月別アーカイブ:2009年9月

しがみつかない生き方

 精神科医・香山リカさんの本を初めて読みました。最新刊の「しがみつかない生き方―『ふつうの幸せ』を手に入れる10のルール」を一気に読みました。 とても読みやすい本です。

 香山さんの発言を、テレビは新聞などでチラチラと見聞きして、共感できる方とは感じていましたが、初めて本を読んでその気持ちが深まりました。

 10のルールとは「恋愛にすべてを捧げない」「自慢・自己PRをしない」「すぐに白黒つけない」「老・病・死で落ち込まない」「すぐに水に流さない」「仕事に夢をもとめない」「子どもにしがみつかない」

 「お金にしがみつかない」「生まれた意味を問わない」「<勝間和代>を目指さない」です。

 つまり、今の社会は、この10のルールの逆を強く求めているのだということが切々と書かれています。

 香山さんは、最後に「人生には最高もなければ、どうしようもなく最悪もなく、ただ、『そこそこで、いろいろな人生』があるだけではないか。だとしたら、目指すモデルや生き方がどれくらい多様か、というのが、その社会が生きやすいかどうか、健全であるかどうかの目安になると言えるはずである」と書いています。

 この社会は自由なようで、一定の価値観に占められている面も否めない例として、テレビのことが例に挙げられていました。

 テレビの視聴率調査の集計区分で20歳から34歳の女性を「F1層」と呼ぶようです。この層の女性が一番購買力があるとして、スポンサーも付きやすいそうです。

 だからテレビ局は、F1層に向けて、この世代が好むタレントを多用した番組を制作するようです。

 今頃、パターン化した番組が多いと思うのはそのせいです。

 また、香山さんは、小泉・竹中コンビの責任が問われないのはないのはなぜかと厳しく書いています。

 「小泉政権時代に地域間格差が広まったことは明らかになっている。性急な医療改革により、救急患者や高齢者を中心に医療難民があふれ返り、医療は崩壊寸前と言われている。また、終身雇用システムが衰退して非正規雇用者が激増、不況突入と同時にその人たちが職を失い、ホームレス化する人まで出ている。しかしその小泉構造改革の責任は、いまだにはっきりした形では問われていない」

 香山さんの社会描写についても共感できる点が多くあります。

 香山さんは、最後の最後に「ふつうにがんばって、しがみつかずにこだわらずに自分のペースで生きていけば、誰でもそれなりに幸せを感じながら人生を送れる。それで十分、というよりそれ以外の何が必要であろうか」と書いています。

 私は、20代後半から30代前半に、精神科医の中沢正夫さんの本をよく読んでいました。

 私も40代後半にさしかかろうとしていますが、自分自身が、「自分のペースで生きていけるように」、社会全体がそうなれるように、香山さんの意見に耳を傾けていこうと思います。

 皆さん、香山さんの本の感想をお聞かせください。

日本中国友好協会山口県連第22回大会終わる

 昨日、日本中国友好協会山口県連第22回大会が終わりました。これから1年引き続き会長を務めることになりました。

 高齢化など課題山積ですが、来月の中国旅行などを契機に元気な組織に変えていきたいと思っています。皆さんのご協力をお願いいたします。

 さて、大会に先駆けて日本中国友好協会が作成したDVD「泥にまみれた靴で―未来へつなぐ証言 侵略戦争―」を観ました。

 先の戦争中兵士だった6人の方の証言集です。軍医として中国人捕虜への生体解剖を体験した湯浅さん。憲兵として中国人への拷問で虐殺を経験した土屋さん。南京虐殺に加担した永富さん。中国人捕虜の斬首を体験した富永さん。そして特務機関員として謀略活動を体験した湯口さん。特に湯口さんの証言は衝撃的でした「泥にまみれた靴で生まれたばかりの赤ちゃんを踏み殺した」と涙ながらに語られます。

 5名の方々は、「過ちは繰り返してならない」の一心で、戦後、加害体験の語り部として活動されてこられました。その勇気は並大抵のものではないと思います。

 この方々の内、今もお元気なのは湯浅さんだけです。証言を未来へつなぐために急がなければならないことを痛感しました。

 土屋さんは、「中国人は日本の犯した行為を忘れることはないだろう」と前置きしながら、日本へ帰国する船の中で、3つの誓いをしたと語ります。

 一つは平和。二つは反戦。3つは日中友好。

 日本中国友好協会の活動の大きな柱は不再戦平和活動です。日本と中国が再び戦火を交えることがないように、友好の輪を広げることが大切です。

 私は、来月、日本の加害の舞台の一つである満州の戦跡を見学してきます。第二次締切までまだ間に合いますのでお申し込みください。

 また、DVD「泥にまみれた靴で」をご覧になりたい方はご連絡ください。

全国のスモモファンの皆さん!お待たせしました

 全国のスモモファンの皆さん!お待たせしました。

 そうです、こぐま保育園の羊、クルミが双子を産みましした。その名が、ドングリとスモモです。

 前回は、ドングリとの別れまでお話しました。オスのドングリは、日置農高に引き取られていきました。

 その後、保育園で母子ともとても元気に育っています。スモモは生まれて4ヶ月。親のクルミの大きさに近づいてきました。

 広い園庭の草を朝から晩まで親子で食べています。

 私が写真を撮ろうと近づいても少しも驚きません。スモモはまだクルミのおっぱいをつっついていましたが。

 それでは、これからも不定期にこぐま保育園の羊通信を続けていくことにいたします。

 全国のスモモファンの皆さん!それでは次回をこうご期待。

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     スモモは大きく元気に育っています

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     左がスモモで右がクルミです

百田尚樹はやっぱり面白い

 百田尚樹の本を発売日が古い順に読んでいます。

 06年の「永遠のO」を読んだ後、07年の「聖夜の贈り物」を読んで、今、08年の「ボックス!」を読んでいます。

 文庫版「永遠のO」の解説で児玉清さんは、百田尚樹さんを「清々しい感動で魂を浄化してくれる稀有な作家」と評していますが、その他の作品を読んでもそう思います。

 「永遠のO」の「宮部久蔵」。「聖夜の贈り物」に登場する五人の女性。「ボックス!」の「木樽優紀」。

 百田作品に登場する主人公は皆「不器用」だけれでも読み進むうちに、「憧れの存在」になってきます。

 藤沢周平作品の主人公と通じる「芯の強さと心の清らかさ」を感じます。

 選挙中は、あまり本が読めませんでしたが、選挙後は、乾いたタオルが水を吸うように読めます。

 百田作品は、「ボックス!」を読む終えると残りは、「風の中のマリア」だけになりますが、議会が始まるまでに読み終えたいと思っています。

 「ボックス!」は映画化されるようです。その点でも今から楽しみです。

 全国の百田ファンの皆さん、感想をお寄せ下さい。

ゴーヤが実りました。

 今朝、庭に水をやっていると、ゴーヤの実が生っているのを見つけました。

 以前、ブログで書きましたが、我が家のミニミニ緑のカーテンとして植えたものです。

 これにはドラマがあります。最初に植えたものは枯れてしまいました。二代目は順調に育っていたのですが、猫が逃亡してゴーヤのネットにひかかってしまいました。

 この時に、数本のゴーヤの苗が抜けてしまい、今、育っているのは1本の苗からのものです。ようやく最初の実をつけたのです。

 庭には、今年は、ミニトマトが豊作です。この苗は、三男が学校からもらってきたものです。この苗の生育が旺盛で、8月に入り多くの実を付けています。

 その他には、数年前に植えたミョウガが今年も大きく育ちました。多くのミョウガを収穫することができました。

 また、オクラの苗を知人の方からいただいたのですが、生育が芳しくありませんでしたが、最近小さな実を付け始めました。

 少しづつではありますが、家庭菜園から採った作物で食卓が賑わっています。

 ゴーヤは後何本実ることでしょう。子どもたちは食べてくれるでしょうか。

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 キウイの棚の中にゴーヤの実がみのりました

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 三男が学校で貰ってきた苗に実ったミニトマトです

山口県共同募金会理事会が行われる

 本日、山口県共同募金会理事会が行われました。私は、新しく議会選出で理事に就任し会議に参加しました。

 会議では、ます、共同募金の目標を4億3275万4千円とすることを決めた。

 この金額は、前年度より55万81千円(0.1%)減での数字です。しかし、20年の実績は、前年度比2.9%の減です。

 私は、目標と実績が乖離している実態を示し、厳しい経済状況と合わせ、目標が大きすぎるのではないかと質しました。

 山下専務理事は、「目標達成は大きいかも知れない。実績に応じて助成をすることになる」と答えました。

 そして、7.21大雨災害に関し報告されました。まず、義援金ですが、これまでに、約9500万円集まり、配分委員会で被災者に配分されたことが報告されました。

 次に、防府市災害ボランティアセンターに、県共同募金会の災害等準備金取崩金から資金提供されたことが報告されました。

 更に、災害見舞金が、全壊世帯32戸と死亡者17名にこれまで支給されたことが報告されました。

 共同募金会の内容について私も少しづつ理解してきたところです。

 皆さんの共同募金会への質問・疑問をどうかお寄せ下さい。