議員日誌

戦争する国・しない国

 昨日、解散総選挙が宣言されました。

 総選挙をたたかう候補者として様々な取材やアンケートに答える数日です。

 ある新聞社のアンケートに「愛読書」とあり、浅井春夫著「戦争する国・しない国 ふくしの思想と福死の国策」と書きました。

 この春に、保育園で働いておられる方の前でお話しをする機会があり、その準備のために読んで以来、私の生きる方向を改めて確認させられた一冊で、私の価値基準として脳裏から離れない一冊です。

 本ブログでも紹介していますが、再度、この本の中で一番印象に残っているところを紹介します。

 「凡そ世に戦争程非慈善的の大なるものはあらず。多くの壮丁(成年男子、著者註)はこれが為めに殺され、多くの廃者はこれが為に生じ、多くの老者はこれがために扶養者を失ひ、多くの妻女はこれが為めに寡婦となり、多くの児童はこれが為めに孤児となり、あらゆる人生悲哀苦痛はこれが為めに起り来る。」

 この一節は「東京孤児院月報」(第49号、明治37(1904)年3月15日発行)の表紙に、同孤児院監事の桂木頼千代さんが「戦争と慈悲」と題して書いたものです。

 著者の浅井春夫さんは「私たちは再び戦争犠牲者を生み出してはならないと決意している。私たちが大切にはぐくんできた子どもと人々のいのちを戦争のために奪われてはならない!福祉関係者、教育関係者、子どもや人間を大切にする実践に携わる専門家として、私たちはいのちと尊厳と福祉の発展を阻害する戦争政策を断固として拒否するものである。」と書いています。

 私は、大学で福祉を学び、病院で働き、市会議員・県議会議員を務めてきました。

 今は、PTA役員、宇部市人権教育推進委員、浄土真宗本願寺派門徒役員などを務めています。

 総じて「子どもや人間を大切にする実践に携わる」仕事ばかりです。

 私が生きた52年の人生を振り返って、4人の子どもの父親として「いのちと尊厳と福祉の発展を阻害する戦争政策を断固として拒否」します。

 「希望の党」が結成されましたが、憲法改正をすすめ、安保法制=戦争法を容認する政党です。

 安保法制=戦争法が強行されて2年。私たちは、集団的自衛権行使容認の憲法違反の安保法制=戦争法を廃止し、立憲主義を回復する政治を求めて市民と野党の共闘をすすめてきました。

 私は、総がかり行動うべ実行委員会の事務局長として、この旗を宇部市を中心に握ってきた一人です。

 立憲主義を回復させ、戦争する国づくりをやめさせ、9条を守る政治を実現していきたいと思います。

 そのために安倍政権を退陣させつつ、別の改憲勢力「希望の党」の躍進も阻んでいきたいと思います。

 野党と市民の共闘の前進と日本共産党の躍進のために皆さんのお力をお貸しください。

 「希望の党」に対するご意見をお聞かせ下さい。

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