昨日、うべ憲法共同センター主催で、東京新聞社会部記者・望月衣塑子さんの講演会を行いました。多世代ふれあいセンターには、市内外から約150名の市民が集い、望月さんのパワフルな話に聞き入りました。
宇部市で講演をする望月衣塑子東京新聞記者
望月さんは、日歯連の一連の闇献金疑惑をスクープした経験などから、記者として「権力側が隠そうとすることを明るみに出すこと」をテーマにしてきたと語りました。
二人の子どもさんを産んで、産休・育休明けから望月さんは、武器輸出をテーマに取材に取り組みます。
望月さんは、取材を重ねる中で、防衛企業の担当者から「本当はやりたくない」「軍事に携わる企業評価。下がるリスク、とりたくない」「機密流出、防ぐ手立てないまま日本の機密が垂れ流しで良いのか」などの戸惑う声が聞かれたと話しました。
望月さんは、現在、東京新聞の森友・加計取材チームの一員として、菅官房長官の記者会見などに参加しています。
菅官房長の会見で望月さんが重ねて質問すると、質問を制限される場面に会いました。
望月さんは、「そもそもメディアの役割は権力の監視である。ジャーナリストとしての信念を強く持って、取材を続けたい。」と話しました。
望月さんは、最後に、日本の防衛予算について話ました。
今年度の防衛省の予算は過去最高の5兆1900億円です。その中に、イージス・アショア2基の購入費が含まれています。
イージス・アショアは1基1200億円とも言われています。
望月さんは、「イージス・アショア1基1000億円あれば、給付型奨学金36万円を4年間、18万人に支給することが可能」と話しました。
望月さんは、護衛艦「いずも」の空母化など、日本が急速に敵基地攻撃能力を持とうとしていることに対し「過去の政府答弁と矛盾している」と語り、安倍政権が進める改憲について「日本を戦争できる国にするもの」と批判しました。
望月さんは、講演のしめ括りとしてガンジーの言葉を引用しました。
「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって、自分が変えられないようにするためである」
望月さんの話に参加者一同が勇気をもらいました。
望月さんに感謝します。
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