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中国電力への申し入れで再処理施設も高レベル廃棄物埋蔵施設も見通せないことを訴える

 日本共産党の大平よしのぶ、垣内京美両衆院中国比例候補と、私と木佐木県議、尾村島根県議らは、昨日、中国電力本社を訪ね、同社が進める使用済み核燃料の中間貯蔵施設建設計画の撤回と、島根原発2号機の再稼働断念などを要請しました。

 中国電力本社で中間貯蔵施設建設中止を求める要請行動 写真奥左側から私、木佐木県議、垣内比例候補、大平比例候補

 山口県委員会として中間貯蔵施設建設の中止を求める要請分は以下の通りです。
・・・
 
中国電力社長 中川 賢剛 様

2023年10月20日
日本共産党元衆議院議員
大平よしのぶ
日本共産党国会議員団
中国ブロック事務所
所長 石井ひとみ
日本共産党山口県委員会
委員長 吉田貞好

上関町への使用済み核燃料「中間貯蔵施設」建設計画に関して

【要望事項】
1,上関町への使用済み核燃料「中間貯蔵施設」建設計画を撤回すること
 中国電力は8月2日、上関町の西哲夫町長に対し、同町に原子力発電所の使用済み核燃料の「中間貯蔵施設」を建設するための調査を申し入れ、西町長は8月18日、了承し、立地可能性調査が行われています。
 日本共産党山口県委員会は、上関町への「中間貯蔵施設」建設に断固として反対します。
 第1の理由は、貯蔵される使用済み核燃料の危険性です。
 国内で原発敷地外に建設された中間貯蔵施設は、東京電力と日本原子力発電が共同で設置した「リサイクル燃料貯蔵施設」(青森県むつ市)の1か所のみです。同施設の最終的な貯蔵量は5000トンで、含まれる「死の灰」(核分裂生成物)は、広島型原発の17万発分とも指摘されています(小出裕章・元京都大原子炉実験所助教)。
 第2は、「中間貯蔵」は名ばかりで、「最終貯蔵」となることが避けられないためです。
 「中間貯蔵」は、使用済み核燃料の「再処理」を前提にしたものです。青森県六ケ所村に建設中の「再処理工場」は、運転開始が再三延期され、電力業界が「夢の原子炉」と宣伝して福井県に建設していた高速増殖炉の「もんじゅ」は、事故やトラブル続きで実現の見通しがつかないまま、廃炉が決まるなど、「再処理」の実現の目途は全く立っていません。「中間貯蔵施設」は「最終貯蔵施設」となることは必至です。
 第3は、使用済み核燃料の保存技術が確立されていないことです
 国内で唯一の「リサイクル燃料貯蔵施設」(前出)では、金属製のキャスクと呼ばれる巨大な容器の中に5トンの使用済み核燃料を入れ、それを1000基保管する計画です。しかし、使用済み核燃料の放射能が、もとのウラン鉱石と同じレベルに下がるまでにかかる時間は10万年といわれます。その間は安全に保管する必要がありますが、どのような保管方法でも、その健全性が保障できるのは数十年、どんなに長く見積もっても数百年の単位でしかありません。にもかかわらず、安全に保管できるという主張には、およそ科学的な根拠がありません。
 以上、指摘した理由から、日本共産党山口県委員会は、上関町への使用済み核燃料「中間貯蔵施設」建設計画を撤回することを求めます。

【質問事項】
1. 現在、実施している立地可能性調査の調査事項と審査基準を明らかにすること。
2. 現在、検討されている「中間貯蔵施設」の建設予定地、貯蔵量、付属施設(港湾、道路)の概要を明らかにすること。
3. 共同事業者とされている関西電力との共同の形態を明らかにすること。
4. 福井県から使用済み核燃料の県外搬出を求められている関西電力は、一刻も早い「中間貯蔵施設」のしゅん工を望んでいると、推察されるが、中国電力及び関西電力として、いつ頃のしゅん工を想定しているのか。
5. 貴社が上関町で配布している「中間貯蔵施設の設置に係る調査・検討の実施について」について
①「中間貯蔵施設は、使用済み燃料を再処理施設に送るまで、一定の期間、安全に貯蔵(保管)するための施設です」、「『キャスク』といわれる頑丈な金属の容器に入れて密閉します」と記しているが、「キャスク」の耐用年数は検証されているのか。
②「六ケ所村にある再処理施設は、現在、建設工事が行われており、2024年度の上期に、しゅん工する見通しです」と記しているが、その具体的な根拠を明らかにすること。

以上

・・・
 中国電力地域共創本部コミュニケーション推進グループの吉田マネージャーが回答しました。
 1、については、「立地可能性調査については、データを取得するためにボーリング調査などを行う。法令を順守し行う。詳細な内容については、現時点で示すことができない。」という趣旨の回答を行いました。
 2、については、「現時点で、示すことができない。」という趣旨の回答を行いました。
 私は、「8月2日に中国電力が行った記者会見で、記者から海上輸送なのか問われ、そうなると回答したことが報道されている。港湾を作ることになるのではないか。」と質しました。
 吉田マネージャーは「一般的には、港湾施設は想定されるが、具体的な施設の概要については、現時点で示すことができない。」と答えました。
 3、については、「現時点で示すことができない。」という趣旨の回答を行いました。
 吉田マネージャーは「関西電力と共同で事業を進める」ことが前提であることは説明しました。
 4、については、「しゅん工時期については、今後の調査による。現時点で示すことはできない。」と答えました。
 5、①については、「キャスクについては、現時点で示すことはできない。」という趣旨の答弁を行いました。
 5、②については、「六ケ所再処理施設計画を進めている日本原燃は、24年度上期のできるだけ早期にしゅん工したいと言っている。」という趣旨の答弁を行いました。
 私は、「青森県の担当者は、六ケ所再処理施設計画について『年内のしゅん工は困難』な状況だと述べていた。規制委員会での審査の議事録を読んでも、24年度上期(24年9月まで)のしゅん工は困難だと考える。中国電力が、住民向けチラシに、再処理施設が『24年度上期にしゅん工する見通し』としているのは、ミスリードではないか。」と質しました。
 吉田マネージャーは、最初の答弁を繰り返しました。
 木佐木県議は、「計画地に活断層があった場合、計画を中止するのか。」と質しました。
 担当者は、「中間貯蔵施設の設置に影響を及ぼす活断層があるのかどうか調査を行うことになる。」と説明しました。
 私は、「中間貯蔵施設は、現在、県に公有水面埋立申請を行っている長島田ノ浦海岸付近が含まれるのか。上関原発は今後どうするのか。」と質しました。
 吉田マネージャーは、「中間貯蔵施設の予定地について、現在点で示すことはできない。上関原発は、中間貯蔵施設と並行して取り組むこととしており、撤回は考えていない。」と答えました。
 私は、「六ケ所再処理工場の稼働が見込めない状況は明らか、たとえ、六ケ所再処理工場が稼働しても、分離された高レベル廃棄物を埋蔵する施設の設置が見通せていない状況であることが、六ケ所サイクル諸施設を見学して分かった。核燃料サイクルは、完全に破綻している。核の廃棄物は、これ以上増やすべきではない。中間貯蔵施設計画は中止すべきだ。」と訴えました。
 引き続き、中間貯蔵施設について調査を続けていきたいと思います。

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