27日、しんぶん赤旗日刊紙は、女性相談支援員の処遇について、国が全国調査を行い公表したと次のように報じました。
「性売春やDV(配偶者らの暴力)の被害を受けた女性支援の中核を担う女性支援員について、国は、26日までに、初となる都道府県別での平均時給の調査結果を公表しました。全国女性相談支援員連絡協議会などが繰り返し求めてきたことをはじめ、日本共産党は国会で実態把握に基づく処遇改善を求めています。支援員は全国に1595人います(2023年4月時点)。うち非正規職員が約9割を占めています。調査は24年4月時点で2年以上働く1058人を対象に、正規・非正規、経験年数、4月の給与などを聞きました。平均時給が1546円(手当、残業代は含めず)になりました。正規職員(108人)の平均時給は2006円になる一方、非正規職員(950人)は1496円。その最安値は青森県の1223円。その最高値は東京都の1793円でした。正規・非正規間、地域間での格差が示されました。2年以上働く正規職員を配置しているのは14都府県にとどまりました。非正規職員の経験年数は平均8年7カ月でした。経験年数8年の支援員に対する国庫補助基準額(期末手当加算を除く)は時給1576円です。これを満たしたのはわずか5都府県で、多くの自治体で国の基準額を下回る結果になりました。支援員の劣悪な待遇が浮き彫りになりました。-倉林党ジェンダー平等委責任者のコメントー国の全国調査の実施は、全国女性相談支援員連絡協議会をはじめ長年の運動の貴重な成果で、非情に重要です。一方、調査結果が示す支援員の状況は深刻です。支援員は、今年4月施行の『女性支援新法』で職務が定められ、電話、面接、出張訪問の相談や同行支援、関係機関との連携といった事業の中心の担い手です。高度な専門知識と経験が求められますが、それに照らして時給が低すぎます。2年以上の非正規職員を配置している県の数も低水準です。新法は『女性の人権尊重』、『女性が安心、自立して暮らせる社会の実現』への寄与をうたいました。理念の実現には支援員の適正な人員体制と雇止めのない雇用を含めた待遇改善が待ったなしです。私たちもさらに運動と世論を広げる決意です。」
記事にある調査は、厚労省社会・援護局総務課女性支援室が行った「女性相談支援員の給与等について」というものです。
山口県の女性相談支援員は10名、全員が非正規職員です。
令和6年山口県の平均時給は、1259円、全国平均は1496円と大幅に低いものです。
記事にあるように最安値は青森県の1223円、ワースト2位は長野県の1230円、ワースト3位は山梨県の1234円。山口県の1259円は、全国ワースト4位の安値です。
私は、調査の結果、山口県は、全員が非正規職員で、賃金がワースト4位だったことに対する受け止めと今後、どう対処するのかについて、今日付けで県総務部に照会しました。
また、人事院は、6月28日、期間業務職員の公募試験をせずに再度の採用できる回数を原則2回までとする「3年目公募」の制限を撤廃することを各省庁に通知しました。
県の会計年度任用職員については、公募試験をせずに再度採用できる回数についてどのように考えているのかについても県総務部に今日付けで照会しました。
結果については、後日、報告します。
女性相談支援員の処遇をはじめ、県の会計年度任用職員の皆さんの処遇改善のために、今後ともしっかり調査し、しっかり発言していきたいと思います。
皆さんのご意見をお聞かせください。
今朝のしんぶん赤旗日刊紙は、CMV22オスプレイの岩国基地配備に反対する取り組みについて次のように報じました。
「米空母艦載機部隊の機種変更に伴い米軍岩国基地(山口県岩国市)へのCMV22オスプレイ配備が計画されている問題で、安保破棄県実行委員会(石田高士代表)は27日、県に配備撤回を求める要請を行いました。対応した県岩国基地対策室の古谷勉次長は『オスプレイを含む航空機の安全性については、専門的な所見を有する国の責任において確保されるもの。配備の撤回を求める考えはない』と表明。今後は配備容認を表明した岩国市のほか、和木、周防大島両町の移行も踏まえ、対応方針を決める考えを示しました。参加者は、昨年11月の屋久島沖での墜落事故の根本原因も特定されておらず、米軍司令官も米議会の公聴会で『オスプレイの全面的な任務再開は2025年半ば以降。無制限の飛行運用には戻さない』と証言するなど米軍自身が安全性に疑義を抱いていることなども指摘。配備に反対するよう求めました。要請には県労連や県平和委員会の代表、日本共産党の河合喜代、藤本一規両県議らが参加しました。」
また、赤旗は、岩国市長の判断について次のように報じました。
「山口県岩国市の福田良彦市長は27日の市議会で、米海軍の垂直離着陸機CMV22オスプレイの米軍7ワイ国基地(同市)への配備を容認する考えを表明しました。日本国内や米本土など正解各地で墜落事故が相次ぐなかでの配備容認に、市民の不安が高まるのは避けられません。しかも、昨年11月に鹿児島・屋久島沖で発生した米空軍CV22オスプレイの墜落事故を巡っては米軍自身、『根本的な原因が特定されていない』と結論づけており、安全性の担保は示されていません。CMV22は空母艦載機部隊に組み込まれ、C2輸送機と交代します。岩国にはオスプレイの他に、空母艦載機仕様のF35Cステルス戦闘機も配備されます。配備時期は今年後半としていますが、米軍自身、全面的な運用再開が見込まれるのは来年後半以降としており、安全性に不安を残したままの配備とならざるをえません。米軍オスプレイは海兵隊型が普天間基地(沖縄県宜野湾市)、空軍型が横田基地(東京都)にそれぞれ配備されています。」
私は、昨日の申し入れに参加しました。
安保廃棄・岩国基地撤去山口県実行委員会石田高士代表が、要請書を渡しました。
左端が私です。
屋久島沖でのオスプレイの事故の状況を日本平和委員会の千坂事務局長からお聞きしました。
その事故が、岩国を含む山口県の上空で起こる可能性があるままの岩国市長の容認の判断であったと思います。
今日を含む近日中に山口県としても判断することになると思います。
米軍が全面再開は2025年後半と言っていることを重視した県の判断を望みます。
26日、しんぶん赤旗日刊紙は、国が、地方自治法を「改定」して定めた「補充的指示権」について次のように報じました。
総務省は、自治体の軍事動員につながる『補充的指示権』を創設した改定地方自治法の運用に関する通知を全国の自治体に出しました。同法は、国が『国民の安全に重大な影響を及ぼす事態』が発生または『恐れがある』と判断すれば、自治体に行使できる『指示権』(補充的指示権)を新設しています。政府は同法の運用を自治体への通知で徹底するとしていましたが、『戦争する国づくり』の具体化として国の権限を強め、地方自治を踏みにじるものです。通知は5日付で、『国民の安全に重大な影響を及ぼす事態における国と普通公共団体との関係等の特例の運用等の考え方』(『運用等の考え方』)と題し、自治体に配慮を求めるもの。定義があいまいだった『国民の安全に重大な影響を及ぼす事態』などについて詳細に記しています。例えば『補充的な指示』を行う要件について、『必要性要件』として『規模』『態様』『地域の状況』を列挙したうえで、『(規模)とは被害の地域的、人的な広がりを指し、事態が全国規模である場合や、局所的であっても被害が甚大であるかが考えられる』と規定。『地域の状況』については『離島等のへき地であり迅速な対応に課題があるなどの状況が考えられる』などと示しています。また、武力攻撃事態への対応について、『(国の自治体への)関与を行使することは考えて』いないと記しています。しかし、総務省の担当者は、日本共産党の宮本岳志衆院議員の質問に、集団的自衛権の発動要件である存立危機事態を定めた事態対処法も『除外されない』と答えており(5月23日、衆院総務委員会)、『指示』の対象であることを認めています。」
5日付で総務省自治行政局長は、各都道府県知事などに「地方自治法第2編第14章『国民の安全に重大な影響を及ぼす事態における国と普通地方公共団体との関係等の特例』の運用等の考え方について(通知)」を発出しています。
この中で、記事にある通り、通知は、「武力攻撃事態等への対応については、事態対処法制において必要な規定が設けられており、改正法に基づく関与を行使することは考えておらず、事態対処法制に基づき対応する考えであるとされている。」としています。
しかし、記事にある通り、5月23日衆議院総務委員会での宮本議員の質問に、国が自治体に「指示権」を行使できる「事態」について総務省が集団的自衛権の発動要件である存立危機事態を定めた『事態対処法』も排除されないと認めました。
6月6日の参院総務委員会で、伊藤岳議員が「指示権」が行使された場合、地方自治体は拒否できるのかとただすと、松本剛明総務相は「指示通りに対応していただく」と答弁しました。地方自治体を国に従属させることが浮き彫りになりました。
更に、政府が、存立危機事態を含む「事態対処法」や、安保3文書に基づく「特定利用空港・港湾」への指示権適用について「除外するものではない」としていることも看過できません。
昨日付けで、県総務部に、総務省の通知を県はどう受け止め、どう対処しようとしているのか照会を行いました。
回答があれば、報告していきたいと思います。
この問題に対するご意見をお聞かせください。
日本共産党県議団は、8月23日、上関原発や中間貯蔵施設に関して、斎藤健経済産業大臣と、伊藤心太朗環境大臣に、要望書を提出しました。
日本共産党県委員会は各省庁に要請書を提出しました。
(写真は、防衛省に要望書を提出した際のもの)
斎藤経済産業大臣に要望した原子力施設に関するものの第一は、エネルギー基本計画の改定についてです。
第一は、「原発を『最大限活用する』ことを前提に、原発の新増設や老朽原発の60年超の運転を可能にすることを盛り込んだ『GX推進戦略』をエネルギー基本計画に反映させないこと。」です。
資源エネルギー庁電気・ガス事業部の原貴彰課長補佐は、「今年度末までを目途に、第7次エネルギー基本計画の改定を行っている。データセンターなどの新しい電力需要に備え、原子力を含めた、様々なエネルギーを確保する計画を立案している」と答えました。
大平元衆議院議員は、「原発の依存度を下げるとの原則は投げ捨てたのか」と質しました。
原課長補佐は「原発の依存度を下げる原則は堅持している」と答えました。
第二は、「世界有数の地震国・津波国である日本で原発を稼働する危険性を、東京電力福島第一原発事故で国民は痛感している。元旦の能登半島地震では、道路の寸断、建物の倒壊で屋内退避を含む避難計画が崩壊したばかりだ。原発ゼロこそ目指すべき方向だが、見解を問う。」です。
原課長補佐は「能登半島地震により、原子力施設などで問題が生じたという認識はない。」などと答えました。
次は、核燃料サイクルについてです。
第一は、「原子力規制委員会における『日本原燃の使用済み核燃料再処理工場』の審査状況と今後の見通しについて明らかにすること。」です。
原子力規制庁原子力規制部審査グループ核燃料施設審査部門の青木一繁氏は、核燃料再処理工場の審査の遅れにより日本原燃が27回目の完成目標を伸ばし、2年半程度遅れていることを認めた上で、今後の見通しについては、述べることができないと述べました。
中国新聞が行った上関町民に対する中間貯蔵施設建設の是非を問うアンケート結果は、賛成44.3%、反対44.8%と拮抗したものでした。反対の理由の第一は、「核燃料サイクルが実現せず、長期貯蔵されるリスクがある」(26・1%)でした。私は、この点を指摘し、「国は、核燃料サイクルの破綻を認め、原子力に依存する政策を再検討すべき」と訴えました。
第二は、「高レベル核放射性廃棄物の最終処分場建設に向けた見通しを明らかにすること。」です。
吉田勇介資源エネルギー庁電力・ガス事業部放射性廃棄物対策課課長補佐は「現在、文献調査が行われているところだ」と述べ、次の段階である概要調査を行う前に、知事と市町の首長の意見を聞くことになると答えました。
私は、北海道には、「特定放射性廃棄物に関する条例」があり、核燃料廃棄物の持ち込みは「受け入れがたい」としていることを指摘し、認識を質しました。
吉田課長補佐は「北海道の条例は認識している」と答えました。
環境大臣には、上関地域は、共同漁業権があり、海洋保護区となっていることなどを指摘し、第一に生物多様性国家戦略に基づき、具体的な処置を行うことを求めました。
辻田香織環境省自然環境計画課生物多様性戦略推進室室長補佐は「事業者が個別法に基づき対応していただくことになる」と答えました。
第二は、中間貯蔵施設について環境アセスを行うよう求めました。
澁谷潤環境省大臣官房環境影響評価課長補佐は「中間貯蔵施設はアセスの対象になっていない」とした上で、「100㌶を超える開発や、50㌶を超える公有水面埋立を行う開発などは、環境アセスの対象になる」と答えました。
第三は、海洋保護区であるなどの海域における、上関原発計画は断念するよう求めました。
原原子力政策課課長補佐は「上関原発は、重要電源開発地点であることに変わりはない」ことなどを示し、計画は有用だと答えました。
8月22日、日本共産党山口県委員会は、政府の各省に要望書を届けました。
厚生労働省に対しては、長生炭鉱水没事故の犠牲者の遺骨収集について求めました。
国の各省庁に日本共産党県委員会の要望書を届け、懇談を行いました。
要望書は「長年にわたり長生炭鉱水没事故の犠牲者の遺骨収集を求めてきた『長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会』(井上洋子共同代表)は、今年7月31日、水中洞窟の調査などを専門とするダイバーの協力を得て、海上に突き出た『ピーヤ』と呼ばれる排気口から入り、坑道の潜水調査を実施。坑道にはパイプが積み重なり、遺骨があるとみられる場所には進めなかったものの、パイプの引き揚げ作業が出来れば、遺骨収集の可能性があることが確かめられた。」と述べ、早期の遺骨収集を求めました。
厚生労働省職業安定局総務課人道調査室長補佐の橋康恵氏は、「2023年12月1日、日韓両政府は、旧朝鮮半島出身労働者等の遺骨の問題に対しては、人道主義、現実主義及び未来志向の3つの原則に基づいて取り組んでいくことで合意しており、政府として当該合意に基づく取組を総合的に検討している。長生炭鉱の遺骨は海底に水没している状態であると認識しており、その遺骨の埋没位置、震度などが明らかでないため、現時点では遺骨発掘を実施することは困難である」と答えました。
私は、民間の力で、ピーヤからの潜水調査や坑口を開ける取組が始まっていることを紹介し、「民間の力で遺骨の埋没位置などが明らかになった場合は、政府の力で遺骨発掘を実施してほしい」と求めました。
橋室長補佐は「仮定の話には回答できない」と答えました。
私は、「政府が直接、長生炭鉱に出向き、現地を視察してほしい」とも求めました。
長生炭鉱の遺骨問題は、23日にNHKの全国放送で取り上げられるなど各種マスコミで多くの反響を広げています。この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
8月6日、「令和6年度県・市議会議員と厚南4地区連絡協議会との懇談会」が行われました。
その席で、JR山陽線の梶堀第一踏切と田草場第一踏切の拡幅移転統合について、宇部市が「現在、法指定や予算措置について、関係機関との調整を進めているところだ。今後は、JR西日本や地元関係者と具体的な協議を進めていくため、令和7年度から計画図(案)の作成等を進ていく。」と回答したことが報告されました。
8月22日、日本共産党山口県委員会は、政府の各省庁と交渉を行いました。
日本共産党山口県委員会が、政府交渉を行った写真です。
(この写真は、防衛省に要望書を提出した時のものです。)
この中で、斎藤鉄夫国土交通大臣に対し、「山陽線宇部駅と厚東駅の間の梶堀第一踏切と田草場第一踏切の拡幅移設、統合されたい。」を要望しました。
国土交通省道路局路政課の上村補佐は、「当該場所は、車の離合が困難で、通学路であるにも関わらず、歩道のない踏切であると認識している。そのため、宇部市は、梶堀第一踏切と田草場第一踏切の拡幅移転統合を進めている。今後は、JR西日本などとの協議に入ることとなるが、国交省としては、円滑な協議がすすむよう必要な支援をしていきたい。」と答えました。
また、国土交通省鉄道局施設課岡本補佐は、「JR西日本に対し、宇部市から情報提供などが行われていると認識している。JR西日本は、宇部市と、今後、正式な協議が行われれば、応じる姿勢だと聞いている。」と答えました。
私は、今後、県としても、当該踏切の拡幅のために、必要な援助を行うよう求めて行きたいと思います。
私は、26歳から宇部市議会議員を務めていますが、その当時から、当該踏切の拡幅の要望をお聞きしていました。30年を超える地域の要望が実現できるよう、地元の県議・市議の方々との連携して取り組んで行きたいと思います。
踏切の拡幅に関する皆さんの要望をお聞かせください。