議会だより

厚東川通信No198(2007年2月1日)

県議会人口減少問題対策特別委員会で、

委員長報告と報告書が了解

43項目の提言含む報告書を今月末公表

藤本委員長は2月21日に委員長報告の予定

 

 人口減少問題対策特別委員会(藤本一規委員長)が、一月二十九日行われ、委員長報告案と報告書案が全会一致で了解されました。
 了解された報告書は、五十七ページで、四十三項目の人口減少問題への提言、活動報告、参考人意見概要、高校生アンケート結果報告書からなっています。この報告書は、今月二十一日から始まる二月県議会の冒頭に行われる予定の特別委員会の委員長報告後の早い時期に公表されることになっています。報告書は、広く県民に特別委員会のことを知ってもらうために作成されたものです。報告書をご希望の方は、藤本一規生活相談所(℡三七―四九一九)までご連絡ください。

DSCN0188.JPG

最後のあいさつをする藤本委員長

 

尾木直樹講演会に600名参加

 

 宇部市に子どもの居場所を!ネットワーク主催の尾木直樹講演会が一月二十四日、渡辺翁記念会館で行われ、六〇〇名の市民が集まりました。
 尾木先生は、子どもの危機は社会の危機の反映で、頼れる自立した市民を育てていくことこそが教育の目的だと太く押し出していくときではないかと強調しました。

尾木直樹.jpg

90分の熱演をした尾木直樹氏

 

11月県議会報告シリーズ④裏金問題

 
 藤本県議は、裏金問題について二月県議会で取り上げました。藤本県議は、九六年の決算特別委員会で浅野県議(当時)が行った「食糧問題」での質疑をもとに質問しました。当時の質疑の中で、県は、「官々接待」に使われた食糧費は年度末に「ゼロ清算」されていたことや、飲食店からの請求書を県職員が代筆していたことを認め、是正を約束していました。藤本県議は、県は、税金の使途に問題があったことは認めたが、それが、裏金になっていたかどうかの検証はされていないと質しました。西村総務部長は、「出納局が保管していた証拠書類を一件ずつ確認し、全ての件数について確認した。従って架空請求はなかった。」と答えました。

 

一気

 

政治とカネの問題が大きくなっています。それは、事務所費問題です▼政治資金規正法で、事務所費の内訳は、地代、家賃、固定資産税、火災保険料、電話代、切手代などに限定されています。しかし、疑惑のある政治家が主たる事務所として使っていたのは国会の議員会館です。議員会館は、家賃はタダ、電話代も税金で負担されています。そうすると、切手を1千万円以上も買ったのか、本来は、「政治活動費」で計上すべきものを、「事務所費」と報告したのかです。後者なら明白な現行法違反です▼安倍首相は、「『法にのっとって適切に処理されている』と報告をうけている」と繰り返しています。しかし、こんな無責任な態度で、すまされません。

厚東川通信No197(2007年1月15日)

日本共産党県委員会と県議団が新年度予算要望書を提出

県民の命を守る予算を

新年度から入札改革の実施を知事が明言

 

日本共産党県委員会(山本丈夫委員長)と同県議団(水野純次団長)は、十一日、新年度予算に関する要望書を二井知事に提出しました。緊急重点要望は、①福祉医療費助成事業の改善、拡充をはかる②少人数学級の拡充をすすめる③県民の平和と安全、平穏な生活環境を守る立場から、米空母艦載機部隊の岩国基地への移転に反対する④愛宕山開発事業については、事業の見直しにあたっては、地元岩国市の意向を最大限に尊重する⑤官製談合を根絶する の5項目で、この点に関して二井知事と懇談しました。知事は、⑤の官製談合を根絶する課題で、具体化を年度末に行い、新年度から何らかの対応を行う意向を明らかにしました。

DSCN0165.JPG

中央が知事、左二人目が藤本県議

 

藤本かずのりWEB(ブログ)スタート

 

藤本県議が、ブログを開設しました。これまでホームページ「里山通信」をご覧いただいていた方には、長い間ご愛顧ありがとうございました。よちよち歩きですが、こまめな更新につとめていきたいと思います。「藤本かずのりWEB」にご期待ください。
アドレスは、下記の通りです。
https://ikki.wajcp.net/

 

11月県議会報告シリーズ③官製談合について

 

藤本県議は、十一月県議会で、官製談合について質問しました。藤本県議は、平成十四年の宇部湾岸線藤曲高架橋橋梁整備工事に関して、「天の声があった」とする談合情報が寄せられた具体的中身を質しました。中村土木建築部長は、「『県の天の声により』という談合情報だった」ことを明らかにしました。藤本県議は、「県の天の声とは誰なのか調査をすべき」と質しました。二井知事は、「談合は、捜査や調査は、公正取引委員会や警察が行うものであり、県として調査することは考えていない。」と答えました。

 

一気

 

新年最初に読んだ本は、大田光・中沢新一著「憲法九条を世界遺産に」です。大田光さんは、私と同年代です。彼の「僕は、生まれたときから四十一年間、あの憲法の中で生きてきたわけです。それを簡単に変えるな。僕の生きてきた歴史でもあるんだぞと。」という発言は、率直にうなずけます。彼の勇気と知性に、これまた感服しました▼安倍首相は、年頭の記者会見で、憲法の「改正」を参議院選挙 の争点にすると発言しました▼日本共産党は、年頭に第三回中央委員会総会を開いて安倍内閣を「史上最悪のタカ派・改憲内閣」と特徴づけましたが、その通りの発言を首相が行ったのです。今年は、日本を改憲の道に踏み出させるかどうか試される年です。

厚東川通信No196(2007年1月1日)

県消費税なくす会が宇部市でシンポジウム

消費税を上げれば雇用が削られる

藤本県議が地域経済で問題提起

 

 消費税をなくす山口の会が「消費税増税ノーの世論をいかに広げるか」と題するシンポジウムを十六日、宇部市総合福祉会館で行い、七〇名の市民が参加しました。
 平和憲法を守る運動をテーマに県革新懇田中事務局次長が、社会保障を守る運動をテーマに県生健会村田事務局長が、民主的税制を守る運動をテーマに金巨税理士が、地域経済を守る運動をテーマに藤本県議が問題提起を行いました。
 藤本県議は、「県が作成した産業連関表を元に、県内に百億円投じた場合の雇用波及効果を試算すると、社会保障が公共事業より八四九人多い結果となった」「消費税三%分の雇用効果は、一八〇万人となる。消費税を八%に上げたら、一八〇万人の雇用を奪うことになる」と訴えました。

DSCN0139.JPG

  問題提起をする藤本県議(左から二人目)

 

改悪教育基本法に抗議する座り込み

 

 改悪教育基本法が十五日、自民・公明両党の賛成多数で可決成立しました。この暴挙に抗議する座り込み集会が、憲法と暮らしを守る宇部地域共同センター(浅野謙二会長)主催で、十九日行われました。宇部市役所前で行われた集会には、三十名の市民が参加しました。

DSCN0151.JPG

  座り込みをする藤本県議(中段一番右)

 

11月県議会報告シリーズ②宇部テクノパークで事業停止

 

 藤本県議は、十一月県議会で、宇部テクノパークに進出し、事業を休止しているアースリックジャパンの状況を取り上げました。和田商工労働部長は、「アースリックジャパンは、平成十五年九月に宇部テクノパークで操業を開始したが、平成十七年八月に、不法投棄が発覚し、事後継続が困難になり、本年九月に、破産手続きが開始されている」「土地代一億八千万円のうち、一時金六千二百万円が支払われ、残り一億二千万円となっている」「これまでの利子相当分が二七七万円支払われているが、現時点で、元利七六三万円が滞納となっている」と答えました。

 

一気

 

新年おめでとうございます。今年は、決戦の年です。力強いご支援をお願い致します▼藤沢周平を引き続き読んでいます。藤沢氏はインタビューで、「企業はもっと管理をゆるめるべきだと思う。江戸時代も領民をしぼる藩は、よくなかったですよ。(中略)過労死なんてことを言う。わたしは非人間的なとも思える研修を社員に押しつけて伸びているような会社は好きじゃない」と答えています▼「日本版ホワイトカラー・エグゼンプション」が導入されようとしています。これは、ホワイトカラーに、一日八時間、週四〇時間の規制を撤廃する制度です▼藤沢氏が、今日の現状を見ると「好きじゃない」ではすまさないでしょう。労働者の状況を改善する年にしましょう。