議員日誌

告白

 湊かなえさんの「告白」は発売直後に読んでいました。

 映画化されたことも知っていましたが、映画館では観ていませんでした。

 先日から、ドラマ「夜行観覧車」を観はじめ、湊さんの原作を読みはじめ、改めて、「告白」に再び注目するようになり、先日、中島哲也監督の映画「告白」を観、改めて、小説「告白」を読み返しています。

 教え子に子どもを殺された教師が「告白」する物語。

 子どもの殺害に関わった生徒がイジメに合うなど、小説通りの内容ですが、映像化されると胸に迫る内容の映画でした。

 今日、子どもたちをめぐる状況が注目されています。

 大津市のいじめ自殺問題に続き、今度は、大阪市での体罰自殺問題が発生しました。

 昨日の赤旗日刊紙の3面に、橋下市長が、体罰自殺事件が発生した高校の入試を中止するよう求めている問題の報道がありました。

 その最後に、井上大阪市議の市議会での発言が取り上げられていました。

 「公教育が異常な競争至上主義に駆り立てられていたということを根本的に反省すべきです。競争や管理、統制では暴力はなくならない。生徒に声をかける余裕が先生にあるのか、生徒の内面の真実に接近して生徒が一番分かってほしいことを理解する教育の営みが行われているのか、改めて検証しなければなりません」

 子ども同士のいじめも教師からのいじめも犠牲になるのは子どもです。

 今こそ、こどもの成長を全面に考えた教育の「改革」が必要なのではないかと思います。

 過度な競争があることを日本は、国連の専門機関から度々指摘を受けていますが、教育「改革」は大人にいいような改革に終始しているのではないでしょうか。

 「告白」は映画も原作もセンセーショナルな内容ですが、子どもたちを取り巻く問題の深刻さを抉り出した力作だと思いました。

 大人の英知で、子どもたちを取り巻く困難が少しでも取り除かれるようにと、小説と映画を観ながら考えました。

 湊かなえさんの他の作品を改めて読んでみたくなった今日この頃です。

 湊ファンの皆さん、お薦めの作品をお教え下さい。

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