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岩国基地の燃料タンク増強と埠頭整備 防衛省未だに問い合わせ中と答える

 11月21日、日本共産党山口県委員会と同県議団は、防衛相などに対して、申し入れ及び各省庁とのレクチャーを行いました7.
 今日は、防衛省へ米軍岩国基地に関する申し入れを行った内容を報告します。
 申し入れには、にひそうへい参議院議員、私と木佐木県議、かわいきよ県議候補、松田一志岩国市議団長が参加しました。その後、防衛省とのレクチャーを行いました。
 レクチャーの第一は、岩国基地の燃料タンク増強と埠頭整備についてです。
 米陸軍工兵隊日本地区等の資料によると、基地内にある159万リットルの燃料タンク3基を解体し、795万リットルの燃料タンク3基が新造される見通しです。貯蔵能力は5倍に増強され、今年10月以降に事業者の募集が始まります。
 燃料タンク増設の理由として、米側資料では、「岩国飛行場の現在の燃料貯蔵量は、必要量の34%、不足の事態には機能しない」と説明しています。
 この問題で、私たちの問の第一は、「防衛省は、この米軍の燃料タンク増強計画を承知しているのか」です。
 防衛省の担当者は、「現在、事実関係を米側に問い合わせているところだ」と答えました。
 問の第二は「『貯蓄量は、必要量の34%』ということは、岩国基地では現状より3倍近い航空機の運用が可能な規模に強化されるということを意味する」です。
 防衛省の担当者は「一般論として、日米同盟の下で、後方支援基盤を確立することは必要なことだ」と答えました。

 松田岩国市議は「8月18日の米陸軍工兵隊日本地区の資料で、米軍が、岩国基地で貯蔵施設などを増強させようとしていることは明らかだ。」と迫りました。

 にひ参院議員は「これまで、中国四国防衛局がこの問題で、米側とどのようなやり取りを行っているのか示してほしい」と迫り、防衛省の担当者は後日回答することを約束しました。

 次に、都市計画道路・昭和町藤生線に係る基地用地の返還についてです。

 岩国市は、1996年度以降、都市計画道路昭和町藤生線の全通のため、未整備区間を含む約5ヘクタールの返還を国に要望し、県も1997年度以降、政府要望を行うなど、市の取り組みを支援してきました。

 日本共産党県議団は、この問題を2011年6月県議会で取り上げ、県は「国から岩国市に対し、『返還予定地にある基地内の学校は、現在の駐機場を移転した跡地に移転する。それによって、5ヘクタールの返還がなされる』旨の説明があったと聞いており、今後、岩国基地内の施設整備の進捗に伴い、返還が進むものと考えている」と答弁しました。

 私たちは、この問題について①この当時、県からの問い合わせに対し、防衛省は、山口県にどのような説明をしたのか。②この答弁から11年が経過したが、なぜ未だに返還が実現していないのか③今後、国は、都市計画道路昭和町藤生線の全通のため、未整備区間を含む約5ヘクタールの返還にどのように取り組むのか。を質しました。

 防衛省の担当者は「現時点において、引き続き、米側と返還の交渉を行っているところである」と答えました。

 私は「返還予定地にある基地内の学校の移転が完了しているのに、なぜ、用地の返還が行われないのか」とただしました。

 にひ参議院議員は「県が国などに確認もしないで『返還が進むものと考えている』との答弁を行うことはない。当時、防衛省は県や岩国市にどのような説明を行ったのかについて回答してほしい」と迫りました。防衛省の担当者は、「後日、回答する」ことを約束しました。

 防衛省の地元住民の命と暮らしを軽視する姿勢を痛感しました。

 私たちの疑問に、防衛省はきっちり回答ができるよう米側にかけあっていただきたいと思います。

 米軍岩国基地に関する問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

 

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