5月29日、NHK山口放送局は、米軍岩国基地に新たに配備されたF35B部隊に対する福田岩国市長の認識について次のように報じました。
「アメリカ軍岩国基地にステルス戦闘機の部隊が新たに配備されたことについて、岩国市の福田市長は『国からの情報提供のあり方は遺憾だ』と苦言を呈しました。アメリカ軍は今月10日、ステルス戦闘機F35Bの飛行部隊を新たに岩国基地に配備したことを発表し、海兵隊の戦闘機部隊は3から4に増えたとしています。今回の配備について岩国市には事前の説明はなく、市が国に照会をかけてから18日後の27日になって、中国四国防衛局から説明が行われました。これについて、29日の岩国市の定例記者会見で福田市長は『最初の照会から18日がたっても市には多くの情報の開示がなかった。情報のありかた含めて非常に遺憾だ』と苦言を呈しました。市に対して国は、アメリカ軍の一時的な運用で、基地で運用する機体の数に大きな変化はないと説明したといいますが、新たな部隊の配備がいつまで続くかなどの具体的な説明はなく、福田市長は『回答内容が求めていたものとほど遠い』としています。その上で、県と連携して追加の情報照会を近日中に行いたいとしました。」
5月27日に山口県が国に照会していた事項についても、以下の回答が寄せられました。
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〇今般、米側より、次の情報が得られた。
・現在、岩国飛行場に展開されている第211戦闘攻撃中隊(VMFA-211)と第214戦闘攻撃中隊(VMFA-214)については、米海兵隊航空部隊によるローテーション展開(UDP)の一環である。
・今回の2部隊でのUDPは、あくまで一時的な運用であり、運用機数の大きな変更ではなく、プログラム自体に変更はない。
・岩国飛行場におけるUDPについて、その役割や期間等の詳細について明らかにすることはできないが、日米同盟の抑止力・対処力を強化する目的として行われるものである。
〇当局としては、運用機数の大きな変更もなく、あくまで一時的な措置であることから、今回のUDPにより地域への影響が生じるとは認識していない。
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この回答は、明確に、岩国基地に、常備部隊2部隊、ローテーション部隊1部隊に加え、新たなローテーション部隊が展開していることを認めるものです。
岩国市が、岩国基地に、新たな部隊が飛来していることを現認したのは、4月30日です。10機のローテーション部隊が岩国基地に展開して少なくとも1カ月を越えました。
これは、国の回答にある「一時的な運用であり、運用機数の大きな変更ではない」との概念を超えるものです。
岩国市の「基地政策の基本姿勢」に「基地機能が変更される際には、その影響により、周辺環境が現状より悪化することとなる場合及び十分な安心・安全対策が講じられると認められない場合には、これを容認できないという立場を基本姿勢として堅持する」とあります。
まさに、今は、重大な基地機能が変更される際です。
岩国市と県は、周辺環境が悪化することになるかどうか判断し、国や米側に「容認できない」との立場を鮮明にすべき時です。
NHKの記事に岩国市長が、「県と連携して追加の情報照会を近日中に行いたい」と述べているとあります。
私は、先週、県と岩国市が国に新たな照会を行った場合、その文書を頂きたいと県の担当部局に申し出ていますが、今の時点までに、私の手に届いていません。
週が変わりました。今週早々に、県と岩国市は、基本姿勢に立って、毅然とした態度で、国に、F35Bの新たなローテーション部隊に対する照会を行うべきです。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
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