昨日、NHK山口放送局は、中間貯蔵施設に対する知事の姿勢について次のように報じました。
「建設に向けた調査が進められている上関町の中間貯蔵施設をめぐって周辺自治体から不安の声が相次いでいることについて、山口県の村岡知事は、『不安が先立つのは当然だ』とした上で、今後、建設に同意するか判断する際には周辺自治体の理解も重要な要素になるという認識を示した。中間貯蔵施設をめぐっては、岩国市の福田市長が『率直に賛成とは言えない』と述べたほか、田布施町や平生町の町長からも懸念を示す発言が相次いでいます。これについて山口県の村岡知事は13日の定例会見で、『原発の関連する施設が近隣に立地するとなったときに不安が先に立つのは当然だ。中国電力が進めたいのならよほど丁寧な説明を周辺地域にもしてもらわないといけない』と述べました。その上で、現時点で知事としては賛成も反対もしないとした上で、今後、建設に同意するか判断する際には安全性に加えて、周辺自治体の理解も重要な要素の一つになるという認識を示しました。また、調査が始まった年度から交付される国の交付金について県は申請せず、受け取らない考えを示しました。さらに、中国電力側がどのような施設をつくるのかまだ詳細が固まっていないとして、現時点で中国電力側に説明を求める考えはないと述べました。」
13日、中国新聞は、上関周辺首長の中間貯蔵施設に対する態度について次のように報じました。
福田岩国市長(8月21日記者会見)
「近隣市町の住民の安心安全が担保されておらず、率直に賛成とは言えない」
井原柳井市長(9月6日市議会一般質問)
「(上関町に)周辺への事前の配慮もあってよかったのでは。国、中電の一方的な説明ではなく、質疑を出し尽くし、安全の限界を見極めたい」
井川光市長(12日市議会一般質問)
「市民の声に耳を傾け、市民の安全安心の確保を念頭に置きながら、注意深く経過を見守っていく」
国井下松市長(12日市議会一般質問)
「国、事業者から説明を受けていない。市民の安全安心が確保されるか注視していきたい」
藤井周南市長(12日市議会一般質問)
「国や県、周辺自治体の動向を注視する。市民の不安が払拭できるよう適切に対応する」
藤本周防大島町長(1日町議会行政報告)
「町民の安全安心の確保に努める責務があり、動向を注視し適切に対応する」
東田布施町長(7日町議会一般質問)
「情報がない。周辺のイメージ低下は避けられず、現時点でメリットはないと考える。地域振興を基に話が進み、順番が逆」
浅本平生町長(8日町議会一般質問)
「周辺の住民に寄り添った丁寧な対応を国、県、中電に求める。将来にわたってまちづくりに大きな影響があると危惧する」
周辺自治体首長の使用済み核燃料の中間貯蔵施設に対する不安や懸念は当然です。
知事が、計画段階の補助金を申請しないという姿勢も当然です。
上関町だけで、中間貯蔵施設の県内設置に向けての調査開始を判断してはならないと思います。
今日は、上関原発に反対する団体の皆さんと一緒に、知事に中間貯蔵施設に対する同意をしないよう求める要請行動に同行します。
山口県内に中間貯蔵施設ができないようにしっかり9月県議会で発言する予定です。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
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