藤本かずのりサポーターズ はじめました

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爆音はゴメンだ集会に400人

 米軍岩国基地への空母艦載機部隊の移駐による爆音被害から平和で静かな暮らしを取り戻そうと「爆音はゴメンだ市民集会」が昨日、岩国市役所前公園で行われました。

 県内はもとより中国地方各地から約400人の市民が参加し

 主催は、移駐に反対して共闘する市内の4団体でつくる「異議あり!『基地との共存』市民行動実行委員会」です。

 3月末の移駐完了後、5月には基地南側で近年の月別斉あの1402回の騒音を記録し、市への苦情も月別の過去最多を更新しています。

 岡村寛代表は「移駐完了直後からすさまじい訓練が日夜行われている。騒音に悩まされている人の生の声で訴え、人間性を無視した米軍のやり方にストップをかけることが大事だ」と訴えました。また、6月に開始した「爆音なくす署名」への協力を呼びかけました。

 市内をはじめ、飛行ルート下の周防大島町や広島県廿日市市などの住民9人が登壇し、爆音被害の実態を告発しました。

 住民らは「4月以降の爆音は質が変わった」「自宅の真上を飛び、テレビや電話、会話が聞こえなくなる」「正月や盆は飛ばないという約束を破る訓練は許せない」「頭の上から覆いかぶさるような音に、子どもやお年寄りも悩まされている」なとと訴えました。

 集会では、「爆音はゴメンだ!」と書かれた紙を全員で掲げてアピールしました。

爆音はゴメンだ集会

「爆音はゴメンだ!」と書かれた紙をかざす

 集会の最後に、「誇れるふるさとを次代に遺すために、こうした事態を黙って見過ごすことはできません。今こそ『爆音がうるさい!」「爆音を何とかしてほしい!」との声を集めて発信し、平和で静かな街をとりもどしましょう。」などとする集会宣言を参加者一同で採択しました。

 集会後後、参加者は、岩国駅周辺までデモ行進を行いました。

 爆音ゴメンだ市民集会に私は、山陽小野田市・宇部市の方々20名とマイクロバスで参加しました。

 県議会議員選挙の候補者として、岩国市の爆音解消に向けて県民の皆さんと一緒に活動を続けていきたいと思います。

 岩国基地をめぐる問題を皆さんはどうお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。

「7・1騒音はゴメンだ集会」に行ってきます。

 日本共産党の志位和夫委員長は、6月12日の米朝首脳会談の意義について「平和のプロセスが成功すれば、世界史の一大転換点いなる」と評価しました。

 6月24日のしんぶん赤旗でのインタビューでは、日本の情勢へにも大きな変化がつくられるとして「これまで安倍政権は、『戦争する国づくり』を進めるうえで、北朝鮮の『脅威』を最大の口実にしてきました。安保法制=戦争法、大軍拡、辺野古新基地、憲法9条改定—すべてにおいてきたちょうせんの『脅威』が最大の口実とされてきました。」と述べました。

 志位委員長は、政府の説明では、米海兵隊が、ざぜ沖縄にあるのかについての政府の説明は「朝鮮半島と台湾海峡という潜在的紛争地のどちらにも近いのが沖縄だから」だったとして「朝鮮半島が非核・平和の半島になったら、辺野古に米軍新基地をつくる道理もたたなくなるのです。」と述べました。

 更に、志位委員長は、日米安保条約そのもの存在が根本から問われるとして「日米安保条約は、朝鮮戦争の最中に結ばれたものです。朝鮮戦争が1950年に始まる。在日米軍が朝鮮半島に出撃する。『軍事的空白』ができたというので、マッカーサー連合軍最高司令官の指令で警察予備隊がつくられ、それが、保安隊となり、自衛隊となった。こういう流れのなかで1951年に結ばれたのが旧日米安全保障条約です。旧安保条約の第1条では、『極東の平和と安全』のために米軍基地を日本におくことができるという規定になっています。それは、1960年に改定された現行安保条約6条に引き継がれて、ここにも『極東の平和と安全』のために米軍基地を日本におくことができるとされました。」「朝鮮半島が非核・平和の半島になり、さらに6カ国がTACを結んでこの地域全体が戦争の心配がない平和の地域になったらどうなるか。日米安保条約と在日米軍の存在が根本から問われることになります。」と述べました。

 米朝首脳会談で示された平和のプロセスが成功すれば、世界史の一大転換点となります。

 また、朝鮮戦争を前提にしてきた日米安保条約の存立そのものが問われる事態です。

 在日米軍基地の在り方を根本的に見直す時期に来ています。

 岩国基地の存在意義もその流れの中で当然、再検討が求められる時期に来ています。

 更に、北朝鮮の脅威を前提に建設されようとしている山口県萩市のイージス・アショアの存在意義も再検討が必要であることは言うまでもありません。

 今日、岩国市役所前広場公園で「7・1騒音はゴメンだ集会」が行われます。

 私が事務局長を務めている「うべ憲法共同センター」と山口から日本を変える市民の会・山陽小野田が共催して、山陽小野田と宇部地域で直行バスを運行します。

 若干空席がありますので、集会に参加したという方は、私に大至急ご連絡下さい。

 ご一緒に、「7・1騒音はゴメンだ集会」を成功させ、山口から、日本とアジアの平和を切り開いていきましょう。

 岩国基地及び在日米軍基地に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

恩田での集いに20名

 本日、午後1時より、恩田ふれあいセンターで、私を囲む集いが行われました。

 今年一番の雨量を記録したと思われる今日でしたが、20名の地域の方々が集いました。

恩田の集い

 私を囲む会でお話をする私です。(左)

 私がお話した趣旨は以下の通りです。

・・・

 恩田ふれあいセンターをお借りしての藤本を囲む会にご参加いただきまして誠にありがとうございます。只今ご紹介いただきました。来春の県議会議員選挙の候補者であります。日本共産党の藤本一規です。

 日本福祉大学を卒業して、宇部協立病院で2年働いていました。
1991年、宇部市議会議員となり、以来、市議2期、県議4期、24年間、地方議員を務めてきました。3年前の選挙は、県議宇部市選挙区の定数が6から5に削減され、得票を前回より伸ばしながら次点に終わる結果となりました。
 子どもが4人おりまして、こぐま保育園の保護者会会長や宇部市PTA連合会会長を務め、先日は、厚南中学校創立70周年記念事業委員会の会長として、式典の準備に取り組んできました。
 24年の地方議員の経験と市民と一緒に歩んできたこの3年間の経験を生かして、必ず議席を確保する決意で頑張ります。皆さんのご支援をお願いいたします。
 今日は、世界情勢とミサイル基地「イージス・アショア」の問題についてと、社会保障を取り巻く状況と県政の課題についてお話します。
 第一は、米朝会談についてです。
 6月12日米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金委員長が首脳会談を行いました。
 資料1は、この会談に対する日本共産党の志位委員長の声明です。
 声明は最後に「南北首脳会談と米朝首脳会談で開始された平和のプロセスが成功をおさめるならば、世界史の一大転換点となり、地域の情勢を一変させるものとなるだろう。」と述べています。
23日は、73年目の「沖縄全戦没者追悼式」が行われました。追悼式で浦添市の中学校3年生の相良さんが、「生きる」という詩を朗読しました。
 資料2は、「生きる」という詩の中身ですが、私が一番感動したのは、この詩の部分です。
 「戦力という愚かな力を持つことで得られる平和など、本当は無い」
 朝鮮半島の平和のプロセスは、この言葉を実践しようとしている動きであり、まさに世界史的な分岐点だと私は、彼女の詩を通じて感じました。
 安倍政権は、「対話拒否」「圧力一辺倒」ですが、安倍政権のこの姿勢の破綻は明らかです。
 小野寺大臣は、6月22日、北朝鮮の弾道ミサイルを想定した陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備強行を狙い、秋田・山口両県を訪問しました。
 資料3は、このことを報じた23日のしんぶん赤旗日刊紙です。ここに書かれてある通り、21日には、防衛省は、自衛隊むつみ演習場がイージス・アショアの適地であるかどうかの現地調査の入札の公告を行ったのです。
 阿武町の花田町長は、17日に行われた住民説明会での防衛省の説明は具体性に欠け、不安や不信が増したとし、「住民の不安が払しょくされないまま工事に向けた調査に着手すれば『丁寧に説明する』という言葉はかすむ」と指摘。現地調査の公告について8月2日の「開札なでに不安が払しょくできなければ、開札しないという方法もあるのでは」と訴えました。
  更に、阿武町の花田町長は、26日に、山口県に「現時点では賛成できない」との意向を伝えていたことが明らかになっています。村岡知事は、常々、「地元の意向は尊重する」といいます。村岡知事は、花田町長の意向を国に伝える時です。
  資料4は、27日の朝日新聞の社説です。社説はこう書いています。「小野寺氏は『北朝鮮の脅威はなにも変わっていない』と強調したが、この説明には疑問が残る。安全保障分野で脅威とは、相手の『能力』と『意図』のかけ算とされる。北朝鮮にミサイルがあることは事実だが、対話局面に転じた情勢を無視して、『脅威は変わらない』と強弁し続けるのは無理がある。」「陸上イージスは米国製で、本体1基あたり1戦億円弱。計2基で2戦億円といえば、海上保安庁の1年間予算に匹敵する規模だ。この巨額の計画を、政府が導入ありきで進める背景には、トランプ大統領から強く米国製兵器の購入を求められていることもあるだろう。」「陸上イージスも、導入を含め再考すべきだ。」
安倍政権は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を想定した住民避難訓練は中止する一方で、イージス・アショアの配備を強行することは許されません。
 二つ目は、社会保障をめぐる情勢についてです。
 安倍政権は、6月15日の閣議で「骨太方針」を決定しました。
 今年の「骨太方針」は、来年秋の消費税増税と一体で社会保障費大幅カットを打ち出しています。
 「骨太方針」の中で介護保険は、「ケアプランの作成」「軽度者への生活支援サービス」などの見直し・検討を項目に掲げています。
 「骨太方針」に先立ちまとめられた財政審の建議では、現在無料のケアプラン作成は「利用者負担の導入」を求めるとしています。軽度者については、要介護1.同2の「生活支援」(掃除や調理など)を介護給付の対象から外すことを要求しています。
安倍政権が強行した相次ぐ介護改悪の柱は、「軽度者切り捨て」です。介保険から切り離された軽度者向けサービスの総合事業で、1708町村のうち約4割の676市町村で事業所が撤退する意向を示しています。総合事業は、安倍政権が介護保険改悪で、要支援1、2の人を介護保険の対象から外すため導入した事業です。要介護1、2の人の訪問介護と通所介護を保険給付から切り離して、自治体が運営する事業に移行しました。
資料5の通り、宇部市で要支援者への総合事業を行うサービス事業所が、昨年9月現在で、訪問型サービス73ヶ所、通所型サービス139ヶ所あります。昨年4月から利用者は増加する中で、訪問型サービスが11ヶ所減り、通所型サービスが17ヶ所減少しました。事業者は、主な収入源の介護報酬の引き下げが続いて厳しい経営を強いられていて、事業所の経営努力にも限界がきて、総合事業から撤退せざるをえない状況です。
 「骨太方針」の中の医療は、25年度までに、本来必要とされる病床数から33万床を削減する地域構想の実現のために、病床削減や公立病院・医療機関の再編・統合の推進を提起しています。
 また、地域医療機関に対する都道府県知事の「権限のあり方」について検討をすすめるとしました。医療機関の運営に、自治体が介入しやすくする仕組みを強化する狙いです。
 低所得者や高齢者の多くが加入する国民健康保険では、「国保財政の健全化」のためとして、市町村の「法定外繰り入れ」を解消させる施策の強化を打ち出しています。国保の法定外繰り入れは保険料の負担緩和などを目的として、市町村が一般会計から財源を繰り入れるものです。繰り入れができなくなればいまでも高すぎる国保料はさらに引きあがります。
 山口県は、2016年7月に「山口県地域医療構想」を策定しました。
 資料6にある通り、現在2万2千273床ある病床を2025年までに、1万5889床にし、6384床を廃止する計画です。
宇部・小野田地域では、4637床ある病床を3208床減らす計画です。慢性期の病床を818床減らす計画です。
日本共産党は、病床削減、患者『追い出し』の強化をねらった制度改悪を中止・撤回させ、必要な医療体制の維持・充実を求めます。
 国民健康保険の一人当たりの保険料について山口県は標準保険料を明らかにしました。
資料7の通り、6自治体で増え、残りの自治体では減額されます。
宇部市では、昨年が一人当たり、9万9232円が9万2922円となり、6310円の減額になる見通しを立てました。
資料8は、実際の宇部市の国民健康保険料です。昨年度9万9232円だった国保料が9万2759円になりました。
新制度は、国の公費支出削減のため、医療費抑制や国保料の値上げ、取り立て強化につながる新たな仕組みといえます。
 厚生労働省は、新制度を移行初年度は、市町村独自の国保料の引き下げや国・県の財政支援を使って、「最終的な住民負担に配慮を」と表明していますが、一方、厚労省は、一般会計からの法定外繰り入れ金は『赤字』だとして計画的に削減・廃止すべきと要求しています。そのために国保料の段階的な値上げを自治体に指南しています。
 資料9は、国民健康保険の資格証明書と短期保険証の発行状況です。
 2015年6月時点ですが、全額窓口で医療費を払わなければならない世帯が県内で4156世帯。宇部市に314世帯。期間が限定されている短期保険証は、山口県で8961世帯。宇部市で1685世帯あります。
 日本共産党は、国の責任で国保料の引き下げ、国保制度を立て直す改革を行い、保険証の取り上げなどをやめて、住民の命と健康を守ります。

・・・

 引き続き、市内各所で私を囲む集いを開催したいと思います。

 集いを開催したいという方は、ご連絡をお願いいたします。

チンギス紀

 7月1日号のしんぶん赤旗日曜版の「ひと」のコーナーに北方謙三さんが登場しました。

 北方さんは、モンゴル帝国を築いたチンギス・カンを描く「チンギス紀」の第一巻「火眼」と第二巻「鳴動」を同時刊行しました。

 集英社のインターネットの特設ページにこの本のあらすじが書かれています。

 「時は、12世紀—。モンゴル高原では、様々な部族、氏族が覇権を競い合っていた。モンゴル族の有力氏族チャト氏の長の嫡男として生まれたテムジン(のちのチンギス・カン)。父がタタル族に討たれ、後継となるはずが、13歳のとき、ある理由から異母弟を討つことに。対立するタイチウト氏に追われることになったテムジンは一人砂漠を越えて南へ向かう、放浪中に人と出会い、経験を積んだテムジンは再び故郷に戻り、15歳にしてチャト氏の長となる。タイチウト氏との苛烈な戦い、ジャンダランしの長・ジャムカとの運命的な出会い・・・。テムジンはまずモンゴル族統一のため、旗を掲げ、仲間と共に原野を駆ける!」

 今、第一巻「火眼」を読んでいますが、テムジンが一人砂漠を越えて南を向かい、人々で出会うシーンです。

 「チンギス紀」は全11巻から17巻になる見込みだとあります。

 北方さんは、本書についてインタビューでこう語っています。

 「いままで積み上げてきた作家としての経験を含め、全力で書いています。もう70歳ですから、これが最後の長編小説です。最後の力をふりしぼる対象としてチンギス・カンを書く。本望です。完結させるまで、生きる責任があります。」

 しんぶん赤旗のインタビューにはこんなエピソードがありました。

 日本共産党の不破哲三さん(社会科学研究所所長)とは著書を送りあう仲です。

 北方さんは語ります。

 「何かのパーティーで紹介されたんです。もうすぐ、あの小さい字で書いた『チンギス紀』の感想文が届きますよ(笑い)」

 テムジンが旅先で出会った人物と語り合うシーンが「火眼」に出てきます。

 テムジンは旅人に尋ねます。

 「大地はひとつなのに、人はなぜ争うのだろうか。とよく考えます」

 旅人は、こう答えます。

 「人だからだ、と俺は思う。生命を守るためだけに生きる、けだものとは違う。さまざまな思いが入りこんで、不純なのだよ」

 残業ゼロ制度が含まれた「働き方」関連法案が参議院本会議で可決されました。 

 人は、不純だと思う今日この頃です。

 12世紀のモンゴルを生きるテムジンと本の中で歩きながら、政治の在り方について考えていきたいと思います。

 本書の特設ページでの北方謙三さんの「執筆にあたって」との言葉は痺れます。

 「風が吹いている。風が揺れていた。地平から、単騎、疾駆してくる男の姿が見えてきた。顔までが、はっきりわかる距離になった。眼が燃えている。そして笑っていた。俺を書けるのか。男の声。この俺を、お前は書けるのか。私は、肚に力をこめた。書ける。口には出さないが、そう思った。私には、言葉という武器がある。歴史を創った英雄であろうと、言葉が尽きないかぎり、私は書ける。言葉の先に、物語があるのだ。さあ書いてみろ。チンギスが笑いながら言う。勝負だな。チンギスの声が、駆け去っていく。私は風の中に立ち、雄叫びをあげた。」 

 雄叫びなど久しくあげていません。

 北方さんの「モンゴル紀」の中で、北方さんの文章に雄叫びを心の中であげていきたいと思います。

 北方ファンの皆さん、感想をお聞かせ下さい。

一発屋芸人列伝

 NHKラジオ「すっぴん」金曜日。高橋源一郎さんの「ゲンじゃんの現代国語」で紹介された本は気になって可能な限り読むようになりました。

 その一冊が山田ルイ53世著「一発屋芸人列伝」です。

 この本は、「新潮45」に連載された文章をまとめたもので、雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞しました。

 私は、子どもの頃からお笑いが大好きでした。今でも、可能な限りお笑い番組を見ています。

 この作品で取り上げられた「レイザーラモンHG」「コウメ太夫」「テツandトモ」「ジョイマン」「ムーディ勝山と天津・木村」「波田陽区」「ハローケイスケ」「とにかく明るい安村」「キンタロー。」全て「エンタの神様」などでリアルタイムで観ていた芸人さんばかりです。

 作者の山田ルイ53世は、「髭男爵」の一人で、「ルネッサーンス」で一世を風靡した芸人さんです。

 一発屋芸人が一発屋芸人を取材をしたからこそ、一発屋芸人の光と影が刻銘に記された本だと言えます。

 先ほど、紹介したように、この本は雑誌ジャーリズム賞作品賞を受賞しました。

 一人ひとりの芸人がしっかり掘り下げられてあり、文章も秀逸です。

 例えば、「コウメ太夫」さんの章では、こんな行があります。

 「失礼を承知で言えば、全てが的外れ。しかし、言い方を変えれば、『必ず的を(外せる)』ということでもある。一度『的を外すことが正解』とルール改正が行われれば、全てが正解になるのだ。」

 「ジョイマン」さんの章では、こんな行があります。

 「一見、安易で稚拙と思われがちな彼らの芸だが、全く脈絡の無い二つの言葉を並べ、韻を踏み、かつ笑いも取るこの『大喜利』の難易度は高い。何故なら少しでも『意味』が生じた瞬間、ただの駄洒落と堕すリスクを常に孕んでいるからだ。そもそも、意味を見出し思考の拠り所とするのが人間の本能。それを避けて通る彼らの押韻スタイルは、誰にでも真似出来る代物ではない。」

 「とにかく明るい安村」さんの章では、こんな行があります。 

 「この『全裸ポーズ』、ワンアイデア勝負のトリッキーな一発芸ではない。ポーズを決めた瞬間⑦、小気味よく響く『ヘイ!』の効果音は、言うなればツッコミの役割を果たしている。昨今は頭を叩いたり、練り込まれたフレーズでボケの発言を訂正するのが主流であるが、本来、表情や語気、正確な『間』が伴っていれば、『おい!』の一言でも十分ツッコミたり得るのだ。加えて、構成も秀逸。まず、冒頭に披露する『全裸に見えるポーズ』で、『こういうことですよ』とネタの見方、ルール説明をする。一通りギャグをやり終えると、本日のダイジェストと称し、『ヘイ!』の連発で全裸ポーズを畳み掛ける。そのテンポ感は、ピン芸と言うより、良く出来た漫才、優れたコントを思わせる。面白いと同時に心地よい。」

 山田ルイ53世さんは、名門中学校に入るも不登校となり、大検で国立大学に入るが、中退した過去を持つ方です。

 彼の不器用だけれどひたむきに生きる姿と一人一人の芸人さんの人生とがクロスして文章に深みを感じます。

 この本の帯には「それでも、人生は続く」とあります。

 人生は常に順風満帆ではありません。

 わが人生も紆余曲折がありました。

 頂点とどん底を経験した多くの一発屋芸人一人ひとりの人生から学ぶことは大です。

 この本全体が人生の応援歌です。

 芸人で作家といえば、又吉直樹さんです。

 山田ルイ53世さんも、文筆家としての実力は計り知れないものがあると感じます。

 彼の「ヒキコモリ漂流記」を読みで見たいと思いました。

 今後も彼には、お笑いだけではなく、文筆家として次の作品に期待しています。

 この本を読みながら、映画「火花」のエンディング曲ビートたけしさんの「浅草キッド」の曲が頭の中を流れました。

 人生はほろ苦いものですね。今も輝き続けている一発屋芸人の皆さん方でした。

 皆さんも是非、山田ルイ53世著「一発屋芸人列伝」をお読みください。

 感想をお聞かせ下さい。

 

宇部協立病院後援会結成総会

 昨日、日本共産党宇部協立病院後援会結成総会で、県議候補として挨拶しました。

 私が挨拶した内容は以下の通りです。

・・・

 日本共産党宇部協立病院後援会結成総会にお招きいただきまして誠にありがとうございます。只今ご紹介いただきました。来春の県議会議員選挙の候補者であります。日本共産党の藤本一規です。

 私は、日本福祉大学を卒業し、宇部協立病院に就職しました。医療生協になる直前。組織部はなく友の会事務局員として、2年働き、1991年、宇部市議会議員となり、以来、市議2期、県議4期、24年間、地方議員を務めてきました。3年前の選挙は、県議宇部市選挙区の定数が6から5に削減され、得票を前回より伸ばしながら次点に終わる結果となりました。
 2015年に戦争法が強行され、総がかり行動うべ実行委員会が宇部市での発足し、事務局長として、毎月の強行採決を忘れない行動の準備などを行っています。安倍9条改憲を許さない3000万人署名をすすめる「安倍9条改憲No!全国市民アクションうべ」の事務局長など務めています。
 子どもが4人おりまして、こぐま保育園の保護者会会長や宇部市PTA連合会会長を務め、先日は、厚南中学校創立70周年記念事業委員会の会長として、式典の準備に取り組んできました。
 24年の地方議員の経験と市民と一緒に歩んできたこの3年間の経験を生かして、必ず議席を確保する決意で頑張ります。皆さんのご支援をお願いいたします。
 今日は、世界情勢とミサイル基地「イージス・アショア」の問題についてと、社会保障を取り巻く状況と県政の課題についてお話します。
 第一は、米朝会談についてです。
 6月12日米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金委員長が首脳会談を行いました。
 資料1は、この会談に対する日本共産党の志位委員長の声明です。
 声明は最後に「南北首脳会談と米朝首脳会談で開始された平和のプロセスが成功をおさめるならば、世界史の一大転換点となり、地域の情勢を一変させるものとなるだろう。」と述べています。
 この見解は、日本共産党だけの見解ではありません。宇部市にも講演に来ていただいた、元内閣官房副長官補で安全保障担当だった、元防衛省の官僚だった柳沢協二さんが「米朝首脳会談は戦争か交渉か、世界史的な分岐点だ」「今回の合意は、戦争によらない問題解決という選択肢を世界に提示する世界史的分岐点をはらんでいる」と発言しました。
 また、6月23日は、73年目の「沖縄全戦没者追悼式」が行われました。
 追悼式で浦添市の中学校3年生の相良倫子さんが、「生きる」という詩を朗読しました。
 資料2は、「生きる」という詩の中身ですが、私が一番感動したのは、この詩の部分です。
 「戦力という愚かな力を持つことで得られる平和など、本当は無い」
 朝鮮半島の平和のプロセスは、この言葉を実践しようとしている動きであり、まさに世界史的な分岐点だと私は、彼女の詩を通じて感じました。
 朝鮮半島の平和のプロセスが進めば、日米安保条約も在日米軍の存在も根本から問われる事態となります。
 安倍政権は、「対話拒否」「圧力一辺倒」ですが、安倍政権のこの姿勢の破綻は明らかです。
 小野寺大臣は、6月22日、北朝鮮の弾道ミサイルを想定した陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備強行を狙い、秋田・山口両県を訪問しました。
 資料3は、このことを報じた23日のしんぶん赤旗日刊紙です。ここに書かれてある通り、21日には、防衛省は、自衛隊むつみ演習場がイージス・アショアの適地であるかどうかの現地調査の入札の公告を行ったのです。
 阿武町の花田町長は、17日に行われた住民説明会での防衛省の説明は具体性に欠け、不安や不信が増したとし、「住民の不安が払しょくされないまま工事に向けた調査に着手すれば『丁寧に説明する』という言葉はかすむ」と指摘。現地調査の公告について8月2日の「開札なでに不安が払しょくできなければ、開札しないという方法もあるのでは」と訴えました。
 安倍政権は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を想定した住民避難訓練は中止する一方で、イージス・アショアの配備を強行することは許されません。
 二つ目は、社会保障をめぐる情勢についてです。
 安倍政権は、6月15日の閣議で「骨太方針」を決定しました。
 骨太方針は、「2019年10月1日に予定されている消費税の8%から10%への引き上げを実現する」と明記する一方で社会保障は「自然増の抑制」と削減方向を示しました。具体的には、医療・介護の自己負担増などが盛り込まれています。
 合わせて、大企業の国際競争力強化のために研究開発投資を官民合わせて国内総生産(GDP)比4%以上にすることを目標として提起しています。また、外国人労働者の受け入れ拡大のために「新たな在留資格」を創設します。軍事力については「大幅に強化する」と明記しました。
 骨太の方針を策定する経済財政諮問会議では榊原経団連前会長ら民間議員が議論をリードし、榊原氏は消費税増税について「経済界が求めてきた」「高く評価したい」と発言しました。新浪サントリーホールディング社長も「これまでの諮問会議での意見・提言を十分に反映していただいたことにお礼を申し上げる」と述べました。
 骨太方針は、税金の集め方も、使い方も、大企業優遇・国民冷遇です。
 それでは、骨太方針2018から社会保障分野の内容を見てみましょう。
 安倍政権は、16~18年度までの3年間を「改革集中期間」として医療や介護の社会保障の自然増を大幅に抑制してきました。「骨太」では19年~21年度を「基盤強化期間」と位置づけ、さらなる自然増の抑制、患者・利用者への負担増や給付の抑制・削減を徹底する方針となっています。
 医療では、現行は原則75歳以上の窓口負担の「見直し」を明記。財務省の財政制度等審議会の「建議」ではすでに「2割負担」が提起されており、負担引き上げの方向は明瞭です。かかりつけ医以外の外来で受診した患者から追加負担を徴収する「受診時定額負担」の導入や、薬剤費の自己負担の引き上げなども明記されています。
 介護では、①要介護1、2の地域支援事業への移行による介護保険サービスの利用抑制②介護保険を利用するために欠かせない、ケアマネージャーによるケアプラン作成の有料化③老人保健施設や介護療養病床で、現在は自己負担がない多床室の室料の有料化などが挙げられています。
 医療と介護の自己負担が3割となる「現役並み所得者」の判断基準(収入要件等)を見直して対象を拡大することや、マイナンバーを活用して高齢者の預貯金などの資産を把握し、それを医療・介護の負担増に反映させる仕組みの導入も検討課題にあげています。
 「骨太」はこうした自己負担増と保険外しによる給付抑制とともに、25年度までに、本来必要とされる病床数から33万床を削減する地域構想の実現のために、病床削減や公立病院・医療機関の再編・統合の推進を提起しています。
 また、地域医療機関に対する都道府県知事の「権限のあり方」について検討をすすめるとしました。医療機関の運営に、自治体が介入しやすくする仕組みを強化する狙いです。
 低所得者や高齢者の多くが加入する国民健康保険では、「国保財政の健全化」のためとして、市町村の「法定外繰り入れ」を解消させる施策の強化を打ち出しています。国保の法定外繰り入れは保険料の負担緩和などを目的として、市町村が一般会計から財源を繰り入れるものです。繰り入れができなくなればいまでも高すぎる国保料はさらに引きあがります。
 山口県は、2016年7月に「山口県地域医療構想」を策定しました。
 資料4にある通り、現在2万2千273床ある病床を2025年までに、1万5889床にし、6384床を廃止する計画です。下関地域では、公立病院の統廃合が具体化されようとしています。
 国民健康保険の一人当たりの保険料について山口県は標準保険料を明らかにしました。
 資料5の通り、6自治体で増え、残りの自治体では減額されます。しかし、資料6の通り、新制度は、国の公費支出削減のため、医療費抑制や国保料の値上げ、取り立て強化につながる新たな仕組みといえます。
 厚生労働省は、新制度を移行初年度は、市町村独自の国保労の引き下げや国・県の財政支援を使って、「最終的な住民負担に配慮を」と表明していますが、一方、厚労省は、一般会計からの法定外繰り入れ金は『赤字』だとして計画的に削減・廃止すべきと要求しています。そのために国保料の段階的な値上げを地方自治体に指南しています。

・・・

 「骨太方針2018」を学べば学ぶほど、大企業優遇・国民冷遇です。

 この問題について、今後とも大いに語っていきたいと思います。

 医療や介護や福祉に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。