私は、12月5日、一般質問で登壇しました。
今日は、教育問題の内、総合支援学校の寄宿舎について報告します。
文科省は、2012年「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)」で、寄宿舎について「入居した障害のある児童生徒等が毎日の生活を営みながら、生活のリズムをつくるなど生活基盤を整え、自立し社会参加する力を養う貴重な場である」としています。学校教育法第78条に「特別支援学校には、寄宿舎を設けなければならない」とあり、寄宿舎は、全ての特別支援学校に合理的配慮の基礎となる基礎的環境整備として位置づけられるものです。
私は「県内の総合支援学校4校にある寄宿舎7棟は、築44年以上経過しており、至急、建て替え計画を立案すべきだ」と質しました。
根ケ山副教育長は「学校からの要望を踏まえ、必要に「応じて、修繕や改修を行っているところであり、建て替え計画の策定までは考えていない」と答えました。
私は、宇部総合支援学校の寄宿舎を見学しました。寄宿舎の居室入口に段差があり、肢体不自由と重複した障害を持った児童生徒が利用できない状況です。
県教委は、障害者差別解消法を受け、障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領やリーフレットを作成しています。
私は、「合理的配慮を考慮する施設に総合支援学校が含まれるのは当然だ。44年以上が経過している寄宿舎は、大規模改修ではなく、建て替え計画の立案が避けて通れないが伺う」と質しました。
根ケ山教育長は「配慮が必要な児童生徒が入居する際は、段差解消のためのスロープや手すりの設置など、合理的配慮の観点から、必要なバリアフリー改修を行うこととしている。また、建て替えについては、学校からの要望を踏まえ、必要な修繕や改修を行いながら使用することとしており、建て替えまでは考えいない」と答えました。
県教委が、寄宿舎の建替え計画を持たないこと自体が、合理的配慮に欠ける状況だと考えます。
寄宿舎の建替えが進むよう引き続き、質問を続けたいと思います。寄宿舎についての皆さんのご意見をお聞かせください。
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