この夏、こうの史代原作の映像を観ています。
一つは、テレビドラマ化された「この世界の片隅に」です。
リアルタイムで観れなかったので、DVDで観ました。しかし、大失敗で、後半部分は録画されていませんでした。
そこは、原作を読んで納得しました。
主演の北川景子は好演でした。原作のすずさんは、本当にほんわかした人物でした。
戦争は、すずの平穏な日常を奪います。
絵の好きだったすずの手首から先を奪い取りました。
戦争は平和を奪うものだということをこうの史代さんの作品で思い知らされました。
こうの史代原作の映像化作品は、2007年に映画化された「夕凪の街 桜の国」有名です。
リアルタイムで映画館で観ることが出来なかったので、DVDを借りてきて観ました。
「夕凪の街」では、主役の皆実は、恋する年頃、原爆投下から13年後に、命を奪われます。
「桜の国」では、皆実の弟で、水戸に疎開していた旭の戦後の物語。
旭は、被爆した京香と結婚します。娘の七海と息子の凪生が誕生します。七海が小学生の時、京香は亡くなります。
凪生は喘息です。それを、被爆二世だということと結びつけられ、苦しみます。
原爆投下は、広島で戦後を今も生きる一人一人を苦しめ続けているということを思い知らされました。
原作者のこうの史代さんは、しんぶん「赤旗」日刊紙のインタビューで「アンドレ・ジッドの『私はいつも真の栄誉を隠し持つ人間を書きたいと思っている』という言葉が好きです。『普通の人』を描きたいと思うのは、そんな気持ちからです。」と述べています。
こうのさんの視線で、戦争を震災を今後とも大いに描いていただきたいと思います。これからも、こうの作品を応援していきたいと思います。
それにしても、「この世界の片隅に」のすずさんは私の憧れの女性となりました。
こうの史代ファンの皆さん。感想をお聞かせ下さい。
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「この世界の片隅に」アニメ版、宇部の映画館シネマスクエア7でも上映しますね。
広島県と山口県で、方言が似ているのも、ちょっと面白いです(近所である広島市と呉市とでも厳密には違う様で、詳しい人には、微妙な差異が有るのでしょうけど)。
by ポポイ — 2017年1月15日 11:09 AM