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都議選の結果について

 2日投開票の東京都議会議員選挙の結果について、志位和夫委員長が以下の見解を表明しましたので紹介いたします。

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都議選の結果について
2017年7月3日 

 志位和夫委員長は3日、東京都議選(2日投開票)の結果について、次のように表明しました。

 一、今回の都議会議員選挙で、日本共産党は現有17議席を確保し、さらに二つの議席を上積みし、19議席を獲得することができました。党として支持した生活者ネットの山内れい子さんも当選しました。
 私たちは、この都議選にさいして、「現有17議席を確保し、新たな議席を獲得する」ことを目標にたたかいましたが、この目標を達成することができました。
 今度の選挙は、都民ファーストの会という新しい大きなグループが誕生するという点では、なかなか難しい条件のもとでのたたかいでした。
 そういう条件のもとで、日本共産党が19議席を獲得したということは、重要な躍進といえると考えます。
 この躍進は、4年前の躍進に続くものですが、都議選で2回連続して議席を躍進させたのは、1985年の選挙以来、32年ぶりのことです。
 私は、日本共産党候補を支持していただいた都民のみなさん、大奮闘していただいた支持者、後援会員、党員のみなさんに心からの感謝を申し上げたいと思います。
 一、今度の選挙で、わが党は、四つの選挙区で新たな議席を獲得しました。2人区では北多摩4区(16年ぶり)、3人区では目黒区(同)、北多摩3区(同)、4人区では町田市で初の議席を得ることができました。
 現職区であった文京区と中野区は、惜敗しましたが、それぞれ得票を大きくのばす大健闘・大善戦の結果といえると思います。
 2人区、3人区では、いまのべた以外に、北区、北多摩1区、豊島区で現職を守り、合計六つの2人区と3人区で議席を得たということは、今後を展望しても、たいへんに重要な結果だと考えています。
 一、選挙戦全体を通じて、私たちは、三つの大争点を訴えて選挙戦をたたかいました。
 第一は、国政を私物化し、憲法を壊す安倍自公政権に首都・東京から日本共産党の躍進でレッドカードを突きつけることです。
 第二は、築地市場の豊洲移転を中止し、築地市場を未来に向けてしっかり継承していくことです。
 第三は、都政のあり方を、巨大開発優先から福祉と暮らし優先に大きく切り替えるということです。
 この三つの訴えは、都民のみなさんの共感と支持をえることができたと考えています。
 選挙戦で掲げた公約実現のために、広く国民・都民のみなさんの運動と共同し、国政と都政の舞台で大いに力をつくしたいと決意しております。
 一、選挙戦全体の結果としては、何といっても自民党が歴史的大敗を喫したことが、大きな特徴となりました。
 これは何よりも、「森友」疑惑や「加計」疑惑にみられるような国政の私物化、さらに「共謀罪」法の異常な禁じ手を使っての強行にみられるような憲法を壊す政治、さらに憲法9条改定を持ち出し、それを乱暴に国民に押し付けようとしていることなど、安倍政権の一連のふるまいに、〝もうがまんができない〟〝今度ばかりは安倍政権を懲らしめなければいけない〟という声が、非常に強く都民のみなさんのなかに起こり、その怒りがこういう結果をつくったことは、明らかです。
 安倍自公政権は、この結果を深刻に受け止め、これまでの自らのふるまいに対する根本的な反省が必要だということを強く言いたいと思います。
 私たちとしては、総選挙に向けて、野党と市民の共闘を大いに発展させるとともに、日本共産党の躍進のためのとりくみを大いにすすめていきます。総選挙では、衆院における「改憲勢力3分の2体制」を打破する、自民党・公明党とその補完勢力を少数に追い込むことをめざして全力をあげる決意です。
 一、当面の問題としては、この選挙戦でも訴えてまいりましたが、野党4党が要求している臨時国会の速やかな召集をあらためて強く求めます。臨時国会を開き、一連の疑惑の徹底究明をはじめ、安倍政権の政治姿勢について徹底的に追及していくことが、緊急の国政の課題となっています。

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 私が応援に入った中野区は惜敗という結果でしたが、都議選で議席増の結果にとても喜んでいます。

 今度は、総選挙です。私は、都議選挙で示された「安倍政治ノー」の声を小選挙区3区内で、更に広げ、野党と市民の共闘、日本共産党の躍進で、安部政権を倒し、新しい日本をつくる決意です。

 東京都議会議員選挙の結果について、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

第63回山口県母親大会

 昨日、宇部市内で第63回山口県母親大会が行われました。

 午前中は、映画「さとにきたらええやん」の上映や「学校現場の状況を考えよう」などの分科会が行われました。

 午後は、女性コーラス(原コール・ドリーム)ので始まり、一般社団法人Colabo代表の仁藤夢乃さんによる記念講演が行われました。テーマは、「若者が希望を持てる社会に~居場所のない少女たちに寄り添って~」でした。

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「若者が希望を持てる社会に」と話す仁藤さん

 仁藤さんは、家庭や学校に居場所をなくし、高校を中退します。

 仁藤さんは、高校卒業認定試験の予備校に入塾します。その中に「農園ゼミ」があり、その講師が阿蘇敏文さんでした。

 仁藤さんは、自著「難民高校生」の中で、農園の中での自らの変化についてこう書いています。

 「農園ではそれまで私が生きてきた世界とは違って、見た目が派手とか地味かとか、可愛いか可愛くないかとか、真面目とかちゃらちゃらしているかとか、学校を辞めたとか引きこもっていたとか、そういういろいろな見た目や肩書や、それに他する偏見は抜きに、お互いを『その人』として見ることができる雰囲気があった。それは、阿蘇さんが生徒を色眼鏡で見るのではなく、個人として向き合うことを大切にしている大人だったからだと、今になって思う。私は自分を自分として見てくれる人がいることで、これまで誰かに傷つけられないために被っていた仮面を少しづつ外していくことができた。いつも間にかネコ語を話さなくなり、少しずつ心から笑えるようになり、自分や他人に素直になっていった。」

 仁藤さんは、周りの支えがあり、大学を卒業し、今は、「居場所がない、生きる希望ない、頼れる人や相談できる人がいない、性暴力を受けている、いじめ、虐待、ネグレクト」などで苦しむ若者を支援する団体(CoLabo)の代表として活動しています。

 仁藤さんは、昨年から企画展「私たちは『買われた』展を」を行っています。

 企画目的は以下の通りです。

 「中高生世代を中心とする当事者がつながり、声を上げることで、自分たちの権利を回復し、児童買春の現実を伝え、世の中の持つ『売春』のイメージを変えたい。これまで表に出ることができなかった『買われた』私たちの声を伝え、今も苦しんでいる少女たちや、かつて似た苦しみを経験した女性たち、すべての女性たちに勇気を与えたいと、Colaboとつながる14~26歳までの24人のメンバーが立ち上がりました。」

 仁藤さんは、貧困問題に取り組む社会活動家の湯浅誠さんの「貧困というのは『溜め』のない状態のことだ」を引用します。

 「金銭的な溜め」「人間関係の溜め」「精神的な溜め」

 仁藤さんは、「『難民高校』たちの問題も同じだ。彼らは『溜め』を持っていない。」と語ります。

 子どもの貧困は6人に一人。虐待通告は10万3260件、高校の中退は年間約5万人、不登校は中学が9.5万人、高校が5.6万人。

 物理的にも精神的にも難民化する青少年が増えている現状を仁藤さんのお話しでリアルに感じることが出来ました。

 山口県にかぎって、宇部市にかぎってなどということはあり得ず、これが当たり前の日常だということを私たちが認識することが大切だと感じました。

 その上で、私の関わっている団体などを通じて、できることを行っていきたいと思いました。

 仁藤さんの著書を少しづつ読んでいきたいと思いました。

 山口県母親大会は、盛況のうちに終わりました。

 私は、大会では写真係を務めました。

 

 

 

カタストロフ・マニア

 島田雅彦さんの「カタストロフ・マニア」を読んでいます。

 舞台は2036年。太陽の異変から、高エネルギーのプラズマが地球に到来し、電気系統が破壊されます。ライフラインの停止、原発の危機、さらに感染症の拡大が重なって人類は存亡の危機に。

 主人公は、ゲームが好きな青年・シマダミロク。異変の前、高額報酬につられて治験のモニターに応募します。郊外の病院で、新薬を投与され体調をチェックされる生活を重ねます。やがて、長い眠りからさめたミロクは、施設が無人になっていることに気付きます。人影のない町をぬけ、都心をめざしたミロクが見たものは。

 今日付のしんぶん赤旗日曜版に作者の島田雅彦さんがインタビューに応じています。

 「これまでに、スターリンの大粛清など悪政や戦争でたくさんの人が死にました。日本の場合の大量死は、アジア・太平洋戦争です。それらをふまえ、ここでは政治とテクノロジーの暴走がカタストロフを加速させる世界を書きました」

 「過去にもカタストロフものがはやりましたが、いまならどう描くか。この小説では、文明の崩壊と同時に資本主義も滅びる。むしろ希望はそこにあるのではないか、ということを示しました。市民同士が助け合う小規模な分業社会、原始共産制こそ生き残りには有利。人類の弱肉強食は滅びを加速させることにしかならない」

 「設定は20年後ですが、現政権の行動を苦々しく思いながら書き進めていましたから、現在の問題とオーバーラップする部分はあると思います。非常事態になった時、政府は保身に走りやすい。権力の維持のため、逆に非常事態を政治利用します。カタストロフにたいして政府はどう対応をするかということを、特に後半に書き込みました」

 島田さんは、安倍政権に対してこう述べています。

 「小説より、現実の方が非常に悪質なスラップスティック(ドタバタ喜劇)のようになってきています。加計学園問題でも、政府がウソをついているのは明らかなのに、真実をのべている方がおとしめられる。そんな現状をみると、逆にSF的想像力や陰謀説の方にリアリティーを感じてしまうんです」

 「安倍政権は、日本会議(改憲右翼団体)と共謀して愚策を続けているし、加計学園などに露骨な利益供与をして税金の私的乱用をおこなっている。共謀罪を強行するのではなく、本来ならこんな政権と日本会議の『共謀』こそ、取り締まるべき『犯罪』ですよ」

 島田さんは、今日、投票の東京都議会選挙についてこう述べています。

 「国会で、自民党と公明党が多数を占める状況は、変えなければなりません。問答無用で私利私欲を追求する連中を徹底追及する人を、ひとりでも多く議会に送り込まなければならない。それができるのが、今回の都議選です。これまで日本共産党に投票しなかった人も、この政治を変えるためには、ここは共産党に投票したらいいじゃないか。これまで一番厳しく自公政権を追及してきた政党に、投票したらいいじゃないかと思います」

 島田さんは、ほぼ同世代の作家で、ずっと第一線を走ってきた作家の一人です。

 島田さんの作品を読むのは、実は、本作が初めてですが、これから少しづつ島田さんの作品を読んでいこうと思います。

 今、島田さん原作のドラマ「悪貨」を観ていますが、経済についても精通し、資本主義体制に限界を感じている島田さんの姿勢を感じることが出来る作品です。

 さて、今日は、東京都議会議員選挙の投票日です。

 私も3日間、応援に行きました。ですから、なおさら注目している選挙です。

 「私利私欲を追求する連中を徹底追及する人をひとりでも多く議会に送りましょう」

 一番厳しく自公政権を追求してきた日本共産党が大いに躍進する選挙になることことを私も心から願っています。

 東京都議選に対する皆さんの想いをお聞かせ下さい。

岩国移駐 知事も容認表明

 米軍岩国基地への空母艦載機部隊移駐計画を巡り、村岡山口県知事は昨日の県議会本会議で「移駐を容認したい」と受け入れを表明しました。

 今朝の読売新聞は村岡知事が「(関係する)全ての市町が移駐を容認するという、熟慮を重ねたうえでの最終判断を重く受け止める」と語ったと報じました。

 私は、今、島田雅彦さんの最新刊「カタストロフ・マニア」を読んでいます。

 2036年、世界は前代未聞の「大淘汰」に見舞われ人々はどう立ち向かうのかを描いた物語です。

 太陽のプラズマ攻撃で、地球の電気関係、電波関係は、完全に破壊されました。

 島田さんは、この状況をこう書いています。

 「深刻だったのは原子力発電所です。もともと、海辺の原発は外部からの攻撃を受けやすいし、電源が使えなくなったら、すぐに危機的状況になることはわかっていました。なのに、政府は原子力利権を守ることを優先するあまり、危機管理を後回しにし続けました。安全保障を充実させるなら、真っ先に原発の運転停止と廃炉に取り組むべきでしたが、国防軍を増強し、海外派兵なんかに踏み切る愚策を取り、結果的にテロリストたちの格好の標的にされ、ますます日本を危機的な状況に追い込みました。」

 岩国基地の周辺自治体の長及び村岡県知事の「空母艦載機部隊移駐受け入れ」の判断は、未来の県民・住民に莫大の危険を遺す負の遺産を生むものになるでしょう。

 読売新聞は、議会答弁後村岡知事が「県民の安全で平穏な生活の確保に向け、全力を挙げる」と答えたと書かれてあります。

 村岡知事が、本気で、県民の安全で平穏な生活の確保を求めるのなら、空母艦載機部隊の移駐を拒否すべきです。

 原発も移駐も容認する村岡県政に対して、来る県知事選挙で県民の「ノー」の審判を下す事も重要です。

 村岡知事が空母艦載機部隊の移駐を容認しました。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

太田昌秀氏の沖縄戦

 7月1日付け「本願寺新報」のコラム「ニュースを読む」の筆者は、中国新聞社論説主幹の佐田尾信作さんです。

 テーマは「太田昌秀氏の沖縄戦」でした。

 佐田尾さんは、先日亡くなられた元沖縄昌秀さんが編著された「沖縄鉄血勤皇隊」を取り上げています。

 この本の前書きで「義勇兵役法」の事が書かれてあるそうです。

 佐田尾さんは、「わが国で、この法律が制定されたのは敗戦の年の6月22日だという。くしくも牛島満沖縄守備軍司令官らが自決し、沖縄戦で日本軍の組織的戦闘が終結したとされる日である。義勇兵役法は男子の場合は15歳から60歳まで、女子の場合は17歳から40歳までを戦闘要員として戦場に動員できる法律である。これができて初めて銃後の国民も動員できたはずだが、それより先に、沖縄では10代の男女の学徒が戦場に駆り出され、多数が犠牲になった。『それだけに痛恨の思いは消し難い』と太田さんは著書で述べていた。つまり、沖縄ではその義勇兵法の裏づけもないのに軍命だけで学徒が戦場に駆り出された。」と書いています。

 当時の軍隊は法律を超える存在だったことが沖縄の実態から読み取れます。

 自民党都議候補の集会で、「防衛省、自衛隊としてもお願いしたい」と発言した稲田防衛相、同氏をかばい続けている安倍首相の責任について、今朝のしんぶん赤旗日刊紙に、山大名誉教授の纐纈厚さんが、「稲田氏の発言は、第一に、国家の一組織である自衛隊を私物化するもので、到底許せません。」として次のように語っています。

 「本来、自衛隊と民主主義が共存するために、文民統制はじめ幾重にも厳しい規制が敷かれています。旧軍部の暴走の歴史の教訓です。稲田氏は、その規則も歴史も全く視野に入っていません。」

 戦後72年の「慰霊の日」を迎えた23日の「沖縄全戦没者追悼集会」で、沖縄県立宮古高校3年生の上原愛音さんは。「誓い~私達のおばあに寄せて」の中でこう語っています。

 「爆音とともに この大空が淀んだあの日。おばあは昨日まで隠れんぼをしていたウージの中を 友と歩いた砂利道を 裸足のまま走った。三線の音色を乗せていた島風に 鉄の匂いが混じっていたあの日。おじいはその風に 仲間の叫びを聞いた。」

 稲田防衛大臣は72年前の沖縄で、法律にない軍令で、少年少女が戦場に駆り出された事実を知っておられるでしょうか。

 知っておられたならば、都議選の演説であのような話は絶対にされないはずです。

 昨日、野党4党は、「自衛隊を私物化し、政治利用するかのごとき発言」を行った稲田防衛大臣の罷免を求める要望書を安倍首相に提出しました。

 稲田大臣は即刻辞任すべきです。安倍首相は、稲田大臣を罷免すべきです。

 稲田大臣の発言を皆さんはどうお考えですか。お教え下さい。

 

 

障害は個性か?

 山口民報の最新号に山口県障がい児の教育を進める会会長の山本祐三さんの「障害のある子らとみてきた風景」(第6回)が掲載されています。

 山本さんは、総合支援学校などで長年、障がい児教育に携われてきました。

 私も、県議会議員の時に、多くの事を教えていだき、質問にも反映したことが数多くあります。

 私は、日本福祉大学で障害者福祉を学び、「発達保障」をライフワークのように学んでいるつもりなので、このシリーズは、興味深く読んでいます。

 今回のテーマは「障害は個性か?」です。

 現在、私は、西宇部校区人権教育推進協議会会長として、人権も学ぶ学習会に参加をすると「障害は個性です。」と断言される子講師の方がおられ違和感を感じてきました。

 山本さんは次のように書いています。

 「『障害』は個性ではないけれど異常でもありません。『障害=異常』というとらえ方は、人間の多様性を否定する能力主義一辺倒の人間観と深くつながっています。障害者を排除してきた政策や政治、人間観への反発から『障害を個性』と思いたい気持ちには深く共感します。しかし、障害にともなう生活上の様々な支障や不自由さの『事実』を見落とさないようにしなければなりません。」「一見魅力的な障害個性論は、私たちを『人と人との関係性』の世界に閉じ込めてしまいかねません。そこにヒューマニティはありすが、権利保障はありません。重要なのは、『人と社会との関係性」です。障害の事実を否定するのではなく、障害によって生じる社会生活上のバリア(障害)をどのように取り除くのか、その社会的責任を明らかにすることです。そして、社会保障、雇用や労働条件、障害者福祉等、すべての人々の社会参加に必要な制度・政策の社会的責任を免責させないことです。」

 山本さんは、国連・障害者の権利条約の中から「合理的配慮」の部分を引用しています。

 「合理的配慮とは、障害のある人が他の者との平等を基礎としてすべての人権及び基本的自由を享有し又は行使することを確保するための必要かつ適切な変更及び長生があって、特定の場合に必要とされるものであり、かつ、不釣り合いな又は過重な負担を課されないものをいう。」 

 先日、車いすの方が、空港で、上肢だけで階段を下りるように航空会社の方から言われたという出来事がありました。

 障害が個性では済まされない、障がいを持っておられる方への合理的配慮は当然必要だと言えます。

 障害者の方々には、権利があり、国などは、権利を保障するためにバリアを取り除く社会的責任があるのだと山本さんは書いています。全く共感いたします。 

 私は、大学で、発達保障論を学びました。

 人間が発達する上で、個人と集団と社会の3つの系で考える理論です。

 Aさんの発達を保障するために、Aさんを取り巻く集団や社会を変えていく必要があるという理論です。

 Aさんは、権利を持った一人の人間である。Aさんを取り巻く集団や社会がAさんの発達を保障するものになるようにする。

 こう考えてくると、問題は、障害者問題だけではなく、LGBTや女性や子どもや高齢者の問題も同じように考えることが出来ます。

 これぞれの問題は「個性」だけでは片づけられない。

 「個性」論は「自己責任論」に通じます。

 一人一人には権利があり、それを保障する社会的責務が、それぞれの自治体や国にあるのです。

 障害者も女性も高齢者も子ども笑顔で暮らせる社会と繋がってきます。

 山本さんには、私の積年の疑問に答えていただきました。ありがとうございました。

 そして、私が大学時代、障害者問題を通じて「発達保障論」に出会った原点に立ち返ることが出来ました。

 一人一人が笑顔で暮らせる社会を目指して、今私に与えられている仕事の中で、精一杯、役割を発揮していきたいと思いました。

 障害者問題について、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。