本日、宇部市議補選勝利に向けての決起集会が、福祉会館で行われました。
私は、選挙情勢を報告しました。
日本共産党は、この間、宇部市民アンケートに取り組んできました。現在までに約200通のアンケートが返送されてきましたが、「暮らしは以前と比べて苦しくなった」と答えた人が76%もありました。「良くなった」と答えた人は、わずかに5人でした。具体的な声を紹介します。
「パートで働いていたが全員解雇に。職安はいつもいっぱい。このままでは子どもの教育費が出せない」(40代女性)
「年金は減るばかりなのに、国保料や介護保険料は上がる。いまは元気だが病気になったらどうして暮せばいいのか。考えるだけで具合が悪くなる」(70代女性)
これら市民の悲痛な叫びに答えていくのが、今度の選挙の最大の意義だと私は訴えました。
私は、今日の宇部市政は、市民の悲痛に背を向けていると訴えました。その象徴が、福祉医療費助成制度に対する宇部市の態度です。
昨日、県厚政課が、県内の20市町のうち15市町が独自に制度を設け一部負担金を導入せず、無料化を継続する方針を固めたことを明らかにしたという報道がありました。
同時に、一部負担金を導入するのは、宇部市だけだと報道されています。
私は、こんな冷たい市政は変えていくしかないと訴えました。
私は、宇部市は、お金がないとは言わせない例はたくさんあるとして、宇部湾岸道路問題を訴えました。宇部湾岸道路は、わずか4キロの道路に860億円かけています。宇部市の負担が、平成20年度までに、46億2千万円、これから5億4千万円。合計51億6千万円です。
この道路は、住民から喜ばれているのかと言えばそうではないということが、昨日の宇部日報に掲載されました。
宇部湾岸線は、西に向いていくと、宇部興産道路の所で途切れています。2階建てですので、二階に上がる梯子がいる。そこで、出てきたのが、興産道路の買収です。興産道路の半分を県道として買う工事がこれから行われようとしています。この計画では、宇部興産道路の西側に1車線増やすことで、道路が住宅に近づきます。
宇部日報は、「沿線住民、騒音など懸念」とし「拡幅に反対する主な理由は、道路が住宅に近づくことで、騒音、振動、風向きが変わるというもの」と書いています。
また、興産道路なら午後9時以降の車の使用はされませんでしたが、県道になると24時間の車の使用が可能です。
このことを宇部日報が「『安眠が妨げられ、粉じんや排ガス、雨水の飛散も増える』と不安が根強い」と報道しました。
福祉医療費助成制度の一部負担金を無くすために、宇部市が1年間に必要な財源は、1億2千万円です。湾岸道路の市の負担51億円あれば、これら、40年以上福祉医療費助成制度の無料化継続することが出来ます。
私は、「住民が望まない湾岸道路などの無駄を削って暮らしにお金を回せ」と訴えました。
決起集会では、各団体から五島候補への応援演説が行われた後、五島候補が訴えを行いました。
五島候補は、「市民アンケートには、市民の悲痛な叫びが多数寄せられた。私は、安心して暮らせる社会保障の実現が必要だと痛感している」「受益者負担論や自己責任論を乗り越えて、安心して暮らせる宇部市を実現するために全力を尽くしたい」と決意を表明しました。
決起集会で決意表明を行う五島候補
地元県議を対象にした今年度の宇部・山陽小野田地域の公共事業説明会が20日、県宇部総合庁舎で行われました。
私が関わったり当日質疑したりした問題を中心に報告します。
まず、宇部土木建築事務所に関わる問題です。
事務所から、対前年度比で、補助公共事業が64.9%と説明がされました。その中で、楠地域が22%、小野田地域が37%と特に低くなっています。
私は、「補助公共事業が厳しい環境の中でも、地域に偏在が起こらない事業の執行が必要」と要望しました。
この間、私が関わった問題で、新年度前進しそうな場所は、まず、宇部船木線の改良工事です。大和団地入口の道路形状を改良するために、今年度2000万円の事業費が計上されています。
また、真締川の浚渫工事に、今年度も1000万円の予算が計上されました。楠地域では、荒滝川の護床工事など257万円の予算が計上されました。
今後とも身近な道路や河川の改善の要望を事務所に届けていきたいと思います。皆さんのお声をお聞かせ下さい。
次に、宇部港湾管理事務所に関わる問題です。私は、宇部港東見初に関わる事業の入札に関して五洋建設と宇部工業が入ったJVが偏って落札している問題を過去の議会で取り上げてきました。
東見初開発事業は、97年から昨年まで、27回の入札が行われていますが、五洋建設が落札に関わった回数が19回。宇部工業は、20回となっています。
その結果、昨年までに、東見初港湾開発事業の入札金額の合計が275億円に対して、五洋建設と宇部工業の関わった入札金額が228億円となりました。
実に、入札金額ベースで、約83%が特定の業者に落札されているという結果です。
そして、20日の事務所は、今年度の東見初港湾開発事業に関わる整備事業は、2億5700万円であると報告しました。
その入札を今月29日に行うと報告しました。
私は、落札結果の偏在を指摘して、「公正な入札を」強く事務所に要請しました。
この問題に関するご意見やご要望がありましたら、私に一報いただきますようお願いいたします。
宇部小野田湾岸道路建設事務所からは、宇部興産道路を活用するロングランプの建設に関して現状が報告されました。
所長は、「現在工事着工に向けて説明会を開催している。地域住民の了解が得られていないのが現状だ」と報告しました。
私は、この問題を一般質問で取り上げたこともありますので、「住民が了解しないまま、着手することがないように」要請しました。
これに、所長は、「住民に丁寧に説明をする」との答弁を繰り返しました。
この問題に関してもご意見やご要望がありましたら私にご一報をよろしくお願いいたします。
宇部市を所管する防府水産事務所と山陽小野田市を所管する下関水産振興局に関してはナルトビエイ対策について報告します。
昨日の新聞に、ナルトビエイの捕獲のニュースが掲載されていました。昨日だけで、195匹、約3・8トンが捕獲さてたとありました。深刻な状況です。
私は、ナルトビエイ駆除対策の新年度予算について質問しました。
ナルトビエイ駆除対策には二つの事業があります。まず、有害生物被害防止総合対策事業です。これは買取による駆除ですが、
宇部・山陽小野田地域で、昨年同様の350万円の予算が新年度確保されました。
もう一つは、藻場・干潟保全活動支援事業です。昨年は、資源回復事業でした。昨年は、宇部・山陽小野田地域全体で、300万円の予算でしたが、今年度は、新しい制度に組み替えられ380万円の予算が計上されています。
私は、この問題も過去の議会で取り上げました。アサリ資源回復にとって重要な事業です。この問題に関するご意見もお寄せください。
最後に、美祢農林事務所に関する問題です。私は、事務所としての新型インフルエンザ対策について質問しました。
畜産部長は、「この間、豚についてインフルエンザに罹患しているか全頭を検査したが異常はなかった。今後とも定期的に検査を続けていく」と報告しました。
この問題についても皆さんのご意見をお聞かせください。
この他、県政全般の相談は、藤本までよろしくお願いいたします。
田植えシーズンです。あちこちで田植えが行われています。
我が実家は、31日に田植えを行う予定です。それに向けて、今日、荒かきを行いました。
朝9時30分から始めて、昼休みを挟んで、午後3時に終了しました。
代かきをしていると、まず、カラスがやってきました。鋤いたばかりの所から虫が出てくるのでしょう。トラクターの後を一匹のカラスが付いてきていました。
次に、燕がやってきました。その数は、20羽以上です。巣づくりのために草の茎を取っているのか、餌を取っているのか、終始、燕が飛び交っていました。
それらか、チドリでしょうか。白と黒の模様の小鳥がやってきました。
水面では、蛙がトラクターを避けようと移動中です。
午後2時頃から雨が降り出しますと、蛙たちは大合唱を始めました。
農業は、かけがえのない自然に触れ合い、守るとても大切な活動であることをしみじみと感じます。
とにかく、今日も事故なく怪我なく作業が終わったことにホッとしています。
我が実家で一番大きな田です。
二番目に大きな田です。奥が荒滝山です。
道路沿いの一番小さな田です。
昨日、平成21年度第1回西宇部校区人権教育推進協議会が行われました。私は、この2年間、小学校PTAの推薦を受けて、校区人権教育推進委員として活動をしていきました。
この程、任期を迎えることから、PTAからは新しい方を人権教育推進委員に推薦しました。これで、ひとつ肩の荷が降りたと安心していたのですが、協議会の会長さんから「藤本さん、今度は、一般の枠から引き続き推進委員を引き受けて下さい」と頼まれました。
そして、昨日、新年度の協議会が行われ、平成23年3月31日まで、宇部市人権教育推進委員を宇部市教育委員会から委嘱されました。
山口県人権推進指針には、「日本国憲法及び教育基本法の精神にのっとり、基本的人権尊重の精神が正しく身に付くよう人権教育を総合的かつ効果的に推進します」とあります。
私は、この立場で、これらら2年間、推進委員を務めていきたいと思います。
実は、最近、自分の人権感覚を磨かなければならかいことを痛感した出来事がありました。
月の最初の日は、PTA役員として、小学校の校門で立哨しています。新型インフルエンザが流行しはじめたばかり、5月の立哨の時に、マスクをしてきた子どもに、「インフルエンザ対策ですか」と声をかけました。その子は黙って通り過ぎました。
実は、その子どもさんは、あるPTA役員さんの子どもさんで、その子どもさんが家に帰って朝こんなことを言われたとお母さんに話されたのだそうです。
その子どもさんは花粉症対策で、マスクをしていたのだそうですが、流行の新型インフルエンザという言葉が心に残ったようです。
そして、そのお母さんは私にやんわりと「会長さん気を付けてください」と言われました。
私は、コミュニケーションのつもりでしたが、会長として現場に影響を与える立場ですので気を付けなければと痛感しました。
県の人権推進指針の中にも、分野別施策の推進として「感染症患者等」があります。
「AIDS(後天性免疫不全症候群)やO157などの感染症については、病気に対する正しい知識の普及が不十分で、そのことによって依然として患者・感染者等に対する偏見や差別が存在しています。このため、感染症などの正しい知識の普及啓発を図り、人権尊重を念頭においた総合的な施策を推進します」と指針にあります。
自らの経験を通じて新型インフルエンザの問題は新たな人権問題になりうると思います。そうならないように、「正しい知識の普及啓発と人権尊重を理念においた施策」の必要性を感じます。
これから2年間、市人権教育推進委員として自らの人権感覚を磨いていきたいと思います。
「こぐま保育園」の羊の「くるみ」が産んだ双子の子どもの名前がきまりました。
雄は、「どんぐり」。雌は、「すもも」です。年長の子どもたちが名付親のようです。
どんぐりは、生まれた時より一回り大きくなっていました。
おっぱいを飲むのも上手で、力強さが増していました。
元気いっぱいのオスの「どんぐり」
「すもも」は、生まれた時うずくまったままで、心配していたのですが、今日行ってみると柵の外に出て草を食むほどの元気ぶりです。
おっぱいの飲み方が下手で、「どんぐり」より一回り小さいけれど、元気な姿にほっとしました。
心配したが、元気に育つメスの「すもも」
二つの写真を比べてみると、顔のまわりが黒っぽいのが、「どんぐり」で、白いのが「すもも」ですね。
「くるみ」の産後も順調のようでこれも一安心です。
近い将来、雄の「どんぐり」は、この園を後にすることになるようですが、「すもも」は「くるみ」と一緒に「こぐま保育園」で過ごせそうです。
仲のいい親子は見ていてほのぼのするものです。
「くるみ」に顔を近付けているのが「どんぐり」
NHK土曜ドラマ「遥かなる絆」は次回が最終回です。血のつながりのない日本人の子どもを我が子同然に育てた中国人母の心の大きさと愛に涙腺が緩みます。
大満足のNHKの「土曜ドラマ」ですが、今月30日から「風に舞いあがるビニールシート」が始まります。この日曜日の赤旗「日刊紙」に、この番組の特集記事が掲載されていました。
次回「土曜ドラマ」も期待大です。日曜日の内に書店に行って森絵都の原作を買って読みました。短編なのですぐに読了しました。この作品は、森絵都が直木賞を受賞した作品です。
舞台は、国連難民高等弁務官事務所の東京事務所です。主人公の女性(里佳)と米国人男性(エド)との愛。その上司の死。彼女はその死を乗り越えて新たな一歩を踏み出す決意をします。
赤旗の取材に、番組のプロデューサーが語っています。「ドラマの入口はラブストーリーで、見ていく上で難民問題への視野を広げてもらえれば、と思います。『9・11』以降、難民が拡大したことは忘れられつつあるのではないか、それではいけない。こうしたテーマは少しづつでもやっていきたい」
UNHCR広報官の守屋さんは、「アジアやアフリカの諸国で、人権侵害を受けて日本にやって来た人々は少なくありません。難民申請も、昨年は1600人と過去最多となりました。その多くは、ミャンマーからの申請者です。政府に認定されるまでは、仕事にも就けず、不安定な状態のまま、救済を受けられることも知らない未申請の外国人が多いのが現状です。こうした難民問題が日本にもあることは、あまりにも知られていません」と赤旗の中で語っています。
原作で、主人公の米国人上司のエドは「難民たちは風にまいあがるビニールシートのような存在。引き留めないと命は簡単に失われてしまう」と語ります。
エドの生き方と、主人公の里佳の成長に背筋がピンと伸びます。自分の背中をそっと押してもらえるような作品です。
この一冊で、森絵都にはまりました。これまでも女性作家としては、例えば、小川洋子や角田光代を読んできましたが、これだけわくわくする気持ちは久しぶりです。
今、「カラフル」を読んでいます。この作品も軽やかだけれど深い作品です。今、3分の2まで一気に読みましたが、これだけページをわくわくしながらめくる作品は久しぶりです。
この文庫本の解説で、阿川佐和子が「非凡だと敬遠されれば孤独になるのに平凡と言われる恐怖。そんな心のわだかまりから、森絵都文学は確実に解放してくれる。それも決して重い言葉や説教がましい言い草ではなく、いかにも軽やかに、ときに少々不良っぽく、そしてちょっとばかりの涙を添えて、最後に吹き出させてくれる」「『カラフル』を改めて読了し、今、抱えているさまざまな不安が何となく薄らいでいる自分に気がついて、ようやく私は理解した」と述べていますが、その気持ちが作品を読みすすめながら頷けます。
主人公の真と一緒に成長している自分に気づきます。最後に、真はどうなってしまうの。早速続きを今から読みます。
しばらく森絵都の作品に浸る日々が続きそうです。嬉しいです。