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県内の点字ブロックが、JIS規格及び「道路移動等円滑化基準」に適合したものへの改修と敷設促進を求めます

 点字ブロックについて、7日、しんぶん赤旗日刊紙は、次のように報じました。
 「歩道や駅の通路に敷かれた黄色い点字ブロック。発祥は日本です。1967年、岡山県の盲学校の近くに世界で初めて敷設されました。誕生から約60年、日本のバリアフリーは進んでいるのでしょうか。全日本視覚障害者協議会代表理事の山城完治さんと点字ブロックを点検しながら、まちを歩いて考えました。点字ブロックの正式名は『視覚障害者用誘導用ブロック』。突起を白杖でふれ、足で踏んだ感覚で確認します。進む方向と誘導する線状ブロックと前方の危険などを警告する点字ブロックがあります。2001年にJIS規格が定められ、統一化されました。弱視の人も利用するため、目立つことも重要です。バリアフリー法にもとづく『道路移動等円滑化基準』は、黄色や路面とも輝度比(明暗のコントラスト)が大きく、ブロック部分を識別しやすい色とするよう規定。ガイドラインで、ブロックを暗い色で縁取るなど、対比効果の発揮を『基準的な整備内容』として求めています。JIS規定の適用や床面との対比の確保は、建設物や公共交通機関旅客施設のバリアフリーガイドラインでも同様に求められています。ところが、現状では点字ブロックもさまざまです。山城さんと駅や公共施設を歩いてみました。すると、古い型の点字ブロックがあちこち残っています。突起が小判状のブロックは誘導を目的とするものですが、方向性が判別しにくく、点状ブロックとの区別がつきにくいため、JIS規格から外されました。しかし、改修は進んでいません。新旧の型が混在した場所も多く、誤認を招く恐れがあります。色の対比が低く、識別しにくいものもありました。山城さんが案内してくれたのは豊島区役所です。突起だけが路面に設置され、黄色が目立ちません。『全体が黄色でないと認識できません。さまざまな人が訪れる公共施設こそ、誰もが利用しやすいようにしてほしい』(山城さん)『エスカレーターにも誘導ブロックをつなげてほしい』との声も「あがっています。一方通行なので人とぶつからず、階段より安心だと、山城さんは説明します。公共交通機関のバリアフリーガイドラインでも『ニーズは高く、エスカレーターを使用できる環境を整備する必要がある』と認め、一定の条件の設置を標準整備内容として定めています。しかし、なかなか実現していません。『点字ブロックは、視覚障害者の駅での転落死亡事故の裁判闘争や障害者団体の運動、バリアフリー法にもとづくガイドラインの制定などを経て普及が進んだ』と、山城さんは振り返ります。18年のバリアフリー法改正で、基本理念に『社会的障壁の除去』が明確化されました。『障害』を社会的な障壁との相互作用によってつくり出されたものととらえ、『社会的障壁を取り除くのは社会の責務である』との考えを示すものです。しかし、この理念は生かされているでしょうか。『点字ブロックは(道)であり、自由に移動する権利を保障するものですが、設置も改修も不十分です。駅のホームドアも、いのちに関わる問題としてもっと設置を進めてほしい。駅員が減らされ、無人の窓口や駅が増えていることも重大です。困っていても助けを求められない状況は、移動の自由の保障に逆行しています」と山城さん。理念を実効あるものにするには当事者の運動が欠かせないと、山城さんは強調します。『当時者の声を、行政は積極的に聞いてほしい。政治の役割も重要です。日本共産党都議団は、都と要望交渉などにいつも一緒に取り組んでくれています。これからも力をあわせて頑張りたいです」
 県庁の正面玄関に入って点字ブロックはありますが、突起だけが直接路面に設置されている状況で、輝度比がなく、細長い突起となっています。これは、JIS規格にも、道路移動等円滑化基準にも適合していないのではないか疑問を抱きます。
 私は、昨日までに、①知事部局②県道関係③県警④教育委員会の施設で県民の利用のあるものの点字ブロックについて次の調査を依頼しました。
 ①JIS規格及び道路移動等円滑化基準に適合した施設
 ②適合していない施設
 ③今年度、適合に向けて転換する施設
 ④今後、適合に向けて転換する計画
 今月末を目途に調査をお願いしています。
 調査結果が分かれば、本ブログで紹介していきます。
 障害者差別解消法が施行され、合理的配慮が求められます。
 県内で、基準にあった点字ブロックの敷設が広がるよう、また、基準に合っていない点字ブロックが改修されるよう、しっかり、チェックしていきたいと思います。
 点字ブロックに対する皆さんのご意見をお聞かせください。

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