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手塚治虫傑作集「戦争と日本人」

 祥伝社新書から「手塚治虫傑作選『戦争と日本人』」が出版されました。

 本書の制作意図が次のように書かれてあります。

 「手塚治虫が中学校(現在の高校)に入った年、日米は開戦しました。戦時下の日本で、手塚は軍事工場での勤労奉仕や大阪大空襲を経験します。そして、自らが体験した『戦争』の悲惨さを後世に伝えるべく、彼は戦争というテーマにした作品を数多く描いてきました。本書では、自伝的漫画「どついたれ」をはじめ、現在の日本を彷彿とさせる『悪魔の開幕』、原爆問題を扱った作品など、選りすぐりの九編を収録しています。現在、日本では戦争の記憶が風化し、平和の尊さについても鈍感になっています。戦争の足音が聞こえてきそうな今だからこそ、読んでほしい珠玉の短編集です。」

 解説は、政治学者、思想史家の白井聡さん。

 彼は、手塚治虫らの漫画についてこう書いています。

 「これらの『国民的』漫画作家たちが『国民的』と呼ばれることに誰も違和感を持たないのは、彼らの作品が体現してきた反戦ヒューマニズムこそが、戦後日本の国民的思想であるという暗黙の合意が成立したからであろう。」

 「戦後日本の場合、『内省』は巨匠たちに支えられ、長きに亘って持続してきた。手塚治虫も水木しげるも、ひたすら暗い、救いのない戦争漫画や実録的戦記物を描き続けた。その執念は、われわれ敗者であるがゆえ、現代戦争の悲惨さを虚心に見つめることができるのであり、それを世界に伝えることに普遍的意義があるとの確信に支えられていたはずだ。」

 白井さんは、その上で、現代の政治状況を以下のように分析しています。

 「そして、いままさに危機にさらされているのは、この確信である。あの戦争の体験に普遍性を見い出すという戦後日本人の文化的合意には、致命的な弱点がはらまれている。それはすなわち、体験は時間的経過によって必ず風化することである。普遍性と体験は、究極的に相容れない。ゆえに実際、手塚治虫の世代が次々に鬼籍に入るのと並行するように、現代日本の政治は、『戦に強いことを国の誇りとするのは止めよう』という戦後平和主義の最大公約数的コンセンサスを投げ捨てようとしている。」

 白井さんは、さらにこう書いています。

 「原発を動かす力と同じ力が戦後社会を根底から覆そうとしている。憲法への非常事態条項の書き込みへの策動や、閣議決定による実質的な改憲(集団的自衛権の行使容認)、特定秘密保護法の成立、共謀罪といった一連の政策は、政権によるクーデターに等しい。戦後の自由民主主義の基盤は、日々掘り崩されている。それが行き着く先を描き出しているのが『悪魔の開幕』である。この虚無的な力がつくり出す社会がどんなものになるのか、それを創造してみることは思考実験ではない。」

 「悪魔の開幕」の一部を紹介しましょう。この作品は1973年。今から約50年前に作成された作品です。

  先生は、岡に政治状況を説明します。

 「岡くん 知ってのとおり 日本は3年前 いまの丹波内閣になってから戒厳令がしかれておる 国民は事由が束縛され 夜間は外出禁止 映画もテレビも 新聞まで検閲され 電話は盗聴され 手紙も開封される・・・なぜこんなことになったのか?」

 「丹波首相は、自衛隊をはっきり軍隊といいきり・・・国民のすべての反対をおしきって憲法改正をしてしまった。」

 「しかも!核兵器の製造にふみ切ったのだ-日本が中国やその他の国の圧力から東南アジアの勢力を守るという名目で!」

 「この三年間国民の反対運動はことごとく鎮圧されてしまった!」

 「何百万が官権に殺され罪を被せられた」

 「もちろん 野党は丹波首相の非常大権のもとで まるで手足をしばられた猫みたいなものだ・・・」

 「何年か前 韓国に金大中事件というのがあったな」

 「いまの日本はあの頃の韓国より数倍悪い!」

 白井さんは、最後にこう解説しています。

 「いま手塚治虫の戦争漫画を読むことは、正直なところ辛かった。われわれは、一つの時代の終わりに臨んでいるのか、それとも終わりをさらに繰り延べようとしているのか。その答えは間もなく出るだろう。」

 手塚さんの戦争漫画を読んで、「戦に強いことを国の誇りとするのは止めよう」との気持ちを強くしました。

 戦争体験が風化して「戦に強いことを国の誇りにしよう」とも言える安倍政権が憲法改悪を強行しようとしていますが、手塚さんが描く「悪魔の開幕」を許してはならないとの決意を新たにしました。

 安倍首相は、都議選の結果を真摯に受け止めて憲法改悪の強行を断念すべきです。

 手塚さんの戦争漫画を一人でも多くの方に読んでいただきたいと思います。

福岡・大分豪雨 被害19河川 水位計なし

 今朝の読売新聞は、「九州北部を襲った豪雨災害で、氾濫や堤防決壊などの被害が出た福岡、大分両県管理の21河川のうち、9割の19河川に水位計が設置されていないことが分かった。いずれも小、中規模の河川で、両県は水防対策の優先度が低いと判断し、避難勧告などの目安となる水位を定めた『水位周知河川』にも指定していなかった。今回、こうした河川で被害が集中した実態を受け、両県は水位計の設置など対策を検討している。」と報じました。

 私は、2013年7月28日に萩市・山口市を襲った豪雨災害の状況を想起しました。

 私の2013年8月臨時議会で水位局などの問題を質問しました。そのまま引用します。

 「田万川岡平水位曲は、28日12時で測定が中断してしまいました。測定不能になった原因は何ですか。水位局のデータは、災害発生時の避難誘導や災害復旧を行っていく上で極めて重要なものです。岡平水位曲が測定不能になった原因を解明し、県内の水位局の総点検をする筒洋画あると思いますが、お尋ねします。次に、水防警報河川の拡大についてであります。私が、実際に視察をした特別養護老人ホーム阿北苑などがある原中川は、水防警報河川に指定されておらず、何とハザードマップが作成されていませんでした。市町が行うハザードマップ作成を促進するため、今回の災害状況を調査し、災害があった河川で水防警報河川に指定されていない河川は指定すべきですが、お尋ねします。」

 水系局についての8月臨時議会での小口土木建築部長(当時)の答弁は、次の通りです。

 「岡平水位局が測定不能になった原因については、田万川の氾濫により、水局が水没し、測定装置が故障したことによるものと考えられます。次に、県内の水位局の総点検については、今回の災害を受け、地形等の状況や設置の高さなどの調査を実施することとしております。」

 水位局の点検については、9月議会でも質問し、小口土木建築部長(当時)は、次のように回答しました。

 「岡平水位局の改修については、災害直後に国と協議を整え、災害査定前の8月には工事に着工したところであり、年内に、局舎内の無線観測装置などの製作、備え付け、調整を完了する見込みです。また、県下水局の点検としては、水位局と雨量局を合わせた全223局のうち、浸水想定図などをもとに抽出した浸水の可能性のある135局について、地形の教協、堤防の高さ、機器の設置の高さ等を確認しているところであり、年内には、これらの点検を完了させる予定です。」

 水防警報河川の拡大について8月臨時議会で小口土木建築部長(当時)は、次のように回答しました。

 「県では、これまでも所要の追加指定を行ってきたところであり、お示しの原中川等災害のあった河川についても、その状況を調査し、必要に応じて追加指定について、萩市と協議してまいりたいと考えております。」

 私は、山口県で4年前に発生した豪雨災害の教訓が福岡・大分豪雨に生かされていないことが残念です。

 山口県では、水位計があった河川で、あまりにも大きな災害によって、機能しなかった水位計があった。

 福岡・大分豪雨が起こった河川の水位計は正常に稼働したのかまず点検しなければならないと思います。

 そして、福岡・大分両県の水位計の設置場所が適切なのかを含めた点検が必要だと思います。

 そして、災害の起こった場所に水位計が設置されていなかったり、水位周知河川に指定されていなかった問題です。

 萩市の原中川のように、甚大な災害が起きて対策を講じるのではなく、防災の観点から、災害を想定して、事前に水位計の設置や水位周知河川への指定を行い、「氾濫危険水位」などの情報を住民に周知し、批判訓練なども実施していく対策が、求められます。

 このことは、福岡・大分両県では当然ですが、過去の災害の起きた地域での実施状況の点検をはじめ、改めて、氾濫が起きる可能性のある河川を洗い直しを国土交通省の特段の支援などにより、積極的に行っていくことが必要だと思います。

 豪雨災害についても「想定外」で終わらせない、防災・減災対策の強化が必要です。

 福岡・大分豪雨災害の教訓を全国で生かしていくことが、災害の亡くなられた多くの方々に報いる道であると感じます。

 福岡・大分豪雨災害に対する皆さんの想いをお教え下さい。

止まらない安倍拒絶

 都議選から約1週間後、各メディアの世論調査結果が出ました。

 内閣支持率は急落し、いずれも3割台に。第二次安倍政権発足後最低の数字です。

 16日付のしんぶん赤旗(日曜版)に、中野晃一上智大学教授がコメントを寄せています。

 「安倍政権に対する拒絶感が、都議選の結果に大きなインパクトを与えました。とくに『森友・加計』疑惑をはじめ公権力の私物化や政治倫理の崩壊に対し、有権者が『いいかげんにしろ』と怒った。ところが、これだけ負けてもなお、安倍政権は非を認めない。『森友』疑惑を隠し続けた財務省の佐川(宣寿)理財局長を国税庁長官に栄転させた。憲法改定案を秋の臨時国会に出す方針も『変わっていない』と言い張っています。これは『手負いの獣』のようなもので、追い詰められますます危険な政治をつくりだします。安倍政権にとどめを刺さなければなりません。共産党や都民ファーストの会が議席を増やしたのは、有権者が『受け皿』を求めていることを示しました。立憲野党と市民の共闘で、有権者の『改革』欲求に応えた政策・争点を提示し、『別の選択肢』をみせていく必要があります。解散・総選挙を含め、安倍政権をどんどん攻めたて、追い出す局面です。」

 今の安倍政権を「手負いの獣」との比喩は適切です。

 安倍政権は、都議選の結果を真摯に受け止め、安倍改憲を断念すべきです。

 「朝日」の世論調査で、安倍政権を「信用できない」が61%。「読売」の調査で、内閣不支持理由のうち「首相が信用できない」が最多の49%。

 安倍首相は、8月の内閣改造で政権浮揚を狙っていますが、問われているのは、安倍首相自身の政治姿勢です。

 安倍首相は、「森友・加計」疑惑に係る自らの非を認めるべきです。

 安倍首相は、国会の答弁通り、これらの問題での関与が明らかなら自らの進退を明らかにすべきです。

 「改造」すべきは、内閣ではなく、安倍首相本人です。

 安倍内閣支持率が都議選後も大幅下落が続いています。

 皆さんはこのことをどうお考えですか。お教え下さい。

山口県弁護士会「共謀罪」廃止求める会長声明を発表

 今朝のしんぶん赤旗「日刊紙」に「11日に施工された「共謀罪」法について、同法の成立以後の短期間で、日本弁護士連合会(中本和洋会長)と全国36の単位弁護士会が廃止と強行成立に抗議する声明・談話を発表していることが、本紙の調べでわかりました。同法をめぐっては、全52の単位弁護士会が法案時から廃案を求める声明を出し、強く反対してきました。成立から1ケ月もたたない中で、再度の反対を約7割が表明したことは、同法への懸念と怒りが収まっていないことを示しています。」と報じました。

 山口県弁護士会(田畑元久会長)は、6月29日、「いわゆる共謀罪(テロ等準備罪)の成立に対する会長声明」を発表しています。全文は、山口県弁護士会のホームページに掲載されていますので参照下さい。

 声明は「今回成立した共謀罪は、法文における重要な要素である『組織的犯罪集団』や『準備行為』の範囲が極めて曖昧である。また、国会審議の中でも、一般人が捜査対象となるか否か、既存の一般市民団体や労働組合が組織的犯罪集団に変化する際の判断基準がどのようなもので判断権者誰であるかといった最も基本的かつ重要な点については明確にされていない。従って、捜査機関による恣意的運用や拡大解釈の危険が大きいのみでなく、国民が自らの行為が共謀罪の対象になるか否かの判断を下すことが困難な状態のまま成立しており、表現の自由に対する委縮効果は計り知れない。」「このように、本法は国民の権利を侵害する可能性が高く、国際テロ対策としての有効性についても疑問がある上に、法体系の点からも極めて重大な変更をもたらすものである。にもかかわらず、国会審議において国民の理解を得るには程遠い形式的な答弁が繰り返され、ある程度の審議時間が経過した時点で冒頭述べたような極めて異例な方法で採決がなされている。正に法律の成立ありきといった国会運営であり、言論の府であるはずの立法府の職責を放棄した暴挙と言わざるを得ない。」「よって、東海は、本法が捜査機関によって恣意的に運用されることがないよう注視していくとともに、本法の廃止に向けた取組みを今後行っていく所存である。」と述べています。

 中路啓太さんの「もののふ莫迦」を読んでいます。肥後国の岡本越後守を主人公として歴史小説です。

 豊臣秀吉の天下統一の前夜、加藤清正と岡本越後守が激論を交わす場面があります。

 越後守は、清正に「関白(秀吉)殿下には、もののふの道がござらぬ。」と忠言します。

 清正に「もののふの道とは」と聞かれた越後守は、「恥じを知ることでございます。」と答えます。

 越後守は続けて「おのれが敗北するかもしれぬとの思いを胸に宿す者は情けを知り、弱き者、敗れし者にも恥をかかさぬよう気遣うもの。相手に恥をかかせることは、おのれが恥をかくこととすら思うのでござる。その心得こそが、もののふの道でござりまする」と述べます。

 清正は「肥後の者にどう思われようと、我らは我らの道をゆく。この地を畿内同然に治め、大明国に兵を進める。逆らうものは撫で切りにするまでよ。我らは決して敗れぬ。」と返します。

 これに、越後守は「もののふの道なき者には、人々は心より服しませぬ。面には阿諛追従をならべながら、腹には異心を蔵するもの。そしてやがて政はほころびが生じ、強き者も敗れることになりまする」と返します。

 今の安倍政権のやり方は「逆らうものは撫で切りにするまでよ。我らは決して敗れぬ。」という強引なやり方です。

 安倍政権の強引な政治の進め方に、国民の異心が蔵しています。

 その一つが、共謀罪法成立させるための異例な手法を使っての強引なやり方です。

 この事への怒りが山口県弁護士会を始め多くの弁護士会に広がっているのです。

 安倍政権の弱者を気遣わぬ=恥を知らぬ政治はの先には、「政はほころびが生じ、強き者も敗れることになる」が待っているのではないでしょうか。

 私は、山口県弁護士会会長声明を支持します。私も共謀罪法廃止のために力を尽くす決意です。

 山口県弁護士会が「共謀罪」廃止を求める会長声明を発表しました。皆さんはどうお考えですか。お教え下さい。

 

 

小さき世界

 NHKラジオでT字路sの楽曲が紹介されていました。伊東妙子さんのハスキーな声に魅了され、「結成7年、初のオリジナル・フルアルバム」その名も「T字路s」を聴いています。

 人間の喜怒哀楽をストレートに歌った楽曲はどれも圧巻です。

 その中でも「小さき世界」の歌詞に魅了されました。

 「焼け付く夏の日差し 凍り付く冬の静けさ この身に寄り添う歌のように」

 「雨よ涙を笑ってくれ 風よ迷いをからかってくれ 道端に名も無き花の咲く」

 「光に向かって伸びる 根を張って踏ん張る こんなにも小さな世界を朝日は照らすだろう こんなにも小さな世界はどこまでも続いていく」

 今朝のしんぶん「赤旗」朝刊の「潮流」に、竹中平蔵・東洋大学教授が慶応大学教授時代に筆者がインタビューをした時のことが書かれてあります。

 「潮流」の筆者が、竹中慶応大学教授(当時)に「あなたがいう『構造改革』ってなんですか」と聞きました。

 竹中教授は「ひとことで言えば競争社会をつくること。弱い者は去り、強い者が残るということ」と答えたそうです。

 竹中氏は、「一点の曇りもない」と加計学園問題をめぐり「小売りのご意向」で行政がゆがめられた疑惑を全面的に否定しました。

 竹中氏は、大手人材派遣会社・パナソ・グループの会長の顔もあります。

 「潮流」筆者は、こう書いています。

 「竹中氏は小泉内閣の経済財政・金融担当相として『構造改革』を推進し格差と貧困を広げた張本人。こんどは『岩盤規制に穴』の名で安倍首相とともにお友だちや自分の会社に利益誘導か」

 安倍首相は、都議選最終日に、秋葉原での街頭宣伝の際「アベやめろ」のコールをしる人たちに向かって「こんな人たちに負けるわけにいかない」と訴えました。

 道端の名も無き花も、光に向かって伸びています。根を張って踏ん張っています。

 こんなにも小さな世界はどこまでも続いていくのです。

 批判には耳を傾けず疑惑にまともに答えない「傲慢」な「こんな人たちに負けるわけにはいかない」のです。

 読売新聞者の全国調査では、内閣支持率は5カ月で30ポイント下がり36%でした。

 女性の内閣支持率は実に28%でした。

 今こそ、小さき世界の私たちが「アベ政治は許さない」の声を上げる時だと思います。

 「T字路s」ファンの皆さん、好きな楽曲をお教え下さい。

 アベ政治に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 今こそ「小さな者

「エネ計画 原発の新増設『対象外』」との報道について

 8日(土曜日)の中国新聞は、「自民党資源エネルギー戦略調査会の山本拓会長(衆院比例北陸信越)は7日までに中国新聞の取材に応じ、本年度に見直しが検討される国のエネルギー基本計画について『原発の新増設は対象外だ』と述べ、自民党案として新増設の必要性を盛り込むことに否定的な考えを示した。」と報じました。

 同記事は、「山本氏は『新増設の前に国の責任として放射性廃棄物や自治体の避難計画の問題がある』と指摘。まずは使用済み核燃料の最終処分場が決まっていない課題などを解決すべきだとしました。東京電力福島第一原発事故後、独立性の高い原子力規制委員会が発足したことに触れ、新増設について『政治が関与する権限がなくなった』とも説明した。」とも報じました。

 島田雅彦さんの「カタストロフ・マニア」を引き続き読んでいます。

 30年後の地球で何が起きたかを描いたSF小説です。

 「各国政府は大停電とパンデミックの後、相次いで非常事態宣言を出しました。この危急の事態を国家総動員体制で乗り切ろうとするところは何処でも同じです。政府は全権を首相に集中させ、固い殻の中に閉じ籠り、権力の意地を最優先したのです。政府転覆を謀る勢力の攻撃やテロを想定し、総理官邸および諸官庁、放送局を鉄壁の守備で固め、首都圏や主要都市にも警察と自衛隊の治安部隊を派遣しました。電源喪失によって、原子力発電所や核廃棄物処理施設ではメルトダウンや水素爆発の危険が高まったにもかかわらず、権力維持に終着するあまり対応が遅れたことは大いに責められるべきでしょう。結局、政府転覆を謀る勢力など現れず、首都防衛に駆り出された部隊が何もせずにただ漫然と青空を眺めているあいだに、放射能汚染地帯はさらに広がってしまうのですから。」

 今日、共謀罪法は施行されます。

 安倍政権は、権力維持にばかり熱心ですが、国民の安全を第一に考える時だと思います。

 国民の安全にとって第一に考えなければならない問題は、原子力発電所の核廃棄物をどうするかです。

 自民党の山本調査会長が中国新聞に答えたように「新増設の前に、国の責任として放射性廃棄物や避難計画の問題がある」ことは間違いありません。

 今以上、放射性廃棄物を増やす愚策=原発の新増設は行うべきではありません。

 その上で、原発の再稼働も中止し、今ある放射性廃棄物をどうするか、人類の未来のために真剣に検討する時です。

 皆さんは、国のエネルギ基本計画に原発の新増設を書き込むことをどのように考えておられますか。

 ご意見をお聞かせ下さい。