10月31日、朝日新聞は、性的マイノリティーのカップルを公的に認める「パートナーシップ制度」について次のように報じました。
「性的マイノリティーのカップルを公的に認める『パートナーシップ制度』が、11月1日から東京都でも始まる。導入自治体の数は全国の1割強だが、人口で換算すると6割を超す。スタートから7年。制度の広がりは社会をどう変え、どう変わっていないのか。制度は、2015年11月に東京都渋谷区と世田谷区で始まった。性的マイノリティーの権利を守る活動をする認定NPO法人『虹色ダイバーシティ』(大阪市)と渋谷区の共同調査によると、導入している自治体は9府県を含めて239(10月11日時点)。人口でみると全国の55・6%を占める。都の開始により、6割を超すのは確実だ。同法人によると、今年9月末までに全国で3456組が認定された。都は10月11日に受け付けを初めており、28日午前9時までに137組の申請があった。制度は条例や要綱で定められ、パートナーと宣誓したり、共同生活を示す公正証書を作ったりして申請する。都の場合、戸籍抄本や住民票、本人確認書類などをオンラインで提出する。受理されて可能になることは、行政関連では、家族向け公営住宅への入居申し込み▽同一世帯が対象となっている生活保護の申請▽公立病院での面会や手術同意ーなど。導入している都道府県内であれば、未導入の市区町村でも同様に適用される例も少なくない。特に茨城県では、県が19年に導入し、今は全市町村で適用されている。民間でも、金融機関の住宅ローン契約で収入合算の配偶者とみなされる▽生命保険の受取人となれるーなどの活用例がある。配偶者と同様に福利厚生の対象とする企業もある。ただ婚姻によって法的手続きが可能となる相続、共同親権、税の配偶者控除など認められない事項は多い。同性婚ができないのは憲法の『婚姻の自由』に反するとして各地で提訴が続いた。昨年3月の札幌地裁判決が差別に当たるとして『違憲』とした一方、今年6月の大阪地裁判決は『合憲』とし、司法判断が分かれている。虹色ダイバーシティの村木真紀代表は『制度の急速な広がりは、同性同士で生活する人々の切実な法的保障のニーズを反映している。公的承認による安心感とともに、その法的効力は結婚に遠く及ばないことも当事者たちは実感している』とし、同性婚の実現に向けた動きの必要性を指摘した。」
私は、議会の一般質問で、山口県も「パートナーシップ制度」を導入するよう求める質問を行いました。
また、宇部市が「パートナーシップ制度」を導入したことを契機に、宇部市の宣誓書を持っているカップルの県営住宅への入居を認めるよう県議会で質問を行いました。
この二つの主張は今後とも継続し、早期に実現したいと思います。
パートナーシップ制度に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい
山口県教委は、10月4日、県議会文教警察委員会で、2022年度から平成26年度までの県立高校再編整備計画(前期実施計画)の「素案」を示し、宇部西高校を2024年度で募集停止するとしました。
10月31日、宇部西高校を存続させる会結成総会が行われました。
宇部西高を存続させる会結成総会で挨拶をする岡本会長(舞台上)
宇部西高校の同窓会副会長でもある宇部西高存続させる会の岡本清会長は「造園や園芸など長年にわたって地域に貢献してきた宇部西高校を存続させることは、宇部市や県全体としても重要」と訴えました。
子どもが宇部西に通う私は、宇部西高の募集停止には、①再編統合でもない、分校でもない計画は今回が初めて②徳山高校徳山北分校は、素案から成案まで1年9カ月かけた。今回はわずか3カ月で成案化しようとしている③素案の段階で、成案を実施する年度を示したのは今回が初め―の3つの異常な提案であると激励メッセージを行いました。
激励メッセージは、社民党の宮本県議、高教組の石田委員長も行いました。
10月12日、日本経済新聞夕刊に「非進学校こそ日本の根幹」との小論を発表した京都大学人文科学研究所准教授の藤原辰史さんは「農林水産業を学ぶことは、学問のベース。農業を学ぶ宇部西高を存続させることは重要」とビデオメッセージを寄せました。東京農大造園学科の粟野隆さんからもメッセージが寄せられました。11月15日18時から県教委による再度の説明会が開催されることが明らかにされました。
今日付けのしんぶん赤旗日刊紙は、子どもの医療費助成制度の全国的状況について次のように報じました。
「日本共産党地方議員団がねばり強い議会論戦とともに住民運7動を広げて大きく拡充させてきたのが、子どもの医療費助成(無料化)です。2009年当時に二つの自治体だけだった『高校卒業まで』の通院時の助成は21年4月現在、全国1741市区町村の半数近い817にまで広がっています。『やっぱり頼りになるのは共産党だ』と喜ばれています。厚生労働省の調査によると、都道府県の助成分に上乗せする形で、市区町村の約半数が通院・入院とともに『高卒まで』の助成を実施。『中学卒業』までと合わせると、通院は94・7%、入院は97・7%の市区町村に広がりました。『20歳まで』『22歳まで』の市町村もあります。対象年齢まで『通院1回につき最大500円』などという一部負担金がなく無料の市区町村は通院・入院ともに約7割を占めます。所得制限がない市区町村は通院・入院ともに約9割にのぼります。自治体ごとに差があるのは国が助成制度をつくらないためです。そのなかで20数年前は『小学校入学前まで』が大半で、十数年前は『高卒まで』がごくわずかでしたが、各地での努力が確実に全体を押し上げています。『1991年の初当選以来、議会で繰り返し質問し、子育て世代の皆さんと署名運動やスタンディング、シンポジウムを行ってきました。あきらめずに励ましあい、実現するまでやる姿勢が、反対してきた自民系市議や市町を前に動かしました』こう語るのは宮城県大崎市の鎌内つぎ子党市議(67)=9期目=。市は段階的拡充をへて、この10月から無料化の対象を『高卒まで』に引上げ、所得制限は撤廃しました。市販薬で子どもに我慢してもらうことが多かったという保護者たちから『財布の中を見ないで病院に行けます。本当に助かります』と喜ばれていると言います。『(やっぱり共産党だね)と言われるのが一番、励みになる。困っている人の声にさらに応えていきたい』
今年10月現在の県内市町の子ども医療費助成制度の状況について、私が委員を務めている2021年度決算特別委員会資料として県が示しました。
この資料によると、対象年齢が高校卒業にしているのは、萩市、光市(入院)、長門市、柳井市、和木町、阿武町です。
高校卒業まで、所得制限を撤廃しているのは、柳井市、和木町、阿武町です。
同じく決算特別委員会資料に、全国の福祉医療費助成制度の実施状況が示されています。
この資料によると、都道府県制度として、高校卒業まで医療費を無料にしているのは、福島県、静岡県、鳥取県、鹿児島県(入院のみ)です。
山口県は、対象年齢を就学前とし、20年以上、見直しを行っていません。
私は、県議通算20年となりますが、私が県議になって、殆ど対象年齢は、就学前のままです。
村岡知事は「子育て日本一の山口県」を標ぼうしていますが、本気度が問われますし、実態はそうなっていないことが福祉医療費助成制度では顕著です。
私は、県議になった当初から福祉医療制度の拡充を訴えてきました。
今後とも、子どもの医療費助成制度の拡充に力を入れていきます。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
10月28日、宇部地域労連の第34回定期大会が開かれ、日本共産党を代表して、私が挨拶を行いました。
宇部市男女共同参画センターフォーユーで開かれた宇部地域労連の定期大会
私が行った挨拶の要旨は、以下の通りです。
・・・
宇部地域労連第34回定期大会にご参加の皆さんご苦労様です。
山口県議会議員の藤本です。
岸田政権は、山極大臣が統一協会との癒着で辞任に追い込まれ、支持率は2割台となりました。来年は、私が候補者の県議選、市議選がありますが、総選挙も行われるかもしれない情勢となりました。
岸田さんの支持率低下は、統一協会だけではなく、物価高騰に私たちの暮らしが成り立たない怒りが根底にあります。消費税を5%に、大企業の内部留保に課税し、労働者の賃金を上げろと訴える日本共産党を県議選、市議選、総選挙で勝利させてください。
さて、昨日は、第三期県立高校再編計画前期実施計画の説明会が福祉会館で行われました。
新しい高校再編計画が出され、宇部西高校を2024年度に募集停止をすることが提案されています。
再編統合もしない、分校にもしない、いきなり募集停止する提案ははじめてです。
県教委は、今月中旬の県議会の委員会で素案を示し、12月中に教育委員会を開き成案を決めようとしています。
わずか、2カ月で結論を出そうとしています。徳山高校、徳山北分校などの募集停止を行った際、素案を説明した議会は、2018年9月議会、成案をまとめたんは、2020年6月議会ですから、1年9カ月かけて結論を出したのです。宇部西の募集停止の決め方はスピード違反です。
更に、これまでは、素案の段階でいつから募集停止するかは明記していませんでしたが、今回は、いきなり、2024年度から募集停止しますと、最初からゴールを示した提案であり、まさに結論ありきの提案です。
しかし、昨日は、80名以上が会場を埋め尽くし、再度、説明会を開くことになりました。署名も一気に広がっています。
私の娘が西宇部高の3年生です。100年の伝統校をなくしてはけません。宇部西高校を存続させるために皆さんとともに力を尽くすことをお誓いし、私からの挨拶とします。
・・・
決算特別委員会も終わり平常モードになりました。
引き続き、皆さんの要望をお聞かせ下さい。
27日、2021年度決算特別委員会三日目の審議が行われました。
午前中、最初は、教育委員会に関する審議が行われました。
私は、県立高校将来構想について質問しました。
2021年度末に、第三期県立高校将来構想が策定されました。
2021年までの3年間に、定時制を除き、西市高校の分校化、光高校と光丘高校の再編統合、徳山高校徳山北分校、同鹿野分校の募集停止が行われました。
私は、これらの学校の中で、平成合併前の旧郡部にあった学校はどこか質しました。
梅田高校教育課長は「西市高校、徳山高校鹿野分校だ」と答えました。
私は、これらの学校について、実施計画(素案)を説明した時期、パブリックコメント・地域説明会を実施した時期、実施年度(案)を示した時期について質しました。
梅田高校教育課長は、次のように答えました。
西市高校の分校化は、2016年11月県議会で実施計画(素案)を示し、2016年12月~2017年1月に、パブリックコメントと地域説明会を行い、2017年9月議会で実施年度(案)を説明したと答えました。
徳山高校鹿野分校の募集停止は、2018年9月県議会で実施計画(素案)を示し、2018年10月~11月にパブリックコメントと地域説明会を行い、2020年6月県議会で実施年度(案)を説明しています。
私は、これまで、1年半以上かけて結論を出していたものが、今回は、わずか2カ月足らずで結論を出すことはあまりに性急すぎることを指摘しました。
私が行った質疑で、これまでは、素案の段階で、実施年度を示していなかったことも分かりました。
また、統合もなく、分校化もなく、いきなり募集停止という提案も今回初めてだということが分かりました。
また、統合もなく、分校化もなく、いきなり募集停止という提案も今回初めてだということが分かりました。
県警関係では、宿直を労働時間に含めるかどうについて質しました。
熊本県警では、2017年に自死した巡査の公務災害を巡る審査の中で、当直勤務を労働時間から除外していたことが判明しました。熊本県警は2020年から当直を廃止し、夜間勤務も正規労働時間とする当番制に移行しています。
私は、山口県警の状況について尋ねました。
石田警務課長は「県警察では、事件・事故等に対応する当直員につき、翌日が平日の場合には、17時15分から21時30分までを勤務時間としていますが、それ以外の宿直時間(翌朝8時30分まで。途中4時30分の仮眠時間あり。)については勤務時間には算入していません。宿直勤務については、県の条例、規則に従って実施しているものですが、引き続き勤務時間のあり方について検討をしているところであります。」と答えました。
午後、最初は環境生活部の審議を行いました。
2021年度、感染防止対策に取り組む飲食店を県が認証する「やまぐち安心飲食店認証制度」を創設しました。
私は、2021年度の認定等店舗数を尋ねました。
櫻井生活衛生課長は「2021年8月17日から11月30日まで応援金20万円を給付した店舗数は5892店であり、昨年度の認証数は計6119件である。現在までに6166店を認証した。」と答えました。
私は、「応援金20万円を復活して、対象店舗の約9000店を認証すべきだ」と訴えました。
午後、続いて、健康福祉部の審議を行いました。
2021年度、県内で取り扱った児童虐待相談件数は、1268件でした。前年度より108件増加しました。一方、児童相談所での児童虐待相談は、662件で、前年度より662件減少しました。
児童相談所での相談件数が減少したことについて岡田こども家庭課長は「市町での相談体制が充実したことが理由である。」と答えました。
私は、子ども本人からの虐待相談件数を尋ねました。
岡田課長は「9件で1.4%だ。」と答えました。
27日、2024年度の宇部西高校の生徒募集停止などを盛り込んだ県立高校再編整備計画の前期実施計画素案に関連し、宇部市内で、県教育委員会の説明会が行われました。
説明会で挨拶する梅田高校教育課長(起立してマイクを握る男性)
説明会の内容を山口新聞は次のように報じました。
「県教育委員会は27日、2024年度の宇部西高校の生徒募集停止などを盛り込んだ県立高校再編整備計画の前期実施計画素案に関連し、宇部市内で地域説明会を開いた。地元住民や教職員、中学生ら約80人が参加し、『統合も分校化もなく、いきなり募集停止は性急すぎる』など厳しい意見が相次いだ。県教委の担当者は、望ましい学校規模が1学年4~8学級に対し同校は3学級で、総合学科は農業や家庭、福祉、普通の系列があるなど選択幅が広く、再編統合には『ある程度の学校規模が必要』とし、施設設備の状況や交通の利便性なども検討した結果、再編統合は困難と判断したと説明。農業系列は山口農業高(山口市)に機能継承する考えを示した。参加者からは『卒業生に県内就職者が多く、これだけ地元に貢献している学校はない』『子どもたちの将来の選択肢を狭める』『県立高校将来構想にある(特色のある学校づくりの推進)と宇部西高の廃校は矛盾している』などと計画の白紙撤回を求める意見が上ったほか、『進学を考えている生徒にどう進路指導すれば良いか』と現役教諭の困惑する声もあった。県教委側は『生徒数が急激に減少する中、より質の高い教育を提供するためには積極的に対応していく必要がある』などと理解を求めた。県教委は、実施中のパブリックコメントや説明会の意見を参考に、前期実施計画を策定する。同校は1918(大正7)年、宇部村立宇部実業補習学校として開校。80年に宇部西高に変更、98年に県内高校で初めて総合学科を設置。県教委によると、現在の定員は1学年3学級105人。名目志願倍率は20年度1・1倍、21年度0・8倍、22年度0・7倍で、定員365人に対し242人が在籍している。」
私も説明会に参加し、発言しました。
説明会の最後に、「再度、説明会を開いてほしい」との要望が出され、梅田課長は、再度、説明会を開催することを了解しました。
再度の説明会の日程が決まれば、報告します。