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耐震改修補助の活用を

 昨日、私が住む西ケ丘自治会自主防災会の防災訓練と学習会が行われました。

 最初に、宇部市役所防災危機管理課の職員の方から防災について学習しました。

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 宇部市防災危機管理課の方からお話しを聞く

 熊本地震での建物被害は、全壊が、8184棟、半壊が2万9447棟、一部損壊が13万7111棟でした。

 倒壊した建物の殆どが昭和56年以前に建てられた耐震性の低い木造住宅でした。

 山口県でも周防灘活断層に伴い震度5強が、宇部東部断層などに伴い震度6弱の地震が発生する想定がされています。

 命をおとさず、大けがをしないために、自宅の耐震性を高める重要性が話されました。

 学習会の中で、宇部市で実施されている、木造住宅に対し無料で耐震診断員を派遣し耐震改修工事にかかる費用の一部を補助する制度が照会されました。

 対象となる住宅は、昭和56年5月31日以前に着工された一戸建ての住宅です。

 無料で耐震診断員を派遣する制度の募集期間は、12月15日までで募集戸数は15戸です。

 耐震改修の工事費用への補助も募集期間は12月15日までで、募集戸数は1戸で、60万円を限度に工事費の3分の2が補助されます。

 その他、耐震改修の高費用を低金利で融資する制度や耐震改修促進税制もあります。

 また、県が開催した「木造住宅の耐震診断・耐震改修技術講習会修了者名簿」が宇部市建築指導課の窓口にあります。

 これら制度に関わるお問合せは、宇部市建築指導課までお願いします。℡0836-34-8434

 され、この制度は、県が市町村を財政支援しながら運営されています。

 私も、この制度の創設当初からこの制度の拡充や利用促進など県議会で取り上げてきました。

 宇部市の耐震改修工事費の補助戸数が年間1戸というのは、少ないように思います。

 熊本地震の教訓を山口県で生かすために、県と市の財政支援を拡充し、耐震改修の工事費補助の戸数を増やすべきだと感じました。

 防災訓練としては、消防団の方々の指導も元で、土嚢づくりを行いました。

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 消防団の方から指導を受けて土嚢を作る

 また、炊き出し訓練としてカレーが作られ、参加者で食べました。

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 炊き出し訓練としてカレーをみんなで食べました

 防災訓練は、身近で行われる程、効果は高いと思います。私も住民として大いに勉強になる訓練と学習会でした。

 冒頭で紹介した耐震改修補助を是非ご活用下さい。

 防災に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

9.19安保法制強行「採決」1周年 忘れない行動

 昨日、総がかり行動うべ実行委員会と憲法9条の会うべが主催する「9.19安保法制強行『採決』1周年忘れない行動 こうけつ厚さん講演会」が宇部市総合福祉会館で行われ、約150名の市民が参加しました。

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 こうけつさんの講演会には150名の市民が参加

 こうけつ厚さんは、「平成の『非立憲(ビリケン)内閣』を問う~憲法『改正』問題を考える」と題し講演を行いました。

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 こうけつ厚さんは、1時間30分にわたって講演

 こうけつさんは、最初に安部首相は、平成の「寺内首相」ではないかと問いかけました。

 1916年(大正5年)に就任した寺内内閣は、帝国議会を無視してシベリア干渉戦争を引き起こし、国内では米騒動が発生しました。

 当時のマスコミは、寺内内閣について、寺内首相の風貌が大阪の「ビリケン」人形に似ていることと、立憲主義を無視していることから「非立憲」(ビリケン)内閣と呼びました。

 その後、寺内内閣は、政府内外からの批判を受けて、原敬政友会内閣が誕生します。

 こうけつさんは、「安倍内閣は民意を無視して特定秘密保護や安保関連法を強行可決させた。これは、立憲主義に悖る行為であり、寺内非立憲内閣に類似している」と述べました。 

 こうけつさんは、ベトナム戦争時に、韓国はのべ32万人の韓国軍を派兵し、9000人に上るベトナム民間人を殺害し、韓国軍も5000人の戦死者を出した事実を指摘し、「日本が集団的自衛権を行使するということは、韓国と同じ過ちを繰り返すことを意味する」と訴えました。

 こうけつさんは、「憲法9条は日本国民のためだけではなく、アジア人民のためにあるものだ」と述べ、3000万人のアジアの人々を殺した侵略戦争の深い反省の元にできた憲法9条の重みを再認識しようと訴えました。

 こうけつさんは、自民党の改憲草案99条の問題点を指摘。

 こうけつさんは、自民党改憲草案99条に「緊急事態の宣言が発せられたときは、『法律の定めることろにより、内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができる』」としていることは、戦時中の国家総動員法の4条「政府は戦争時には、国家総動員上必要な時は、『勅令が定めるところによって国民を徴用して、国家総動員業務に尽かせることができる』」と酷似していると指摘しました。

 こうけつさんは、自民党改憲草案99条は、「時の内閣が好き勝手な政令を作ることが可能な内容になっている」と指摘しました。

 こうけつさんは、「ドイツの政治学者エッケルトシュタインがヒットラー政権時代に憲法に緊急事態条項を明記した際に『自由の終焉の始まり』と批判したが、自民党改憲草案はそのような内容になっている」と述べました。

 こうけつさんは、最後に、「今こそ、国民の共闘を広げファシズムの台頭を抑えよう。来年にも予想される衆議院選挙でこのことが大きな課題となるだろう。」と述べました。

 私は、総がかり行動うべ実行委員会の事務局長として昨日の集会の準備に携わってきました。

 参議院選挙の集会で150名のも市民の皆さんが集まって成功したことは今後の大きな力になるものと確信しました。

 これからも、宇部市で、戦争法の発動を許さない、戦争法廃止、改憲を許さない運動を旺盛に進めていきたいと思います。

 昨日の集会に参加された皆さんありがとうございました。感想をお聞かせ下さい。

 憲法改悪の問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

今日、こうけつ厚さんうべ講演会

 安部晋三政権が戦争法の成立を強行してから19日で1年。

 しんぶん「赤旗」が地方総局と都道府県記者の取材にもとづいて戦争法の廃止、立憲主義の回復、改憲阻止などを掲げる行動計画を調べたところ、19日を中心に10日から30日までの間に、わかったところだけでも300か所を超えました。

 山口県内では、以下の地域で取り組みが行われます。

 ◇柳井地域総がかり実行委員会主催で、19日、午後1時半から柳井市文化福祉会館で講演会が行われます。

 ◇周南地域総がかり実行委員会主催で、19日、午前11時からザ・モール周南角でスタンディングが行われます。

 ◇防府地域総がかり実行委員会主催で、19日、午前10時から日本キリスト教防府教会で集会が行われます。

 ◇山陽小野田市では新市民の会(仮称)主催で、19日、午後4時から小野田勤労青少年ホームでこうけつ厚山口大学名誉教授の講演会が行われます。

 ◇下関地域総がかり実行委員会主催で、19日、午後3時から下関駅前人工地盤(エキマチ広場)でアピール行動が行われます。

 ◇萩地域総がかり行動実行委員会主催で、19日、午後4時45分から萩市御許町交差点でスタンディング行動が行われます。

 ◇長門地域総がかり実行委員会主催で、19日、午後5時から長門市の正明市交差点でアピール行動が行われます。

 ◇岩国地域総がかり実行委員会主催で、20日、午後5時45分から岩国市民会館前でアピール行動が行われます。

 ◇山口地域総がかり実行委員会主催で、20日、午後5時半から山口市民会館前でスタンディング行動が行われています。

 そして、本日、うべ総がかり行動実行委員会主催で、午後2時から宇部市総合福祉会館4階大ホールでこうけつ厚山口大学名誉教授を講師とした学習会が行われます。

 演題は「自民党改憲草案を考える」です。資料代500円が必要です。

 安部政権は、日本が攻撃されていないのに他国軍がおこなう戦争に参加する法律、戦争法(安保法)を発動しようとしています。

 南スーダンの国連維持活動に派遣されている自衛隊員に他国軍を守るための「駆け付け警護」「宿営地の共同防護」という任務を追加し、そのための訓練をはじめました。激しい戦闘が続く南スーダンで、自衛隊員が「戦場で殺し、殺される」現実が高まっていおり、自衛隊員や家族の間に不安が広がっています。自衛隊員を戦場に送ってはなりません。

 戦争法の発動をストップし、戦争法を今すぐ廃止にすべきです。

 今日の宇部市の学習会を始め、県内各地の取り組みへのご参加をお願いいたします。

国民健康保険の都道府県化

 平成30年から国民健康保険の財政運営の責任主体が都道府県になります。

 山口県社会保障推進協議会主催の学習会に参加しました。講師は、山口県医務保健課の白木さんでした。

 まず、国民健康保険の被保険者の変化を学びました。

 昭和40年は、農林水産業に従事する人が38%、無職が6.1%でしたが、平成26年は、農林水産業に従事する人は2.1%となり、無職の方が40.5%となりました。

 組合健保の前期高齢者の割合が2.6%なのに比べ、国民健康保険は、32.5%と、高齢者が大きなウエイトを占めていることが分かりました。

 加入者一人当たりの平均所得は、組合健保が200万円なのに対し、国民健康保険は83万円となっています。

 保険料の負担は、組合健保が5.3%なのに対し、国民健康保険は9.9%となっています。

 国民健康保険は低所得者の方が多い保険であるにも関わらず、保険料負担率は、他の保険と比べても最高となっていることが分かりました。

 国からの財政支援としては、平成27年度から低所得者対策の強化のために毎年1700億円拡充され、平成30年から更に毎年1700億円の拡充が行われ、合計3400億円の財政支援の拡充が行われるとのことでした。

 冒頭書いたように、平成30年度から都道府県が国民健康保険の財政運営の責任主体になります。

 保険料率の決定や賦課・徴収、保険給付などは、引き続き市町村が行います。

 これまでと違うのは、市町村は、県に納付金を支払い、県は市町村に交付金を支払います。

 これらの試算については、実施前に市町村の意向を確認し行う場合もあるとの説明でした。

 保険料については、都道府県が市町村の標準保険料率を提示し、市町村が保険料を決定します。

 市町村が保有している基金の活用や一般会計からの繰り入れなどで保険料の独自の軽減を行えるかどうかは今後検討していくとのことでした。

 最終的には、国保運営方針案を策定し素案の段階でパブリックコメントを実施する方針だとの説明でした。

 国民健康保険の都道県化が目前です。

 低所得者が多数を占める被保険者の状況の中、払える国民健康保険料にしていくことが求められます。

 国保の都道府県化でそのような方向になるように望みます。

 国民健康保険に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

山口県内に隠れ待機児童が394人

 厚生労働省は、2日、認可保育所などに申し込んでも入れない「待機児童」が4月1日時点で前年度より多い2万3553人になったと発表しました。

 山口県内の待機児童数は、山口市の65人のみとなっています。

 一方、①求職活動を休止している者 ②特定の保育園等のみ希望している者 ③育児休業中の者 ④地方単独事業を利用している者という厚生労働省が「待機児童」とカウントしていない「隠れ待機児童」が6万7354人にのぼり、前年度比8293人も増えたが明らかになりました。

 県内の「隠れ待機児童」は、特定の保育園のみ希望している者が353人(山口市112人、宇部市69人、周南市42人など)その他を含めて394人いることが明らかになりました。

 同省によると、16年度の申込者数は前年度比8万6684人増の255万9465人。

 受け入れ枠は15年度からの「子育て新制度」によって保育の受け入れ枠は、認定こどもエンや小規模保育などにも拡大され、9万4585人分増えています。一方で、認可保育所の受け入れ枠は、対前年度比で1万3929人分減少しています。

 山口県内で、待機児童65人+隠れ待機児童394人。つまり、459人の待機児童がいることが明らかになりました。

 認可保育所の受け入れ枠が減少していることも問題だと思います。

 保育士の処遇改善の予算は来年度に先送りで、わずか月に6000円増で、全産業平均より約10万円低い賃金の引き上げには程遠い内容です。

 国はしきりに「待機児童解消プラン」で大丈夫と強調しますが、山口県内でも保育の水準引き上げは喫緊の課題といえます。

 特に、「待機児童」が多い、山口市や「隠れ待機児童」が多い宇部市などでの定員増が急がれます。

 山口県内に隠れ待機児童が394人いることが厚生労働省に最新の資料で明らかになりました。

 皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

矩を踰えず

 浜矩子さんの「みんなで行こうアホノミクスの向こう側~平和の経済学を目指して~」の中に、孔子の「論語」が引用されています。

 「十有五にして学に志す

 三十にして立つ、四十にして惑わず、

 五十にして天命を知る、六十にして耳順う、

 七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず。」

 浜先生は、「心の欲する所に従えども、矩を踰えず。」を解釈しています。

 「『心の浴するところに従う』とは、要するに自分がやりたいことを、やりたいように、やりたいだけやるということだ。心のおもむくまま、欲の命じるままに行動するということである。だが、その一方では『矩を踰えず』であるべしと孔子は言っている。ここでいう『矩』とは何か。それは、社会規範であるとか行動倫理あるいは人間としての節度ある生き方などを指している。人様に迷惑をかけない。人を泣かせたりしない。人の人権を踏みにじらない。要は、社会的存在としての真っ当さを総合的に表して『矩』と言っている。自分の欲をとことん追求しながら、だからといって、その過程で他者を傷つけるような社会規範にもとるような行動には決して及ばない。欲のために矩をながいがしろにすること、犠牲にすることは決してしない。欲と矩の黄金バランスだ。この黄金バランスを常におのずと、労せずして実現出来てしまう。これこそが、人間の奥義だ。孔子大先生はこのようにおしゃっているのである。」

 浜先生は、「そもそも、経済活動そのものの真骨頂が、この欲と矩の黄金バランスにあると筆者は思う。経済活動が、多分に人間の欲に後押しされて動くものであることは間違いない。もっと稼ぎたい。もっといろんな事業に取り組みたい。人がやっていないことに挑んでみたい。そのような願望や熱望に駆られて、人々は経済活動を展開する。だが、それと同時に、経済活動は、あくまでも人間を幸せにするという条件を満たしていなければいけない。人権の礎たる役割を全うしていなければならない。その意味で経済活動が『矩を踰える』ことはあり得ない。経済活動であるということは、おのずと『矩を踰えず』であることを意味している。いかに奔放に夢や切望の浴するところを追い求めていようと、決して矩を踰えることはない。これぞまさしく、経済活動の原点的な姿にほかならない。孔子大先生は、特段、経済活動に着目して欲と矩の関係を説かれているわけではない。だが、さすがに偉大なる哲学者は、おのずと経済活動の本質も見抜かれている。」と書いています。

 お釈迦さまの言葉の中いも「欲を少なくして、足るを知りなさい」(少欲知足)があります。

 「矩を踰えず」は「足るを知る」ことに通じる言葉だと思いました。

 ちなみに、浜矩子先生の「矩」は孔子の「矩」という漢字です。

 ちなみに、私の「一規」の「規」は「のり」と読み、「矩」と同じ意味の言葉ではないかとこの浜先生の文章を読んで感じました。

 少し調べると「規」にはコンパスの意味が、「矩」には、曲尺の意味があり、両方とも基準となるという意味がある言葉のようです。

 いずれにしても、「矩を踰えず」を私は「規を踰えず」「足るを知る」と理解してこれからも真っ当に生きていきたいと思います。

 余談ながら私は、50歳を超え、「天命を知る」年となりました。

 私は、天命こそが「矩を踰えず」生きていくことを意識することなのかとこの文章を読みながら感じました。

 そして、経済が「矩を踰え」ないようチェックして、人々が笑顔で暮らせる社会を築いていくことが私に与えられた「天命」だとこの文章を読んで感じました。

 昨日も書きましたが、核抑止論こそが究極の「矩を踰える」理論だと感じました。

 人類の存続を二の次に考えるのが「核抑止論」だとこの文章を読んであらためて感じました。

 核兵器廃絶を求める運動に取り組むことは、私の「天命」だと感じました。

 皆さんは孔子の言葉をどう受け止めておられますか。お教え下さい。