっていけない生徒のことも大好きで、もしも彼らが落ち込んでいるのなら『先生なんて放っときゃいいんだよ』と肩をたたいてやりたいと、いつも思っている。矛盾である。」「その矛盾があるからこそ、僕は何作でも何作でも『教師と生徒』を描きつづけていられるのだし、描きつづけていかなければならないのだろう。」

 重松さんは、自らを「教師の話をたくさん書いて、親の話をたくさん書いて、子どもの話をたくさん書いた男」と呼ばれたいとも書いています。

 時々、重松清さんの小説を読みたくなります。

 重松さんは、私より一つ年上です。

 私には兄はいませんが、私の心の中で、重松さんは頼れる兄貴です。

 これからも重松兄貴、あなたの小説を読んで泣きたいと思います。

 重松清さん「泣くな赤鬼」を書いていただき、ありがとうごさいました。

 重松清ファンの皆さん、好きな小説をお教え下さい。