議員日誌

映画「探偵はBARにいる」を観ました。

 9月25日付赤旗日曜版に作家東直己さんのインタビューが掲載されていました。

 東さんは「日常生活は妥協していても、本当はこんなことは嫌だとか、あいつは嫌だとか、みんな思っているのではないでしょうか。自分の気にくわないことは書く。最近では、政治家や警察を批判すると拒絶反応を示す人が増え、妙におとなしくなっている感じかしますけれど」と語ります。

 映画の中の探偵の俺は、「たとえ傷だらけになっても依頼人を最後まで守りぬこうと」(映画のパンフレットより)します。大泉洋演じる俺の正義感と独特の美学にひきこまれていきます。

 プロデューサーの須藤さんは、「人気作品はシリーズ化され、日本映画界を支えました。ところがそういったシリーズモノが姿を消した今、劇場では大宣伝でメディアが煽った作品ばかりが目立つようになり・・・これではいささか寂しくないか?それより、ワクワクしながら映画館に通ったあの頃の、あの気分をもう一度取り戻したい」(映画のパンフレットより)。そんな思いから、この映画が生まれたとあります。

 須藤プロデューサーの予言通り、この映画はヒットし、映画のエンドロールの後、「第二弾、製作決定、乞うご期待」の文字がスクリーンに踊っていました。

 シリーズ化した本作の、第一作を見逃したということではいけません。

 今日は、歴史的一日になったのかも知れません。

 原作である東直己さんの「バーにかかってきた電話」を読みながら、12巻まで発行されシリーズ化している「ススキノ探偵シリーズ」読み、次回の原作を予想しながら、映画の次回作を待ちたいと思います。

 原作の「バーにかかってきた電話」の解説に、「警察小説/映画が全盛のエンターテイメント界の潮流を、大きく変化させる可能性さえ感じています。

 私たちの少年・青年時代は、「太陽にほえろ」などの刑事ものと同時に探偵ものも多くありました。例えば、テレビドラマでヒットした「探偵物語」。この映画は、「探偵物語」の息吹を感じます。

 「探偵物語」の主役は松田優作。今度の映画で、準主役の高田を演じるのは、松田優作の長男である松田龍平さんです。奇遇とは言え、映画製作者の気合いを感じます。

 この秋は、「ススキノ探偵」シリーズを読むことになりそうです。

 映画「探偵はBARにいる」をご覧になった皆さん。また「ススキノ探偵」シリーズのファンの皆さん感想をお聞かせ下さい。

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