藤本かずのりサポーターズ はじめました

新着情報

中島岳志東工大教授がコメント

しんぶん赤旗「日曜版」7月21日号に、「今こそ国政の場で大きな力になって」と各分野で活躍されている方々に、日本共産党への期待を語っていただいたコメントが掲載されています。

 私が敬愛する東工大教授の中島岳志さんのコメントを転載します。

・・・

 第2次安倍政権の誕生から6年半で、格差が拡大しました。経団連の意向に沿った法人税減税や消費税増税で、庶民の負担はどんどん増える一方、彼らの「お仲間」たちだけがどんどん利益を得ています。
 学生たちの多くが『奨学金』という借金を抱えています。自宅生が多い私の大学でも確実に貧しくなっています。「ゼミで配るための資料のコピー代がない」とか、「本を進められても、お金がないので買えない」とかいわれます。
 日本経済がなかなか上向きにならないのは、社会の安定性への信頼がないからです。
 いま、必要なのは、みんなが消費をしやすくなるように、未来への社会の安定性をどうつくるかだと考えます。
 生きていると私たちはさまざまなリスクに直面します。明日、難病を発症するかもしれないし、勤務中に事故にあうかもしれない。これらに対応するために「リスクの社会化」、つまり国がセーフティーネットを強化することが必要です。そうしないと人びとはお金を使わない。消費税増税は逆行です。
 私はいまの安倍自民党をこう分析しています。「リスクは個人に押しつけ、価値意識は『パターナル』にシフトしている」
 パターナルとはリベラルの反対語。「父権的」と訳されるように、強い立場にある者が、相手の意思を問わずに介入・干渉する態度をいいます。いまの自民党は、昔の自民党とは違うのです。
 私はリベラル保守を自認しています。経済的にはリスクの社会化をめざす立場です。立憲、国民、共産、社民、れいわなどの野党と政策的に一致する要素が多くあります。この集団が結束して安倍自民党と対抗することで、漸進的改革が期待できます。
 今回の参議院選挙は、もはや「保守」とはいえなくなった安倍政権の退陣の引き金を引けるかどうかが問われています。野党共闘は6年前に比べ、大きく発展しています。共闘の中心として、発展に尽力してきた共産党の前進を期待しています。

 ・・・

 「親鸞と日本主義」以来、私は、中島岳志さんの言動に注目しています。

 深く、人間の幸福について考察されている中島岳志さんの言動に好意を持っています。

 これからも中島岳志さんの著作に注目していきたいと思います。

前川元文科次官があさか候補を応援

 元文部科学省事務次官の前川喜平さんが、19日の横浜駅前で「市民連合横浜」が行った街頭演説で、日本共産党のあさか由香神奈川選挙区候補の応援演説を行いました。

 今朝のしんぶん赤旗「日刊紙」に前川元文科次官の応援演説の要旨が掲載されていましたので、転載します。

・・・

 今日はあさか由香さんの応援にまいりました。安倍自民党は憲法改正をいよいよ争点に掲げてきました。参院で改憲勢力が議席の3分の2を獲得すれば憲法改正の発議をし、国民をどん底に落とすような改憲をしてしまう。改悪を阻止する先頭に立つ、あさかさんを皆さんが国会に送ってほしい。

 安倍改憲は4項目あり、危ないものばかりです。(自衛隊を)憲法9条の2に付け加えることは、集団的自衛権を付け加えるということです。アメリカと一緒にホルムズ海峡でイランと戦争することができる国にしてしまう。緊急事態条項は「緊急事態だ」と総理大臣が言ったとたんに憲法が停止します。独裁を許してはいけない。
 年金にしても福祉にしても、国民の暮らしを守るために税金を使うべきです。消費税率を上げなくてもそれはできます。大企業やお金持ちがもうけにみあった税金を払っていない。そこから自民党は税金をとらない。お金をもっている人のいうことを聞くのが自民党だからです。だけど多くの人のいうことを聞くのが民主主義です。
 イージス・アショアやF35戦闘機をアメリカから爆買いするぐらいだったら、そのお金をもっと福祉や教育にまわすべきです。8時間働けば普通に暮らせる世界をつくるべきだと、あさかさんはおっしゃっていますが、そのとおりですよ。
 共産党やあさかさんを支持していない人もいるかもしれません。しかし、安倍首相を倒せる人に、いまかけるしかないのです。神奈川選挙区で、あさかさんに一票をお願いします。

・・・

 安倍政権の中枢にいた一人、前川元文科次官が「安倍首相を倒せる人」を国会に送ろうと訴えています。

 どうか、一人でも多くの皆さん、安倍首相を倒せる人を国会に送るため、比例代表では日本共産党に大きなご支援をお願いします。

イージス・アショア配備問題は、大争点。

 昨年9月阿武町議会に、イージス・アショアの陸上自衛隊むつみ演習場への配備計画の撤回を求める請願書が阿武町福賀地区全16自治会及び阿武町福賀地区全4法人の連名で、提出され全会一致で採択されました。

 花田憲彦町長が、この議会で配備計画反対を表明した文章を「広報あぶ昨年10月号」から引用します。

 「防衛は、もちろん国の大義であります。また、その延長線上で、現今の国際情勢の中で、国においてBMD(弾道ミサイル防衛)が必要であるということであれば、私は、これについてとやかく言うつもりはありません。しかし、一方で、阿武町民の信託を受けて、阿武町長に就任している私の大義は、阿武町民の安全・安心の確保であります。そして、私は、この町民の安心・安全を脅かすものを排除するのは、町長である私の当然の責務であると確信しております。そして、今現在の私の想いは正に、議会において採択された請願書に書かれてあるとおり、イージス・アショアが阿武町民の住居及び生活エリアに近接する、むつみ演習場へ配備されることは、町民の安全や安心、さらに平穏を著しく損なうことに繋がり、これまで阿武町が進めてきた地方創生の方向性である『自然や人、これを大事にしたまちづくり』、そして『町民からもIターン等めざす人達からも選ばれるまちづくり』これに逆行するものであります。そして、私のなすべきことは、町民の皆さんの、イージス・アショアに来てほしくないという切実な思い、悲痛な思い、苦しみに思いを致して、しっかりと受け止めることこそ、私の選択すべき道であると判断いたしました。よって私は、この場をお借りして、阿武町として『イージス・アショアのむつみ演習場への配備については反対である』ということを明確に表明させていただきます。」

 いよいよこの日曜日が投票日で参議院選挙がたたかわれています。

 イージス・アショアは、秋田市と萩市に配備が計画されています。

 秋田県ではこの問題が争点になっているが、山口県では争点になっていないとの報道も聞かれます。

 私は、そのようなことは決してないと思います。

 参議院選の山口県での大争点は、イージス・アショアの配備です。

 昨年、花田阿武町長が、「イージス・アショアに来てほしくないという切実な思い、悲痛な思い、苦しみに思いを致して、しっかり受け止めることこそ、私の選択すべき道」と述べましたが、この参議院選挙でどの候補者が、「イージス・アショアに来てほしくないという切実な思い、悲痛な思い、苦しみに思いを致して、しっかり受け止め」ているのか見極めようではありませんか。

 「イージス・アショアに来てほしくない」という県民の意思を、託せる候補者を国政に送ろうではありませんか。

 その意味で、花田町長の「配備計画反対表明」を読み返したいと思います。

 「イージス・アショア」配備問題に対する皆さんのご意見お聞かせ下さい。

知事の県護国神社参拝に関する質問に県が回答

 昨日、日本基督教団宇部緑橋教会(小畑太作代表)が5月14日に村岡県知事に提出していた「知事の山口県護国神社参拝に関する質問と要望(3)」に対して、回答が山﨑県健康福祉部長寿社会課長から行われました。

 山口県護国神社で行われる春季慰霊大祭に、知事、健康福祉部長、長寿社会課長及び同課救護班長の4名が出席し、秋季慰霊大作には、健康福祉部長、長寿社会課長及び同課援護班長の3名が出席しています。

 質問の第一は、「知事の参拝の際、どのように記帳されるのでしょうか。公人の肩書きを記されているのでしょうか。同伴の職員についてもご教示下さい。」です。

 山﨑課長は、「知事は、県遺族連盟等からの案内を受け、来賓として県護国神社慰霊大祭に出席しているもので、いわゆる参拝とは、その性質を異にするものです。このため記帳は行っていません。」と答えました。

 質問の第二は、「『慰霊大祭』の最中、知事ら公務員に、主催者側から委託されている務めはどのようなものでしょうか。また、『慰霊大祭』の前後においては如何でしょうか。」です。

 山﨑課長は、「知事及び健康福祉部長は、式典中、次第に従い来賓として玉串拝礼を行います。また、知事は、式典終了後、来賓として県を代表して御遺族に対し挨拶を行います。なお、慰霊大祭の前後において、主催者から委託される務めはありません。」と答えました。

 参加者から、「知事は、慰霊大祭の中で玉串礼拝を行いながら、『参拝』ではなく『出席』ということに納得ができない。」などの意見が相次いで出されました。

 山﨑課長は、「県は、県遺族連盟からの案内を受け、戦没者及び御遺族に対して、弔意、哀悼の意を表するため、社会的儀礼として出席しているものであり、憲法で禁止されている宗教活動には当たらないものと考えています。」と答えました。

 1945年12月15日、連合軍総司令部は、日本政府にいわゆる『神道指令』を出しました。指令の内容の一つに『政府官史は公的な資格において就任、政情の報告等のため神社に参拝することは許されず、また、祭典、儀式等に政府代表として出席することはできない』(朝日新聞の報道より)がありました。

 私は、この事実などを取り上げ、「知事が県護国神社の宗教的儀式に参加することは、日本国憲法の政教分離原則に照らして問題があることは明らかである。知事が式典に参加することに反対の県民の意見を重く受け止めるべきだ。」と指摘しました。

 山﨑課長は「知事の式典参加について、不快に思う県民がいることは、知事に伝えたい。」と答えました。

 私は、この問題を6月県議会で取り上げましたが、引き続き、この問題を議会で指摘したいと思います。

 皆さんのこの問題に対するご意見をお聞かせ下さい。

民医連などが国保アンケートを実施

 本年3月から6月にかけて、山口県民主医療機関連合会、山口県商工団体連合会、医療生協健文会、山口県社会保障推進協議会は、国保加入者を対象にアンケート調査を共同で実施。7月2日(火)、県庁記者クラブで、県民医連、県商連、県社保協の3者が集計結果を記者発表しました。

 社保協情報(2019年7月-②)から、アンケートの結果について転載します。

・・・
 このアンケートは、県内の国保加入者に返信封筒付調査票23000枚を配布、国保料の負担感や滞納経験、生活への影響などを聞いたもので745人から回答がありました。
回答者の世帯収入は「300万円未満」が63%、国保料納付額は「40万円未満」が52%で、それぞれ過半を占めています。統計的にも国保料は所得の10数%を占めると言われてきましたが、今回のアンケートで改めてそのことを裏打ちする結果となりました。
こうした中、回答者の7割以上が「国保料は高い、負担」と感じており、引下げを要望しています。また、窓口負担の軽減を求めるものも4割を超えています。
 さらに保険料や窓口負担を支払うために「生活を切り詰めている」としたものが6割を超え、その内容は「食費」「被服費」「交際費」が多いことも注目されます。健康(食費)と文化的な生活(交際費)が脅かされており、社会的な孤立も危惧されます。
 健康状態では、「治療中または体調不良」が6割を超える中、少なくない回答者が受診の先延ばしや中断を経験しています。高い保険料と重い窓口負担が健康どころか生命すら危機に陥れようとする現状は深刻です。
 国と自治体が「給付と負担のバランス」論ではなく憲法25条・生存権を保障する立場で国保料と窓口負担の軽減に取り組むよう、要請行動を強める必要があります。

【国保アンケートの主な集計結果】
1 世帯の収入
  ⇒100万円未満:       10.3%
  ⇒100万円以上200万円未満:22.7%
  ⇒200万円以上300万円未満:30.1%
   ・主な収入源:年金66.4%、給与14.5%
2 国保料の納付額
  ⇒10万円未満:      21.2%
  ⇒10万円以上20万円未満:13.3%
  ⇒20万円以上30万円未満:10.2%
  ⇒30万円以上40万円未満: 7.2%
3 国保料の負担感
  ⇒高い、負担である:70.9%
   ・これ以上の負担はできない:54.0%
・日々の暮らしを圧迫している:35.8%
  ⇒安い、負担ではない:4.2%
4 国保に関する要望
  ⇒保険料を下げてほしい:64.6%
  ⇒窓口負担を下げてほしい:44.4%
5 滞納の経験
  ⇒滞納したことがある:9.0%
6 滞納をどう思うか
  ⇒みんなが払っているので支払うべき:281人
  ⇒それなりの理由があると思うから仕方がない
                   :260人
7 生活への影響
  ⇒生活を切りつめている:61.1%
8 健康状態
  ⇒治療中または体調不良がある:64.9%
9 受診の先延ばし・中断の経験
  ⇒受診を先延ばししたことがある:26.4%
  ⇒治療を中断したことがある:15.3%

・・・

 アンケート結果から、国民健康保険を急いで値下げすべきだということが分かります。

 国保に公費1兆円を投入し、協会けんぽ並の保険料にしていくことが必要です。

 国保の値下げは、参議院選挙の大争点の一つです。

 国保値下げの願いを日本共産党にお寄せ下さい。

百花

 川村元気さんの「百花」、ラスト30ページまで読みました。

 「億男」「四月になれば彼女」を読みましたが、川村さんが作家として深化していることを実感する最新作「百花」でした。

 本の帯に吉永小百合さんが「息子と母の切ない思いに、胸が熱くなりました。」とあります。

 母百合子と息子葛西泉との物語。

 本の帯から引用します。

 「大晦日、実家に帰ると母がいなかった。息子の泉は、夜の公園でブランコに乗った母・百合子を見つける。それは母が息子を忘れていく、始まりの日だった。認知症と診断され、徐々に息子を忘れていく母を介護しながら、泉は母との思い出を蘇らせていく。」

 百合子が入所した施設は、古民家を改造したグループホーム。

 所長の観月が、泉にこう施設を紹介します。

 「葛西さんは、スターバックスとかドトールコーヒーに行かれます。」「じゃそこに、七時間とか八時間とかいられます?」「施設それぞれの考え方があると思うんです。コストや効率のこともあります。それを否定するつもりはありません。でも私は、そういう環境に半日も耐えられないと思います。きっと逃げ出したくなるでしょう。見舞いに来る家族も帰りたくなるなるような場所に、認知症の方々が住みたいと思うはずがありませんよね。だから外に出ようとする。それを閉じ込めるためにドアを何重にもする。もっと逃げたくなる。言葉も荒くなるし、暴力を振るったりする。それは当然のことに感じます」「ここは手や足で触れるものや目に入るもののほとんどを木材や布など自然の素材で作るようにしています。冷たい情報がなるべく体に伝わらないように。窓やドアに鍵はかかっていませんが、逃げ出す方はほとんどいません。ひとり歩きや暴力などは症状です。認知症そのものを治すことは難しくても、ストレス要因を減らすことで、症状を抑えることはできると私たちは考えています。」

 7月7日付のしんぶん赤旗日曜版のインタビューで川村元気さんは、「介護施設を取材したりしたうえで、僕なりの理想のかたちを書いてみました」と語っているように、この施設は川村さんの理想のかたちなのだと感じました。

 この理想が現実に広がることをこの小説を読んで感じました。

 帯の文字の続きを引用します。

 「ふたりで生きてきた親子には、どうしても消し去ることができない『事件』があった。母の記憶が失われていくなかで、泉は思い出す。あのとき『一度、母を失った』ことを。泉は封印されていた過去に、手をのばす-。」

 泉の封印された過去の一部分は理解してきましたが、現時点で、全容は分かりません。

 ラスト30ページに、点と点を結び線と面を作る言葉が綴られています。

 「百花」は、映画になることでしょう。

 泉は、松坂桃李さん、百合子は、やはり吉永小百合さんでしょうか。

 メガホンを握るのは、川村元気さんご本人でしょうか。

 小説のラスト30ページを堪能しつつ、近い将来に映画化されることを大いに期待しています。

 川村元気さんの「百花」は、良質のエンターティメント小説として多くの皆さんに読んでいただきたい作品だと感じました。

 「百花」を読まれた皆さん、感想をお聞かせ下さい。

 さあ、「百花」の次は、いよいよ「世界から猫が消えたら」です。